ページ 151 | 今日もだらだら、読書日記。

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とある魔術の禁書目録(インデックス) 15

[著]鎌池 和馬 [絵]灰村 キヨタカ

アビニョン侵攻作戦のために治安部隊が不在の学園都市の裏では、闇の組織がそれぞれの目的の為、暗躍していた。その中の一つ、『グループ』のメンバーとなった一方通行は学園都市統括理事・親船最中の暗殺を食い止める為に向かった現場で『スクール』と呼ばれる組織と接触するが…!?
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一方通行や土御門が所属する『グループ』を中心に、『スクール』『アイテム』『ブロック』『メンバー』という4つのグループが登場し、お互いの利害関係の不一致からお互いを潰しあうという、ちょっぴりバトルロワイヤルな物語。御坂を除く「超能力者」のメンツもほぼ揃い踏みで、一部除いてほぼ90%科学で超能力なお話でした。14巻はちょっと…というかかなり不完全燃焼な印象だったのですが、その憂さを晴らすかのごとく面白かったです。しかし全体的に主人公が出ない巻の方が全体的に面白い気がするのはきのせいですk(強制終了)

凄い個人的な話なのですが、いつもこのシリーズを読むと新キャラを中心にしたゲストキャラクター達のグラフィックと名前・設定が中々一致せず、なかなか物語に集中できないという事が非常に多かったので、今回の章ごとに各組織のキャラクターをイラスト付きで載せていくという手法は凄くわかり易かったです。カラーページに掲載されているイラストはミニポスターサイズにされているせいでなかなか参照できないし、何よりページを戻す手間が無いのが凄く良い。キャラクターが膨大になってきたシリーズはぜひとも今後もこういう手法を検討して頂きたい。

そして『グループ』『アイテム』のメンバーの中心にして、彼らが学園都市の闇で戦う理由やその想いが見えてくるストーリーが素敵でした。グループの4人を始めとした能力者たちの物語は勿論ですが、元『スキルアウト』のリーダー・浜面が本当に輝いていた。当麻のような“幻想殺し”すら持たない、真の意味での“レベル0(無能力)”である浜面が大切な人のために命を掛けて“レベル5(超能力)”に立ち向かう様は本当に熱かったです。

この物語に「上条当麻」という本来の主人公は登場しないわけですが、物語に登場するキャラクターたちが当麻との出会いを経て、受けていった影響があらゆる場面で随所随所に見受けられるのが面白い。特に今回主役級の活躍をする事になる一方通行と浜面が上条から受けた影響はかなり顕著で、出番が無いにも関わらず「主人公」の存在を感じる事ができました。出番が無くてもちゃんと主人公してるっていうのは、ほんと凄いと思う。

そして忘れてはいけないのが一方通行と「打ち止め」の行方。ラストの「打ち止め」が本当に可愛いくて可愛くて…。今後どういう風な展開になるかはわからないけど、この2人には絶対に幸せになってほしいところです。

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鋼殻のレギオス

[著]雨木 シュウスケ [絵]深遊

大地は汚染され、そこで生きていけるのは“汚染獣”と呼ばれる怪物だけになってしまった世界。人類は意思を持って移動する「自律型移動都市」に暮らしていた。武芸の道を捨て、新たな生きる道を模索するために学園都市ツェルニへやってきたレイフォンは、生徒会長の陰謀により転校初日に武芸科に転科を強制され、自衛小隊に編入させられるのだが…
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作者さんの前作「マテリアル・ナイト」が肌に合わなかったので新シリーズも敬遠していたのですが、夏コミで買ったレギオス本とか、以前書いた生徒会長キャラまとめエントリでオススメ頂いた事もあり、1巻だけ買って長い事積んでました…のを、ようやく読了。

えーと、マテリアルナイトの感想でも散々書いたんだけど、この人の文章、すっげー読み辛い。自分以外にこういう感想を聞かないんで、肌に合わないのかもしれない。とにかく、読んでいてなかなか設定や描写が頭に入ってこない。テンポ悪い。特に前半の学内での模擬試験?の時の戦闘描写の判り辛さは格別で、何度読み返しても描写が浮かんでこなかった…自分でも酷いと思うんだけど、特に読み飛ばした訳でもないのに「あれ、ニーナいつ怪我したの!?」状態。ラストバトルは結構あっさりかたがついた所為か、まだマシだったけど…。キャラや物語もイマイチツボに来なかった前シリーズと違って、今回は物語も設定もキャラクター達もかなりツボに来ただけに、ただひたすら読み辛いのだけがネックでした。

