ページ 108 | 今日もだらだら、読書日記。

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「このライトノベルが凄い!2010」投票はじまったようです

というわけで今年も「このライトノベルがすごい!」の季節がやってまいりました。
10月6日投票締め切りのようなので、ライトノベル好きの皆様は忘れないうちに投票してくるといいですよ!



本年度は人気作品の完結が非常に多くて、その辺りがどうランキングに絡んでくるか注目な気がしますね、と適当な分析っぽいことを言ってみたり。特に「とらドラ!」は強そうだなあ……

あと個人的に見物なのはやはり男子・女子キャラクター部門。

前回女性ランク10位・男子ランク1位という驚愕の結果を生み出した木下秀吉がどこまでのし上がるかとか、毎年投票してた相良宗介の居ない男子部門最後の1枠を誰にするかとか、今年も非常に悩み多き部門となりそうです(ピンポイント炸裂)

去年の男子ランキングトップ10内だと、アニメ化で知名度を上げつつある(ような気がする)阿良々木暦(化物語)や杉崎鍵(生徒会の一存)、井上心葉(文学少女シリーズ)吉井明久(バカとテストと召喚獣)に男子TOP5常連組の高須竜児(とらドラ)&上条当麻(とある魔術の禁書目録)の電撃文庫アニメ化コンビがどう立ち向かうのかにも期待したいところです。しかし、去年のトップ10はある意味鉄壁過ぎて、誰一人として10位以下に落ちない気がしてならない…ムッツリーニとかそろそろ上がってきそうな気がするけど、そうするとバカテスキャラが3人もランク10以内にいることになるし、キツイかなあ。

…秀吉は、男子部門では鉄壁でしょう。元々投票者の割合が男子方面に傾いてそうなランキングだし。
そろそろ男子部門女子部門両方で1位とかいうアホなことになってもおかしくない気がする……


4796666958このライトノベルがすごい! 2009宝島社 2008-11-22

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投票してきたので、投票した作品を覚書。

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アンゲルゼ 孵らぬ者たちの箱庭

 

幼いころに両親を亡くして東京の沖合に浮かぶ神流島の親戚の元で暮らしている天海陽菜は「誰にも嫌われたくない、目立ってはならない」という不安や軍事訓練による重圧と闘いながら鬱々とした日々を過ごしていた。彼女の唯一の安らぎは森の奥に居る不思議な存在「マリア」と過ごすことだったが、彼女の元で不思議な少年と出会い…!?

「天使病」と呼ばれる奇病が蔓延し、その病気から人間外の存在になった者達と人類との闘いが勃発する架空の現代日本を舞台にした現代ファンタジー。夏コミで補完本買ってしまったのに本編読んでなかったので、今さら手をつけてみました。

序盤は目立たなく大人しいけど、どこか人間関係に対して冷めた観点を持ち、どこか攻撃的で投げやりな陽菜の考えにイライラしていたのですが、そんな彼女が隣の中学に通う明るい少年・湊尚吾と出会う事によって少しずつ変わっていき、それによって今まで内に閉じこもっていた彼女が周囲に対して心を開いていく姿がとても良かったです。「どうせ親友なんて名ばかり」といって馬鹿にしていた理子・楓に悩みを打ち明けたり、「きっと好かれていない」義母と親娘らしい会話が出来るようになったり……と、徐々に前向きになっていく姿に好感が持てました。

しかし、その直後に起こったとあるアクシデントにより、それまで彼女が築き上げてきたすべての関係を打ち砕かれてしまう場面が辛い。周りの人々が陽菜につきつけてくる言葉はどれもこれも、自分が前半を読んでいたときにうすうす感じていた事だったので否定できない一方、「それでも、陽菜は変わろうとしていたのに…」という悲しさが先に立つ。

付きつける言葉は冷たいけど、なんだかんだいって陽菜のことを気遣っている(ような気がする)幼馴染・覚野のちょっとキツイ励まし(?)により陽菜が再び立ち上がった時には本当にホっとしましたが、間髪いれずにさらなる悲劇が彼女を襲うのには本当に戦慄した。持ち上げたと思ったら再びどん底に突き落とし、まさに容赦ない展開にどんどん引き込まれた。

