« 11月 2017 12月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

異世界取材記 〜ライトノベルができるまで〜

[著]田口 仙年堂  [絵]東西

中堅ラノベ作家の俺は、編集からのオーダーである「無双とハーレム」を体験するため、KADOKAWAが用意したルートを使って異世界へ取材にやってきた。ガイドの獣人アミューさん、そして、「魔法理論」を勉強するため、わざわざ異世界転移してきたらしいラノベ作家志望のJKと、いざ取材旅行へ出発!だが、孤高無双の勇者は中二病こじらせた二刀流の少年だし、ハーレム三昧の魔王の正体は後輩の売れっ子ラノベ作家!?この取材、どう転ぶかわから…(編集)先生、宣伝足りねーよ!!こうだろ→しがないラノベ作家が取材がてら異世界を救う!?創作と現実が交錯するサクセスファンタジー開幕だ!!(「BOOK」データベースより)

     個人的お気に入り度数

 「異世界ラノベを書くためにライトノベル作家が取材で異世界に行く」のが普通の世界。コワモテの編集者に勧められて『無双』と『ハーレム』の取材をしに異世界にやってきたラノベ作家。現地のガイド・アミューさんや異世界で助けたラノベ作家志望のJKを連れ、“勇者”や“魔王”の取材に向かうが!?というお話。

 カクヨムで途中まで読んでいた連載なんですけど色んな意味でしょっぱなから破壊力が高いので気になるひとはとりあえず読むといいとおもいます。序章のラスト2行ズルいとおもうんですよほんとズルいんですよ設定の勝利だよね……!!

 世界観設定だけでも割と大勝利なのに、異世界転移モノのお約束を弄ったネタだけでなく、そこかしこから顔をだすラノベキャラ・ラノベ作家・編集のパロネタ/メタネタが全開でめちゃくちゃ楽しい。先輩作家のあの人やらこの人やら割と隠れてないし、勇者はキ○トさんだし魔王はどうみてもどっかの美少女作家だし!

 取材だけのつもりがだんだん異世界の事情に巻き込まれていく一行が、だんだんシリアスな展開になりつつもしっかりと取材魂だけは忘れてないのにニヤリとする。良い意味で「やりたい放題」な物語でありながら、最後はしっかり熱いバトルで〆てくるのが最高にずるかったです。

 それにしても元ネタの作家の人が浮かんでしまう時点で、最終決戦が仲良し作家同士がお互いをベタ褒めしながらペンで殴り合っているようにしか見えないのでなんだこの……なんだ……私はどんな顔してこれ読めばよかったんだ……。キノシタのあの絶妙なクズっぷりと絶妙に屈折したせんせーへの愛憎感が私物凄く好きなんですけど……なんなんですかね……困りますね……。最終決戦のシリアスなバトルシーンでそこかしこで「召喚(サモン)」が飛び交ってるの絶対意趣返しだと思いました(某ラジオ参照)。


 キノシタのCvは下野紘を希望します(気が早い)

こちらの記事もオススメ

  •  「吉永さん家のガーゴイル」コンビの新作。製造スキル特化の主人公一家と戦闘スキル特化のおとなりさんが狩りの報酬分配で揉めてしまい、PVで決着をつけることになるお...
  • 「ガーゴイル」の田口さんの別シリーズ。悪の組織・BB団と見た目は幼女だけど実はすごい力を秘めた女の子・コッペが織り成すほのぼのコメディ(?)。 後書きでも似たよ...
  •  どこからか現れるモンスター達を倒す「勇者」達の活躍を中継する「勇者テレビ」。番組に登場する勇者達は様々な団体と契約して支援を受けてその名を背負い、「スキル」と...
  •  人間の姿をとり、不思議な力を持つ『Dアーム』。両親と妹の仇を討つためかつて九郎義経が持っていたという複数の顔を持つ刀・薄緑の伝承者となった少年・若林練司はしか...
  • 「吉永さん家のガーゴイル」「魔王城」シリーズの田口さんが富士見ファンタジアでおくる新シリーズなファンタジーもの。 血生臭いシーンも多かったですが、それ以上にやた...
※ 90日以上前に投稿された記事へのコメント・トラックバックは受け付けておりません