“松本 テマリ” の検索結果 | ページ 3 | 今日もだらだら、読書日記。

キーワード:松本 テマリ (24 件 / 3 ページ)

明日はマのつく風が吹く!

[著]喬林 知 [絵]松本 テマリ

いつもなら事件を解決すれば元の世界に戻れるのに、眞魔国から帰れなくなったユーリ。そんな彼の元に“現魔王のご落胤”と名乗る少女・グレタが現れる。彼女に暗殺されそうになり、足を痛めたユーリはグレタを連れてコンラッド(と勝手についてきたヴォルフラム)と温泉街に湯治に出かけるがそこでも事件が…!?
 

アニシナさん最高。
幼馴染のグウェンダルとのやりとりも非常に楽しいのですが、ラスト付近の大活躍の際の漢らしさにひたすらニヤニヤしてしまいました。カッコイイ!!

ストーリーは…ある意味前回からの続き。手に入れた魔笛の力によって雨を降らせ、スヴェレラの国を救っていたつもりでいたユーリですが、作物が育たず法石を取る事が出来なくなったスヴェレラでは実はますます民が貧窮し、多くの親が子供を「出稼ぎに出す」という名目で身売りさせなくてはいけなくなっていた…という話。

高校生なのにまるで堅いおじさんのように売春している女の子達を諭そうとしたり、すっかりグレタの“親”になって必死に彼女を守ろうとするユーリが非常に可愛い。この巻は特にユーリの一生懸命さが際立っていたような気がします。その裏で、自分の両親の事を思い出したり本当に元の世界に戻れないのか、悩む姿が印象的。

ラストの賭けのシーンでは、ただ状況に流されているような状態に近かった最初の頃から、自分の意思で「王として」周囲を守ろうとする姿に心打たれました。何か今回は本当にユーリかっこよかったな。

そして今回のギュンターは勘違いでついに出家
ユーリの書き間違いっぷりにも笑えましたがそれを間に受けて適当な寺に体験出家しちゃうギュンターの姿に大爆笑です。もうこの人どこまで突っ走っていかれるのか、今後が楽しみ(笑)


今夜はマのつく大脱走!

[著]喬林 知 [絵]松本 テマリ

友人・村田健の失恋記念(?)にシーワールドにやってきた有利はイルカショーの最中に再び眞魔国へ召喚されてしまう。ニセ魔王が処刑されそうになっているという話を聞いて処刑を止めに向かうのだが、その旅路の途中コンラッド達とはぐれてしまい、挙句自分の事を嫌っているグウェンダルと駆け落ちカップルに間違われ、手錠で繋がれて追われる羽目に!?
 

今まで仲の悪かったグウェンダルとユーリが歩み寄る話。結局グウェンダルって悪い人じゃないというか、良くも悪くもまっすぐなヒトなんだろうなあ…。幌馬車の中でのユーリとの、どこかズレたやりとりが非常に素敵です。

ニセ魔王を探してユーリ達が向かったスヴェレラという国は非常に刑罰の重い国。ニセ魔王が食い逃げの罪で処刑されそうになっていたり、決められた相手以外の男や魔族と恋をした女性達が囚人として強制労働をさせられていたり…。同時に魔族への反感も非常に強い国で重い展開が目白押し。特にかくまってくれた親子(祖父子?)達とのくだりとか採掘場で生まれた子供を“事故”と装って生き埋めにしようとする部分なんかは非常にやるせないものを感じました。

かなり重い展開の中、最後近くのノリカさんとのやりとりが唯一の救いのように感じました。

しかし、ヴォルフラム&ギュンターの(ある意味)ユーリ馬鹿二人の存在が爽やかに重い雰囲気をぶち壊しているのが素敵です。こいつら重い雰囲気なんかもろともしねえ!!ていうか二人ともかなりの美男子なのにこんなキャラでいいの!?(笑)


今度はマのつく最終兵器!

