9S 7 発売:2006.4 発行:メディアワークス [著]葉山 透 [絵]山本 ヤマト |
月並みですが、凄い勢いで怒涛の展開が襲ってきて息もつかせず読みきってしまいました。なんか前半の展開は2巻ラストを思い起こさせるほど強引だったですが…(飛行機と合流するあたりもそうなんだけど、あんな高い所から注射器落としたら普通注射器自体が駄目になるだろってツッコミは禁止なんだろうかとか)強引な展開以上に由宇の“普通の女の子”としての死にたくないという気持ちが切実に伝わってきて、そこにかけつけてくる透真とかその辺の展開が好き。王道ベタベタ大好きです。
今回はどちらかというと麻耶とルシフェルの対決と終盤のLC部隊の活躍が輝いてましたね。特に、自身は戦闘能力を持たない麻耶が作品内でも最強級のルシフェルと渡り合うシーンは物凄い燃える。更にあきらとアリシアのコンビプレイ、八代とマモンの対決にもかなり燃えました。特にあきらとアリシアのコンビは9S?掲載の短編が上手く伏線として生きている感じで美味しかったです。
しかし、八代とマモンの対決の結果に関しては、八代にもっと上手い立ち回りができなかったのかとか思わず考えてしまいますね。同情が裏目に出た典型的な例というか…切ないなあ。しかし八代、ただのヘタレではないとおもってましたが予想とおりの裏の顔にニヤリです(笑)
後書きの「ジェットコースターのような」という表現がまさに似合う今巻。燃えるバトルとコテコテなヒーローラブコメが大好きな方、オススメです。