ラストはドン底の中でも、陽菜が前を向いて「親友を救うため」目の前の現実に立ち向かっていこうとする姿が印象的でした。信じようとした人から裏切られて四面楚歌な状態からのスタートだけど、一方でかけがえのない何かを得る事が出来たはずの彼女には、くじけずに頑張ってほしいなあ。続きを読むのが楽しみです。

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拍手返信について

惰性で拍手の要・不要を選べるようにしていたのですが、拍手返事のために単独記事立てるのもなんかアレだし、かといって他に書く場所ないし……
というわけで、拍手返信する場所を設けてみました。
同人サイトと共通です。まあ大体喋ってる事は同じですし。

↓こちらからどうぞ


ついでに、普段から目立たない場所にある拍手はこちら↓
余談ですがためしに自分で押してみたら1年前の絵が出てきてビビりました。

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らじかるエレメンツ

 

アクセル全開ハイテンション学園コメディ! 嶋谷鉄太郎が部長を務める刀鎌北高校化学実験部は、日頃まったく実験や研究を行わず、学校をいたずらに騒がせてばかりいる、大変いいかげんな部活である。 だが簗瀬アルミ率いる生徒会からの「部室明け渡し」通告により、彼らの楽園は風前の灯となっていた。唯一の望みは、夏休み明けまでに部として実績を上げること。もちろんそんな実績、急にあげられるわけがない。 困ったあげくに彼らが思いついたのは「なんとなくマイナーそうな競技『スポーツチャンバラ』で名を上げて実績にしよう!」という、いろんな意味で無謀な作戦。一癖も二癖もある部員達を率い、鉄太郎は大会目指して邁進することになるのだが……!?

問題児揃いの「化学実験部」の面々が、部活存続のために見当違いな方向に奔走するドタバタ学園コメディ。長らく積んでましたが漸く手を出せたよー!

序盤はあっちこっちに行ったり来たりする場面転換や物語についていけず、イマイチ乗り切れない部分があったのですが、段々エンジンがかかって物語があらぬ方向に暴走し始める頃にはすっかり物語に引き込まれておりました。ある意味先が見えないというか、斜め45度上の方向に突き抜けていく展開が凄い。

「部を潰されたくなかったら、何らかの結果を出せ」→「…といわれても、文化部なので、全国大会とかありませんが?」→「とりあえず、何かの大会とかコンテストで名を残せばいいんじゃね?!」→「よろしい、ならばチャンバラだ」という思考展開により何故か謎のチャンバラ競技で世界一を目指すことになってしまった化学実験部……ってとりあえず誰かいや、その思考展開はおかしいって突っ込んでやれよ!!!なぜかハートマ●軍曹ばりのムキムキ外国人に怪しげな特訓を受けさせられたり……ととてもよい感じに熱血で青春なわけですが……まさに、某ラノベ風に言えば「青春の無駄足」な展開に笑えばいいのか、熱くなればいいのかわからない!!いや、面白ければ…面白ければそれでオールOK……なのか!?

ハイテンションにあらぬ方向に突き抜けていく物語もなかなかですが、何より魅力的だったのはキャラクター達。テンプレなまでにお約束にドンカンな主人公にヤキモキしながらそれぞれがあらぬ方向に闘志を燃やすヒロイン(?)2人も中々に可愛いのですが、個人的には痴女子キャラの凛さんがなかなか素敵なキャラでした。っていうか何この女ムッツリーニ……。正直作者が腐女子という存在を勘違いしてるとしか思えない変態行動の数々は正直いかがなものかとは思うのですが、変態として爽やかに間違った方向に突き抜ける彼女が自発的に「変態的なキャラを作っている」という設定は中々面白かったかと。本能の赴くままに驀進してるように思わせて、実は化学実験部の中でも有数な策士タイプという設定にニヤリとしました。

しかし、「ベン・トー」の白粉さんもそうだけど、腐女子=変態って勘違いしてるラノベ作家多すぎると思うよ!!いや、変態であることを否定する気はないけどなんかこの変態の方向は……違うと思うんだ!!!