キャラクター的には女の子勢も凄くいいんだけど、主人公・レイフォンの萌えキャラっぷりはかなりのもの。葛藤しまくりのヘタレくんなのに実は反則レベルの最強キャラで戦闘モード入ると冷静沈着キャラ(むしろ冷血キャラ?)になっちゃうそのギャップとか、悟っているように見せかけておいて後半で覗かせる精神的な幼さとか、もう最高でした。漫画版を先に読んでたので、はなからレイフォン萌え補正が働いてしまった事は否定しないけれども。ラストバトルの圧倒的な闘いっぷりは、「無茶苦茶だーーー!?」と思いつつもうっかり惚れてしまいそうw

噂に聞いてた生徒会長のカリアン氏も良い「悪役」で実に良かったし、「自立歩行する都市」という世界設定も面白かった。また、レイフォンとは対照的に自らの夢に向かって一生懸命な女の子達が凄く愛らしい。あと、リーリンからの手紙のシーンはマジで最高です。リーリンは本気で本編再登場希望で!ストーリーを引っ掻き回してくれそうだ!

そんなこんなで物語自体には凄く興味を持てたので、機会があれば2巻以降も読んでみようかと思ってるんだけど、本気で作者さんとの相性が最悪という予感がするので、どうしようかなあ…ほんと、あの読み辛さがなければ今すぐにでも2巻買って来る勢いなんですが。



余談ですが、深遊さんの描く漫画版はかなり最高でした。
私のようにシリーズを読もうか否か悩んでる人はとりあえず漫画版に手を出してみると良いかと。ある程度本編ネタバレもありますが、それに見合う面白さはあると思います。

レイフォンかっこいいよレイフォン。

 

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Dクラッカーズ+プラス 世界?after kingdom?

[著]あざの 耕平 [絵]村崎 久都

“カプセル”を巡る一連の事件から数年後…平和を取り戻したかにみえた葛根市に『アロマ』と呼ばれるドラッグが蔓延し始める。親友の蘭子から、弟が『アロマ』のパーティに参加しているという相談を受けた歩美は、かつて学校を騒がせていたというトラブルシューティング「実践捜査研究会」のOGを頼ろうとするのだが…
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梓と再開する前の景の姿を描いた短編と、一連の事件から数年後に起こった『アロマ』をめぐる事件を描いた短編を収録した「Dクラッカーズ」シリーズの新規書きおろし作品。

なんか普通にこの『アロマ』をめぐる事件で第二部とか作れそうで、なんだかこれで一応終了、というのがちょっと惜しくなっちゃう書きおろしでした。歩美と蘭子のコンビもなかなか魅力的で、彼女達を主役にして?…なんて展開も考えられちゃいますが、物語が終わってもどこかで景達は頑張ってますってな感じの終わり方で、これはこれでよかったかも。

お馴染みのキャラクターたちが主役2人を喰わない程度に上手いこと活躍していて、その度合いが絶妙でした。各キャラクターたちのその後の姿もしっかり描かれていて、それでも物語り自体はちゃんと歩美と蘭子の物語としても成立してるところが本当に絶妙なバランスという感じで…もうちょっと梓達が出張れば主役2人は喰われてしまっていただろうし、もうちょっと主役2人が活躍してしまうと「Dクラッカーズの後日談」としては物足りなかったでしょうから。このバランスは本当に凄い。

この番外編の甲斐氷太がまた実に“らしく”て素敵です。本編では最終的に共闘という形を取ったわけだけど、あくまでそれは“一時的な”共闘であり、本質的には強い奴と戦えればなんでも…みたいなフリーダムさに惚れてしまいそう。ぶっちゃけ景との対決がああなってしまったのはちょっぴり残念だったような…。そして、景達にしろ甲斐にしろ間に存在するはずの4年間の出来事がところどころ透けて見えるのがまたにくい演出ですよね。甲斐がお世話になってる悪党さん?の話とか、実践捜査研究会メンバーinロスの話はぜひとも読んでみたかった。あと茜と甲斐の追いかけっこが見れなかったのが残念で仕方が無い…!!本当に、これで終わってしまうのがもったいなくなってしまう。

