竜神さまの生贄になるだけの簡単なお仕事 | 今日もだらだら、読書日記。

竜神さまの生贄になるだけの簡単なお仕事

 

押しかけ聖女(嫁)と不器用青年(竜)の勘違い異類婚姻譚(ラブコメ)!
「竜神さまは生贄を受け取るつもりがない?」 聖女見習いのルーチェは、目の前の青年――オルフェンにそう告げられ大混乱。 人の姿を持つ彼は、間違いなくこの地を守る竜神さまなのに。 「俺は絶対に喰わん」「召しあがっていただけるまで、絶対おそばを離れません!!」 かくして食べてほしい生贄の聖女VS意地でも食べたくない竜神の謎の同棲生活が始まり!?

初恋を拗らせた竜神と生贄の聖女!!!恋敵はかつての自分!!!最初から実質両想いなのに拗らせた初恋の体験が邪魔をする展開が最高にもどかしく可愛かった。悪いやつではないけど外道でクズな悪友(竜)と義妹想いの姉巫女の今後も見守りたい。

初恋をこじらせた竜神と聖女の異類婚姻系ドタバタラブコメ

かつて黒い鱗の竜神に生命を救われたという体験から今度こそ竜神様に自分を食べてもらいたい!!と初恋をあらぬ方向にこじらせた聖女見習いの少女・ルーチェと、実はかつて彼女を救った竜神だが6年ぶりに再開したルーチェが「黒い鱗の竜神さま」のことばかりを口にするのですっかりこちらも初恋をこじらせてしまった竜神・オルフェンが繰り広げるすれ違いラブコメ。

とにかく生贄の押し売りをするルーチェとなんとしても生贄を拒否したいオルフェンの押し問答が楽しい!!嫁入り道具みたいなノリで調味料を装備してたり、少しでも美味しく食べてもらうために自分を磨こうと努力しはじめたり…と、斜め上の努力を重ねるルーチェの姿に何度も笑ってしまった。

初恋体験を乗り越えて両想いになっていく二人が良い

「自分を救ってくれた竜神に生命をお返ししたい」という恋心やら使命感やら義務感やらでがんじがらめになってしまっているルーチェと、そんな彼女を見て「かつての“黒い鱗の竜神”ではない、今の自分自身を見てほしい」と願うオルフェン。お互いが初恋(?)体験を拗らせているせいでどこまでもすれ違い続けるふたりのもどかしい恋模様が最高に楽しかった。ルーチェの拗らせぶりも相当ですが、終盤で明かされるオルフェンの行動もだいぶ初恋(?)をこじらせちゃってますよね。素直になれないふたり!!恋敵はかつての自分!!!という展開に、ニヤニヤが止まらない。

なかなか自分の気持ちを素直に伝えられない(というかルーチェは自覚も出来ていない)ふたりがなしくずしに同棲生活を送ることによって少しずつお互いの気持に正直になっていくところがまた良かった。竜神に生命を救われたことへのひとかどの罪悪感というか、聖女としての使命感に囚われていたルーチェがふとした瞬間にオルフェンへの恋心を自覚してしまうところに思わずほっこりしてしまった。

個人的には脇役たちの恋路も見守りたい

ルーチェが自分の生贄になったと知った義姉・イリスはこの地の竜の加護を受けていると語る青年・トゥレラと共に神殿に向かう。ところがそれは、トゥレラが仕組んだ罠だった。最大の窮地に陥ったオルフェンを救うため、ルーチェはその身を掛けて闘おうとする──。

炎に包まれる神殿、力を失いかけていたオルフェンを前にして自分の恋心をはっきりと自覚し、トゥレラに立ち向かうルーチェがかっこよくて最高。いやほんと夕鷺作品の闘うヒロインは最高!!なんですよ!!!あわせてクライマックスの挿絵がめちゃくちゃいい仕事してるので最高の高の高。

トゥレラの正体はこれまでの物語を読めばさっくり分かる感じだし予想以上に彼がオルフェンを狙う理由がクズでヒドいんですが(トゥレラが守護を投げ出した理由の一端がオルフェンにあったとしても、お前オルフェンに自分の仕事押し付けておいてそれはないだろ…!!という)、彼が惚れ込んだルーチェの義姉・イリスがしっかり彼の手綱を握っているのである意味完全に「お似合いのカップル」なんですよね。ルーチェとは別の方向に強い女であるイリスの活躍もうちょっと見たいし続編があるならこの二人の関係をもっと掘り下げていってほしい気持ちが凄い。

性格がクズい人こそ若干名いるものの、本当に性根が悪い人はいない世界観でそういうところも安心して読めました。楽しかった!!

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