ページ 200 | 今日もだらだら、読書日記。

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キノの旅VIII

 

「あー…」運転手が口を開いた。力のない声だった。「何さ?キノ」モトラドが聞いた。キノと呼ばれた運転手は、ポツリと「お腹すいたな」「だったら、止まって休む!空腹で倒れられたら―」モトラドの訴えを「はいはい。何回も聞いたよ、エルメス」キノは流す。エルメスと呼ばれたモトラドは「分かっててやってるんだから」呆れ声で答えた。「そもそも、あの国が滅んでいたのがいけない」カーブを抜けながら、キノが言った。―お腹をすかせたキノとエルメスが辿り着いた場所には、盆地の中央を埋め尽くすように、数百人の難民が集まっていた…(『愛のある話』)他、黒星紅白が描くイラストノベルも含め全8話収録。 (「BOOK」データベースより)

アリソン読んでいても何度もおもったんだけどこの人断然短編の方が上手いね。
なんか長編読んでてだれるんだよなあ・・・私だけでしょうか。

すごい久しぶりのキノ新作でかなり楽しみにしていたのですが、
同人人気が出てしまった所為なのか今回やたら萌え狙いっぽい作品が多くてしょんぼり。
「悪い事はできない国」の挿絵が狙いすぎだと思ったのは私だけじゃないはずだ。
エピローグの「船の国」はあまり感じなかったんですが、友達のサイトで
「シズキノ狙ってるのか」みたいな文章読んで違和感の正体になんとなく納得してしまったり・・・。

っていうか挿絵のキノがどんどん女の子っぽくなってきてますよね。
これがキノじゃなくて黒星さんが描く別作品の、キノ似の女の子なら普通に可愛いと思うのですが。
っていうか今回キノにマツゲと胸の膨らみが・・・やたら強調されていたような・・・(苦笑)
船の国の挿絵も普通に可愛いんですが、「男と見紛うような女の子」ではなく
単なる「ボーイッシュでクールな女の子」って感じになってしまっていて、それはキノじゃないなと。
キノは中性的だからこそエロカワイくて萌えなんだよ!!(訳のわからない主張)

話は「歴史のある国」が一番面白かったと言うかこれと「船の国」以外の話は全く印象に残らなかったというか。
船の国はキノ出さなくていつもくらいの長さだったら普通に面白かったんじゃないかと思うよ。

でもこの本後書きだけで600円出してもいいよ本気で。
今回の後書きは騙されましたね。電車の中で吹きましたね!!(笑)

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シャドウテイカー2 アブサロム

オンライン書店ビーケーワン:シャドウテイカー 2シャドウテイカー 2

発売:2004.10
発行:メディアワークス
三上 延〔著〕
posted with 簡単リンクくん at 2006. 6. 1
そんなに長い本でもないですが、ストーリーへの引き込まれ度はかなり高い作品だと思う。

前作のような最後での大どんでん返しっていうような展開ではなかったのですが
(“アブサロム”の正体がどんでん返しといえなくは無いけど、前作と比べるとかなり薄い)
ハラハラ・ドキドキさせられるのは前作よりも強かったかも。
早いところで敵の大まかな情報が出てくることによって恐怖感が増すと言うか。
特に第三章の「鉄の乙女」。マジ怖いです…。

新キャラの茜さんもかっこ可愛くて良かったです。
「ボルガ」と茜の両親の話に関しては最初になんとなく予想ついちゃってたけど。

全体的に、何が言いたいかって純粋に面白いです。
絵も可愛いし、これからが楽しみ。

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AHEADシリーズ 終わりのクロニクル2(上)

オンライン書店ビーケーワン:終わりのクロニクル 2上終わりのクロニクル 2上

発売:2003.10
発行:メディアワークス
川上 稔著
posted with 簡単リンクくん at 2006. 5.25
ストーリーも本格的に動き出して、どんどん面白くなってきました。
新庄姉弟の秘密のことも勿論ですが、他のキャラたちにも色々秘密がありそうだし。
しかし何度見ても切君は男に見えませんね?。

特に出雲がLow-Gに来た経緯とかは物凄く気になるところです。
というか今回の話で、密かに出雲と風見に萌えてしまったのですが。
熱田と対峙したときの公然いちゃつきが・・・!!かっこいい!!(笑)

今回の交渉相手は日本神話を背景にしているギアということで、日本史萌えとしても結構興味シンシンです。
あと、出雲風見ペアとは別の方向で鹿島夫妻が・・・何とも言えずに可愛かったなあ。

ストーリー自体は殆ど動いていないですが2nd-Gに対する設定解説を入れつつも
コミカルな日常が上手い具合に織り交ぜられているので1の上巻みたく読んで苦痛になることは全然ありませんでした。
下巻に期待!

