涼宮ハルヒの退屈 発売:2004.1 発行:角川書店 [著]谷川 流 [絵]いとう のいぢ |
4話構成の短編集。1巻はまだしも2巻の中盤が激しく中だるみしまくりだったので、このくらいの短編の方が読みやすい印象でした。2巻も「孤島症候群」くらいの長さの短編でやれば良かったのに。
とりあえず長門が可愛いです。「笹の葉ラプソディ」で無感情アンドロイド系ヒロインのお約束をやってくださったと思ったら「ミステリックサイン」ラストで意外に頑張り屋さんだったことが発覚してノックアウト。可愛すぎです。
「孤島症候群」はなんとなくオチが読めてしまったものの、『絶望系 閉じられた世界』で谷川さんを知った私としては「いやひょっとしてこの人なら…」とか深読みしてしまったお陰でオチを見たときはある意味ホっとした。
表題作はある意味ハルヒ的お約束な作品…というかあまりにも意外性がなさすぎというか。
起)ハルヒが何かを思いつく
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承)ハルヒに振り回される日常描写
(みくるたんがセクハラされるのもこの辺/ハルヒ達以外は割と楽しい)
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転)ハルヒご機嫌斜め、世界が危険な状態に
(古泉が長ったらしい解説を披露する)
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結)キョンが長門に泣きついたり自分で頑張ったりして
ハルヒの機嫌が直り、事件解決
てなカンジで。1?2巻で散々繰り返された展開だし、面白いことは面白いけど取り立てていう事はなしです。敢えて言うと小説よりはアニメなどの映像向けの話だな、と感じました(萌え要素とか含めて)
全く関係ないけど最終回で一気に10点取り返す展開はキャットルーキー第二部でトムキャッツが9回裏ツーアウトから神懸って7点差をひっくり返す話を無駄に思い出して懐かしい気分に…神はいる!(笑)