凄い久しぶりに読んだ気がするHJ文庫の新人さん。冒頭部分の立ち読みが一部で超話題になった問題作な何か(笑)萌えが進化しすぎた23世紀。萌えるラブコメで「正統派」文学作家を目指す主人公が妹2人と日本文学を代表する文豪・オオダイラ先生(※度し難いHENTAI)と共に謎の現象に巻き込まれる……というお話。
ものすごいネタ枠だと思って7割地雷を踏むつもりで読んでみたら普通に面白かった!立ち読みで色々な意味で波紋をよんだ23世紀の「正統派文学」こそとんがっているし、オオダイラ先生の救いがたいロリコン(というか妹萌え)具合は正直相当ヤバイのですがなんだかんだでニヤニヤしながら物語に引き込まれてしまいました。
主人公のありえないほどの物分りの悪さ・頭の悪さは23世紀のグローバルスタンダードと考えてよいのでしょうか。正直あまりの現実曲解能力に頭を抱えることがおおかったんですが、なにしろ「漢字が読めない」未来の話だからなあ……。23世紀で「漢字が読める」ということがどれだけ凄い事なのかイマイチ伝わってこなかったのが残念です。23世紀の普通の人間たちの営みをもうちょっと描写してくれれば……!!
あと2、30Pあれば綺麗に落せそうな話な気がするのに、完全に「次巻へ続く」なのか。個人的に物語のオチが気になるので次巻は読むと思うけど、これ次どういう風に転がるのかちょっと気になるなあ。