SATを舞台にした相棒物というか戦友物というか。優等生タイプが本能で動くタイプのカリスマ系に惹かれちゃってどうしようもなくなったり俺の背中はお前にしか預けられないぜ的な話は大変好物なので美味しくいただきました!
同僚である犬伏への気持ちをひたかくしにしていた橋埜が、とある事件で怪我をしたのを切っ掛けに弱気になって思わず……な展開美味しい。それまで気持ちを隠していたのは当然犬伏と対等に並びあいたかったからだろうし、こういうきっかけがなければ微妙な関係を続けていたんだろうなあと想像するとニヤニヤする。経験あるフリして実は慣れてない〜な初体験のやりとりも可愛かった。
しかし、犬伏は恋愛モードに切り替わった途端に急に演出が一昔前のキザ男になるのはどういうことなんですかニヤニヤするぞ!!終盤の本人が聞いたらキレられそうなノロケっぷりといい、正直くっつくまでの戦友関係目当てで読み始めたのにくっついてからの方がキャラ関係的には楽しかった気がする。両想いになってからの犬伏が実に変態的なイケメンでとてもよかったです。
唯一、橋埜が「遊んでる」という設定の割にカタブツにしか見えないのには微妙に首をかしげたなあ。素直に犬伏が遊んでる設定で橋埜がカタブツって話にしても何の問題もなかった気がするのですが……(いや、ちゃんと橋埜が遊んでる設定を描写してくれてたらそっちのほうが好みなんだけど!)あと高梁の放置されっぷりが酷い。続編が出るなら是非ともその辺はフォローしてあげて欲しい感じでした。