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いつか天魔の黒ウサギ4 夜逃げの生徒会室

[著]鏡 貴也 [絵]榎宮 祐

囚われた遥を救出するため、異世界に乗り込む月光達。エルフ族の王宮に彼女の手掛かりがあるという情報をつかむことに成功するが、そこに《軍》からの横やりが入り、一端引く羽目に。自らの力不足を感じた大兎は、新たな力を身につけるため、月光には内緒で異世界に向かうが……
   個人的お気に入り度数
第一部完、と言うかここでようやく本編本格始動に必要な要素が出揃った、という印象なシリーズ第四弾。あとがきでも言及されてましたがこれだけ分厚くなるとうっかり尻込みしますね……

遥を操っている存在やら、生徒会を影から操る《軍》やら、ヒメアを9年間閉じ込めていた《教会》やら、異世界での人間達の立ち位置が少し透けて見えて、これから物語が盛り上がるんだぞー!という雰囲気満々ですが、ストーリー本編よりも魅力的なキャラクター達をもっと掘り下げていってほしいなあと思う今日この頃。強さのインフレ激しいバトル満載な本編よりも、間に挿入されるちょっとしたやりとりに心ときめいてしまうのはなぜなんでしょうか。うーん、ド派手なバトル展開も悪くないんだけど、イマイチそっちに興味持てないんだよな…。次巻以降で物語がいよいよ核心にせまっていきそうな気配なので、そっちはそっちで楽しみなのですが。

相変わらずツンの中にデレをひそませまくる紅月光のツンデレ具合や、今回一瞬だけ本気を覗かせたペパ子や、遂に完全な三角関係に突入したらしい遙を加えての三角関係やら、何か波乱を巻き起こしてくれそうな雰囲気でいっぱいの新キャラ3人……と、魅力的なキャラクター達が満載で、個人的にはバトルは一回放置して彼らがワイワイやってる短編が見たい気がします。短編集作りやすそうな物語構造だし、今後そのような展開を期待してもいいのかしら。

なにより、良い意味でも悪い意味でもバカップル(ヒメア&大兎)がウザイ(※褒め言葉)。シリアスな戦闘中にもかかわらず、平気でイチャつきはじめる彼らの空気読まないバカップルっぷりは正直どうなの!!しかし、これだけイチャイチャしておきながらヒメアは「大兎の本命は遙」って思って我慢してる節があるし、大兎も遙とヒメアを天秤に掛けたら彼女を選べるだけの気持ちはまだ育っていないみたいで…なんか二人のこのアンバランスさが、今後のカギを握ってきそうな気もします。遥を加えた三角関係にも期待しつつ、今後の展開が楽しみです。

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今月のまとめと読了記録[2009年8月分]

8月に読んだ本は15冊でした。コミケの影響やらなにやらで着実に減ってる。
6月頃から新刊すらまともに読み切れない状態が続いているので、そろそろペース上げて読んでいきたいなあ。

2009年8月のページアクセストップ4


 
バカとテストと召喚獣6.5
⇒感想

俺の妹がこんなに可愛いわけがない4
⇒感想

騎士は恋情の血を流す The Cavalier Bleeds For The Blood
⇒感想

 
紫色のクオリア
⇒感想


発売日前に記事書くと、一時的に「続きを読む」仕様にするからアクセス数稼ぎやすいというのはあるんですが、やっぱアニメ化効果高いなあ……な「バカとテストと召喚獣6.5」が今月のトップアクセス。「とらドラ!」アニメの時ずっととらドラの感想がアクセス数トップ4に入り続けたことがありましたが、似たような状況に陥りそうだ……。バカテスは今回も面白かったです。雄麗ちゃん可愛いよ雄麗ちゃん。

第一部完結?&逆書評企画で盛り上がる「俺の妹がこんなに可愛いわけがない4」、とりあえず麻奈美ルート希望でアンケートハガキ出そうと思いつつ放置しているのは内緒。うーん、黒猫ヒロインルートが気にならないわけではないけど、どちらかといえばやはり桐乃ルート希望かなあ。黒猫はやはり脇でこそ光り輝くキャラだと思うんですよね。

バリバリクロスオーバー作品な「騎士は恋情の涙を流す」は、やはりブギーパート→しずるさんパートへの転換が素晴らしかったです。そして表紙のしずるさんがかっこいいよ!!

