ページ 101 | 今日もだらだら、読書日記。

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イリヤの空、UFOの夏 その4

 

伊里野と一緒に逃げ出した浅羽。二人の前にはかすかな幸せとその幸せを圧倒する様々な困難が待ち受けていた。次第に破壊されていく伊里野を連れ、疲弊した浅羽が最後にたどり着いた場所は…!逃避行の顛末を描いた『夏休みふたたび前・後編』と『最後の道』。榎本によって明かされる様々な謎。伊里野は浅羽の目の前から姿を消し、そしてその代償のように平穏な日々が戻ってきた…かに見えた。だが…!感動の最終話『南の島』。以上、「電撃hp」に大好評掲載された四編に文庫書き下ろしのエピローグを加えて、ついに伊里野と浅羽の夏が終わる。ボーイ・ミーツ・ガールストーリー、完結。 (「BOOK」データベースより)

普通の少年・浅羽と不思議な少女・伊里野が織り成すボーイ・ミーツ・ガール完結編。

1巻から少しずつ、段々面白くなっていくイメージがあったんだけど最終巻凄かった……!!束の間に得た幸福が些細なすれ違いを切っ掛けに一転、どこまでも突き落とされていく姿がどこまでも容赦ない。浅羽と伊里野の間に築かれた全てが少しずつ「喪失」していく姿に寒気を覚えました。伊里野の危機に際して何もすることができず、余計に事態を悪くしてしまうだけの浅羽には苛立ちを覚えるけど、なんというか、彼の行動はあまりにも「人間」らしくて憎めない。吉野の言うとおり勇気を振り絞って伊里野を連れて逃げたというその行動だけでも賞賛に値すると思う。

二人で逃げ出して。少しだけ幸せを掴んで。絶望して。苛立って。壊して。様々なものを喪って。逃避行が終わりを告げて。真実を聞かされて。引き離されて。世界の危機に立ち向かわされて……こんなにも色々な事があったのに、最後には一筋の余韻だけを残してあまりにもあっけなく終っていく「UFOの夏」にしんみり。空へ飛び立っていった彼女と、終ってしまった夏を1人惜しむ浅羽の姿が目に焼きつくようなエピローグでした。

本当に面白かった!夏の始まりに、この物語と出会えた事を心から感謝したいです。

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イリヤの空、UFOの夏 その3

 

浅羽を巡る恋の三角関係が進行中、ということで、ついに伊里野と晶穂の正面切ったバトルが発生!最終決戦の場となった「鉄人屋」では…!血と涙が吹き荒れる『無銭飲食列伝』。突然、園原基地付近で起こった爆発。北からの攻撃、輸送機の事故、UFOの墜落とさまざまな憶測が飛び交う中、水前寺はひとり、爆発事件の取材に向かった…緊迫の『水前寺応答せよ・前後編』。水前寺テーマが「超能力は果たして実在するか」であった頃、つまり浅羽がまだ一年生のころを描いた『番外編・ESP.の冬』。以上、「電撃hp」に大好評連載された四編を収録したボーイ・ミーツ・ガールストーリー第3弾。 (「BOOK」データベースより)

普通の少年が不思議な少女と出会うボーイ・ミーツ・ガール第三巻。

1話目「無銭飲食列伝」で繰り広げられた伊里野vs晶穂の「女の戦い」と、その後の本音をぶつけ合う展開が超好みだったので、その後の展開が衝撃過ぎました。2巻ラストから「日常」崩壊の兆しは見えていたけどよりによってまさかこんなタイミングでくるとは……凶悪すぎる。

水前寺が行方知れずとなり、イリヤは少しずつ壊れて行き、仲間達は「疎開」という名で自宅待機を余儀なくされ、戦争らしきものは激化して……と物凄い勢いで非日常への外堀が埋められていく。浅羽の言葉に奇麗事ではなく自らの本音をぶつけてくる大人たちの迫力が凄かった。「何もしてあげられない」浅羽のもどかしさと、「精一杯やったけど駄目だった」大人たちの絶望のぶつかりあいが、壮絶だった。

