いつか来るだろうとおもってたけどついに来たアストリッド回!前巻からの続きで山火事の対処に向かったレティ。デュークとクレイグを現地に残したまま一度王城に戻り、大規模な支援を取り付けたまでは良かったが、戻りの道で襲われて!?……というお話。
なんというか、2人の兄達とはむしろ仲が良いのにそれを許してくれないお国の事情が本当にやりきれない。本人達に争うつもりはないのに周囲がそれを煽り立てる状況が辛かったです。しかも、それをやってる本人達はそれが彼らの為になると思っているのがまたなんというか…。
そんな中、レティとふたりきりになってしまったアストリッドが、未来の王としては弱点にすらなりうるレティの「優しさ」に触れ、これまで以上に感化されていくのがとてもよかった。殺してしまう事よりも難しい、「全員を生かしたまま事態を解決させる」ということをレティの命令ではなく(レティの言葉に感化されたからとはいえ)自らの意思として行おうとする姿に胸が熱くなりました。
また、物語の幕間で展開される過去未来の王たちとのやりとりがまた、良かったなあ。“失恋王”という間の抜けた渾名からは想像できないような重いものを背負ったルートガーの姿に、ゾクリとしながらもかっこいいとおもってしまった。
しかし、色々な意味で最後の1Pに全部もっていかれた感がぬぐえない!!これまで恋愛色が殆どなかったデュークとレティの関係ですが、これは今後は色々と期待しても良いということですよね!?色々な意味で次巻から本気出しそうなデュークとの関係の進展にもワクワクが止まりません。続きが楽しみ…!!
「うらら」一覧
アーマード・マーメイド
「きるらぶ」「ひめぱら」の風見周さんの富士見ファンタジアでの新シリーズ。陸地や人間を喰い荒らす怪物“陸喰い”と戦う戦士“マーメイド”を養成する学校に補欠で滑り込んだ主人公・旭がチームメイトたちと最初はいがみ合いながらも少しずつチームとして成長していくお話。
気持ちだけは一人前だけど実力も才能も底辺な主人公が最初は気持ちばかりが空回りだった所から実力を認識し、落ち込んだりしながらも少しでも弱点を補おうと努力を続ける姿がアツい!潜在能力自体は色々ありそうな雰囲気なのですが、あくまで努力して強くなるというのが良かった。スポーツじゃないけど、爽やかスポ根系なノリ。あとバトルのクライマックスでキメゼリフを吐ける主人公は良いものだ!!!
そして、幼なじみの夕海との両片想い的夫婦っぷりがたまらない!!恋人同士ではないけどお互いを大切に思い合ってることがしっかりと伝わってくる様々な仕草の描写が、本当にかわいいかった。わかりやすすぎるツンデレなリズも可愛い。女子生徒が殆どの学校という設定だけど「ひめぱら」の時のような過剰なエロ描写もなくて読みやすかったです。個人的にはこのまま下手に新キャラだしまくってハーレムにするとかじゃなくて、現在の関係性をあくまで主眼に据えて4人の関係をじっくり描いていって欲しいなあ。
過去の夕海の「事故」に関することとか明らかに一筋縄ではいかなさそうな黒幕の存在とか、今後どういう風に展開していくのかも気になる。続きがとても楽しみです。
ノーゲーム・ノーライフ3 ゲーマー兄妹の片割れが消えたようですが……?
空の不在から始まるシリーズ第3巻。2巻ラストの流れからもわかっていたことだけど、もう開幕からクライマックスすぎた。片割れを見失った白が壊れそうになりながらもギリギリの所でステフの何気ない一言から「真実」を見出していく展開が凄い!まさかの真犯人と、白への信頼と自分自身の彼女への想いの強さだけを頼りに狂気のゲームに身を投げ出す空の姿はとてもアツいんだけど、それと同時に自分よりも片割れの存在のほうが重い二人のありかたが、改めて恐ろしくアンバランスに見えました。なんかほんとうに、絶妙なバランスで成立しているよな…。そしていじめっこと弄られっ子が増えたよ!!
