[著]岩佐 まもる [原案]大河内 一楼/谷口 悟朗 [絵]木村貴宏/toi8 「ブラックレベリオン」の際、謎の少年に連れ去られたナナリーは皇族としてブリタニアに戻る。最愛の兄・ルルーシュの行方を案じながらも兄の重荷となっていた事を自覚した彼女はかつての姉・ユーフェミアの遺志を継ごうと決意するが… |
ブリタニアに居るナナリーからの視点ということで例によってアニメ序盤で語られる物語はほぼ全部スルー。完全にアニメを見た人向けの内容となっているけど、今なら丁度本編の無料配信もあるし、販促小説としては丁度良いのかも。イマイチ本編では影の薄いスザク以外のナイトオブラウンズの、特にアーニャがとても良い味出してました。腹に一物もってそうなシュナイゼル兄様も影で大活躍。
一方、すっかりルルーシュへの復讐を心に決めたスザクさん。時折覗かせる冷たい表情がとても怖いです。復讐の為ならなんでもやっちゃいそうなスザクさんがとても恐ろしいです。というか、ナナリーに地味に死亡フラグ立ってる気がするのは気のせいか…。そして初登場からヤンデレ全開なロロさんにも注目。こええよ…ルルーシュの周りに居る男性キャラ皆こええよ…。
また、前シリーズ終了直後にあれだけの衝撃を受けていたカレンがどうして再びゼロの下に居るのかの理由が明かされたのは興味深かった。C.C.とのやりとりが何気にすきなのですが、この二人もっと絡まないかな。以前のような盲目的な依存をするのではなく、等身大の少年として「ゼロ」を見るようになって、その一方でナナリーと同じ“兄を持つ妹”としての立場からゼロの行動に疑問を抱き、見極めるために再びその傍に居る事を決意するという姿がとてもかっこよかったです。カレンはアニメ版でもなかなか良い味を出してるので今後の活躍が楽しみ。
アニメ本編の補完として読む分には文句なしの出来でした。今後もアニメはしっかり追いかけていく予定なので、今後の小説版の展開にも期待してます。