最後の希望は行方知れずとなった水前寺ばかり……と思っていたら水前寺イイイイイイ!!!!!!
浅羽と同じく、「大人たちが駄目なら、水前寺がきっとなんとかしてくれる」という考えがなんとなくあったんだなあ。あまりにも彼らしい最後の言葉に微笑ましくなりながら……え、あれ、死んでないよね!?生きてますよね!?うわあああああ、続き気になる……!!番外編「ESP.の冬」で語られる水前寺と浅羽の友情具合には思わずニヤニヤしてしまいました。

崖っぷちまで追い詰められた浅羽がイリヤをつれて逃げる為に起こした、覚悟の証しともいえるような行動が強烈。しかしあと1冊で完結……ってとてもハッピーエンドにたどり着くようには思えないのですが!次はあっという間の最終巻、読むのがとても楽しみです。

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イリヤの空、UFOの夏 その2

 

浅羽直之と伊里野可奈の初めてのデート。それを尾行する者が、一人、二人、三人…当然のことながらただですむわけが無く、実際に“ただではないこと”が起こり―『正しい原チャリの盗み方・後編』。文化祭といえばカップルで踊る最後のダンス!というわけで園原中学の大騒動文化祭と秋山流“恋の鞘当て”を描いた『十八時四十七分三十二秒・前後編』。以上、「電撃hp」に大好評連載された三編に書き下ろし番外編『死体を洗え』を加えたボーイ・ミーツ・ガールストーリー第2弾。鬼才・秋山瑞人が贈る少年と少女と夏とUFOの物語は始まったばかりです―。 (「BOOK」データベースより)

普通の少年が不思議な少女と出会うボーイ・ミーツ・ガール第二巻。

相変わらず何かありそうなのにその謎が本当にちょっとずつしか明かされてこないのがもどかしい!!しかし同時に何かが始まりそうな世情の中、精一杯青春を謳歌する学生達の姿がとてもまぶしい……!!学園祭の様子があまりにも生き生きとしていて、それでいてどこかその場面場面が掛け替えのない平和な生活の終わりを感じさせるのがなんだか凄い。これから何かが終るんだろうなあという予兆のようなものがひしひしと伝わってくるのが不思議な感覚でした。

文化祭と共に「何か」が終ったような予兆を残したまま、謎の飛行物体と浅羽の織り成す不思議な「ファイヤーダンス」のシーンが凄く印象的。

しかしイリヤの正体といい園原基地の秘密といい、始まってしまった気がする「何か」といい、ここが折り返し地点だとは信じられない謎だらけ具合。しかし、園原基地の謎が頂点に達してる状態で読む番外編『死体を洗え』の不気味さがはんぱない…!!ベタベタな都市伝説的ストーリーのはずなのに、やたらと真実味があるのがとても恐ろしかったです。3巻ではいい加減その謎の一端が明かされるのではないかという気配を感じますがどうなることやら、続きが楽しみです。

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イリヤの空、UFOの夏 その1

 

「6月24日は全世界的にUFOの日」
新聞部部長・水前寺邦博の発言から浅羽直之の「UFOの夏」は始まった。当然のように夏休みはUFOが出るという裏山での張り込みに消費され、その最後の夜、浅羽はせめてもの想い出に学校のプールに忍び込んだ。驚いたことにプールには先客がいて、手首に金属の球体を埋め込んだその少女は「伊里野可奈」と名乗った…。おかしくて切なくて、どこか懐かしい…。ちょっと“変”な現代を舞台に、鬼才・秋山瑞人が描くボーイ・ミーツ・ガールストーリー、登場。 「(「BOOK」データベースより)

普通の少年が不思議な少女と出会うボーイ・ミーツ・ガール。以前一度1巻だけ読んだ事があったのですが、数年単位で放置していたので1巻から読み直し。

1巻の時点だと、伊里野が何か「普通の人間ではない」ことは伝わってくるんだけどそれ以上の事は判らず、いかにもワケありげな展開や台詞が目白押しで凄くもどかしい。とりあえず早く2巻を読めって事なんでしょうがもうちょっと1巻の内にネタばらししてくれても……と思わなくも無いなあ。

