しかし、次にエルンストから発せられた言葉は、意外すぎるものだった。
「クラヴィス様が、毘沙門堂にこもったまま出てこられないのです!」
な ん か じ わ じ わ く る
アンジェリークのキャラが武将になっちゃった☆というコーエーの二大得意分野「乙女ゲーム」と「歴史物」の悪魔融合。おもいっきり怖いもの見たさで買ってしまってすいません。歴史を題材にした乙女ゲーがウケてるから便乗とかそんな流れなのかもしれませんがなにかこれは……違う気がします!!!戦国時代なのに明らかに日本人じゃない人達がキャッキャウフフしてるこのぬぐえない違和感をどうしたらいいのか。とりあえずお前ら日本人なのか外国人なのかはっきりしてください。
物凄く違和感のある名前と風貌の人たちが戦国時代を舞台にキャッキャウフフするお話です。良い意味でも悪い意味でも本当にそれだけです。歴史物の得意なコーエーだから、もうちょっとこう歴史ネタを絡ませてくるのかなあと思ったけど予想以上に歴史分薄い気がする。つかこいつら戦国武将なのにまったく戦ってないんだけど、いいの?(原作はコミック版の方みたいなので、そっちでは戦ってるのかもしれませんが…)
基本的には本来のキャラクター名呼びになるので読んでるうちに名前に関する違和感は慣れてしまうのですが、時折差し込まれる挿絵とかがやっぱり違和感でじわじわ笑いがこみあげてきます。とりあえず名前に関しては「千・ルヴァ・利休(せんの・るヴぁ・りきゅう)」の、本来一続きで読まないといけない名前を強引に区切りました感と、「フランシスコ・リュミエール・ザビエル」の微妙な韻のふみ具合がとてもツボに入りました。もうフランシスコ消していいよ、みたいな。
イロモノ的な意味で一番じわじわ来たのは上杉編ですが、一番物語として面白かったのは支倉遣欧使節として伊達政宗本人が海を渡っちゃう伊達編かな。歴史ネタとのリンクも多かったし、伊達・オスカー・政宗様のクサいセリフの数々は戦国とか関係なくとてもこっぱずかしくてとてもよかったです。キャラクター的にも、一番違和感なかったような(※ただし、髣髴した脳内イメージは戦国BASARAの奥州軍である)