[著]神坂 一 [絵]義仲 翔子 前回の依頼でシャトルが大破し、一気に貧乏になってしまったケインの元に、レイルの同僚を名乗る女性から依頼が入る。それは犯罪組織『ウィスプ』の隠れ蓑となっている企業への潜入調査だった。あまりにも怪しいが依頼料は破格というその依頼をうっかり受けてしまって… |
物語のメインは「ウィスプ」の本拠地である「ケルビム」への潜入調査。ケインとミリィが協力しながら(お互いの足を引っ張り合いながら?)どこか緊張感のないやりとりを繰り広げる姿が面白かった。2巻までと比べていくらかノリが軽くなったような印象?珍しく味方側に死者が出てないからかもしれませんが……24時間眠らない「街」としても機能しているケルビムの描写が、初読時にはかなり印象的だった記憶があります。
1巻、2巻で微妙に思えていた宇宙艦バトルも今回は結構面白かった。2巻までは結構あっさり倒してた所、今回は使用武器に制限が入ったりと頭脳戦の様相を呈していたからかもしれない。しかし「ゴルンノヴァ」というとどうしても別の方向で反応してしまうスレイヤーズ脳な私なのでした。