「あれ、これハーレムルートなの!?」とか言ってたんですけど今回は完全にハーレムルート確定の話だった。悠の古巣・ニブルとロキ少佐の手が迫る中、竜紋の変色が起こった少女達が悠と“つがい”になるかの選択を迫られるお話。
ほぼ全員とこれまでの巻でしっかりフラグを立ててきていたのである意味形式上のやりとりという側面が強いのですが、ヒロインたちがそれぞれ悠とふたりきりの時間を持ち、お互いに納得の上で“つがい”になる姿には思わずにやにやしてしまうものが。それぞれの反応も可愛くてしかたないのですが、体面上の理論武装まで完璧にすでに考えてるフィリルさんが男前すぎて震えるしかない。最初は悠×イリス一択だと思っていたのでやや複雑な気持ちがあったんだけど、幸せそうな彼女たちの姿を見たら「悠なら幸せにしてくれるよ!!」っていうしかなくなってしまう。
そして、ひとりだけフラグ立てきらずにハーレムルート入ったなぁと思っていたら……自分の望むものは手に入らないと諦めて、大切な人の幸せだけを願って去っていく彼女の姿が胸に痛い。幸せにしてあげて!!
それにしても、かつて(ジャンヌ加入前)のスレイプニルが案外ほのぼの男子高校生ノリっぽかったのが衝撃すぎて、やっぱりニブル時代の悠の番外編が読みたいです。もっとこう、サツバツとしたお互いに会話のない人間兵器の集まりみたいなスレイプニルを想像してたらそうじゃなかった。おはようからおやすみまで(衛生回線で)暮らしを見つめるロキ少佐さすがです。
銃皇無尽のファフニール9 セルリアン・エンゲージ
イリスだけでなく深月たちクラスメイトの竜紋も変色させてしまった悠は、他の“D”との接触を禁じられ、学園内で隔離されていた。悠のつがいになるか否か、それぞれの選択を迫られる少女たち。そしてついに、ニブルのロキ少佐が動き出す。“灰”のヴァンパイア―ミッドガル学園長シャルロットを討つために。差し向けられたのは、かつて悠とジャンヌが所属していたロキ直轄の特殊部隊スレイプニル。そして、欠けた破片を埋めるのは―。「―届けて」止められない想いと、止まらない運命の歯車。終わりの前兆と、終わらせないために叫んだ声。たとえ今、伸ばしたこの手が届かなくても、きっと―。アンリミテッド学園バトルアクション第九弾! (「BOOK」データベースより)