ページ 99 | 今日もだらだら、読書日記。

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ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! disc4

 

俺こと都筑武紀は突如訪れた新たな危機に戦慄していた。幼馴染に起こされ迎える朝、家族揃っての登校、そして校内一の美少女との学園生活。いつもと変わらない、愛すべき世界…のはずなのに、違う。こんなのは…俺じゃない!自らの手により崩れゆく理想の世界で、なんとか打開策を見出そうとする俺だったが―おい、これでまだ“世界改変”の途中ってことはないよな?選択肢無限の真世界を奔走する、青春ADVノベル、待望の第4弾。 (「BOOK」データベースより)

女子ばっかりだったギャルゲヱでまさかの男子推し回だと!!
ギャルゲーの世界を現実に投影してしまった主人公と、彼の手によってこの世に投影されたヒロイン達が織り成すラブコメ第4巻。今回は武紀が投影したゲーム「エターナルイノセンス」の本来の主人公・真田正樹が現れ、ヒロイン達との関係が書き換えられてしまう……というお話。

彼の登場により失われた絆を取り戻そうと必死になる武紀の奮闘は悪くないんだけどどうにもモヤモヤしてしまうのは、やはり腐っても女子の1人として「好きな男の子には自分だけを見て欲しい」という思いがどこかにあるからか。正樹の考えは極端すぎるけど、それでも彼の言葉の方が圧倒的に正論のように思えて、複雑な心境だった。

そんな中、着々とフラグを立てるのが作中唯一の「現実産」ヒロイン・僕らの高橋愛子さんでした。だから武紀は高橋ルートに行けと何度言ったら!!今回も高橋さんは本当に可愛かったです可愛かったです。そして彼女とのフラグが着々と立っている気がするのですがどうなるんだこれ。まさか高橋さんも含めたハーレムルートに突入してしまうのか、それとも最終的にはやはり高橋エンドなのか。個人的には高橋さんが一番好きなので高橋エンド大歓迎ですが。

そして今回、さりげなく美味しかったのがこれまで目立ってこなかった男子陣の活躍。世界改変がどう現実に影響を与えてもかわらず武紀の「友達」として存在する翔也とのやりとりにも萌えるのですが、何よりラストの正樹と武紀の友情やべえええええええ!!!!!(ゴロゴロゴロゴロゴロ)典型的な「喧嘩から生まれる友情」具合にニヤニヤが止まりませんでした。元々男子萌えを一切期待していないこのシリーズだけに、不意打ちだった。本当にご馳走様でしたカップリングは正樹×武紀でお願いします。

あと、何気にバカテスっていうか姫路さんネタが?……と思ったらオマケページを読んで納得。
担当さんがバカテスの人と同じになったのか…。

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サマーウォーズ

 
 
原作
細田 守

小磯健二は、憧れの先輩・篠原夏希に、「4日間だけフィアンセの振りをして!」とアルバイトを頼まれ、長野県の田舎に同行することに。夏希の曾祖母を中心にご親戚に囲まれながらも、大役を果たそうと頑張る健二のもとに、謎の数列が届く。数学が得意な彼は、夢中で答えを導きだすが、翌朝世界は一変していた。世界の危機を救うため、健二と夏希、そして親戚一同が立ち上がる。熱くてやさしい夏の物語。映画「時をかける少女」の細田守監督・最新映画を完全ノベライズ。 (「BOOK」データベースより)

映画「サマーウォーズ」のノベライズ。

ほぼ原作映画そのままのノベライズなのですが、映像だけではわかり辛い部分、語られていない部分への言及があるのが良かった。何故最後が花札勝負になったのかとか、なぜ夏希先輩が健二達のところに「アルバイト」の話を持ち込んだかが明かされたのにはニヤリとしました。あの事件の前から元々ある程度の親交があったんだなあというか、夏希先輩、誰でも良かったわけじゃないんだなあ…

あと映画でもコミック版でも小説版でもひたすらに揺るがない栄おばあちゃんかっこいいよ栄おばあちゃん!!!特に、初期の混乱を収める為に「知り合い」の伝手にひたすら電話をかけまくるシーンのかっこよさやばかった。まさか現実世界だけじゃなく「OZ」の世界でもおばあちゃんのかっこよさが垣間見れるとは。栄おばあちゃん好きとしてひたすらニヤニヤが止まりませんでした。

