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遊び心溢れるラノベの装丁をまとめてみた。

という訳で漫画でやっててラノベが未到達or定着してないデザイン上の遊び心を幾つか挙げてみます。


じゃあその「未到達」なラノベにはどんな遊び心あふれる装丁があるのか!ということで、カっとなってまとめてみました。
いえ、単純に、「マンガの面白い装丁」を「ラノベの面白い装丁」と比較するなら、どうせなら記事を読む側の人も両方ともの情報をもった上で比較してほしいなあ、と思っただけなんです。もちろん記事を書いた人は「ラノベの面白い装丁」についての知識はあるんだろうけど、そういうのを知らない人にラノベにも面白い装丁はあるよ!って言いたかっただけなんです…。さすがに他社を跨いで連結表紙とかないけど!(いやでもこれは単に他社を跨いで同じ作者×イラストレーターのコンビが活躍するという事例が殆ど無いからじゃね…?って思うんですけど…少なくても、私はそんな事例知らない。)

自分が読んだ範囲でのまとめなので、大量に抜けはあると思いますが、その辺はご容赦ください。
※書影をクリックするとamazonのページに、その他の画像をクリックすると拡大されます。

折り返しがヘン

元ネタの記事でも軽く触れられていますが、折り返しが面白いラノベといえばやはり富士見ファンタジア文庫の「SH@PPLE?しゃっぷる?(著:竹岡葉月 絵:よう太)」。
富士見ファンタジア文庫のリニューアル前の装丁では折り返しの部分があらすじ紹介になっているのですが、この作品では帯を使ったちょっとしたトリックが……

before → 

あらすじの“彼女の方にも、入れ替わりたい深?い理由があるみたい。”から下が帯で隠れて、帯と帯でない部分のあらすじが変わっています。異能要素ナシの男女入れ替わりラブコメなのに、帯の上では雪国がモテキングになったり蜜とあはんうふんな関係になったり、宇宙に飛び出したりと大変なことになってます。

ちなみにリニューアル後の富士見ファンタジア文庫の装丁ではあらすじが裏表紙に移動になっており正確には「折り返しが面白い」ではなくなってしまったんですが、とりあえず新装版での発売になった5巻でも帯を使った嘘あらすじ健在だったのでホっとするばかりです。

リバーシブルカバー

一部の会社のマンガ単行本などでは「カバー下のオマケ」って結構一般的ですが、ラノベ関係ではカバーの裏になんかするのが多いっぽいです。というかざっと見た限りカバー下オマケには遭遇できなかったのですが、何かのタブーでもあるんでしょうか?遊び心マスターの時雨沢作品からですらみつからなかった事に驚愕した。

輝石の花 (富士見ファンタジア文庫) → 
こちらも富士見ファンタジア文庫の「輝石の花(著:河屋一 絵:山基海苔)」のカバー。
これに「戦鬼(著:川口士 絵:一之瀬綾子)」、「死神とチョコレートパフェ(著:花凰神也 絵:夜野みるら)」を加えた第18回ファンタジア長編大賞受賞作の3作品は、初回限定版としてリバーシブルカバー仕様になってました。しかし、この3人だけで終わってしまったということは、あんまり評判がよくなかったのか…(同期デビューの「黄昏色の詠使い」とかはリバーシブルじゃなかったので)

そういえば富士見ファンタジア文庫の母体である「ドラゴンマガジン」には定期的に「かけかえカバー」が付録についてきたりしますし、富士見はカバー的にはかなり力を入れているのかも?


 → 

こちらは西尾維新の人気シリーズから「ヒトクイマジカル(著:西尾維新 絵:竹)」。
“一人で二人の匂宮兄妹”を描くこの巻。表紙は妹の“匂宮理澄”、カバー裏は兄の“匂宮出夢”のリバーシブルカバー仕様になってます。というか、良く見ると文字まで反転してるという気合の入りっぷり。ついでにカバー自体も表裏でイラスト1枚絵になってますね。

…普通に持ってたのに全然気付いてなくて、このエントリ書く段になって他の人から教えてもらったのは内緒だ…

表紙カバー裏が大変なことに!

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん〈6〉嘘の価値は真実 (電撃文庫) → 

そしてカバー裏のお遊びといえば、最近では電撃文庫の「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん(著:入間人間 絵:左)」が割りと有名。白主体の表紙カバーと、おどろおどろしい裏カバーとのギャップがこのシリーズの狂気性をあらわしているようで最高です。本当は1巻が一番面白いんだけど、手元にありませんでしたこんちくしょう。


まい・いまじねーしょん—電撃コラボレーション (電撃文庫) → 

15周年を迎えた電撃文庫の特別企画「電撃コラボレーション」シリーズもカバー裏に?な仕様。1巻はお題イラストのラフスケッチ集、2巻は角川グループの偉い人、3巻は「ブギーポップ」の上遠野浩平さんのコメントが掲載されてます。

帯が面白い

「可愛いは正義」程一般化はしてないけどラノベの帯にも面白いキャッチコピーいっぱいあるよ!
単に読者数が絶対的に違うから一般の方に広まっていかないだけだとおもう…



個人的にラノベの帯のキャッチコピーで一番鮮烈だったのはアニメ化で一気に一般にも人気が出た電撃文庫の「とらドラ!(著:竹宮ゆゆこ 絵:ヤス)」の帯。人気ビジュアルノベル「Fate/stay night」に登場する迷キャラクターであり、“タイガー”というニックネームを持つキャラクター「藤村大河」の生みの親である奈須きのこ氏に「こっちの虎はパーフェクトです!」って言わせちゃったよ!ある意味ラノベの読者層とエロゲー読者層の重なりが大きい事を逆手に取った名キャッチといいますか、Fate知らない人にはなんのこっちゃこれ、なコピーとか最強すぎる。ある意味、読者数が少ないラノベだからこそ出来る力技コピーといえる気がしなくも無いような。



こちらはアニメ化も決まった富士見ファンタジア文庫の「生徒会の一存」シリーズ。

富士見ファンタジア文庫史上初 ものすごい18禁名作!

