黄昏色の詠使い10 夜明色の詠使い | 今日もだらだら、読書日記。

黄昏色の詠使い10 夜明色の詠使い

 

世界中から名詠式が消え混乱に陥る中、「キミが来てくれるのを信じてる」―そういって消滅したクルーエルを助け出す為、アマリリスの残した手掛かりを元に“セラの塔”へと向かうネイト達。そんな彼らの前に、「名詠式が存在する世界」そのものが立ちふさがる……!?

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捕らわれの眠り姫を取り戻すため、王子様が頑張ります!!というガチでド真ん中の王道展開炸裂!!なシリーズ最終巻。最後まで美しい旋律と鮮やかな音色に彩られたこの物語が、幸せな結末にたどり着いてくれて本当に良かった!各章タイトルがまた、これまでの物語を通過しながら、前を向いて歩いていくような感覚を喚起させて、そこだけでも色々とじんわりくるものが…。

世界中が眠りに落ち、たった一人になってしまったネイトに全ての名詠生物達が立ちふさがるという絶望的な戦いの中で、ネイトとクルーエルに関わった全ての人々が眠りから覚め、ふたたび立ち上がっていくという展開が特に素晴らしかったです。お馴染みの仲間達からイ単調の面々、満を持してのカインツ&イブマリーはもちろんなのですが、ミシュダルまで出てきちゃったのにはうっかり噴いた!!きさま……ツンデレか!!!そしてジジーズのかっこよさは異常。

そして、最高潮に盛り上がったところで始まる、ネイトとクルーエルの二人が奏でる旋律にどうしようもなく胸が熱くなった。本当に、文句の付けようも無いくらい最高に盛り上がったクライマックスシーンが最高すぎました。本当に、この物語を追いかけていてよかった!来月早速始まるらしい新シリーズも楽しみにしてます!

…個人的には唯一、シャオの扱いが結局微妙なまま終わってしまったのは残念だったかも?殆ど見せ場がないまま【ミクヴェクス】に出番を持っていかれた感じでしたしね…エンディング後の番外編とかで、もうちょっとネイトとシャオの絡みみたいな話が出てこないかしら。せっかくの良いキャラなのに、イマイチつかみ所のないまま終わってしまったのがとても残念。

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コメント

  1. 穂墨 より:

    自分もシャオにもう少し見せ場上げて欲しかったです。
    しかし終始、作者が「ネイト頑張れ、ネイト頑張れ」って
    言ってるような最終巻で良かったです。

  2. うらら より:

    いらっしゃいませ、コメントありがとうございます。
    作品そのものから「ネイトがんばれ!」という声が聞こえてくるような、素敵な最終巻でしたね。
    シャオの見せ場が殆ど無かったのは本当に残念です。もう少し掘り下げてほしかった…!