[著]甲田 学人 [絵]三日月 かける
法事の為、海辺野家を訪れていた親戚達がいっせいに謎の怪死を遂げる。また、ほぼ同時刻に街にある寺の住人が同じように怪死…。“人魚姫”の怪奇は未だかつて無い規模で、街に広がりつつあった…!
いつまでも前作と比較するのはお門違いだってわかってるんですが、どうしても今回もあんまり痛くないなあと思ってしまう今日この頃ですが、「物足りない」と感じてしまう私は甲田作品に慣らされすぎでしょうか。あまり痛さを感じないのは描写が現実離れしすぎてるからか、それとも登場人物に感情移入しづらいのが原因か。(Missingでは空目様は兎に角、残りの3人には結構感情移入の余地があったものだけど)法事の為、海辺野家を訪れていた親戚達がいっせいに謎の怪死を遂げる。また、ほぼ同時刻に街にある寺の住人が同じように怪死…。“人魚姫”の怪奇は未だかつて無い規模で、街に広がりつつあった…!
今回なんと言っても印象的なのはやはり神狩屋の過去話。いい話と見せかけておいて、ラストのオチでドン底まで落とすっていうのは流石すぎます。しかし、なんとなくオチが読めてしまったのはやはりどこぞのチャイニーズスープが脳裏をよぎったからでしょうか(わかる人にはネタバレ)
そういえば物凄く余談ですが、私↑で髣髴した作品の感想を書いたときに、思いっきり甲田さんの作品と比べてたりしました(笑)やはり、こうやって比べると「Missing」とはグロはグロでも方向性が違うっていうのが良くわかります……でもここまでやっといて「グロが苦手です」っていうのは素敵過ぎる発言だと思いますが。
ラストの展開は、最後までどうしても読めませんでした。(ネタバレ→)千恵が元凶ではないんじゃないかというのは途中でなんとなく読めたのですが、まさかそう来るとは。生き残った彼女が今後どうなるのかがちょっと楽しみです。ひょっとして新たな仲間になったりするのかな。
コメント
断章のグリム(4)
断章のグリム 4posted with 簡単リンクくん at 2007. 3. 8甲田 学人〔著〕メディアワークス (2007.3)通常24時間以内に発送します。オンライン書店ビーケーワンで詳細を見る 痛い痛い痛いよ描写が。 怪異とかのグロい痛さよりも、現実にありえそうな刺される描写の痛さが最高..
僕もチャイニーズスープが頭をよぎりました。新井素子の洗礼を受けていると、やっぱりこのネタだとあれが思い浮かんじゃうんですかね。
ちなみにあのお話では、「走る少女・真理」も怖かった(理解したくない、という怖さか)です。
断章のグリム〓
神狩屋の婚約者・志弦の7回忌に合わせたかのように彼女の故郷を訪れた神狩屋と蒼衣、そして雪乃。そこで泡禍による事件が連発したため警戒を強めるのだが、人魚姫の物語になぞらえた惨劇はまだ終わらなかった————
新井さんの作品の中でも「チャイニーズスープ」はかなりインパクトのある話ですよね。
「走る少女・真理」は確かに理解できない怖さがありました。ラストは凄く綺麗なんだけど、どこか理不尽なものを感じてあの作品の中で一番(ある意味チャイニーズスープ以上に)インパクトのあるシーンでした。
断章のグリム(4) 人魚姫・下
断章のグリム(4) 人魚姫・下 作者: 甲田学人 出版社/メーカー: メディアワークス 発売日: 2007/03 メディア: 文庫 「展開がホラーというかグロイな?、神狩さんの過去も切ないけど、怖すぎ」と思った下巻でした。 まさしくホラー、こう救いもなく、どんどん人が死んでいくの
断章のグリム 4 人魚姫・下
断章のグリム 4 人魚姫・下
著者 甲田学人
イラスト 三日月かける
レーベル 電撃文庫
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電撃文庫・4月の感想3
■甲田 学人×三日月 かける『断章のグリム? 人魚姫・下』 ★★★★☆
じりりりりりん!寺の敷地内にある住職一家の住居に、
不意に電話のベルが鳴り響いた。くぐもった遠い電話の音は、
音が夜に食い尽くされたかのような静寀