シリアスで謎だらけな1?2話よりも浅羽とイリヤのデートを様々な人が追跡する3話「正しい原チャリの盗み方 前編」のほうが楽しめたかな。なんだかんだといいながらかなり兄バカな浅羽妹やら奇人変人な天才型の先輩・水前寺やイリヤの周囲にいる人々のドタバタしたやりとりにニヤニヤしました。

とりあえず、なにはともあれ2巻…という感じのお話なので、続き楽しみ。

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生徒会の八方 碧陽学園生徒会議事録8

 

ようこそ、私立碧陽学園生徒会室へ!美少女役員四人+おまけ一人、生徒諸君のため、今日も何かと戦っております!今、すべてに決着をつけるため、アイツが帰ってきた。「何も傷つけたくないなら、今すぐ死ね。死にたくないなら、何かを傷つけることを躊躇うな」あばかれる本当の想い、互いへの疑心、失われた言葉、開かれる記憶の扉―そして、少女は決意する。「この気持ち…確認させて…くれない、かな」少年少女の日常をみずみずしく描いた青春小説の傑作「生徒会の八方」。 (「BOOK」データベースより)

「お前を……お前をサポートしにきたぞぉ、こんちくしょお——————————!」
「ええええ!?なにこの異様なツンデレ!ちょ——ええぇえええええ?」

生徒会室でただ駄弁ってるだけな生徒会シリーズ第八弾はそろそろクライマックス突入の兆しを見せつつもまさかの「あの人」が再登場+なにこの素晴らしいツンデレっぷり。ベタな展開ではありますが、かつての敵がなんだかんだ言いながら仲間(?)になる展開には燃えざるをえない。

「ハーレムを作る」という野望が、「皆を幸せにする」という独りよがりではなく「あくまで俺の幸せの為」と割り切った所は個人的には好印象。幸せにする為最大限の努力はするけど、特定の誰かを「一番」に出来ない愛し方が相手を傷つけないはずが無い。自分だけではなく相手を傷つける覚悟までした上で「それでもハーレムルートを目指す!!」というのならばもう、どこまでも行っちゃって下さい、としか言えないよな。まぁ、自分だったら付き合おうとは到底思えない、とは思うけれども。そして遠まわしな枯野の激励の言葉に、胸が熱くなる。ほんと、こいつ再登場したらよいキャラになりやがって……。

本編のほうでは前々から短編の方でデレの兆候があった深夏がほぼ陥落状態。「回収する生徒会」でお互いにヤキモチを焼きあう二人の姿にニヤニヤしました。ある意味、4人の中なら一番お似合いなのは深夏だと思うんだけどなあ。そして「本音の生徒会」ではまさかのあの人が内心デレッデレだったと発覚!!言葉や態度とはウラハラのホンネぶりにニヤニヤが止まりませんでした。

真冬ちゃんはある意味杉崎の同類ポジションで落ち着きつつある気がするので、あとはいよいよ会長攻略か!?というか、そろそろクライマックスに突入しそうな勢いですが、全何巻シリーズになるのか、それが問題だ。

鍵がちゃんとエロい格好で表紙に登場してくれるのか、それが問題だ!!

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がるぐる! Dancing Beast Night(上)

 

『ヤア、諸君。コノイカレタ島ニマタ眼ヲ向ケテクレタ事、感謝スルヨ。今日ノ話ハ実ニ単純ナ話サ。男ト女。ボーイミーツガール!物語ノ基本ダロウ?殺人鬼デアル少年ト出会ッタノハ、自称名探偵ノ不思議ナ少女。ソンナ2人ノ滑稽ナダンス。ソレガ今回ノ物語サ。単純ダロウ?…彼ラハ一体、誰ノ掌ノ上デ踊ルンダロウネエ?西ノ魔女カ?東ノ暇人カ?島ニ帰ッテキテシマッタ、2匹ノ犬カ?自警団ノ番犬カ?護衛部隊ノ雌猫カ?ソレトモ、コノ「バネ足ジョップリン」カ…アルイハ、君ノ掌ノ上カモ知レナイネエ。コノ島ニ来タ者ハ―誰ニデモ、他者ヲ踊ラセル権利ガアルノダカラネエ…』。 (「BOOK」データベースより)

カラーイラストの東区画vs西区画揃い踏みやべえええええええ!
…………と思っていたら本編も全力でヤバかったやばかった!

