[著]あかほりさとる [絵]ことぶきつかさ 敵だった筈のセクサドールズの3人が、小樽の長屋に居候しはじめた。ジャポネスが平和になったのは嬉しいけど…色々とフクザツな心境のセイバーマリオネットたち。ある日、いつもの通り小樽に朝食を作ろうと台所にやってきたチェリーがみたものは、同じく朝食を用意するルクスの姿で… |
3編の中では、一番純粋に楽しめたのは最初のチェリー&ルクスの食事当番対決かな。二人とも結局はほぼ同じ妄想をしてるのに、キャラクターの違いでセリフが微妙に対比になってる(チェリーが「マスター、お願い明かりを消して!」でルクスが「マスター、明かりをつけて!私をもっと見て!」になる)あたりが楽しかった。ジャポネス中のじゃがいもを……たり、対抗して自らじゃがいもを収穫しようとしたり、ラストで2人と小樽のやり取りを眺めていた残り5人(含花形)が…という展開がハチャメチャで笑える。
ブラッドベリーとパンターの話は…個人的にはキャラ的にそこまで興味がない2人なのと、私初読時は結局最終巻までブラッドベリーとパンターのキャラの違いがよくわからなかったのでなんともいえない。むしろいっそ、ここでパンターが開き直ってデレなければ良いキャラ付けになった気がしてたなあ。あ、でもこの話のオチが好きです(腐女子的な意味で)。
ドタバタギャグな2編と比べて、唯一ちょっとシリアス調なのがティーゲルとライムのお話。ティーゲルさんはこの巻で一気にキャラが立ったよなあとか。服のセンスは正直色々とどうかと思いますが、小樽争奪戦に明け暮れる残りの6人(含花形)を余所目に『みんなのお姉さん』的ポジションを確立してて、何はともあれそこがいい。一方で、彼女たちによって少しずつ意識改革されていくジャポネスの人々の姿が印象的だったり。
しかし、今見てもティーゲルさんの●●服姿は衝撃的すぎです……。