新人看護士をしている雨市の元に、祖父母が使用人をしているお屋敷で一度だけ遊んだことのある名家のお坊ちゃま・新宮桜里が何故か自分をたよって押しかけてくる。やりたい事をさがしたい、という彼を暫く自分の部屋に置くことになったが……というお話。
二人がくっつくまでの経緯も可愛く面白くはあるんだけど、そんなことより2編目以降の新宮のご家族が面白すぎて笑いが止まらない。攻を縛り上げて大木から吊るす兄二人、親馬鹿通り越して何故か息子に銃を向けちゃう父、そして赤毛のアンフリークで破天荒すぎる母……と面白い人材にことかかなすぎ笑った。そしてそんな人たちに全力でラブシーンを邪魔されまくり、自棄になって事を致そうとする二人の姿に爆笑。しかしこれ、後日談では2人についてはサラっとしか出てこないんですが、きっと雨市君は色々な意味で抑圧されすぎて残念な紳士攻になる未来が見える気がする……桜里はエ○ビデオに行動左右されすぎだとおもうんです絶対マニアックなのみせて「今日はこれの通りに」とかいいだす未来が見える。
しかし、個人的には後日談にして番外編の「そして今週のふたりは…」が面白すぎてやばかった。桜里を溺愛する新宮一家の中でも群を抜く桜里バカの兄・不律が雨市の同僚にして桜里をたきつけた張本人である医師・佐川の元を訪れる話なんだけど、色々な意味で軽薄だった佐川が段々不律に夢中になっていって、ひたすら弟バカ一直線で周りが見えてない不律を振り向かせようと画策していく数々のやりとりにニヤニヤが止まりませんでした。不律さん良いツンデレ。
棒投げ橋で待ってて
小児科病棟勤務の堅物看護師・雨市のもとへ、ある日突然、超お坊ちゃまの押しかけ女房がやってきた!幼い頃に一度だけ会ったことのある美貌の財閥御曹司・桜里は、生きがいを探すため、人並みの常識を教えてほしいと雨市に頼み込む。生活能力皆無のお坊ちゃまに庶民の暮らしぶりを教えながら日々を過ごすうち、桜里のことを可愛く思うようになる雨市。しかし、彼らのたどたどしい恋の行く手には、オヤジギャグ好きなハンサム小児科医・佐川や、桜里をとんでもなく溺愛する両親&二人の兄が立ちはだかる。堅物×お坊ちゃまの純情のゆくえは…!?大量書き下ろしの番外編は、おちゃらけドクター佐川と冷徹美形な桜里の兄・不律のスラップスティック・ラブ。 (「BOOK」データベースより)