遅まきながら年末はコミケお疲れ様でした。
ちょっと遅くなりましたが2009年の年間まとめ記事です。
2009年の読了冊数
2009年 1月:18冊 [まとめ] | 2009年 2月:19冊 [まとめ] |
2009年 3月:18冊 [まとめ] | 2009年 4月:14冊 [まとめ] |
2009年 5月:31冊 [まとめ] | 2009年 6月:22冊 [まとめ] |
2009年 7月:17冊 [まとめ] | 2009年 8月:15冊 [まとめ] |
2009年 9月:15冊 [まとめ] | 2009年10月:18冊 [まとめ] |
2009年11月:6冊 [まとめ] | 2009年12月:7冊 [まとめ] |
合計:200冊 |
ぴったり200!!もともと読了冊数は初夏をピークにして年末に向けて減少する傾向があるのですが、それにしても今年の年末は酷い。冬コミでどれだけ追い詰められていたのか…いや断じてレイト●教授にハマっていて読む暇がなかったわけでは(強制終了)
2009年の属性別オススメ
また全体の1割弱か!
去年と同じペースで選んでたら明らかにおかしいことになったので後で慌てて削りました。
あと、一部部門名変えたり、増やしたり。
●燃えた
鉄球王エミリー 鉄球姫エミリー第五幕 | 戦闘城塞マスラヲ5 川村ヒデオの帰還 | 本日の騎士ミロク1 |
なんか今年いまいち「燃え」が足りないなあと思ったのは、この項目常連のフルメタがいないからか(´・ω・)
無事に完結を迎えた「鉄球姫エミリー」&「戦闘城塞マスラヲ」がハンパなかった!!境遇は違えど、どちらもほぼどん底の状態から立ち直り、ハイ上がり……自らの手で勝利をつかんで行く姿に胸が熱くなります。「マスラヲ」は続編シリーズの刊行が決定しているようなので、そちらの文庫化も楽しみにしていきたいです。
「エミリー」には個人的に個人的挿絵が素晴らしかったで賞2009とか進呈したい。エミリー姫の奇策が成った際の挿絵が本当に素晴らしいのです。
最後の1枠は色々な作品が脳裏をよぎって非常に悩んだのですが「本日の騎士ミロク」で。「赤目隊」のみんなの家族のような関係も心地よいのですが、いざという時に本気出したミロクが個人的にドツボなので。「お前なんかニンジン一本で十分だ」は名言。
●青春
とらドラ10! | SH@PPLE-しゃっぷる- 7 | とある飛空士への恋歌 |
青春ラブコメといえば私の中で、春に完結した「とらドラ!」がもう鉄壁作品だったのですがそのとらドラのかつての勢いを追いつけ追い抜けと猛攻かけてきたのが双子の姉弟の入れ替わりラブコメ「しゃっぷる」。二人のちょっとした我侭・悪戯心が様々な人々を巻き込んで、二人の力だけでは解読不能なまでに縺れ合う人間関係と恋愛模様にハラハラドキドキが止まりません!!個人的にはポスト「とらドラ」として最注目していきたい青春ラノベです。
そしてまだ2巻以降読んでないんだけど、ラブコメとして強力な破壊力を持っていそうな感じなのが「とある飛空士への恋歌」。三角関係の予感アリ、愛しあう者同志の対立フラグあり……ちょっと泣ける過去あり、でこちらも大変続きが楽しみです。
●L・O・V・E
黄昏色の詠使い10 夜明色の詠使い | 紫色のクオリア | ラ・のべつまくなし ブンガクくんと腐思議の国 |
「青春」とどっちに振ろうか悩んだけどやっぱり最後は愛だろ!と思ったのでこちらに……な、これも2009年完結作品だった「黄昏色の詠使い」。あんなに小さかったネイトがクルーエルを救うため、すべてを敵に回して孤独な戦いを繰り広げる姿が素敵でした。そしてそんなネイトを助けに来る人々の思いと心意気に胸が熱くなる。あとジジーズは素晴らしい。
一部地方で論議を醸し出した「紫色のクオリア」はSFだのラノベだの果てはラブプラスだのと色々話が飛躍しましたが、とりあえずやっぱりこれも原動力は「愛」だよね!!たったひとりの、最愛の級友のためにありとあらゆる物を駆使し、ありとあらゆるものを犠牲にしていくマナブの姿が印象的でした。
最後1枠はいまどき流行りの腐女子モノ×創作活動モノの美味しいとこ取りか!と思わせて置いて実は正統派ラブコメだった「ラ・のべつまくなし」。腐女子なヒロインとウブで堅物な主人公が徐々にひかれあっていく姿も良かったけど、ヒロインの明日葉を「等身大の腐女子」として描いている事が非常に印象的でした。
●床掃除小説部門
バカとテストと召喚獣6 | 死神姫の再婚 鏡の檻に棲む王 | 384,403km あなたを月にさらったら |
=「家で読んでたら悶えてゴロゴロ転がって床掃除ができちゃうラブコメ」部門!LOVE部門の最上級?