1巻2巻で登場したキャラクターたちの動きが新たな登場人物を踏まえて少しずつ繋がっていく所が面白いなあ。思わぬ所から思わぬ名前が出てきたり、あの事件がこんな所に繋がっていたり……と、バラバラのところで動いていた人々が少しずつ集約されてきてる感が凄い。

なによりシリーズ1巻「バウワウ!」でメインを張っていた3人がいよいよ島に戻ってくるわけですが、もうなんていうか3人とも圧巻すぎる!特に、葛原の登場シーンの「空気が変わる」感じは読んでいて痺れた。葛原さんマジパネエ!!1巻で過去と向き合い、少しだけ柔軟な考えを持つようになった彼の変化にも胸が熱くなりました。

そして残る2人は……ラスト、ラストおおおおおおおっ!!!!(ゴロゴロゴロゴロゴロ)
「デュラララ!」を読んでいた時も散々感じましたが、成田さんのシリーズは挿絵の魅せ方が上手すぎると思うんです。ラストの挿絵やばかった。本当にやばかった。テンション上がりすぎた。うわああああ戌井と狗木かっこよすぎる、痺れる!!!1巻のラストもやばかったですが、この2人のやりとりがもうなんか凄く好きだ……!!

物凄く気になる所で続いちゃってますが、本当に下巻が楽しみです。本当に楽しみです。あと狗木のいないところでデレを覗かせたイーリー姐さんとの復縁(違う)にも期待したいです。

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Re: バカは世界を救えるか?

 

「お前―ボクを助けろ」光一の胸に飛び込んできた美少女は、理由も言わず命令した。子猫のようにか細いその声は、槍となって光一の頭を貫いた。「―任せろ!」光一は全身で叫ぶ。俺はずっと、この瞬間を待っていたんだ…!―佐藤光一は“特別な存在”や“非日常”にあこがれる17歳。カラコン仕立てのオッドアイや意味深な台詞回しで自作自演に余念はないが、ごく平穏な日々を送っていた。だが、金髪碧眼の美少女アルルと遭遇したことで念願の異能バトルに突入!なのに光一が授かった異能は激ショボで!?夢追人最強伝説、始まる!のか―。

「量産型はダテじゃない!」の作者さんの新作。高校生にもなって重度の中二病に冒された主人公が、ひょんな事から異能を得てしまうお話。

面白かった!最初は「夢にまで見た能力を得た」と舞い上がっていたものの、同じ能力者たちの重い過去や宿命に触れて少しずつだけど心から「仲間達を守りたい」という気持ちにシフトしていく姿にニヤニヤする。中二病主人公が様々な事件を経て成長していくお話は素晴らしいものですね。

タイトルや設定から、もっとおバカな小説かと思いきや、自らのトラウマを掘り起こす事で顕現する異能「ネメシス」やその能力を使う代償「アンチテーゼ」のおかげで、予想以上に物語はシリアスで重かった。異能者のそれぞれに重いトラウマがあり、能力を使うたびにそれを掘り起こされるという設定はある意味卑怯。《付け焼刃》と名づけられた、あまりにもしょぼい異能しか手に入れられなかった主人公が、それでもアルルを守る為にその能力で戦おうと努力するする姿が熱かったです。

しかし、事前情報だとどうみてもアルルがヒロインに見えたのに実際に読んだらそんなことなかったぜ!!完全にロリ宮ヒロインじゃないか!!面白かったけど、アルルヒロインだと思い込んでいたからちょっと違和感を感じたなあ……というかヒロインとしての比重がアルルとロリ宮に分割されていてどっちもヒロインらしくないというべきか……とりあえず富士見はもっと事前告知の段階でロリ宮を目立たせてもいいのよ?幼なじみ3人組もよい味出していたのに序盤以外ずっと空気だったので、次巻の際には是非とももっと彼らとも絡んで欲しい。

そういえば富士見公式サイトで配布されているノベルゲーム版やったけど、背景とキャラ絵(+一部イベント絵)を配置してそこにBGM・一部効果音と原作(途中まで)の文章をただただ流し込んだだけなのね。こんなお手軽なつくりで良いのかというか、これやっちゃうと原作を読んだ時に楽しみが薄れるなあ……と思うのですが。
そんなに気合を入れて売りたいと思っている作品なんなら書きおろし短編でちゃんと原作からは独立したゲームを作って欲しかった気も……。