個人的にドツボにハマる物語ではなかったんですが、読み始めると毎回どんどん物語りに引き込まれていって、とにかくレベルの高い物語だったなあというのが最終的な感想でした。6つ星を付けたのは6巻ラストだけなのですが、その分平均的な評価点が高かったと言うか…かなりの冊数が積読行きになりかけた中で、毎月刊行の作品をちゃんとリアルタイムでついて読んでいっただけでもなんだかんだ言って自分がこの物語に惹かれていたんだなあという証拠だったんじゃないかなあと思ってみたり。

本当に楽しい物語をありがとうございました。いつか時間があればBBBの方も読んでみたいなあ…。

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Fate/Zero Vol.4 -煉獄の炎-

[著]虚淵玄 [原作]TYPE-MOON [絵]武内 崇

アーチャーと共謀して遠坂時臣を排除した言峰綺礼。アイリスフィールを奪われたセイバーは、彼女を奪還するためにライダーと激突する一方、最愛の妻の奪還を諦めた切嗣は最後にして最大の敵となるであろう綺礼と対決の為に準備を開始して…。そして舞台は、運命の冬木市民会館へ……!
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Fate/Zero Vol.4 -煉獄の炎- (書籍)
作品全体のキモであろう綺礼と切嗣の対決も、まさに英霊同士での因縁の対決となったセイバーとバーサーカーの対決もすごく良かったのですが、なんといっても
最後の最期までイスカンダル&ウェイバーコンビが最高でした。

聖杯戦争を通して2回りも3回りも成長したウェイバーとイスカンダルが最後の闘いに向かう場面、そして二人の別れのシーンには、もうとにかく涙が出るばかり。聖杯戦争に参加したマスターの中でおそらく一番非力で、一番人間らしいマスターであったウェイバーが最後に見せた独りでの『闘い』には、ひたすら胸が熱くなるのを止められない。そしてエピローグでのウェイバーの素晴らしいツンデレぶりにニヤニヤが止まらない(あれ?なんか今一気にこの感想台無しになったよ!?)。……いや、まさか1巻で「ヘタレ」「ヘタレ」「ギャグ担当」としか思ってなかったウェイバーに、こんなに泣かされるとは思いもしなかった…あんた漢だよ……。

同時に、そんな二人を迎え撃つギル様が物凄くイイ。“王”としての威厳をどうしようもなく見せ付けてくれる、大きく“偉大な王”であるギル様超かっこいい。ていうかこの人はこんなにイイ男だったのか…。「stay night」をプレイした当初はただの傲慢ワガママヘタレ王だとおもってたギル様が、「hollow」と「Zero」でこんなに萌えキャラに進化するとは思いもしませんでした。

それにしても10年後の幸せな未来が約束されている所為か、「stay night」のヒロイン3人は本当にどうしようもなく不幸な結末を迎えちゃってますね…。セイバーの結末も予想以上に哀しいものでしたが、そして桜が不幸せなまま終わるのも予想の範疇内でしたが、雁夜の姿を見たときの桜の反応がどうしようもなく壊れきっちゃってて哀しかったです。同時に遠坂家、確かに母が居ないのはなんとなく不思議におもってましたがよもやああいう結末とは……そしてもうなんというか、知ってたけど綺礼が酷い人すぎます。凛逃げてーーー!!

そして、エピローグはゲーム本編でも士郎の視点から語られていた切嗣の最期。士郎だけには自分と同じような結末を歩んで欲しくないと思う切嗣が、最期の最期で得た“安心”の理由に、にこの報われなさ過ぎる物語の中でウェイバーの生存と共にたった2つの光明を見出したような気分になりました。

本当に、最後の最後まで素晴らしい二次創作作品でした。というか、男性陣が魅力的過ぎてほんと困ります!!!Fateは確かにちょっと士郎萌えではあるけど割りと普通な萌え方してたのに、このシリーズで一気にギル様萌えになってしまいました。どうしよう、また供給なさそうなジャンルな萌えが…orz

