涼宮ハルヒの陰謀 発売:2005.9 発行:角川書店 [著]谷川 流 [絵]いとう のいぢ |
なぜか元気の無いハルヒ、自分の立場に悩む朝比奈さん、少しずつ感情を持ち「人間」として独立していく長門の姿がそれぞれ可愛いです。特に長門の態度・台詞がイチイチ凄く可愛い。「教えない」とかにはかなり悶絶しました。
あと近頃はめっきり鶴屋さんの名脇役ぶりが良いです。単なる異常に勘の良い先輩だとは思えないけど、いつかシリーズが終了してから彼女の正体ネタで1冊出して頂きたい。シリーズ中はちょっと怪しい先輩のままがいいです(笑)
しかし、「消失」以来めっきり空気化していくハルヒの扱いがどうも気に食わない。メインヒロインのはずなのに近頃の立ち位置がすっかり脇役と化しているのも気になります。「ライヴアライヴ」や「雪山症候群」でのハルヒが可愛かっただけにもっと目立たせて欲しい。むしろ鶴屋さんの言うとおり実はメインヒロインはみくる(未来人)と長門(宇宙人)なのか!?そうなのか!?そうだとしたらちょっと哀しいなあ…。
あともはやお約束状態な中盤のだるい展開はなんとかならないものか。未来のタイムパラドックス関係の話題が特に小難しくて良くわかりません。
SOS団の「敵」となる組織の存在も明かされてお話もターニングポイント突入という感じ。今後の展開に期待です。