[著]鈴木 鈴 [絵]片瀬 優 絵里香が姿を消して2ヶ月…レレナは絵里香の行方が気にしながらも新しい友人達とそれなりに平和な日々を送っていた。ところが夏祭りの日に神社で凄惨な殺人事件が起き、それに『貪』の末端が関わっていると感じた朧はレレナと青磁に事件の調査を命じる。調査の最中、レレナは友人から『絵里香を見つけた』という報告を受けるのだが… |
表紙&挿絵や他所の感想からなにやらイヤーな予感はあったのですが、想像を超える悪趣味っぷり全開でまたも全滅エンドすらいつ発生しても不思議ではない展開になってまいりました。前巻の感想で「全滅エンドの可能性すら視野に入れて読みますよ!」とはいったものの、2巻で早々にその覚悟が打ち砕かれそうです。というか後書きのセリフは信じていいの!?ねえ信じていいの!!?
『貪』の正体も十分に悪趣味なのですが、その後の展開はそれを上回る悪趣味さ。もうとにかくレレナのトラウマにひたすら塩を塗りたくるような、悪趣味な展開のオンパレード。特に貪の“模様替え”の真意を知ったときは、うすうす察していたながらもショックが大きかった…
前作「おしごと」では色んな意味で張り切りすぎな拷問シーンとかヒロイン失禁とかがいろいろな意味で話題になったシリーズでしたが、今回の「ひめごと」では精神的な悪趣味さが際立っている気がします。それでも面白いのがある意味困る。というか、もうこのシリーズそのものがレレナという一人のヒロインを苛める為だけに存在してるのではないかという疑問すら生まれてきました。なんて屈折した作者のキャラ愛なんだ…!
とりあえず、ラストで絵里香が一命を取り留めた(ネタバレ)のは一応ハッピーエンドへの伏線であると信じたいなあ…更なる不幸へのフラグっぽく思えてならないけど。
全滅エンドへの心の準備は出来ているがやっぱ出来ればハッピーエンドで終わっていただきたい!
コメント
電撃文庫・4月の感想1
■鈴木 鈴×片瀬 優『吸血鬼のひめごと? The Secret of the Past』 ★★★☆☆
夏休みに突入したレレナの生活は、穏やかに過ぎていた。
だが、夏?...