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ムシウタ 10.夢偽る聖者

 

「あたしには“虫”を消しちゃう力があるんですよ」。南金山叶音がついた、ひとつのウソ。そしてカノンのウソを守るため、沢山のウソをつき続ける虫憑きの少女・環。その環の能力により、カノンの周りに虫憑きが集い始め、ついには“神”として崇めるようになる。そしてウソを完成させるため、ついにはハルキヨや杏本詩歌を生け贄に捧げることになり―。今、虫憑き世界を揺るがすトリガーが引かれる。(「BOOK」データベースより)

約2年半ぶりの本編新作。カノンと環、二人の優しい『嘘つき』のお話。

カノンがついた「“虫”を消す力がある」という些細な嘘がどんどん大きくなり、最早取り返しのつかない所まで広がっていき、その「嘘」を突き通し、何の力も持たない親友を護るためには手段を選ばない環と、自らの元に集まってしまった人々を護りたいと思ってしまったが為に環と行き違ってしまうカノンの姿が痛々しい。お互いを思ってついた「嘘」が二人自身を傷つけていく姿が心に痛くて仕方ありませんでした。

“ふゆほたる”やハルキヨをはじめとして、多くの主要キャラ達が二人の元に集まる中、何気に完結した「bug」の話や本編6巻、7巻のキャラクターの話が出てくるのが懐かしい。特に『槍使い』について語るハルキヨの姿にはニヤリとせざるをえなかった。そういえば意味ありげに出てきた鯱人が結局どのくらいまでカノン達と関わったのかが気になるわけですが……これは今後への伏線なのかなあ。

そして珍しく「あの人」が出ないと思っていたら、最後で…!!やっとのことで望んだ『力』を手に入れたカノンと、最後に満を持して現れたもう1人の主人公の姿に思わず胸が熱くなりました。そろそろ大助の本編での活躍はあるのか!?次巻が楽しみ……というか次巻はもうちょっと早めにだしてくださ(強制終了)

しかし、最後にカノンが手に入れた能力、あの人によって与えられた能力だとおもうと……今後の伏線かなあ、と思わずにいられない。

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東京レイヴンズ1 SHAMAN*CLAN

 

『ぼく、シキガミになる。ずっと一緒にいて、ずっと護ってあげる』それは遠い昔の約束。彼がまだ“将来”の意味を知る前の―。霊的災害“霊災”が多発し、陰陽師たちが活躍する現代。土御門春虎はトコトン運の悪い少年だった。陰陽師の名門に生まれながら、才能はからっきし。この16年の人生で、死にかけた回数12回。そしてある夏の日、極めつきの受難が、彼の前に訪れる。「久しぶりです―春虎君」土御門家次代当主である幼なじみの少女、夏目。彼女との再会が、春虎をかつて見た“将来”へ―波乱に充ちた“未来”へと導き始める!闇に舞う鴉たちの、時を超える陰×陽ファンタジー。(「BOOK」データベースより)

とある陰陽師が引き起こした事件により「霊災」が多発するようになった現代を舞台にした陰陽ファンタジー。

個人的に陰陽ファンタジーとかいわれた時点で相当自分のツボに直撃だし、夏目と春虎の素直になれない幼なじみの距離感とか、実は本番に弱いタイプな夏目とヘタレだけどいざとなったらやる春虎のコンビ具合もたまらないのですが、春虎&北斗&冬児の仲良しトリオの破壊力がやばかった!!春虎を振り回す北斗と鈍感すぎる春虎の様子にもニヤニヤしたのですが、春虎と冬児の悪友具合がやばい。北斗を示す人称代名詞として「悪友」という単語が頻出するのですが一回だけ「悪友」が「親友」になってる部分があって、使い分けに滾った。この二人のツーカー具合とか、事情を聞くのは後回しに必要な情報だけ伝えてくる冬児とか、それに対して春虎が返した言葉とか……くわああああああ(ごろごろごろごろ)

序盤から右肩上がりに面白くなっていって、特に北斗が(ネタバレ)後の展開はもう本当に息もつかせず畳み掛けてくる感じで、凄かった。特にエピローグの展開には、ニヤニヤが止まらない。そこまで鈍感なのかバカ虎!!と夏目や冬児とともに叫びたくなりました。1巻は2巻以降へのストーリーへの導入、というカンジではあるんですが、そんなの気にならないくらいに面白かったです。次巻が楽しみ!!