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バイトでウィザード とどけよこの憎しみ、と少年は涙した

オンライン書店ビーケーワン:バイトでウィザードバイトでウィザード

発売:2004.11
発行:角川書店
椎野 美由貴〔著〕
posted with 簡単リンクくん at 2006. 5.26
どんどんどんどん展開がドロ沼シリアス方面に爆走中なのは気のせいでしょうか…

「インフィニティゼロ」「ダブルブリッド」「Missing」とは違った意味でグロ小説認定。
なんというか迫り来る死の恐怖が怖すぎる。緊急24時もびっくりの恐ろしさですよ。

しょっぱなから「治癒無効体質第七段階」の患者とか見せられて詳細な説明聞かされて
もう聞いてるこっちが思わずブルブルしているのに、どんどん話の大筋はハードにハードに。
戦闘シーンが入るたびに主人公が怪我しないか、ここまで読者を心配させる主人公も稀なんじゃなかろうか。
すいません、もう喧嘩っぽいシーンになるだけでもハラハラです。
こんなにハラハラする小説初めてかもしれません(間違った意味で)

今回のラストは・・・プロローグである程度予測ついたとはいえ・・・そうきたかと。
この話もそろそろクライマックス突入っぽいですね。バッドエンドじゃない事を祈ります(汗)

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シャドウテイカー 黒の彼方

オンライン書店ビーケーワン:シャドウテイカーシャドウテイカー

発売:2004.6
発行:メディアワークス
三上 延〔著〕
posted with 簡単リンクくん at 2006. 6. 1
実は現行の修羅場中に現実逃避で読んでt(殴)
ちょっと読んですぐに修羅場に戻る予定だったのですが、
小説の世界に引き込まれて読み終わるまで戻ってこれませんでした。
断じて本気で修羅場から逃避したかったから必死に読んでいたわけでは…!!(笑)

読み終わっての感想。とにかく話の構成が上手い。
先の読めない展開もさることながら、読者の目をだまくらかす手段が本当に秀逸。
いや、だって本当にああいう展開になるとは思わなかったもん(笑)

ただし、多分「ここで読者の目をこうやって欺いておいて、オチはこう?」みたいに
最初と最後だけ決めて書いたのかな?という感じがちょっと。
最終的にちょっと納得いかないというか、かみ合わない感覚が残りました。
…ひょっとしたら私の読み込み不足かもしれませんが;

戦闘シーンなんかも気持ち悪かったり、怖かったりで臨場感たっぷり。
イラストも好みで続編が楽しみな作品です♪

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AHEADシリーズ 終わりのクロニクル1(下)

オンライン書店ビーケーワン:終わりのクロニクル 1下終わりのクロニクル 1下

発売:2003.7
発行:メディアワークス
川上 稔著
posted with 簡単リンクくん at 2006. 5.25
上巻で、本気で挫折しかけたのですがなんとか下巻読もうと言う気が起きました。
本気で上巻がダメだったので、これで下巻がダメだったら読むのやめるつもりで。

んで、見事にハマってしまいました。
上巻のテンポ悪い設定解説だらけの文章が嘘のよう。ストーリーにすいすい引き込まれます。

下巻だけで評価付けるなら◎。上巻だけで評価つけるなら△ってカンジです。
良くも悪くもライトノベルの良さと悪さを象徴するような作品だと思いました。
何かのレビューで「設定マニアにはたまらない」と書かれていたので、
一部のラノベマニアには本気でたまらない作品なのでしょう。
個人的な意見としてはやっぱ上巻のテンポの悪さはなんとかしてほしいと思うのですが…
設定を作りこむのはいいけど、あの膨大な設定、そこまで理解して無くても読める作品だと思うのですが。
上下巻というと上巻の内容覚えていないと辛い作品が多いのにこれは全然そんな事無かったですよ。
それなのに、上巻でファンを振るいにかけてるんだとしたらもったいない気がします。

ストーリーは時にシリアス、時にラブコメ、時にギャグと私の好きな要素盛り込みまくりで萌えさせてもらいました。
特に切君関係のネタと、出雲の「最強料理人」のネタには爆笑。
佐山は死ぬほどかっこいいし、ちゃんと新庄とラブコメやってくれるしで大満足でした。

とりあえず2巻買ってきたのですが、上巻を越えられるか今から非常に不安…。

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しにがみのバラッド。3

オンライン書店ビーケーワン:しにがみのバラッド。 3しにがみのバラッド。 3

発売:2004.1
発行:メディアワークス
ハセガワ ケイスケ〔著〕
posted with 簡単リンクくん at 2006. 5.31
主人公が死神ということで常に誰かの“死”が身近にある。
それなのに、どこか気持ちが暖かくなる、そんなお話です。

挿絵画家さんは黒星紅白+原田たけひとといった感じの絵柄の方なんですが
この作品の文章構成も結構名作「キノの旅」と似通ったところがあるような。
一話ずつが短いので、結構すぐに読めてしまう、そんなあっさり感も好きですね?。