ゲームに勝ち、強力な協力者を得た上で改めての対獣人種戦は、ギャルゲちっくなガンシューティングゲーム。色々とどうみてもぎゃ○がんです本当にありが略。前半のゲームでは白が空への思いの強さを試される展開だったけど、後半は見事に逆。色々な意味で、白のシューティングの腕がはんぱなさすぎて面白いんだけど、それ以上に些細な条件で敵味方が入れ替わってしまうシステムを利用した駆け引きが面白かった!そして獣人種が彼らの勝ちを揺るがさない様に何重にも仕掛けてきたチートを時には容易周到に、時には紙一重で突破していくのがアツかった。常勝故にゲームで勝つことを楽しめない、楽しんではいけないと考えているいづなと、薄氷の上を歩くようなギリギリの駆け引きを愉しむ故に常勝な“空白”。似ているようでまるで違うありかたに、すこしずつ感化されていくいづなの姿にとてもニヤニヤしました。
それにしても、彼女が見た空の“記憶”といい、現代日本を模したステージで兄妹が見せた反応といい、なんか彼らの過去にはまだまだ色々とありそうなんだよなあ……。次巻は海棲種とのバトル!ということでそちらも楽しみなんだけど次回予告のタイトルはあくまで仮の深夜テンション的なアレなんですよね?いや、私にはご褒美なんですけど……兄が○○○○て……。
ところで、あとがきからもれ出てくる流れが色々家庭内製手工業すぎてヤバい。本文に挿絵にコミカライズの下書きまでってどんだけ…
おこぼれ姫と円卓の騎士 将軍の憂鬱
従姉妹の結婚式でデュークを連れ隣国に向かうことになったレティ。彼女には、結婚式のついでに済ませたい用事があった。ところが、旅の最中にアクシデントが起きてつれてきた従者がデューク以外使い物にならなくなってしまう。しかも、イルストラ国では、肝心の花嫁が行方不明になるというとんでもないトラブルが発生していて…
隣国でつれてきた従者達もおらず、デュークも他の事件の調査に向かわせて……とほぼ孤立無援の中、イルストラ国で起きているトラブルの対処に奔走するレティ。なぜか花嫁の不在を執拗に疑うノーザルツ公の追及の目をかわしていく手並みは鮮やかなんだけど、これまで「何の力もない王女」として世間の目をあざむいてきたからこその、知識はあっても経験不足な彼女の弱い部分が透けて見える展開が面白かったです。たとえ人知を越えた能力を持ち、王となる運命を背負っているレティも完璧ではないんだなあ。
そんな状況の中、デュークに代わり彼女の傍に付くことになった“国境将軍”クレイグ。現国王との不和によりナイトオブワン候補筆頭ともいわれた信頼を捨て、わざと最前線に身を置く彼の気持ちをほぐし、少しずつ自分へと目を向けさせていくレティのタラシっぷり……もとい手腕はさすがでした。
王としての考えと彼ら自身の考えが別にあると示唆しながらふたりのわだかまりを解き、彼が一度諦めた夢を再び叶えさせる為に手を伸ばすレティが本当にかっこいい!特に、クライマックスのやりとりにはシビれました。
そして気になるフラグを残しつつ次巻へ続くなんだけど、一難さってまた一難のハードな状況、レティがどうやって立ち向かっていくのかとても楽しみ。
H+P(13) ‐ひめぱら‐
シリーズ完結編。ハーレムエンドになるのは既に既定の路線という感じだったけど、うーん、予想以上の範囲の広さでハーレムが形成されてるなあ。
史上最強の姉・神来桜子との最終決戦!みたいな大きなイベントごとはあったものの、基本は両想いになったトレクワーズの五美姫とのイチャイチャラブラブがメイン。正直、恭太郎の考えには色々モヤモヤしてしまうことも多いんですけど、姫様達も納得済みのハーレム展開だし、世界観的にはいけない事じゃないしな…。ただなんというか、恭太郎はよくも悪くも「ハーレムラブコメの主人公」という、物語にとって都合の良い存在から抜け出せなかったなあと思う。
明かされた一連の物語の真相を聞くと、正直恭太郎よりもガイルーン視点でこの物語を見てみたかった気がします。まあ、それやるとジャンル変わっちゃうんだけど。あと、さりげなく物語の裏で展開されてるアレスタの恋物語にニヤニヤしました。色々な意味で凄い所に着地しちゃったけど、幸せになれてよかったねアレスタ…。
エロ描写、シリーズ初期の奇をてらったエロは笑って読んでたけど途中から変に奇をてらいすぎてあざとすぎて引くわ、逆にマンネリだわみたいな感じになりその辺は本当にきつかったんだけど、シリーズ終盤、お互いに素直になってからのエロコメ描写はとてもよかったです。良い仲になったお姫様達とのイチャイチャは見ていてとても可愛かったです。
しかし、色々な部分をファンタジーな設定で誤魔化して綺麗に落としにかかったんだから、最後まできっちりとファンタジーを貫いて欲しかったというか、ラストでお姫様達が次々に中に出せ云々言い出す場面とか、カリギュラ様が第二次性徴迎えたからもうヤっても大丈夫とか最後なんでこんなに生々しいの!?