2009年8月に読んで面白かった本


黄昏色の詠使い10
夜明色の詠使い
⇒感想


大正野球娘。
⇒感想


“文学少女”と恋する挿話集2
⇒感想

アラビアンズ・ロマンス
?花嫁は王の腕で微睡む?
⇒感想


遂に完結!な「黄昏色の詠使い10」。これまで出会ったひとたちがネイトの元に駆けつける場面とラストのネイト&クルーエルの二重奏で胸がジンとなったひとも多いはず。素晴らしい最終回でした。

アニメも後半に差し掛かって今さらだけど読み始めたよ!な「大正野球娘。」。「征服娘。」がツボだったのできっとツボにはまるんじゃないかなあと思ってたけど、予想以上に面白かったです。

昨日読み終わったばかりの「“文学少女”と恋する挿話集2」。ななせかわいいよななせがいっぱいつまった、甘酸っぱくて切ない短編集でした。しかしコノハの女泣かせっぷりは異常。ななせは反町くんに乗り換えるべき(※修羅場フラグ)

何気にコンボ継続中なティアラ文庫から「アラビアン・ロマンス」。展開とか物語とかより、オチに噴いた。主人公、絶対カルディールよりも仔馬のこと愛してると思うんだ……。

2009年8月の読了記録

今月は何気に漫画読む率が高かった気がします。
うち20冊以上再読ですけど。パステリオンの新装版はうれしすぎた。
あと、夏になるとキャットルーキー再読したくなるのは甲子園の影響ですかねえ(別に甲子園見てないけど)

個人的には、何の気なしに買った「プラナス・ガール」と「碧海のAiON」がめちゃくちゃ面白くてびっくりでした!前者は良い女装ラブコメ、後者は主人公(♂)の可愛さがタダゴトではない。すごく……主人公がヒロインで総受です本当にありがとうございました。4巻予告でにやにやしすぎる…続き楽しみすぎます。

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“文学少女”と恋する挿話集2

[著]野村 美月 [絵]竹岡 美穂

明るくてちょっぴりお節介で早とちりで下の名前を呼ばれるのが大苦手な女子高生・森ちゃん。彼女はいつもちょっと不機嫌そうな顔をしている図書委員の琴吹ななせとひょんなことから友人になるが…!?
   個人的お気に入り度数
FB Onlineで連載されていた「今日のおやつ」と「秘密の本棚」の内容を中心に書下ろしを加えた短編集。第二弾は琴吹ななせと彼女の親友である森ちゃんと、森ちゃんの彼氏である反町くん3人の視点から、森ちゃんとななせが友人になるところから、本編ラストである“文学少女”の卒業式までのサイドストーリーが綴られていきます。

反町くんと森ちゃんの初々しいカップルが様々なアクシデントやらなにやらに邪魔されて次の一歩を踏み出せない様子も非常に可愛らしいのですが、森ちゃん&反町くんの視点から、そして自身の視点から語られるななせの気持ちがものすごいあまずっぱくて、同時に物語の結末を知っているから切なくなってくる。敢えて本にまとまるまで読まないでおいたけど、これはむしろ本編最終巻を読む前と読んだあとで2回読むべきだったなあ。「ななせの恋日記」だけはリアルタイムで読んでゴロゴロした記憶があるのですが……普段のツンツン発言と、メールの時のキャピキャピキャラとのギャップが激しくて可愛いよ、ななせ!!!

