富士見須高校に通う高校生の健一は、ある日机の中で妙な“学級日誌”をみつけた。日記に書いた未来の内容が何故か現実となってしまうノートのお蔭で人々にはネコミミが生えるわ、現実と虚構の世界までごっちゃになってきて…!?ネコミミメイドで眼鏡ッ娘な美少女作家・吉田茄矢は世界を救う事が出来るのか!!…………アレ?
妙な学級日誌に翻弄される2話までもさることながら、脱線して楽屋オチが横行し始める3話以降が激しくツボ。ある者は生みの親に反旗を翻し、ある者は協力し…的な作者とキャラクター達の「食うか食われるか」な関係にニヤニヤしつつ、その懸け合いに散々爆笑させていただきました。
リレー小説ならではの脱線具合や作者陣のお遊び具合もさることながら特筆すべきは吉田先生&あざの先生パートの富士見ミステリー文庫の自虐ネタ。
「それともこれは富士見須を亡き者にしようとする○撃文庫の陰謀ですかっ。」
「まあ、うちって○撃に狙われるほど大きくないしさー」
「あ、あいつはマジひどいんだよ。だって、あいつ、○○文庫で書いたんだぜ?」
○撃文庫ライバル視されまくりwwwww
最期のは何気にHJ文庫らしいですが。
「うちは富士ミスだよ?本格的なミステリーなんて誰も求めてないんだから。」
編集長自らこの発言。自らのレーベルの存在全否定です。
最早“ミステリー文庫”としての存在意義はどこへっ!?
(…ミステリーより“L・O・V・E寄せ”らしいですが…)
自虐といえば、山鹿弁護士と一緒にやたらとカプコンの某裁判ゲームがネタにされていましたが、これにも自虐ネタの香りを感じるなあ…。
軽い○スノートパロディで始まり、楽屋裏に次ぐ楽屋裏を繰り返し、そしてラストは死体出まくりの自虐オチ。確かにプロの書く一つの“小説”としてはとんでもない型外れかもしれませんが、今期一番笑わせていただいたのもこの作品だと思います。基本的に全シリーズを読破していなくても全然楽しめるストーリーとなっているので(っていうかスイマセン、キャラクターの出てきた話って「タクティカル・ジャッジメント」以外読んだことありません…それどころか参加してる作家さんの作品も「さよなら、いもうと。」と「HYDRA」しか…!!)いわゆるギャグ小説・馬鹿小説と呼ばれるたぐいに目がない人には兎に角オススメ!!
あ、「学園キノ」と「ドクロちゃんです」がダメだった人はオススメできません。
ところで、風見先生が「きるらぶ」のどのキャラと連れ立って歩いたのかが微妙に気になる。
コメント
『ネコの音』ではありません。【ネコのおと】
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なんら下地がある訳でもないオリジナル小説の、しかもアンソロジー(正確には違うけど)形式での作品なので、正直なところさほど内容には期待してなかったのですが。
'''や、リレー形式でここまで面白い作品が作れるとは。'''
富士見ミステリー…侮りがたし!
新井輝の1話で'''その後の物語の中枢となる『学級日誌』に関する設定...