ところで、少年エースで連載されているコミカライズ版も読んだ(現在少年エースだけ某コミカライズのために購読しているので)のですが、原作もコミカライズ版も猛烈に面白いのですが同時並行で全く同じ展開を原作に忠実にやっているので雑誌で同時に読んでしまうと原作を読む際の楽しみが薄れてしまうかなあ……と思いました。「デュラララ!」のコミック版を読んだ時にも思ったのですが、原作に忠実展開のコミカライズって、原作を読むときにどうしても新鮮味が薄れてしまうなあと……

原作忠実展開コミカライズ自体はキライじゃないんですが、同時並行でやるのなら忠実展開ではなく、全く違ったものをやったほうが良かったんじゃないかなあと……個人的には小説の語り口が好きだったので、コミック版は単行本にまとまってから読もうと決意する今日この頃なのでした。

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角川書店 2010-04-26
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もいちどあなたにあいたいな

 

なんだか変!いったい何が起きてるの?大好きな和おばさんは、愛娘を亡くして大きなショックを受けているはず、だからあたしが力づけなくちゃ。でも、それにしても。―何かがおかしい。澪湖は、その謎を探り始める。失われた記憶と、関係のなかで醸成され増幅される呪詛…著者ならではの軽妙な文体でつづる濃密な物語。 (「BOOK」データベースより)

やっとの思いで生んだ子供を亡くしたばかりの和(やまと)の様子がどうもおかしい。小さな違いが積み重なって、どうしても「別人ではないか」という正体不明な不安がぬぐえなくなって……という些細な疑念つきをきっかけに、彼女の姪である澪湖が少しずつ彼女の過去と謎に迫っていくお話。

和を「やまとばちゃん」と呼んで慕う澪湖のほか、和の兄であり澪湖の父親でもある大介、母親の陽湖、という3人それぞれの視点から物語が描かれていき、その3人それぞれが和を支点にして全く違った想いを抱いているのが印象的。序盤の澪湖の思考展開はかの「おしまいの日」を思い出させるものがあって「またそっちのルートか!?」とビクビクした新井素子好きは私だけではないはず。

ちょっぴり不気味で不穏な雰囲気が漂う中、唯一の癒しだったのが澪湖の相談相手であり本作の『探偵役』であり、自称「オタク」の木塚君でした。何かと暴走しがちな澪湖を上手くいなしつつも否定せず、オタクならではの(?)中二病あふれるぶっ飛んだ意見を展開する彼の姿が頼もしい。正直途中から物語り本線よりも木塚君のイケメンっぷりが気になってしかたありませんでした。ていうか明らかにそれを「オタクだから」で片付けてしまうのは惜しい程の超ハイスペック+眼鏡を取るとイケメンってどういうことだ木塚君結婚してください。

正直、他の新井作品と比べてしまうとどうもパンチが弱いというか……微妙に物足りなかったかも。この手の新井作品が持つ共通の「黒さ」とか「救われなさ」みたいな何かが、本作の「探偵役」にしてヒーロー的役割を果たした木塚君の登場によって打ち消されてしまっているみたいな気が。終盤で明かされた和の正体と彼女の「不幸」には驚きましたが……。

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バウワウ! Two Dog Night

 

佐渡と新潟の間に架けられた世界で一番巨大な橋。その中央にそびえる名前がつけられる事のなかった人工島―不況によって放置されたそこは不法滞在者や犯罪者が棲む九龍城さながらの無法都市と化していた。その島を二人の男が訪れる。気弱で大人しい少年・狗木誠一は、幼馴染みの少女と冒険気分で。重要指名手配犯・戊井隼人は惹きつけられるように。そして彼らは、社会から隔絶された無法地帯で全く違う道を歩み始める。だがその姿は、鏡に映る己を吼える犬のようでもあった―。 (「BOOK」データベースより)

