ツァラトゥストラへの階段3 | 今日もだらだら、読書日記。

ツァラトゥストラへの階段3

[著]土橋 真二郎 [絵]白身魚

ようやく自らのパルス能力を使えるようになってきた福原は、再び囚人ゲームの誘いを受ける。手渡されたゲーム機には、かつてバベルの塔で出会った少女・オリビアが囚われている姿が映っていた—。オリビアを救出するため東京を歩き回り魔王の手から姫を救出する"ゲーム"に参加する福原だったが…
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ドロドロの人間関係と悪趣味なゲーム展開が魅力のシリーズ第三弾。今回は「東京」という現実の街とオリビア達が居るゲームフィールドをリンクさせて姫を救うために様々な場所を歩き回るというRPGゲームのお話。

光の無いオリビアの居るフィールドでは現実と全く同じ障害物や人間が「敵」として配置されており、ダメージを受けない為には現実空間に居る福原が自らのパルス能力を使い、現実の風景をフィールドのデータとしてフィールドに投影させなければならない。しかも人間の「アタリ判定」がかなり広くて、オリビアは接触する前に敵を倒さないとダメージを受けてしまう…という設定で、最初は普通に面白そうな設定だと思ったのですが実際にゲームが進んでいくと、とにかくそのゲームの「悪趣味」さに気付いて惨憺とした気分に…ダメージを受ける要素は非常に高いのに特定のポイントと自動回復以外の回復手段が無いのがかなり痛い上、彼女が安全に歩けるフィールドを構築するには福原側にも巨大な負担が……と、作品を読んでる最中5回くらい「もう駄目なんじゃ…」と思いながら読んでました。特に新宿駅で降りる事になった場面では普段の人の多さを知っているだけにもう…。

一方で安定して面白くなっている分、物語の流れがテンプレ的になって元々の最大の持ち味だった気持ち悪い人間関係は当初ほどのドロドロ感がなくなってきてるなあ…。今回はもろにどの辺が寝返りそうか判っちゃってたし、カレンはどんどん「悪役だけどいい人」というクライマックス直前でしぶしぶ仲間になりそうなキャラになってきちゃってるし。

前作「扉の外」と比べてドロドロ人間関係分が足りなく感じてしまうのは、やはり飛鳥・舞・由紀(+オリビア)というヒロイン達がしっかりと主人公の周りと固めている所為でしょうか。私今回は絶対、途中で利己関係の相違から飛鳥が敵に回ったり、オリビアが実は性悪で?みたいな展開が来ると信じてたんですが…ちょっと拍子抜けですっ!!一般人の由紀はまだしも、オリビアや飛鳥はもうちょっと自分本位な性格でも良かった気がするんだけどなあ…

…とかなんとかいいつつも、今回のヒロイン勢は皆が皆美味しいポジション過ぎる。「エージェント」としてクールな態度をとろうとしながらどこか人情を捨てきれない舞、なんか微妙なフラグが立ちそうで怖いけど今のところ素晴らしい癒し系な由紀、そして「戦友」的な絆で結ばれた飛鳥。ラストの展開からするとルート的には飛鳥が正ヒロインで決定なのかな?という感じがしますが、本格化しそうな戦いを前に対照的なポジションの3人のヒロインと福原の関係が今後どう変化していくのかも楽しみです。

それはそうと、「あとがき」のデンパっぷりは異常だと思う。普通に「オーレ」言うなw

コメント

  1. ツァラトゥストラへの階段 3 [土橋 真二郎]

    ついにツァラシリーズも3巻です! なにげに電撃文庫では一番楽しみにしてたりします(えー 今月は流通の関係でだいぶ速く出回ってたみたいですが まだまだ宮崎では見つけれ

  2. ラノベ神髄 より:

    [感想]ツァラトゥストラへの階段3

    毎回斬新なゲームに楽しませてもらっているこの作品ですが、今回は何とロールプレイングゲームです!
    プレイヤーは精霊となり、ゲーム内の“...