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Mew mew! Crazy cat’s night

 

無法都市で、猫と鼠のサバイバルゲーム!!
無法都市と化した人工島。そこに住む子供たちは“鼠”だった。地下に住み、あらゆるものを食い荒らし……。少女は“猫”だった。可愛らしく、しなやかで、すべてを切り裂く爪を持っていた。彼らはいずれ巡り会う、何しろ“猫”と“鼠”なのだから……。

戌井と狗木が島を去り葛原が島を離れている間に起きた、西区画と東区画、そして「猫」と「鼠」の対決のお話。

とりあえず潤ちゃん可愛いよ潤ちゃん!!!
チェンソー持った猫可愛いよ猫。チェンソーの回転と共に露骨に変わるテンションにニヤニヤが止まりません。普段のオドオド具合とチェンソー回ってる時のハイテンション具合に惚れた!!ネジロも可愛いけどとにかく潤ちゃん可愛いよ潤ちゃん。大事な事なので2回言いました。

東区画護衛部隊周辺のアットホームな仲良し具合も素敵だなあ。特にわざとじゃんけんで負けてた潤に対し、張がかけた言葉には胸が熱くなる。「護衛隊長はじゃんけんで決めている」という言葉から来るユルさで覆い隠した、隊員たちから潤への信頼が透けて見えるようで。

ネジロ率いる「鼠」達の狂騒の顛末には、最終的に大人達の「思惑」が子供たちの利害と一致しただけという感じもするんだけどその一方でそんな冷たい考えだけではあらわせない温かみがあるような気がして、やはりニヤニヤしてしまう。結局大人たちも(勿論完全に自分たちの「仕事」の邪魔になれば子供だろうがなんだろうが排除するんでしょうが)素直になれないだけなんだよね!!不器用で屈折した優しさがほのかに感じられる結末が、とても好き。そして自らの行いに対する「贖罪」を決意したネジロの今後がとても楽しみ。

色々ときな臭くなってきた感じがするエピローグではありますが、3巻ではいよいよ1巻で大活躍したあのひとが復帰!みたいだし、ちょっと島を離れていたあのひとだって当然戻ってくるだろうし……で続きがとても楽しみです。あと潤ちゃん可愛いよ潤ちゃん。(3回目)

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死神姫の再婚 恋するメイドと愛しの花嫁

 

仮装に隠したあなたへの想い――! 最強夫婦の誓いをこめたシリーズ第9弾!!
うららかな日和のアズベルグ地方で、「春」を謳歌する者が一人……ティルナードとついに婚約することになったメイドのノーラだ。アリシアの怪我も良くなり、全員でレイデン地方へ向かう準備をしていたのだが、そこに王家から「怪奇」を主題にした仮装舞踏会への招待状が送られてくる。様々な仮装に身を包み、王宮へと渋々向かうカシュヴァーンたち一行にゼオルディスが連れてきたのは、スタンバール家の令嬢でティルの婚約者……!? 赦されない贅沢と、あなただけへの「想い」を知る第9弾!!

いよいよノーラと婚約することになったティルの所に、直前でゼオ王子が横やりを入れて来て……というお話。

ティルとノーラの身分違いの恋の行方ももちろん気になるのですが、ゼオルディス王子一派とライセン一派の対立が浮き彫りになってきました。来るべきその日を見据えながら、血の繋がりに拘らない絆を確かめ合い、共に歩むことを誓うカシュヴァーン達の姿に胸が熱くなりました。一方で、同時刻にゼオ王子達一派もいよいよ覇権をめぐって動き始めて……次あたりで本格的に激突するのかなあ。いよいよ物語も佳境に差し掛かってきた感じ。

まあしかし、それは置いておいても巻を経るごとに加速するカシュヴァーンの妻バカぶりが最高すぎる!!まさしく文字通り「恋は盲目」状態になってしまって、トレイスやノーラやルアークのしょっぱい視線もなんのその、アリシアの美しさを他の男に悟られてしまわないよう必死なカシュヴァーン様が割と残念な方向にほほえましい。

