花狩のロゼ 歌姫は薔薇を殺す | 今日もだらだら、読書日記。

花狩のロゼ 歌姫は薔薇を殺す

 

「何度だって君に会いにくる―」少年・クロードが初恋の女の子ロゼと交わした約束は、花が人を喰う“花嵐”によって引き裂かれた!ロゼがいなくなって5年。クロードは、18歳の可憐な美女に成長。実はロゼを奪った花を狩る“歌姫”になるため、女の子として楽院に通っていたのだ!!そんな彼(彼女!?)の前に、少女と見紛う“舞手”の少年・ノワールが現れる。出会い頭に彼に殺されかけたクロードとノワールの仲は最悪。しかも、ノワールにはある秘密が…!?複雑、厄介に面倒臭く“恋の花”が絡み合う。 (「BOOK」データベースより)

家同士が仲が悪く、ロミオとジュリエットのような関係のクロードとロゼ。ロゼの婚約話を聞いて駆け落ちを決意した2人だが、その決意は花が人を喰らう災害“花嵐”によって引き裂かれた。男であるにも関わらず本来は女しか持たないはずの花を滅ぼす“歌姫”の能力を持っていたクロードは少女に扮し、喪った恋人の名を借りて歌姫を目指すが……というお話。

女装少年×●●少女。身体は可憐な美少女、しかし心は男前!!な主人公・クロードのツボ直撃具合がやばい。男前の女装少年は良いものです!良いものです!!あと従者であり親友でもあるミュゲとの背中合わせな親友具合がほんとうにやばいのです。ミュゲがクロードの事好きすぎて辛い!

そんな彼とパートナーを組む事になった“舞手”の少年・ノワールの正体と秘密はぶっちゃけわかりやすすぎるくらいわかりやすいのですが、こっちから見ていたらバレバレなのにお互い多少の違和感を感じつつも決定的なことにはならないまま物語が進行していくのがたいへんもどかしくニヤニヤする!

物語のラストでさりげなく上手いこと正体に気づかせないような仕掛けの影が見え隠れして、今後もこのもどかしい関係が続くのかと思うと胸が熱くなります。脇を固めるキャラクターもいちいち魅力的で、本当に続きが楽しみ。

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