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戦闘城塞マスラヲ Vol.3 奇跡の対価

[著]林 トモアキ [絵]上田 夢人

死なない程度ならどんな妨害でもあり…のカーレース「聖魔グランプリ」が始まった。様々な妨害工作により、大多数のペアが脱落していく中、徐々に戦いはヒデオ&ウィル子、リリー&伊織、翔希&エリーゼ、リョータ×エルシアの4組の戦いに絞られていくのだが、ヒデオの体調に異変が起きて…!?
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聖魔グランプリを描いた「奇跡の代価」でのヒデオの活躍が半端じゃなくかっこよかったです。引きこもりが故のネガティブ思考が上手いこと働いてしまって結果オーライ的な部分もあったけど、めちゃくちゃ熱いバトルを楽しめたのでこちらとしても結果オーライ。ウィル子の力を使うことに対する「代価」を、理由はどうあれあっさり軽いと言ってのける姿も無駄にかっこいい。ラストのオチが、ウィル子の事をさりげなく気遣ってるヒデオのさりげない優しさを象徴するようでとても好き。この話は、ほんとお気に入りです。

そして熱い展開が満載の聖魔グランプリ編「奇跡の代価」から、どうみても某アイド●マスターネタな「私を地中海に@連れてって」、■MRネタな「既知との遭遇」の2編のギャップが激しすぎる。しかし、久しぶりに引きこもり全開のヒデオの姿は見ていて落ち着くと言うか…思わずニヤニヤしてしまいました。あと、2巻?聖魔グランプリにかけて、前作シリーズキャラが出張りすぎな印象を持っていたので、ここで一旦魔殺商会の面々と手を切ってくれたのは嬉しかったかも。

ただ、巻を重ねるにつれて「お・り・が・み」を読んでいないとつらいネタが少しずつ増えてきてるような気がするのが、「マスラヲ」からこの人の作品に手を出した人間の立場としては凄く気になる。物語が進むに連れて、マスラヲのキャラクターはほぼ人数固定のままなのに対して、前作キャラがどんどん揃い踏みしてきてるからかなあ。引きこもりと言う設定から、なかなか自分では動き出さないヒデオに対して、リリー(鈴蘭)が今にも主人公オーラ出しはじめそうで、なんだかあぶなっかしく思えてしまうのです。

特にリュータが主役を貼る「ANOTHER ROUND」でのリリーのかっこよさは異常で、そんなかっこいい鈴蘭の姿を拝めたのが嬉しいというのもあるのですが、一方で『前作主人公』なんだからあまり出張らないで欲しいなあと思うところもあり、なんだか複雑な心境でした。確かに、彼女が出張ったのは物語で言えば中盤までで、ちゃんとラストはリュータとエルシアが締めてくれるんだけど。

というかですね、最近の彼女の立ち居地がすごく、続編時のどっかのスーパーコーディ様に見えるのよ……ね……

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2007年に読んだ本まとめ その2【腐女子向】


輝け!801的ライトノベルベストアワード2007!
?「超」個人的腐女子向け萌えシーンベスト5!!?

↑タイトルが長くなるので本文1行目に書いてみた(…)

2007年上半期には2007年上半期ライトノベルさいと杯・エロ部門(非公認)なんて企画もありましたが、せっかくの新年姫始めとして、去年読んだ中で腐女子的に萌えたライトノベルを発表してみたいと思います。

これを機会に腐女子のお嬢さんたちもライトノベルに手を出してみればいいと思うという希望をこめつつ、でも自分の萌えは世間の萌えとは大きくかけ離れている場合が多いのできっと布教にはならないんだろうなあとも諦めつつ……orz

【選考基準】
 ・2007年中に当ブログで感想の書かれた作品
 ・腐女子向布教エントリでもあるため、女性向けレーベル・少女文庫モノは一切除外
 (マとか彩雲国とかキスDOは普通に腐女子ファンが居るじゃないですか!)
 ・出来るだけ女性向需要高そうな作品も除外(具体的に言うとハルヒとFate)

それでは、覚悟の出来た人のみどうぞー。
っていうか、引かないで下さいねっ!?(多分今更です)


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2007年に読んだ本まとめ その1


あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

去年は萌えの勢い余ってバカテス本まで出してしまった当ブログとしましては、巫女姿の秀吉でも描かねばいけないのではないかという考えが脳内をよぎった今日この頃ですが、時間的な都合で間に合いませんでした……このブログを見てくださってる皆様は冒頭の台詞を読む際、各自巫女服姿の秀吉が頬を染めながらなれない標準語で挨拶している姿を思い浮かべればいいと思います。隣に巫女服の明久が思い浮かんだら、貴男も立派な腐の仲間入り☆