ななせも森ちゃんも可愛いんだけど、とにかく反町くんの行動が楽しすぎて目が離せませんでした。森ちゃんとの進展に一喜一憂する姿も微笑ましいのですが、遠子先輩に本を薦められてなんだかんだいいながら読んでその言葉が頭から離れなくなってしまう姿にニヤニヤが止まらない。特に「愛を叫ぶ詩人(ハイネ)」で最初はイヤイヤだったのに、段々面白くなってしまって最後には大騒ぎしながら本を読んでいくという描写が本当に楽しそうで、読んでるこっちまでにやにやしてた。

ななせのおせっかいばかり焼いている森ちゃんにないがしろにされまくりな反町くんですが、なんだかんだ言いながらも森ちゃんと同じくらいななせの事を心配している姿にキュンとなった。特に、心葉にフられたときの反町の言動は反則級だと思う。なんだこいつ……いい男すぎるだろう…!!正直私がななせなら、心葉なんかほっといてホレてしまいそうです。

しかし、書きおろしの「ななせの恋日記 特別編」は酷いな本当に。コノハが女泣かせすぎて酷いな!!!な、なんだこの、普段のヘタレっぷりから考えると嘘のような、キザでかっこいいコノハくん…ふざけてるの……これでななせが正ヒロインじゃないとか、ほんと酷い。ななせじゃなくてもうっかり泣く。

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バカとテストと召喚獣6.5

 

文月学園の学園紹介ムービーで、校歌を披露することになった木下優子。しかし、何でもカンペキな優等生に見える彼女は、実は歌があまり得意ではなくて……悩んだ末に、自分と瓜二つな双子の弟・木下秀吉との入れ替わりを画策するが!?

なんで、なんで表紙がアキちゃんじゃないんだよおおおおおおお!!!!!(血涙)

ひどい、酷いよ!!確かに優子さんも可愛いけど短編集は女装縛りだと信じてた私のテンションと胸の高鳴りを発売日より1ヶ月も前に、早々に打ち砕いた罪は重いんだからねっ!も、もうバカテスなんか……バカテスなんか……畜生浴衣最高すぎるぜコンチクショウ…!!!!!

……というわけで、少々(?)取り乱しましたが、長らく謎のベールに包まれてきた木下優子のグラフィック初お目見えに波乱含みの夏休み、そして三人称で語られる雄二・翔子の過去話を収録した短編集です。なんていうか、…すいません、バカテス舐めてました。面白すぎます……輸血パックを、輸血パックを下さい……。

アタシと愚弟とクラス交換
現在FBオンラインでも同時公開されている、木下姉弟を中心にした短編。なんていうか、以前から「バカテスってBLネタ多用する割りに腐女子キャラいないよな」とか思ってたらこんなところに隠れていたとは、灯台元暗しだったぜ…しかもショタ好みとか、優子さんとは美味しい酒が呑めそうです(正座)

いつも通りのドタバタ騒ぎの中、さりげなくバカとなんとかは紙一重な所を炸裂させる明久とか、秀吉のちょっと違った一面が見れたり…となかなか楽しい短編でした。

僕と海辺とお祭り騒ぎ(前編)

ひょんなことから、海辺にやってきた明久と雄二がナンパにいそしむ事になるという、世にも命知らずな一編。正直、明久と雄二がナンパの対象にならないのは女性陣の必死のガードのタマモノだと信じたいのですがどうなんでしょう。二人とも、ヘタにナンパしようという気を起こさずに素で接してたら逆ナンの一つや二つ余裕できそうな気がするんです。明久は可愛い上に母性本能くすぐるタイプだし、雄二はオトコマエなので普通にお姉さん受け良さそうだよね……。

次々にナンパが失敗していく姿にはニヤニヤが止まらないのですが、一方でさりげなくムッツリーニに対して好意的な態度を取る愛子とか、6巻ラストの姫路さんの態度に戸惑う明久など、次の巻でまた恋愛要素が一気に進展しそう。しかし、明久と姫路さんの過去には何があったんだ?気になって胸のときめきが止まらないよ!!!