メルルの見た目もかなりギリギリアウトじゃないかなって思うんですけど、カリギュラ様11歳とか年齢的にはアウアウにも程があってマジ誰か止めろ……。
H+P(12) ‐ひめぱら‐
「判決をくだしますっ!神来恭太郎被告を死刑に処すっ!」突然言い渡された判決に恭太郎はただただ呆然とするしかなかった。「俺がいったいなにをした!?」そんな叫びに対して提出された証拠はどれもえろえろな事件ばかりで!?秋祭りに行けばお姫様たちから誘惑され、呪いのぱんつ事件が起きれば強引にでもお姫様たちのぱんつを脱がしにかかる。ちきしょう!主人公ばっかりいい目に遭いやがって!!と羨ましがられながらも、恭太郎のはーれむ地獄(天国)は今日も続く―ちょっとエッチでらぶらぶなエピソード満載!そしてカリギュラもついに××しちゃう!?大興奮の最新刊登場。 (「BOOK」データベースより)
富士見は完結目前にトラップ的に短編集まぜてくるのそろそろやめませんかね凄い心折れるんですけど!かといって短編集出さないまま完結すると未収録短編を放置したりするからほんとこのレーベル油断ならない……
カリギュラと桜子が主従関係を結ぶまでのあれこれを描いた番外編「神来桜子には誰も敵わない」がとてもよかった。王女としての矜持は持ちながらもどうしても我侭王女という一面が強かったカリギュラが自分よりも圧倒的に強い桜子に振り回されながらも、少しずつ彼女の強さと優しさに心を開いていく姿がとても可愛いんだけど、11巻ラストだけだと色々な意味でキャラが掴みきれてなかった恭太郎の姉・桜子という人間を最終決戦前に掘り下げてくれたのが良かったと思う。現在の恭太郎にとっては恐怖ばかりが先行する姉かもしれないけど、頭が硬いだけでなくてちゃんと誠意を持って話せばわかってくれる人物だと解っただけでも、今後の展開に対して明るいものが見えた気がしました。
前巻ラストの恭太郎の発言には本気でイラッとしてて、その件に関するフォローが一応はいってたのも良かったんだけど、なんか本当に色々と紙一重なこれ……何のフォローもないままじゃなくて良かったけど、どうしても言い訳っぽく感じてしまう部分も多かったし、切腹しようとしていた時点までは、どうかんがえても一連の発言や行動は「逃げ」だったと思うので……うーん。最終巻でこの気持ちをふっとばしてくれるようなかっこいい姿を見せてくれることを期待したいです。
っていうか、今回の件で見えてきた桜子の性格からして、11巻ラストの発言はむしろ墓穴掘ってるよなぁ…どうなることやら。
H+P(11) ‐ひめぱら‐
「『お嫁さんになっちゃうのは誰だ!?ラブラブちゅっちゅウィーク!』開幕なのじゃ~!」カルタギアから無事にトレクワーズに戻って来た恭太郎と五美姫たち。しかしホッとしたのも束の間“淫魔の左目”と呼ばれるサキュバス・ディルケーがサキュバスの女王・ネレゲイドを復活させてしまう。だが“男性経験”のない姫さまたちにはサキュバスに対抗しうる力はない。そこでピコル師匠の提案で、恭太郎がユフィナ達の中から一人、えっちをする相手を選ぶことに…。かくしてトレクワーズのお姫さまたちによる恭太郎“誘惑”合戦が幕を明けた!果たして彼と“えっち”するお姫さまは誰なのか。 (「BOOK」データベースより)