そんなこんなで今年の総括行ってみます。

2007年の読了冊数
 2007年1月:16冊 2007年2月:17冊
 2007年3月:11冊 2007年4月: 7冊
 2007年5月:17冊 2007年6月:14冊
 2007年7月:16冊 2007年8月:16冊
 2007年9月:22冊 2007年10月:16冊
 2007年11月:13冊 2007年12月:8冊
合計:173冊


ほぼ約2日に1冊ペース。
スパロボW(3?4月)や原稿(11?12月)の関係で読了ペースが猛烈に落ちた時期を除外して考えれば、いつも通りな感じがしますね。ちなみに12月には感想書いてないだけで新井素子のハードカバー読んだり、小説ツインシグナルの読み直しをやったりしてたので、その辺を加えれば約180冊ってところかと推測。

2007年読了のオススメ本
「2007年に読了した本」という区切りで、各部門ごとにベスト3を選出。
2007年読了にするか発売にするかで結構大きな違いが…特にアレとかアレとか。
なお、部門は一部去年のものから削ったり増やしたりしてます。
※画像リンクはbk1の該当ページとかに飛びます。(一部違うのあり)



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今月のオススメと面白検索キーワー…ど?[2007年12月分]

明日あたりに2007年まとめ記事を書こうと思っているんで、
全体的に超簡潔に行きたいと思います。

…というか、今月は本当に本を読んでいないです!!
久しぶりのまとめ記事がニュースサイトさんに紹介されたりしたもので
アクセス数自体は落ちていないのですが、11月の半分強ってところか…。
「マスラヲ」の感想が31日中にアップできるかとおもったら、
電車の中で寝てしまって出来なくなりました…orz

2007年12月のオススメ本。


とらドラ6!(⇒感想

文学少女と月花を孕く水妖(⇒感想

修道女エミリー(⇒感想

12月は豊作だったという声が実際多いようですが、
実際何冊も読んでいないのにオススメしたい本が多くて困りました…。
とりあえず色々神がかりすぎだった「とらドラ!」と「文学少女」は鉄壁として、
予想以上に上手く2巻につなげていった「修道女エミリー」をオススメ。

2007年12月の人気(?)感想三選。

実はアクセス数的には、1位が「とらドラ!6」で3位が「文学少女と月花を孕く水妖」だったりするのですが、同じものを2回紹介しても楽しくないのでそれ以外から順位出しました。
というか文学少女新刊の感想アップしたの5日前だよ!?追い上げ凄すぎ。

断章のグリム6(⇒感想

バカとテストと召喚獣(⇒感想

砂はマのつく途の先!(感想)

…実は、今月15日くらいまで「マ」最新刊がぶっちぎりトップだったのですよね。
注目度と評判の高かったトラどらと文学少女、感想が他所で紹介されてアクセスが高かったと推測されるグリムに抜かれるのはわかるんですが…

アクセス数4位のバカテスはなんだ…!


今月の面白検索キーワード

いや、面白いっていうか…

バカテス ぶ っ ち ぎ り 。

やはりバカテス本の告知が癌だったんでしょうが、先月凄まじかった彩雲国ですら検索キーワードではここまでぶっちぎっていませんでした。というか、検索ワードでここまで何かがブっちぎっているのを見たのは初めてです。

そんなに需要あるんでしょうか、バカテス同人。
皆もっと参入すればいいのに(切実)

あ、コミケでバカテス本購入してくださった皆様、本当にありがとうございましたー!(遅)

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“文学少女”と月花を孕く水妖

[著]野村 美月 [絵]竹岡 美穂

夏休みに遠子先輩たっての頼みで、半ば強引に麻貴先輩の別荘につれて来られた心葉。ところが、彼らの前に八十年前に起きたという惨殺事件の影が忍び寄る。八十年前の事件との様々な符合を自ら仕組んだ麻貴先輩の思惑とは…?
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心葉と遠子先輩がすごした、まるで“夢のような”夏休みの物語を描いた番外編。
単なる番外編かと思いきや、最後で物凄い不意打ちを喰らわせられました。なんとなく序盤から普段と違ってどこか不安そうな遠子先輩の描写が大量に出てくると思ったら、こういう幕引きですか!一気にクライマックスとなるであろう「卒業編」が待ち遠しくなってしまいました。ていうか、これでななせエンドがほぼ確定となった訳ですが!大どんでん返しで遠子エンドをちょっぴり期待してたのに!