葛原さんかっけー!!!!
佐渡と新潟の間にかけられた橋「越佐大橋」の間にあり、無法地帯と化している名も無い人工島にさまざまな理由でやってきた男達の物語。

なんか色々言いたいことはあれど、集約するとクライマックスの狗木・葛原・戌井の三つ巴がかっこよすぎるって一言に尽きる気がする。本人にそんな気はなくてもさまざまな人たちから『英雄』と呼ばれる男・葛原が本領発揮すぎてひたすら滾った。そしてエピローグの戌井&狗木がまたもう、挿絵の絶妙さも合わせて本当に堪らない!!「バッカーノ!」のクレア関連の話といい、「デュラララ!」2巻の静雄といい、成田さんはこういう「かっこいい男達」を描くのが本当に上手くて、物凄くごろごろします。

しかし、1巻を読む限り綺麗に終ってる感じがするけど残り4冊どうやって繋ぐんだろう。メイン3人のうち2人は最後で……だし、他の新キャラとか出して全く新しい話をやるわけじゃないよなあ……うーん。
とりあえず何も言わずに続き読んできます。

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頭蓋骨のホーリーグレイル

あまりにも更新ネタがないので再読本の感想でお茶を濁すの巻その1。「魔杯教団」という邪教組織に立ち向かう神父とその娘、そして魔杯教団によって幸せな日常を壊された少年・須賀弘人のお話。

初読時も「エロい」「グロい」のイメージしかなかったんだけど、読み直してみるとやっぱりエロくてグロかった。咲夜以外はメインキャラでも様々な意味で容赦なし。人もバンバン死ぬ。特に主人公の姉や同僚の少女が……のシーンはむせかえるような血臭がこちらにまで漂ってくるんじゃないかという凄まじさ。そして展開の容赦なさ。こんな可愛い子が、実は?みたいな展開の多いこと多い事。

一応1巻で一応の「解決」は見ているのですが、エピローグを読む限り全く解決してないんですよね。4巻で打ち切られてしまったのでその辺の伏線には殆ど触れられないまま終わってしまったのが残念。

あと、今回読み直してメインヒロイン(?)の少女・咲夜に関する描写が頑張りすぎてることに気づいて盛大に噴いた。他にも様々な女性キャラが登場するのですが、彼女の描写だけ異常に気合い入ってます。しかし、気合い入ってるだけあって咲夜は可愛い。本当に可愛い。

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今月のまとめと読了記録[2010年4月分]

4月に読んだ本は5冊でした。再読含むと7冊。
すっかりラノベを定期的に読む癖そのものが抜けかけているというこの事実だよ……

あと、初読当初色々アレな感想を書いてしまっていた「扉の外」を再読してました。
当時は消化不良な部分やキャラクターに感情移入できない部分などが酷く気になってしまってかなり苦手に思えたのだけど、再読してみるととても面白い。しかしやっぱり3巻の終わり方は尻切れトンボの打ち切り臭が酷いので4巻が出ないものか……。

なお、すっかりご無沙汰している「今月のアクセスの多かった感想」ですがまさかのょぅι゛ょひめぱら無双でした。今月読んだ新刊は確かに「ひめぱら」「ミロク」「彩雲国」の三択だったのであれなのですが、想定外すぎる……。

2010年4月の読了記録

再読・マンガを含め全25冊。
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本日の騎士ミロク4

 

「だーかーらー!俺はジルサニアの騎士なんですってば!」「なんでジルサニアの騎士が竜に乗って来てんだよ!」「そ、それは俺がオウガンの出身だからで」「やっぱりオウガン人なんじゃないか!」だあああああっ!!剣バカの俺に、説明なんて求めんなッ!ジュジュを守って重傷を負ったトーラットを癒してもらうため、飛竜を駆り治癒魔法の発達したベト神聖国に飛んできた俺、ミロクとウサギのビスマルク隊長。でもいきなり不審者扱いされるわ、曲刀剣士ヴィジャにのされるわ、やけに色っぽいミーヤー姫に夜ばいをかけられるわ、案の定の大混乱。しかも翌朝大事件が勃発し!?何なのこの国、ジュジュ、俺、大人の段階上っちゃいそう。 (「BOOK」データベースより)

前巻ラストで重傷を負ったトーラットを治療するためベト国へやってきたミロク&ビスマルクが、守るべき王女の居ない異国でまたもや謎のトラブルに巻き込まれて……なベト国編・前編。

