ココロコネクト ヒトランダム | 今日もだらだら、読書日記。

ココロコネクト ヒトランダム

 

文研部に所属する五人、八重樫太一・永瀬伊織・稲葉姫子・桐山唯・青木義文は、奇妙な現象に直面していた。前触れなく起こった青木と唯の“人格入れ替わり”。それは次々と部員全員に襲いかかり、彼らを異常な日常に放り込む。戸惑いつつもどこかその状況を楽しむ太一たちだったが、心の連鎖は彼らの秘めた心の傷をも浮かび上がらせ…。平穏が崩れたその時、五人の関係は形を変える!第11回えんため大賞特別賞受賞作品、愛と青春の五角形コメディ。 (「BOOK」データベースより)

ちょっと変わり者で人並みに悩みも持っているけど普通の高校生な5人組が、不定期にお互いの人格が入れ替わってしまうという不思議現象に遭遇して……というお話。

良い意味で5人の反応が「どこにでもいる高校生」的でニヤニヤする。不思議現象の大元を突き止めるわけでも、それぞれの抱える「悩み」を完全に解決させるわけでもないんだけど、その悩みを他人に打ち明けて共有する事で上手いこと消化し、自分の悩みと付き合っていこうとする5人の姿に胸が軽くなる思いがした。本人が物凄い異常だと思っていることも他人からしたらなんでもない事だっていう事はいっぱいあるよね。シリーズ名通り、他人と他人の「繋がり」がお互いを救う鍵になっていくというのが凄く良かったです。

それにしても主人公の太一君は典型的な一級フラグ建築士だよなあ。
基本的に彼が他の4人の悩みを聞いていくポジションだからこうなるしかないんだけど。

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