麻貴先輩の別荘を舞台に巻き起こる八十年前の惨劇の謎解きや、文学作品の薀蓄も勿論、いつもの通り魅力的ですが、今回はとにかく遠子スペシャルといっても過言ではありません。麻貴先輩やお手伝いの魚谷さんにヤキモチを焼く遠子先輩、不安げで儚い遠子先輩、そしていつもの通りの“文学少女”な遠子先輩……と、彼女の魅力が余すことなく描写されています。最近は琴吹さんがヒロイン扱いで遠子先輩の影が薄かったと言うのもあるけど、とにかく遠子先輩がめちゃくちゃ可愛い。ななせさんも可愛いんだけどやはり遠子先輩好きだ…!

ところで、ラストの麻貴先輩と○○○のやりとりは…意味に気が付いたら本当にニヤニヤが止まりませんでしたね。麻貴先輩、ななせさん以上のツンデレ娘だと見た!そんな二人に全く気づいてない、ウブな心葉がまた微笑ましい。

今回取り上げられた泉鏡花の作品の如く、夢のように美しく、そして夢の終わりの儚さを感じさせる番外編でした。読み終わった後、しばらく余韻に浸ってしまった程。もうとにかく卒業編が楽しみです。

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修道女エミリー 鉄球姫エミリー第二幕

[著]八薙 玉造 [絵]瀬之本 久史

ノーフォーク公の3男で、マティアスを「師」と仰ぐグレン。父や兄達の役に立とうと護衛騎士として修行を積む彼に、ノーフォーク公はエミリー姫の護衛を命じる。師が命を賭して護り抜いた憧れの姫を護衛できると喜び勇んでエミリーが院長を務める修道院に赴いたグレンだったが、彼女は想像とは全く違う下品な姫様で…!?
   個人的お気に入り度数
「鉄球姫エミリー」で結構綺麗に終わっていたように思えたので続きが出ると聞いてどうなることやらとドキドキしていたんだけど、そんな不安などまさに心配御無用だったシリーズ第二作。前回の事件でセリーナ以外の親しい者が殆ど喪われてしまい、王位継承権を放棄して修道院に入ったエミリー姫が、新たな仲間達を得るというお話。

エミリーにとってはまさに仇敵以外の何者でもないノーフォーク公の息子が、真実を何も知らされないまま派遣されてきた事を皮切りに新たな陰謀の影が浮かび上がるのですが、前作のふてぶてしいまでの倣岸不遜ぶりを知っていると、罵詈雑言を吐きつつも親しいものを再び喪うまいと一人で必死になって今にも倒れてしまいそうなエミリーの姿が痛々しくてしょうがない。下品な言葉の応酬も、やっぱりちょっと強がりの裏返しと言う気がして、前作と比べるとキリがないですね。世間では「鉄球姫」と呼ばれ怖れられる彼女ですが、今回は新キャラクターであるグレンの視点から見ることによって、エミリーの精神的に弱い部分がかなり露に描かれてきて、とにかく哀しい気分になります。教会でのシーンではちょっと泣いた。

以前はものすごいセクハラを働きつつもなんだかんだと慕われていたエミリー王女、修道院では外敵を気にしてかなり強引に様々な方向転換を行った結果、修道女達からはお世辞にも受け入れられているとは言いがたく……。前作でのジュディのようなポジションにいるお人よしで心優しい少女・ロッティの意外な台詞にはハッとさせられてしまいました。それだけエミリーも精神的に余裕がなかったということなんだけど、ポジションがまんまジュディだっただけに、彼女だけはエミリーの良いところを解っているような展開を期待してしまっていたんだなあ。前回のように大量の死者が出るような展開ではないのですが、どこか冷徹で残酷で容赦のない物語展開は、紛れもなく「鉄球姫エミリー」の続編なんだと感じさせる部分が多々あります。

そんなこんなで、とにかく人が死にまくりな1巻から、残酷な事件を糧に少しずつ信頼できる仲間を得て新たに強く立ち上がる2巻という感じで既に完結した話から無理に2巻を作らなくてはいけないのであろう新人さんの作品にしてはものすごい上手い繋ぎ方をしたなあという印象で、凄く面白かったのですが、相変わらず戦闘描写が読み辛いのはなんとかならないものか……。

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