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ルカ 楽園の囚われ人たち


[著]七飯 宏隆
[絵]巳島 ヒロシ

 
第11回電撃小説大賞・大賞受賞作。

一言でストーリーを紹介すると雰囲気が「ドームチルドレン(山崎風愛)」な「チグリスとユーフラテス(新井素子)」です(と言って両方判る人がいるんだろうか…居たら色々な意味で凄いぞ)
「地球最後の人間」ということで真っ先に思い浮かべたのはチグリスとユーフラテスなんですけどね。

まゆの設定なんかは見事に「チグリス?」のルナに酷似してるなあと。
作者さんがこの作品知っててこういうことになったというよりも偶然の一致なのでしょうけど。

まゆ以外の人間が全て幽霊であるという設定が斬新で、それでいてアナログな暖かみも感じさせられ
非常に楽しませて貰いました。最後の方はしっかり泣かせて貰いました。
最近の電撃では珍しく完結形で書かれた小説なので続編が無いであろう事が残念。
むしろこれに続編があっても困るけどねえ…(苦笑)

1つだけ気になった点を挙げればラストの方でアヤが撃たれるシーンがちょっと説明不足っぽいような。
もっと大きな山場にしても良かった筈だし、
あの書き方だと消滅したのか人間として生き返ったのか幽霊として生き返ったのかに関して
3通りの解釈が出来てしまうと思うのですが。
最後で何事も無かったかのように居るのも少々不自然に感じました(消滅したと思ってたので…)

あと、ルカの存在が住人達に知られて、家族の一人として暮らしていく姿がもっと見たかった。
その後速攻ルカの最期に話が飛んでしまうのがちょっと寂しい。
ルカって結構普通に良さそうなキャラなのになあ…殆ど「人間としての」ルカの描写は無いまま終わってしまってしょんぼり。

それ以外は本当に面白かったです。久しぶりに本を読むのに没頭してしまいました。


スクラップド・プリンセス サプリメント3 聖地に流れる円舞曲

オンライン書店ビーケーワン:聖地に流れる円舞曲(ポルカ)聖地に流れる円舞曲(ポルカ)

発売:2004.10
発行:富士見書房
榊 一郎著
posted with 簡単リンクくん at 2006. 5.26
今までの「サプリメント」シリーズとは違い、今回はシリーズ終了後が舞台。
相変わらず本編とはうってかわってのコミカルなノリが最高です。

サプリメントシリーズはラクウェル姉の出番が非常に増えている気がするんですが
彼女は非常にこういう軽いノリに合ってると思うのです。
(いや、別にラクウェルがギャグキャラだとかそういう意味じゃないですよ(汗))
カラー挿絵の最終ページのラクウェル可愛すぎ!!
あと、本編の方でスィン(むしろシーズ)が非常に好きだったので
今回の話はシーズスキーには美味しい展開だったような気がします(^▽^)

ところで、富士見の2大マスコットはスーピィ君(捨てプリ)ボン太君(フルメタ)でOKですか?(笑)