学校の階段 発売:2006.2 発行:エンターブレイン [著]櫂末 高彰 [絵]甘福 あまね |
タイトルを聞いてホラー(怪談)だと勘違いしてはいけません(笑)
学校の廊下を走る・階段を駆け降りる(昇る)という本当になんでもない行為を一つの「スポーツ」として描いてしまうところが着眼点として、本当に凄いと思う。
「人の流れ」を始めとして不測の事態まで計算に入れないといけないと言う辺りなど、物凄く奥深い。
特に人ごみを避けるって難しいんですよね?…毎日東京駅を寝ぼけ眼で通勤していると5回は前から来た人とぶつかります。
私も「階段部」で人ごみを避ける方法を教えてもらうべきですか?
イラストや基本設定(カラー口絵)などを見るとだいぶ萌え狙い小説っぽいのですが、ところがどっこい中身は激しく熱いスポ根です。
というかだいぶイラストで損してる気がするなあ…作風に対して明らかに萌え系な絵柄が浮き上がってる気がするし、何より全体的にもっと「カッコ良く」描ける絵師さんをつけてほしかった。特に男の子が些か可愛いすぎて個人的にかなり不満。
なんでもショタロリにすればいいってもんじゃないぞ!!
あと小夏のキャラが薄すぎて、後半でせっかく美味しい見せ場があるのにまず「え?こんなキャラ居たの?」っていうのが先にたってしまった。なんか最初から「3人の従姉と同居」にしておいた方がよかったんじゃないの?小夏と千秋はどちらか1人で十分事足りたかと…。
何はともあれ階段部の各キャラクターについても気になる過去がかなりあるっぽいので続編に期待です。
コメント
学校の階段/櫂末高彰
学校の階段櫂末 高彰 エンターブレイン 2006-01by G-Tools 【高校に入学した神庭幸宏は、校内を走り回る「階段部」なるものにムリヤリ入部させられる。だが、ひたむきに「階段走り」にかける彼らの姿に自分の中に芽生えた欲求に気づく】 ビバ青春の無駄足 学校の階段や廊..
学校の階段
学校の階段
櫂末 高彰
学校の怪談ならぬ階段ってなんぞや?と思いつつ
出版社 / 著者からの内容紹介
季節は春??こらからはじまる高校生活を楽しく送れるラク?な部活に入るため見学に余念のない神庭幸宏は、ひょんなことから学校非公認ながら校内を走り回る「階段部」の存在を知る。ムリヤリ体験入部させられた幸宏だったが、部員たちとの交流を経て自分の中に芽生えた欲求に気づく??「とにかく走りたい!」 そして、入部を決意した幸宏は全速力で駆け出した!! 若気の至りウェルカム! Viva青春の無駄足! ちょっと変わった部活動を通して真正面から「若さ」を描く青春グラフィティ!
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