[著]皆川 ゆか [絵]乱魔 猫吉 “改変”による全面核戦争を目論む《死神》達によって時間を飛ばされた《女教皇》と《魔法使い》がたどり着いたのは1962年のソ連だった。そこで《正義》とその協力者に遭遇し、戦闘が始まってしまうのだがそこに加勢にやってきたのは新たなるタロットで…… |
かつてのフェーデで相対したのとはまるで正反対の《恋人たち》は、ホント何があったんだろうとしか……もともと仲間だったっぽいことは確かに匂わされていましたがそれにしてもこっちの彼はいい人すぎるよね。そしてさりげなく、セーラー服を着た《女教皇》を見たときの《魔法使い》の反応に超ニヤニヤする。
ライコが《月》の体験によって垣間見た「あのフェーデ」と今回のフェーデが《女帝》《魔法使い》という二人を中心に勢力が反転したような状態になりながらも舞台が整いつつあるのがとても気になる。目的が似てるということもあるけど、これって何らかの関係性があって仕組まれてるんじゃないかーみたいな感じが…。しかし、それには最重要ファクターだったあの人の存在が足りないよなあ…とおもっていたら、最後の最後で思いもよらぬところから“彼”の存在が!このフェーデがこの先どう転ぶのか、気になって仕方がありません。
あと、年表では明らかにされていない『結婚式』がどの地点で行われているのかも気になります。《恋人たち》の発言からすると、少なくても《女教皇》が彼女の結婚式に出てたのは確定っぽいので今後のシリーズで出てくるのかな?前シリーズで明らかになった彼女の正体を考えると、その地点がエンディングシーンになっててもおかしくないとおもってたんだけど…
あと、文華が告白してた“碧川先輩”って……年表の記述を見る限り間違いなく……だよなあ。両親が?と書かれているのを見ると、どうしても文華が…とか都合のいい展開を妄想してしまう。ひょっとしてまだ「真」になってから登場していない彼女も、今後物語の渦中にかかわってくるような展開がありうるのかしら。逆に、ここまで身内にタロット関係者だらけで、一人だけ蚊帳の外なんだとしたらほんとうに不憫な子だ…