しかしその一方でカシュヴァーンと出会ったことで少しずつ自らの恋心を自覚していき、年頃の少女らしい恥じらいを見せ始めたアリシアが可愛いのなんの。旦那様とのイチャイチャも少しずつグレードアップしていって、「お腹痛い」も「お腹が壊れる」までグレードアップ。もうほんと、二人のイチャイチャっぷりを見てるだけでも幸せいっぱいになれそうなこのシリーズ。今回も本当にごちそうさまでした。

というか皆がいる前で旦那さまを「懐柔」するべく「色仕掛け」を敢行して返り討ちに遭うアリシア可愛すぎるだろおおおおお!!!!!(ゴロゴロゴロゴロゴロ)

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GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン3(上)

 

英国のアルマダ海戦で西班牙(スペイン)・無敵艦隊との戦闘により中破した航空都市艦・武蔵。その修復のため、トーリ達は仏蘭西領の浮上島にあるIZUMOへと向かう。だが、そこで待っていたのは、世界征服の方針を左右する出来事だった!  AHEADシリーズ『終わりのクロニクル』と都市シリーズの間の時代を描く壮大な物語“GENESIS”シリーズ。中世の日本と世界各国が同居する学園ファンタジー世界“極東”を舞台に繰り広げる、川上稔ワールド満載の第3話、遂にスタート!(公式サイトより)

この本を手にとって「あ、今回薄いな」って呟いた貴方は境ホラ中毒に侵されています(挨拶)
十分分厚いよ!!700Pとか普通のちょっと厚めのラノベの2冊分あるからね!?
確かに2下と比べたら厚くないですが、まだまだ十分おかしい……
(あ、今回は左手1本でページめくれるから薄いな

そんなわけでもうおかしいレベルで分厚いのが一種の芸風になりつつある境ホラシリーズ第三弾。今回は中立地帯・IZUMOを舞台に新たな敵・新たな味方が入り乱れます。今回は六護式仏蘭西、M.H.R.R.、清武田、印度諸国連合、里見教導院、P.A.ODAあたりのメンバーが一気に参戦してキャラ数のインフレはどこまでも止まらない!!とりあえず本を開いて真っ先に「これまでのあらすじ」のページで感動したのは私だけじゃないはず。2巻を読んだときは物凄く苦労したので本気で脱落しようかなあ、と考えたのですが今回はメインで下敷きになるのが戦国時代の話だったせいか、割とすらすら読み進められました。単に自分が日本史のほうが得意なので時代背景がわかりやすい…というのはあるのですが。

生徒会室の整理をしていた正純達が、トーリの私物であるエロゲーを発見して泣きゲーでトーリが死んでしまうと困るから?、みたいなやりとりしてる場面で地味に心折れそうになった。イマイチこれまで実感の持てなかった、トーリが代償として喪った物の大きさを改めて感じて。しかし、トーリは1巻で「最後のエロゲー」とかいってなかったか……普通にエロゲ卒業できなかったんですか?

メインキャラたちの崩壊も順調に進行中で、とりあえずすっかりすべり役として皆に認識されつつある正純ににやりとしつつ、個人的に一番ツボに入ったのは2巻で大活躍したネシンバラさん。オタ全開のところを存分に見せ付けつつ、何気にちょくちょく混神して入ってくる某眼鏡さんからのツッコミが愛情の裏返しすぎます!!あと新キャラの中では清武田の生徒会長・源義経が可愛すぎて困る。あの子とトーリのやりとりが本当に可愛すぎて、ニヤニヤがとまらなかった!!

とかのんきに言ってたらルイ・エクシヴやべええエエエエエエエエ!!!!!!!
まさかの、トーリに最大のライバル出現だった(主に全裸的な意味で)彼とトーリの全裸対決のおかげで、私の腹筋がマジやばい。ほんと、3巻のどのシーンもぶっ飛ばしていく驚愕の場面といわざるをえません。

物凄く気になる所で続いてしまっているので、早く続きが読みたいなあ。ミトツダイラの家族の因縁とか、いろいろな意味でトーリ&ホライゾンと似ているルイ&輝元カップルの活躍も拝めるのかな…?来月が楽しみ。

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