ロスト・ユニバース4 悪夢 生まれる | 今日もだらだら、読書日記。

ロスト・ユニバース4 悪夢 生まれる

[著]神坂 一 [絵]義仲 翔子

犯罪組織「ナイトメア」との対立が避けられないと悟ったケインはナイトメアの隠れ蓑である大企業「ゲイザーコンツェルン」が募集している依頼を引き受けることに。危険は覚悟の上…ではあったが、思いもよらない敵の攻撃を受け、大打撃を受けてしまう。命からがら相転移航法で逃げ延びた「ソードブレイカー」は農業惑星・ジュノーへと不時着して…
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シリーズ第4弾。義仲翔子さんのイラストが急に漫画版の絵柄に近づいたなあ…とおもったら、3巻から4巻の発行までに約4年の月日が流れていたんですね。

ああ、やっぱり4巻が一番面白いなあ。良い子だけどしっかり者なマリエルに修理費用をしっかり請求されて涙目なケインや、町のならず者達と繰り広げるチキンレースの様子がたまらなく好き。自称「悪役(ヒール)」なリッチィさんも良い味出してます。何よりジャンクに埋まっていたソードブレイカーが、ジャンク吹き飛ばして再び宇宙に舞い戻るシーンはインパクトあって、文字を読むだけで情景が浮かんでワクワクしてくる。大気圏戦闘も面白かったし、ラストで吹き飛ばしたジャンクパーツに関してちゃんとオチがつくところも好きwこのラグド・メゼギス戦ははぜひともアニメで映像として見たかったなあ…(確か映像化されてないよね?)

しかし、これだけ良いキャラ出して、楽しいドタバタ騒ぎをやらせておいて、珍しく最後まで明るいノリで……と思わせておいて、ラストでそのキャラクター達を惜しげもなく犠牲にすることでラストで一気に落としてくる所が、神坂作品の悪趣味な所。この人の作品の最大の魅力って破天荒なキャラクターとかコミカルな物語より、これだけ明るい話やっておきながらも突然あっさりと暗黒展開持ってくる所だと思うんだ…。挿絵である程度示唆されているとはいえ、というか展開を知っていてもエピローグの衝撃は未だに大きかったです。ていうか後味悪すぎ!(まあ、最終巻が後味悪い「スレイヤーズ」本編や「闇の運命を背負うもの」よりは良心的だけど…)