2人で1人の凄腕ゲーマー兄妹“空白”がゲームで全てが決まる異世界へ呼び出され、16種族をあげた国取りゲームに乱入するシリーズ第二巻。今回は、ひとまず人類種の王座についた2人が新たな仲間を得たり、異種族への侵攻を狙うお話。
とりあえずしりとりが壮大すぎて噴出すしかなかった。やってることは基本的にあの「しりとり」なのに派手すぎる!!そして高度な知能戦すぎる。他人の考えを読んで一歩先を行く空と芳醇な知識から冷静に答えを導き出す白、2人で1人な“空白”の戦い方や強さの秘密が透けて見えるような一戦でとても面白かった。
世界の覇権すら碁盤上の事と弄ぶかのような一見冷徹かつ破天荒な行動の裏で、自分の妹と同じように持ちすぎたが故に理解されない“天才”が正等に評価されない事が許せない空の行動に胸が熱くなる。実際、空自身も一種の天才であることは疑いようがないとおもうんだけど、妹という存在以上に白という存在に救われ、そして憧憬する姿が印象的でした。そして彼のような存在が表れる事を見越して、ゲーマーとしての才能自体は皆無であるステフの父親が打った一世一代の大博打がやばい!!彼も、空や白と同じような「理解されない天才」だったんだなあ。
ゲームの内容がわからないケモミミっ子もとい獣人種に対して空が打った手がまさかここで終わるとは思えないんだけど、あまりにも最後の展開が衝撃すぎてとにかく3巻早く…!!ステフは今回も盛大に虐げられていて大変良い泣かせたいヒロイン具合でした。