悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました | 今日もだらだら、読書日記。
手玉に取ったはずがいつのまにやら…!?なラスボス様との関係性が楽しい。

悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました

 

婚約破棄され前世の記憶が甦り、乙女ゲーム世界へ転生したと自覚した令嬢アイリーン。でも前世の記憶は不完全で、破滅フラグが立ったのに、回避方法がわからない。確実なのは、全ての破滅フラグの起点が、ラスボスの魔王クロードだということ。「ではクロード様をわたくしのものにすれば死なないわよね?」かくして魔王の愛を得るために、求婚したり、魔物を助けたり、起業したり…悪役令嬢が狙う、一発逆転ハッピーエンド!?(「BOOK」データベースより)

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婚約者から婚約破棄を言い渡されている最中に前世の記憶をわずかに取り戻した主人公。ゲームの通りであればこの後彼女を待っているのは平民落ちと雑すぎる死亡エンドのハズで!?破滅フラグを回避するためには、自らの死因である魔王・クロードを自分に惚れさせ、魔獣化を阻止するしかない!!と思い立ったけど……。

これは楽しかった〜!!賢いけれど気が強い性格のヒロインが、自らの破滅エンドを阻止するためにラスボスと恋仲になろうとして孤軍奮闘する。ビジネス的に割り切って婚約を迫っていたはずの彼女の歯に物を着せぬ言動が頑なだった魔王の心を解し、最初は攻撃的だった魔王に従う従者や魔物達も少しずつ彼女を慕うようになっていく。

最初は振り回されていたクロードがアイリーンに本気になってしまうたび、今度は逆に恋愛初心者のアイリーンが振り回されてしまう姿が可愛かった。「魔王」ならではのスケールの大きな口説き方ににまにましてしまうし、他の男達と仲良くしているのを見て不機嫌が天候に出ちゃうところとか破壊力が高すぎる。

彼女たちと対立する元婚約者の皇太子&ゲームの正ヒロインとの対決も楽しかった。元婚約者である皇太子は無能だし、正ヒロインはかよわいご令嬢を装った腹黒で、序盤は本当に彼らの言動や行動にもやもやしてしまうんだけど、どんな搦手を使われても真っ向から跳ね返していくアイリーンと、そんな彼女を放っておけないクロードと、二人が集めた信頼出来る仲間たちの姿に胸が熱くなった。

というかこの作品の場合、アイリーンの「悪役令嬢」という評価はなんというか、本人が強キャラで悪目立ちしててしかも損しやすい性格ってだけなんですよね……。正直、リリア(ゲームの正ヒロイン)に体よくいろいろ責任転嫁されて色んな所で評判落としたんだろうな〜みたいなのが透けて見えるのがなんというか。ここまでがっつりゲームの正ヒロイン側が悪ー!!って感じの悪役令嬢モノの作品を読むのは初めてだったんでびっくりしたんだけど、それ以上に元婚約者(とその取り巻き)の無能っぷりがヒドかった。婚約破棄から始まるので仕方ないといえば仕方ないのだけど、正直アイリーンはこの男のどこに惚れてたの??感が半端ない(フられた後も割とあっさり切り捨ててしまっているのでますますわからない…)ので1つくらい良いところが描かれてもよかった気はするなぁ……味方側が魅力的なキャラクターばかりだったので、温度差がすごい。

アイリーンを押し倒して無理やり手篭めにしようとした無能皇太子と終盤でクロードをたぶらかしに来る腹黒ヒロインはまだ悪役として見せ場があったけど、あの本当に皇太子カップルの取り巻きしてるだけのやつ(名前忘れた)とか、悪役としても見せ場なかったよなあ……あいつ今後どっかで活躍するんだろうか……。

1巻で綺麗にまとまっていたので2巻どう続くのかわからないんですけど、アイリーンとクロードが大変に好みのカップルなので続きが楽しみです。