[著]秋田 禎信 [絵]草河 遊也 金貸しをやりながら一人旅を続ける黒魔術士・オーフェン。ところが、地人の兄弟ボルカン&ドーチンに振り回され、身入りの無い日々を送っていた。しかも彼ら持ち込む依頼はヘンテコなものばっかりで…!? |
………うーん、面白い事は面白いんだけど、こういうのって最初にやったもの勝ちというか、最初に読んだ作品の一人がちというか……ちょっと正確歪んでるけど才能はある天才系キャラが何かおかしい変人達に振り回されて…みたいな展開は、スレイヤーズすぺしゃるやフルメタの「?」シリーズに代表される富士見F系短編集のテンプレート的展開ですよねー、という感じで、1巻なのに全く始めて読んだ気がしないというのはどういうことだろう。
学生時代に「スレイヤーズすぺしゃる」を文字通り飽きるまで読破した(シリーズ30巻中20巻まで頑張ったよ!)身としては、あまりにも目新しさがなかったと言うのが本音だったりする。いや、どっちがどっちの二番煎じというのは論じないとして、単純にこのテの話は読み飽きてるんだ…私にとっては。きっとスレイヤーズとオーフェンをリアルタイムで交互に追いかけていけば、素直にこちらはこちらで楽しんで読めたんだろうなあ。なんで私、スレイヤーズはほぼ全部読んだのにオーフェンは未読なんだろう……(しかも「エンジェル・ハウリング」は途中まで読んでいるという不思議)
今のところ同時代に人気を二分した富士見の「スレイヤーズすぺしゃる」シリーズと違う部分を見出せなかったので、どうしても絶賛は出来ないかなぁ…。1編あたりの分量が少ないので、気分転換に崩していくには良いかもしれませんが。噂によると、無敵属性執事が出てからが本番らしいので、一気に件の執事が出るところまで飛ばすのもありかなあとか思う今日この頃です。
あ、忘れてた。ちっさいキリランシェロかわいいよキリランシェロ。過去編のためだけにシリーズ追いかけてもいいと思うくらいには可愛かったよキリランシェロ!!無感情系生意気天才っ子と逆ツンデレ系お兄さんなコンビは萌えますね!!