キノと文章構成こそ似ていますが、どこか冷たくあっさりブライトな印象を受けるキノとは対照的に
「しにがみ」シリーズはしんみりしながらも心がちょっとあったまるような、そんなお話が多いです。
なんとなく癒されたい時に読みたい作品だと思うのです。

というわけでシリーズ第三弾。今回は2話+モモの話が1つという構成で
その2つの話が上手い具合にリンクしています。このリンク具合がなかなか良い!
私があまり物事を考えないで読み進めるタイプの所為かもしれませんが
「あ、こんなところで繋がるんだ!!」と新鮮に驚かせて戴きました。

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バイトでウィザード 彷徨えわが現身、と亡者はうめいた

オンライン書店ビーケーワン:バイトでウィザードバイトでウィザード

発売:2004.4
発行:角川書店
椎野 美由貴〔著〕
posted with 簡単リンクくん at 2006. 5.26
どんどんギャグとシリアスの差が激しくなっているのは気のせいですか?

ありがちなパターンだと主人公達が事件を解決すると
色々待遇が良くなったり謝礼が入ったり、良いことが起こるもんですが…。
この作品の場合どんどんジリ貧になっていくところが現実味ありまくりで凄いです。
主人公達の減棒期間はどんどん延びるし、京介の無効治癒体質はどんどん進行するし。
無効治癒体質が術だけじゃなく、普通の薬とかも効かなくなるところがミソだよね。変に現実味があって怖いです。

そしてどんどん腹黒さ爆発になっていく家長が気になってしょうがありません。
密かに家長がツボだ。黒キャラ大好きv(笑)

でも無効治癒体質の進行を見ているとどんどん泥沼に向けてグロ描写ばかり暴走していっている
「ダブルブリッド」を髣髴してしょうがありません。挿絵同じ人だし。
あの作品は絶対前半4巻までの方が良かったよな…。ああならないよう祈ってます(涙)

塩原さんが可愛くてしょうがありません。恋する乙女だね☆
しかし、塩原さんが目立ちすぎて今回風紀委員長出番殆ど無かったのが残念です。

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スカイワード

オンライン書店ビーケーワン:スカイワードスカイワード

発売:2004.5
発行:メディアワークス
マサト 真希〔著〕
posted with 簡単リンクくん at 2006. 6. 1
これ、最初のカラーページの編集の仕方上手いと思った。
文章が結構独特な方なんですが、明らかにその部分を抜き出して編集してるよなあ。

ストーリーは周囲の期待に応えられないお姫様が脱走し、
最下層の地域で少年(中生体だけど)と出会い…なんて結構ありがちなネタではあるんですが
典型的なネタをいくつも組み合わせて上手く料理できているなあ、って感じでした。

最初にも書いたけど文章の書き方が時々凄い個性的。
わざと句読点を入れてないというか、なんか初期の椎名誠のエッセイを思い出しました。

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AHEADシリーズ 終わりのクロニクル1(上)

オンライン書店ビーケーワン:終わりのクロニクル 1上終わりのクロニクル 1上

発売:2003.6
発行:メディアワークス
川上 稔著
posted with 簡単リンクくん at 2006. 5.25
…話は面白いと思うんですよ。思うんですが。
長くて読む気がしないのは仕様ですか。

内容量、薄めの電撃文庫の約2倍(約400ページ)、それで「(上)」。
下巻も同じくらいの内容量。
シリーズ1作あたり約800ページってライトノベルとしてどうよ??

同じ電撃文庫の中でも「パラサイトムーン」とか「吸血鬼のおしごと」とか、一冊400ページ近いシリーズはありますよ?
ありますが…このシリーズ、イマイチ先に読ませる力が弱いような。
世界観・概念が複雑なのでそこにページを割くのは判るんだけどちょっとだれ気味です。
「そろそろ話が中盤だよね?」って思ってまだ1/4も読んでなかったりすると読む気激減するじゃないですか。もろそんな感じで。
ページ数に対して話の進みが異常に遅い気がするのって私だけなのかなあ…?

文章の書き方は個人的には結構好きです。
なんか語尾の使い方が上手いなあ、と思います。こういうの好き。
いつも自分で文章書くとき、「語尾が同じ終わり方をしないよう気をつける」っていうのがあったんですが
わざと「?する。?する。」って同じ語尾を続けて、勢いと味を出してる感じがあって、面白いなあと。

あ、ライトノベルでもかなり重要な「萌え」ですが、萌えに関しては申し分なし。
っていうかメイドさん、もといSfが可愛いです?vv
絵柄もかなり萌え系ですので、電車の中で読むならカバー必須。(スイマセン)

次巻の感想でたら誉めてください。買ってはあるんですけど…。

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