ついに復活してしまったサキュパスの女王・ネレゲイド。彼女の“魅了”に立ち向かうには処女を捨てなければならない…ということで、とにかく1人でもいいから五美姫の誰かとえっちをしてくれ、とピコルに頼み込まれてしまった恭太郎。同時に、サキュパスへの耐性をつけるためお姫様達と出来る限りたくさんキスをするようにと頼まれるが……というお話。
駄目だこの主人公なんとかしないと。
これカタブツじゃなくて「ヘタレ」って言うんだよね知ってた。結局、自分が「1人としかエッチしたくない」って言ってるくせにその1人を選ぶ事が出来ず逃げ出し(本人は「立ち向かう」っていってたけど、恭太郎がネレゲイドに勝てる見込みが全くないのは誰もが解ってる話で、そんな特攻はただの逃げだとおもうので)、アレスタに説得されて全員を選ぶっていいだしたとおもったら今度は姉の命令で……ってちょっと不誠実にも程があるよ。いや、前巻であれだけ良い感じになっていたユフィナと結ばれなかった時点でハーレム展開なんだろうなあという予想はしていたけど、最後のアレがちょっと本当に、なんだかなあ。正直、今回の恭太郎の態度には胸糞悪さしか感じない。
なんか、描写自体はエロいものの、これまでのあざとさばかり感じていたお色気展開とはうってかわったお姫様達の初々しい反応とか恭太郎が全員の気持ちを知ったからこそできる可愛らしいかんじのエロスとか、5人が仲良し姉妹であるがゆえに恭太郎を独り占めしたいと思う一方で「誰か1人を選んで欲しくない」と感じるジレンマ・心の葛藤が物凄くしっかり描かれていただけに、それに応えるべき恭太郎の態度のグラつきっぷりにイライラしました。いやほんとうに、こういう話ならハーレムエンド自体は悪くない流れだとおもうんだけど(特にこの物語の場合、絶妙に全員と恭太郎の好感度が一定になっているので「1人だけ選ぶのが無理」というのもわかるんだよな)、本当に恭太郎が「男らしくあれ」と思っているなら一度決めた気持ちを曲げないで欲しいというか、ほんと最後のアレ酷い。
まあ、最終巻でもういっかい一転してなんとかおねえちゃんと対決して元鞘納まる展開なんだろうけど、姉さん圧倒的すぎで笑う。スレイヤーズでいう「郷里のねえちゃん」がうっかり本編出てきちゃったくらいの破壊力だったわけですが、もう間違いなく彼女がラスボスになるの確定っぽくて、どうなることやら。正直、楽しみといっていいかわからないけど、ここで止めたら胸糞悪すぎて辛いので最後までちゃんと読みたい気持ちです…。まあ、ハーレムラブコメとしてはこのくらいの主人公で丁度いいんだろうけど、やっぱり女の子萌えするにはちゃんと男の子のほうに惚れるだけの魅力があって欲しいんだよね…。
しかし、アレスタが一世一代の大活躍すぎて、ちょっとは彼にも日の目をあててやってよと思うレベルでした。というか、恭太郎を連れ戻す時のアレスタがかっこよすぎる悔しい!
あと、エリス様の破れストッキングの挿絵なんでカメラさんあと30センチ下げてくれなかったんですかエリス様のフトモモ!!