[著]喬林 知 [絵]松本 テマリ

ひょんなことから異世界・眞魔国の魔王に祭り上げられてしまったごく普通(?)の高校生・渋谷有利。再び召喚された眞魔国では戦争の話が持ち上がっていた。小市民的正義感からなんとか戦争を止めたい有利は、魔王のみが持つことを許されるという魔剣「モルギフ」を求めて旅に出る。のんびりと船旅を満喫できるはずが婚約者のヴォルフラム(男)がおしかけてきたり、船は海賊に襲われたりで大変なことに…!
 

ヴォルフラムがすっかり女房気取りな件について。
前巻でのツンケンっぷりはなんだったんだろうってくらいユーリに「なついてる」ヴォルフの姿が偉い可愛いんですけど。いや、ツンツンしてる態度は変わらないんだけど台詞が思いっきり…嫉妬旋風巻き起こしまくりで独占欲丸出しで!何このツンデレ!!!

ストーリー本編も前作と同じくハイテンションなギャグストーリーなのですが…今回は人間と魔族の考え方の違い等が露骨に見え隠れしたり、魔族側もユーリをまだ魔王として認めていない動きがあったりして、前回に比べて少し重くなっていますね。ユーリが必死になって人間達を助けたのに、それによって正体がバレてしまうと凄く冷たい態度をとられたり。そんな中でも、それらの罵倒を前向きに受け止めて少しずつでも成長しようとするユーリの姿に好感が持てました。特にラストの“魔剣”に対する処断を決めた時の姿は確かな成長を見て取れて読んでいるほうとしても嬉しかった。
やっぱり主人公はこうじゃなくちゃね!

しかしすっかりツンデレ女房ポジションを確立してしまった(?)ヴォルフも大分アレですが、どんどんユーリバカと化していくギュンター(陛下ラブラブ日記とか謎の占いの数々とか…)や、今回で意外な趣味が発覚したグウェンダル等、キャラクターの暴走っぷりが楽しいです。特にギュンターは…国の中枢の役割を担うはずの人が陛下の不在ごときで機能しなくなっちゃっていいんですかっ!!(笑)眞魔国の今後が非常に心配です。


今日からマのつく自由業!

[著]喬林 知 [絵]松本 テマリ

ごく普通の男子高校生・渋谷有利はクラスメイトが苛められているのを止めに入ろうとして、逆に女子トイレの便器に頭を突っ込まれてしまう。ところがその便器に頭から吸い込まれたとおもったら、便器の先は異世界で、しかも「貴方は魔王です」なんて言われてしまい…!?
 

多分世間の「腐」女子に一番人気があるのではないかとおもわれるライトノベル。
あんまり露骨なのはちょっとなーと思い今まで敬遠してきましたが、古本で発見したので読んでみたら普通に面白かったです。もっと露骨にBL臭いのかと思ってたら普通にコミカルな異世界ファンタジー小説でした。

いやまあたしかに
ドキッ!魔族だらけの美男子大会!!ツンデレもあるよ!!
って感じではあるんですけど。

異世界に迷い込んでしまったら確かに習慣も慣習も違うよなあ…本人のあずかり知らぬところでなぜか男にプロポーズしてしまったり(しかも誰もそれに対してツッコミ入れてくれなかったり)、更に知らないうちに決闘することにされてしまったりで異世界間コミュニケーションの違いに振り回される姿に爆笑しました。

そして結構周囲のテンションに流されながらも、いざというときは熱く決めてくれる有利に燃え。
何気に色々とかかわりありそうなコンラッドとのコンビも良いですし、ちょっと暴走気味の指南役・ギュンターも良い味出してます。(でもギュンターさん…いくら●薬の所為とはいえ、鼻血はどうかとおもうよ鼻血は…!!)

何より頭脳派ツンデレ生意気少年スキーとしては金髪生意気美少年ヴォルフラムのツンデレっぷりに終始踊らされっぱなし。本人は態度に出していないつもりでも、段々有利のペースに乗せられていって気が付くとかなりなついてる…というその経緯がたまらんですよ。男のツンデレってほんと萌えますね!!