次の短編集は是非、明久の小学生時代の短編をお願いします。姫路さん→明久への気持ちの根幹に関わる部分っぽいから、少なくても絶対に何らかの形でやるだろうけど。いや、ほんと楽しみ。

僕と海辺とお祭り騒ぎ(後編)

キタキタ来たあああああああああ!!!!!!!

正直、浴衣押しの秀吉萌え話とかかと思ってたら、よもやの男子萌え回。3巻以来ご無沙汰だったアキちゃんが再登場しただけでも正直眼福だというのに、香美に雄麗だと……もうなんだ、萌えすぎてしんでしまう!!!!!特に雄二の女装は「見たいけど原作ではきっとやってくれないであろう展開」ナンバーワンだったので、正直嬉しすぎた。しかも今回はちゃんと挿絵があるんだぜ……雄二が邪魔でアキちゃんをイマイチ堪能できませんが!いやでも3人とも可愛い!もうどうしろと!!!

ミスコンでの審査員と女装悪友トリオのやりとりがいろいろな意味でたまらないのですが、3.5巻でも発揮した明久の勘違い炸裂なトンチンカン会話がもう、私を萌え殺す気かと。メイクで演劇魂発動して見境無くなる秀吉とか、明久トランクス派発言とか萌え殺す気かと。下着はつけてませんとか趣味はお料理ですとか明久お前そんなに萌え殺したいのかと。
しぬよ!!!萌えすぎて死ぬよ!!!持ち帰りたいよこの子かわいいいいいいい!

あと、次の短編集は是非、明久の幼稚園時代の短編をお願いします。スカートはいた明久の幼稚園時代が、見たい…!!!いやむしろ、一度でいいので吉井家に24時間密着してください!!正直、玲姉さんと明久のやりとりが見たくてたまらないよ!!!もう明久なんか、姉さんにおしおきで女装させられればいい!!!

あと「はふぅ……」が可愛すぎるんですがどうしたらいいですか。

雄二と翔子と幼い思い出
バカテス初の三人称で語られる、雄二と翔子の小学生時代のお話。

前の短編で散々騒いでおいて言うのもあれなんですが、この短編がまた物凄く良かった。雄二がかつて「神童」と呼ばれる天才少年だったこと、過去に翔子との関係を大きく変えてしまうような「何か」があったのは以前から示唆されてきましたが、これをずっと気に病んで雄二が翔子との関係を拒んでいるんだとしたら、本当に二人とも不器用で、最高に愛らしいなあ。

それまで「学力」ということにしか判断基準を持っておらず、自分より「下」の人間を見下してばかりいた雄二が自分の無力さを知り、己の矮小さを知った瞬間の衝撃が、ストレートに伝わってきて、なんか本当に凄かった。翔子のために敢えて泥を被った雄二の不器用な優しさと、そして雄二の思いを推し量って学校側に真実を告げなかった翔子と、全てを知り、二人の姿を暖かく見守る雪乃さんの言葉に胸を打たれました。

直前の短編がテンション高すぎなギャグ短編だったということとのギャップもあるのかもしれませんが、打って変わってのシリアス話に、頭を殴りつけられるような衝撃を受けた。なんか…本当にいいなあ、好きだなあこういう話。次の短編集が出る際には是非ともまたこういうシリアス話をやってほしいです。できれば今度は明久と瑞希の小学生時代で!!(まだいうか)

いやー、ほんと、萌え的な意味でも家族モノスキーとしても、お腹一杯な短編集でした。本当にご馳走様でした。アニメも本格的に情報が出てきてますます盛り上がりそうな感じだし、12月に出るらしい7巻が本当に楽しみです。

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ヤンキー巫女逢桜伝

 

親子ともども小さな頃から不幸続きで、いつのまにか“孝行娘”から“ヤンキー”にクラスチェンジしてしまった梓は両親を亡くし、お葬式に駆けつけてきた祖母に引き取られる。ところが、引き取られたド田舎で面倒くさい巫女修行なんかやらされる羽目になってマジ切れの毎日。しかも、自称・神様を名乗るクラスメイトの染井良信から突然、相談事をされて…