18禁かよ!18禁かよ!!!帯調子乗りすぎだよ!!!


手元にはありませんが、MF文庫Jの「えむえむっ!」に、↑似たようなキャッチコピーで
アニメ化したい!」なんて帯もありました。
くわしくはこちら参照で↓

tometa_blog - えむえむっ!3巻見本誌キタよ


帯が面白い大変なことに!!

メガミ文庫の麻雀ラノベ「ナナヲ・チートイツ(著:森橋ビンゴ 絵:しろ)」。

うん、本当に表紙が詐欺だった。
ガチガチの麻雀ラノベ、そしてさりげなく青春系ラノベでした。
いえ、面白かったですけど、この騙された感は何なの…!!

帯の下が大変なことに!

ラノベ表紙のお遊びでは定番の「パンツみえてる」「パンツはいてない」のことですねわかります。
コレに関してはすでに先達が素晴らしいまとめ記事を作ってくださっているので、こちらをご参考ください。

オンマウスで表紙がまとめてたいへんなことに!!!!!

ライトノベルのぱんちら表紙を集めてみた(2008) - 探本めんさが


巻末弄り/むしろ時雨沢恵一先生特集

個人的に、遊び心一杯のラノベといったら「キノの旅8」をおいて他にありません。
…がしかし、なんか本の樹海に埋もれて見つからなかったという最大の罠が…orz

えーと一言で説明すると、普通の後書きを書いたあとに

電撃文庫巻末の「既刊紹介」のページを捏造、『キノの足袋』『キノの荼毘』『アニソン』など、パチモンタイトルおよび商品紹介を入れる。後書きは捏造された「本書のご意見云々」?「電撃文庫創刊に寄せて」のページに書く。

というもの。普通に気付かなくて「あれ?今回キノって後書き超普通じゃね?」とか言ってて超すいません気がついたときの爆笑具合といったらもうね!!!…とはいえ、キノよりも前に「撲殺天使ドクロちゃん2(著:おかゆまさき 絵:とりしも)」がすでに通っていた道らしいですが。

そのほかにも、自称明日を夢見るあとがき作家を自称する時雨沢恵一先生の著作は基本的に後書きが超フリーダム。後書きで読者に問題だすわ、カラーページに後書き書くわ、本編中に後書きかくわ、カバー裏に後書きかくわ、後書きで捏造されたネタがスピンオフ短編シリーズになったりとか!!!

とりあえず、手元にあるものをいくつか紹介。


↑6巻あとがき。「キノの旅VI」を読んで、その『あとがき』を書きなさい。 とってもセクシー!


↑9巻。カバー裏にあとがき。イラスト載ってるけどあとがき。


↑12巻。カバー裏に短編・「寄付の国」。本の中には「続・寄付の国」があります。

以下、ひとりごと
…と、ここまでまとめておいてなんなんですが、私そもそもあまり表紙やカバー下を頑張ってチェックする人ではないんですよね。カバーかけるから、表紙は買うときにしか見ないこともしばしばです。マンガでも、特定出版社のマンガのカバー下には高確率で何かあるって知ってるけど、よほどのことがないと見ません。

先日「ラノベにカバーをかけるかかけないか」というネタがブログサイト界隈で議論になりましたが、そのような議論が起こる程度の割合で、ラノベ好きは本にカバーをかけます。だから、自分と同じように「カバー下なんかチェックしない」という人が殆どなのではないでしょうか?だから結果として、カバーの下に何かを仕込むような文化はあまりはやらないのではないかと。

そして、どちらかというとラノベは本文の部分にネタを仕込む作品が多いような。
特に表紙をめくったところに存在するカラーページの「遊び心」はかなり高いように思えます。
キャラ紹介や1枚絵だけでなく、ショートマンガが描かれたものや特定のコンセプトをつけてデザインされたページ。エロいイラストで買った人をドン引きさせたり、カラーページに絵本風の短編を仕込む作品などなど。(この辺は、ぜひとも誰かにまとめてほしい…結構色々合ったのでまとめきれませんでした)

マンガとラノベは違う媒体なんだから、同じような進化をしなくて当然だと思います。
だから、「マンガがこうなんだからラノベもこうあるべきだ」っていうのは違うんじゃないかなあ。


まああと、ぶっちゃけ「まれにしかみかけない」から目を引くのであって、みんなが同じことやりはじめたら全然「遊び心」じゃないよね。かつてガンガン信者だった私が、カバー下のオマケページにあまり「遊び心」を感じないように。かつて結構ユニークだという扱いをされていたような気がするラノベの最初のカラーページでショートコミックをやるという手法がもう「目新しい」といわれないように。

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