赤目隊の女子組が全員居残り……ということで、なんとも男子率の高いお話だったなあ。ミロクと似たような立ち位置に居るミーヤー姫の護衛の少年・ヴィジャやら、今回意外な活躍を見せるディアートなどなど、メイン以外でも男子の活躍が目立つ巻でした。そして田口作品ではきっと珍しい、女子向けサービスも……!!やべえミロク受に目覚めそうだった勘弁してくださいごめんもっとやって

多勢に無勢な状態でもニンジン1本で切り抜けちゃうミロクはやっぱり凄いんだけど、今回は守るべき王女と、そして本来の獲物がもてない状態で本気を出せずもどかしい展開が多め。次巻ではジュジュとミーヤーの前で思う存分本気を出すミロク&ヴィジャが見たいなあ。あと色々な意味でトリックスターとなりそうなディラートに期待、超期待。あとはっちゃけ度合いが今回もおかしいあとがき……次巻も楽しみにしてます!!正直3巻のBLミロクのインパクトには勝てませんが今回のも散々笑わせてもらいましたw

それにしてもディラートとヴィクトルの関係について詳しく、小10時間ほどkwsk
ジュジュが同性愛説を揶揄した際のディラートの反応の仕方が正直かなりハンパなかったんですけど、いろいろな意味でカップリング的な期待をして良いのですか?

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デュラララ!!×7

 

「僕は何もしてないよ。あれは、ダラーズみんなでやった事だから―」東京・池袋。この街の休日はまだ終わらない。臨也が何者かに刺された翌日、池袋には事件の傷痕が未だに生々しく残っていた。すれ違うことなく街を徘徊するクラスメイトの男女、弟に付きまとう女の動向を窺う姉、最強の男を殺すために強くなろうとする少女、兄のことなど気にせずひたすら無邪気な双子、今後の自分を憂い続けるロシア出身の女性、過去の未練にしがみつくヤクザな男、休日を満喫しようと旅行に出た闇医者、そして安心しきりの首なしライダーは―。さあ、みんな一緒に、デュラララ!!×7。 (「BOOK」データベースより)

病院で誰が襲撃してくれるかなとワクワクしている折原さんにうっかり萌えた……
プロローグで「!?」となっていたらエピローグで襲撃者が来てくれたことに大喜びするいざやさんに思わずキュンとなるなど。何この人残念すぎて180度回転して可愛い……。正直、臨也萌えがちっとも理解できなかったのですが(ただし4巻の一人鍋は除外する)、ちょっと分かる気がしてしまった自分が怖い。というかなんだろうね……きっとこの残念な方が素なんでしょうねこの人……(笑顔)

個人的にはエピローグで「襲撃者」の正体に気付いた臨也のよろこび具合ハンパなさすぎてとても満足したのですが、同時に、誰も来てくれなかった場合のパターンを物凄く見たかったです……。

というわけで、4巻に引き続き骨休め感が強い番外編集。恋に生きてるヤンデレ女子2人がガチンコ対決したり、平和島さんの周辺にフラグ乱立してたり、粟楠会の幹部・赤林の意外な過去話が明らかになったり……とそんな感じ。ヤンデレ女子対決にニヤニヤしたり、典型的な任侠の人である赤林の人柄に好感覚えたりしていましたが、正直プロローグの折原さんのワクワク具合を見てしまっていると、折原さんのことも忘れないであげてくださいって気分になる。特に平和島さんのフラグメイカー具合にはもうね……!!

しかし、何よりすごかったのはラストの新羅&セルティ。おまえら、どんだけラブラブになれば気が済むんだっ!?最早始終イチャついてるだけにしか思えない勢いに、散々悶える羽目になりました。やばい、この二人の破壊力、本当に巻をおうごとにやばい。セルティのデレ度が加速度的に上がっていくのがもうね!!!
もうおまえらとっとと籍入れちまえよ!!!(出来ません)

しかし、6巻がああいう終り方で切れてしまっているので8巻がどうなるのかが気になるなあ……今回はチョイ役での登場だった帝人にも何か思惑があるようだし、特に『ダラーズ』と言う組織が当初のものとは別のものへと変容しつつある気がして、それが物凄く気になります。

……ダラーズにしろブルースクウェアにしろ、うまいこと良い方向へ変わっていけばいいんだろうけど、一筋縄ではいかないんだろうなあ……。

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