ビズログ文庫の新人さん。周囲で評判良かったので手にとって見ました。元ヤンな巫女さん・梓が理系な半神・ヨシノの失踪した父親探しに付き合わされる羽目に……というお話。

最初はテンション高いキャラたちの会話をによによしながら楽しんでいたんだけど、父親探しが思わぬ村の秘密にぶちあたった辺りから一気に物語に惹き込まれました。それまでのノリがとてもドタバタだったので、特にギャップに惹き込まれた、というのもあるかも。

いがみ合い怒鳴り合い、一度は疑念も抱いた祖母との関係が、段々話を追うごとに暖かくなっていくのも良かったなあ。やはり怒鳴り怒鳴られる関係は変わらないんですが、少しずつ二人の会話から棘が抜けていくんですよね。退魔モノとしてもテンションの高いコメディとしても面白かったけど、さりげなく家族モノとしても楽しめるところが個人的にはポイント高かったです。

ギャグのところはとことんテンション高く、一方シリアスな場面では一転してかっこよく場面が描かれてるのも好印象。正直、ギャグ場面ではテンション高くて辛いところもありましたが……特にあのルーはどうかと思う。猛烈に読み辛い!!!しかし、あのウザいほど異様に高いテンションがあるからこそ、その後のシリアスシーンでの彼の言動が映えるというのもあるので、一概に「うざかった」といえないのが困りどころ。シリアスなルー神はとてもかっこよかった。

そしてヨシノ父かっこいいよヨシノ父。挿絵と地文で散々かっこいいところアピールしておいて、その後の行動に緑茶噴いたよ。そのギャップも素敵だよヨシノ父!

しかし「ヤンキー=●●●と■■■■■」という発想はなんか違いませんか!前者はヤンキーっつうよりレディースだし、後者は常備してたら割と犯罪だと思うんだ!個人的にはどっちかっていうと木刀とか…あ、釘バットは確かに雰囲気あるけど。

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黄昏色の詠使い10 夜明色の詠使い

 

世界中から名詠式が消え混乱に陥る中、「キミが来てくれるのを信じてる」―そういって消滅したクルーエルを助け出す為、アマリリスの残した手掛かりを元に“セラの塔”へと向かうネイト達。そんな彼らの前に、「名詠式が存在する世界」そのものが立ちふさがる……!?

捕らわれの眠り姫を取り戻すため、王子様が頑張ります!!というガチでド真ん中の王道展開炸裂!!なシリーズ最終巻。最後まで美しい旋律と鮮やかな音色に彩られたこの物語が、幸せな結末にたどり着いてくれて本当に良かった!各章タイトルがまた、これまでの物語を通過しながら、前を向いて歩いていくような感覚を喚起させて、そこだけでも色々とじんわりくるものが…。

世界中が眠りに落ち、たった一人になってしまったネイトに全ての名詠生物達が立ちふさがるという絶望的な戦いの中で、ネイトとクルーエルに関わった全ての人々が眠りから覚め、ふたたび立ち上がっていくという展開が特に素晴らしかったです。お馴染みの仲間達からイ単調の面々、満を持してのカインツ&イブマリーはもちろんなのですが、ミシュダルまで出てきちゃったのにはうっかり噴いた!!きさま……ツンデレか!!!そしてジジーズのかっこよさは異常。

そして、最高潮に盛り上がったところで始まる、ネイトとクルーエルの二人が奏でる旋律にどうしようもなく胸が熱くなった。本当に、文句の付けようも無いくらい最高に盛り上がったクライマックスシーンが最高すぎました。本当に、この物語を追いかけていてよかった!来月早速始まるらしい新シリーズも楽しみにしてます!

…個人的には唯一、シャオの扱いが結局微妙なまま終わってしまったのは残念だったかも?殆ど見せ場がないまま【ミクヴェクス】に出番を持っていかれた感じでしたしね…エンディング後の番外編とかで、もうちょっとネイトとシャオの絡みみたいな話が出てこないかしら。せっかくの良いキャラなのに、イマイチつかみ所のないまま終わってしまったのがとても残念。

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