弟の存在以外の殆どの記憶を失ってしまっている少女・イスカは空賊団アルトレオに拾われ、一事的に行動を共にする事に。途中でアルトレオはアラバト空軍の襲撃を受けるのだが、そこでイスカは動力源もないままの飛空挺を動かして……!?
空を舞台にしたボーイ・ミーツ・ガール。物語の持つ世界観というか世界が持つ空気感がものすごく美しくて、そこに詰め込まれた浪漫やらときめきやらできゅんきゅんしてしまう。上手く言葉にできないんだけど、彼らの動きにいちいちワクワクさせられてしまう物語でした。
また、人形のようにただ軍部の命令のまま生きてきたルヴェンがイスカやアルトレオのメンバー達と出会い、あたりまえの青年としての自我を取り戻していく姿も凄く良かった。世間慣れしていないイスカとの天然コンビっぷりも可愛かった。
しかし、世界の謎といいイスカを巡る恋の行方といい、色々な意味で「俺たちのたたかいはこれからだ!!」という感じがして……本当に世界観が凄く好きなだけに、物語で不完全燃焼だったのがちょっと残念。そのあたりは、続編で明らかになるのを楽しみにしたいです。