H+P(10) ‐ひめぱら‐
8巻のラストからもっと泥沼展開になるとおもいきや、プロローグであっさり利害が一致して共闘はじめよったこの姫様達!!サキュパスに魔力を奪われ、勃たなくなってしまった恭太郎(とアレスタと2000人の王仕様+α)の魔力を取り戻す為、別行動を取っていたアルト・メルル以外の4人が次々と本気でラブアタックをかける、というお話。
相思相愛が条件であるため、これまで好意をあまり表にだしてこなかった姫様達が遂に本当の気持ちを打ち明ける展開がとてもよかった。これまでとおりのお色気シーンももちろんあるわけですが、他の巻と比べて恭太郎との心の絆が強調される展開なのであざとさを感じなかった。というか、元々五美姫の中ではエリス・ユフィナが好きだったので今回はその2人に焦点が当たってて美味しかったです。
特に、これまで自分自身にも自覚がなかったユフィナが今回の件をきっかけにちゃんと自分の気持ちを見つめなおし、少しずつ素直になっていくのが可愛い。カリギュラ様も可愛いけどいろんないみで幼女だしな…。個人的に、恭太郎とくっついてほしいヒロインをあげろと言われたら即答でユフィナなんだけどなー。
あと、女体盛りエリス様のあらわもないフトモモ+生クリームデコレーション美味しく戴きました!!!!!エリスさまマジフトモモ要員。この巻の表紙のエリス様も大変おいしかったです。
新生徒会の一存 碧陽学園新生徒会議事録 上
旧生徒会メンバー卒業後に1人碧陽学園生徒会に残った杉崎が、新生徒会メンバーとのフラグ構築の為に奔走するアフターストーリー上巻。
これまでの既にフラグが互いに構築された状態ではじまった旧生徒会時代と違い、1からフラグを構築する羽目になった杉崎が驕ったり凹んだり間違えたりする姿は、本編とは打って変わってかなり「かっこわるい」んだけど、そんな杉崎が旧生徒会メンバーや幼なじみや家族、元宿敵や親友達に後ろを支えられ、なんとか孤軍奮闘していく姿が新鮮だった。不器用ながらもかつて旧生徒会メンバーにそれぞれフラグを立てられた杉崎が今度は彼女達にされたことを新メンバーに対して返していくという構図が面白い。
新生徒会メンバーもそれぞれ魅力的なんだけど、個人的にはむしろ新しい新聞部部長・風見めいくとの共犯者関係が大変美味しかった。こう、時折フラグを立てられそうになりつつ基本的には部外者位置から利害の一致でいっしょにいるという関係性が美味しい。あと、まさかの枯野先生のポジションにニヤニヤが止まらないのですが。本当にこの人はいいツンデレだよ!!!あと、水無瀬の親父さん笑うしかなかった。
彼女達の抱える事情や歪みを「解決」するのではなく、折り合いを付けさせて少しでも気持ちを軽くしてあげる程度の「お手伝い」をする。そして生徒会という居心地の良い場所を与えてあげる。そういう場所としての「壁陽学園生徒会」をいまいちど実感するような物語でした。
新メンバー4人のうち2人を説得した所で残りは下巻へ。色々な意味で上巻で落とした二人よりも難易度の高そうな二人が残ってしまっているので、彼女達を杉崎がどうやって攻略していくか、とてもたのしみです。あと、次巻では新メンバーでの「いつもの生徒会会議」も収録されるらしいのでそちらにも注目ですね。
枯野先生ツンデレ可愛い(大事なことなので2回言いました)
「お前のやりたいことや、やれることを代わりに見付けてはやれねぇけどさ!それでも……」
「お前の電池くらい、すぐに満タンにしてやんよ!」
俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる 6
ど、どうしようヒメメインの話なんだけど真涼さんが可愛すぎて生きるのが辛い……「偽彼氏」の話をヒメに聞かれてしまい、幸い他の面子にバラされることはなかったものの今度はヒメが奇行に走り始めて……というシリーズ第6巻。
ヒメを重篤な中二病から立ち直らせる為に鋭太が奔走する横で、すっかり正妻オーラだしまくりで真涼を圧倒し続ける千和に推されて元の冷静ツンキャラどこいっちゃったのって状態の真涼さんが偽彼氏の話しをバラされるといっては取り乱し、席替えで鋭太と離れた席になったと大騒ぎし……と、威厳もへったくれもない姿を晒す姿がひたすら可愛すぎる。パチレモンの質問コーナー思いつめすぎわらた。本当に、序盤の頃あの真涼さんがこんな残念なキャラになると誰が想像しただろうか……。
そんなコミカルな展開をやりながら、もうヒメでなく誰が見ても残念な恋愛脳な真涼さんが、それでも「恋愛」を容認できずにいる姿がどこか痛々しく。同じように、鋭太もやはり最後の最後で彼女達を大切な“仲間”だということはできても恋愛と結びつける事はできなくて。幼い頃の傷が彼らに与えたごく当たり前の感情を容認できない歪みとすれ違いが切なかった。
なんか、ヒメだからこそ真涼の気持ちに踏み込めたんだろうなあと。良い意味で真涼とは正反対の真っ直ぐな好意こそが、彼女の気持ちに踏み込めたんだろうなあ、と思えてなりません。
黒歴史ノートがズルい。
なんか本当に酷い所で次回へ続く、なんですけどもう続きが読みたくて読みたくて仕方なくて辛いんですが次巻短編集ってどういうことですかマジ辛い……。