というわけで、3部門程に脳内ノミネートされて削ったり増やしたりされた「バカとテストと召喚獣6」!!!ぶっちゃけ「燃え」と「青春」と「床掃除」でどこに振るか真剣に悩みました。でも燃えも青春もひっくるめてゴロゴロするのでここに落ち着きました。公式が最大手すぎる6.5巻、悪友バッテリー燃えに鼻血が止まらない7巻も捨てがたいのですが、明久×姫路派としてはやはりとっても姫路さんのターンだった6巻を外して、2009年のラノベは語れない。姫路さんの精一杯のがんばりと、その頑張りに応えようとして本気全開モードの明久&その明久に華を譲ってガッツリサポートする雄二に激しく燃えた。っていうかvs常夏先輩戦はなんでいつもああ、熱いんでしょう。そしてエピローグの挿絵で(ラブコメ的な意味で)撃沈。姫路さんの天然小悪魔具合に撃沈。その後一週間位仕事手につかなかったのはいうまでもありません。
私の中での床掃除小説代表格といえば!な「死神姫の再婚」。正直シリーズ右肩上がりでどんどん破壊力が上がっており、もう今年刊行された2冊はどっちも無条件でゴロゴロ転がれるほどの素晴らしさです。正直物語の進行が微妙にどうでもよくなるくらい、ライセン夫妻をみつめてによによするのがナウい。
そして最後はエロありティアラ文庫から「384,403km あなたを月にさらったら 」。天然と思わせて置いてかなり小悪魔属性なヒロインと、自信家で自称・策士だけどその策略は割合穴だらけ…な主人公(女)がイチャイチャするお話。ぶっちゃけ登場人物は女子ばかり…という典型的な百合小説なんですが、性別なんかどうでもよくなる程度には二人の関係が素晴らしかったです。「コードギアス」のルルーシュ(の毎回のズッコケっぷり)とか好きなら是非読むべきです。
●ダーク&欝
ぐらシャチ | アンゲルゼ ひびわれた世界と少年の恋 |
考えると、今年はあんまり特筆するようなグロい展開のラノベを読まなかったなあ…と考えつつ、とりあえずダークとか欝とか言われたら「ダブルブリッド」の中村恵里加さんの新作「ぐらシャチ」。ほのぼの異文化コミニュケーション物かとおもわせておいて、徐々に嫌な方に向かって突き落とされていく感覚がたまらない。中村作品入門としてもオススメだし、まだ読んでない「ダブルブリッド」ファンは全力で読むべき。
これは欝というより「LOVE」かなあ…と思いつつ枠が足りないのでこちらに…な、「アンゲルゼ」。「アンゲルゼ」と呼ばれる人間外の存在と関わってしまった少年少女達が必死に足掻いていく物語なのですが、少女小説とは思えない程のハードな展開の連続に、読み進める度にハラハラしてしまう。そんな中でも、徐々に異能を開花させていく主人公・陽菜と常に蚊帳の外に置かれながら彼女を助けたいと思い奮闘する幼馴染・もーちゃんの姿に心を打たれました。
●打ち切りじゃない、続きがでないry
ムシウタbug 8th. 夢架ける銀蝶 | 真・運命のタロット9 《世界》。 |
2009年完結作品の「ムシウタbug」。一人の人間の少女のために数ある虫憑き達が一同に会し、本編「ムシウタ」に物語を繋げるという、素晴らしい終わりかただったのですが……ムシウタ本編続きまだー!?個人的にはムシウタもいいけど「消閑の挑戦者」の続きもぜひお願いします…
そして中学生時代からずっと気になっていて、この年になってようやく一気読みした「運命のタロットシリーズ」。時空を下り時には遡り、様々な時代で戦いを繰り広げる「タロットの精霊」たちと、彼らに協力することとなった人間たちが、徐々に『運命のタロット』と呼ばれる存在そのものの謎に迫っていく…というお話。時系列が頻繁に前後したり、最終的にはその時系列が●●●していたり……と、かなり複雑な構造の物語なのですが、とにもかくにも物語の最後にたどり着いた時の衝撃と言ったら……!!個人的には第二部ラストの終わり方で十分満足なのですが、入手難易度が非常に高い作品となっているので何らかの形で新装版を出して欲しいと思う今日この頃です。
●本年のベスト女装大賞
バカとテストと召喚獣6.5 | ラッキーメイド天くん | これはゾンビですか?1 はい、魔装少女です |
今年は妙に女装モノが多かったので特設部門で……といっても、そんなにたくさん読んだわけではありませんが(拍手とかで色々オススメ戴いたけど、なかなか時間が取れなくて読めてません。ごめんなさい!)
とりあえず性別フリーダムすぎ!!な「バカとテストと召喚獣6.5」が女装萌的に素晴らしかったです。女子の心をちっともわかってくれない男子陣に、女の子たちがちょっとしたお仕置きを……という話なのですが、もともと女装が似合う美少年として描かれていた明久や華奢な体格なムッツリーニはともかくあの人まで女装させられてしまうとは……しかも似合ってるとか、ただごとじゃない。6巻のアレといい6.5巻のコレといい、バカテスは本当にどっちの方向に爆走するつもりなのか気になるところ。
純粋に「女装」をメインにした物語でお気に入りだったのは「ラッキーメイド天くん」。女装させられた主人公の恥らい具合と、大好きな女の子の為に仕方なく(?)その女装姿すら武器にして彼女を支えようとする姿に、ニヤニヤがとまらない。ただ、色々な意味で描写が(性的に)赤裸々なので、女装少年・男の娘に幻想を抱く人にはオススメできません。
女装のインパクト大賞としては「これはゾンビですか?」シリーズの破壊力もものすごかったんだけど、こちらは結局最初のインパクトがとんでもないだけで本編的にはどんどん主人公の女装姿はどうでもよくなってしまうので、ちょっと不満だったり。普通に男の子の周囲に異能を持った女の子たちが集まるハーレムものドタバタラブコメとしてはおもしろかったです。
恒例の「腐女子向け」まとめは今夜にでもー。