“しろ” の検索結果 | ページ 28 | 今日もだらだら、読書日記。

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5月のまとめ&面白検索ワード

4月の検索ワードネタが結構自分でやってて面白かったので今月もやってみます。
オススメ作品は右柱でやってるのでやっぱりカットで。

しかし、今月は新刊の感想があまりなかった所為か
面白い検索ワードがあんまりないなあ…。


作品別

■彩雲国物語■

アニメ第二期の影響でしょうか?
新刊発売頃からずっと1位独占中です。

■黄昏色の詠使い■

1巻の感想に飛んできたみたいな。
す、すいません2巻は積んでます…電撃の新刊が出るまでには何とか。

■おと×まほ■

「いつも感想中」のhobo_kingさんに敗北宣言されてしまったりした所為か、堂々の検索ワード総合第三位。
ちなみに個別記事別アクセスランキングでは堂々の1位でした。うひー。
しかしこの作品、やはり主人公の彼方がちっとも男らしくないのが女装ネタスキーとしては不服でした。界隈の感想でも、「可愛ければ性別なんかどうだって!」という感想ばかりで不服気味な私です。それじゃあ彼方が女の子でも全く問題ないじゃない!嫌がり方もそこまで激しくなくて、ツンデレ程度のエッセンスにしかなってませんしねえ。
でも、かの名作魔法少女ギャグマンガ「プラネットガーディアン」みたいな勢い嫌がってしまうともうジャンルが変わってしまうような?(プラガ好きだったのでそれはそれで読みたいですが/笑)

これからも当ブログでは女装少年の萌えポイントはギャップだ!!と熱く主張したい所存です。



以下は面白検索ワードのコーナーです。どうぞー☆(笑)

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ゼランディーヌ 性悪ないばら姫

[著]嬉野 秋彦 [絵]緋鍵 龍彦

両親を亡くし、家出同然で上京してきたひなこ。降りる駅を間違え、財布をスられ、お気に入りの傘を電車に置き忘れた挙句、変質者に襲われそうになった所を何でも屋を営む美女・ロジーヌに救われる。財布を無くしてしまった事もあり、暫く彼女の仕事を手伝うことにさせてもらうのだが、「何でも屋」の所長・すめらぎは超自己中な美少女少年で…!?
   個人的お気に入り度数

女装美少年が私を呼んでいたんですよ。

「おと×まほ」といいこいつといい、今月は女装少年強化月間ですか?それとも遂に女装少年の時代が来てしまったということですか?(ありません)そういえば同じく今月発売だった「クィーンズ・ブレイド」のノベライズも女装少年が主役のようですが!

というわけで、とことんついてなくて巨乳でドジな田舎娘・ひなこが倣岸不遜でワガママな美少年・すめらぎと出会い、謎の奇病“ゼランディーヌ”を巡る騒動に巻き込まれるというお話。ゴスロリメイド服着用ボク喋りというとことん狙いまくりに見えるすめらぎ君ですが、中身は非常に漢らしい……というかむしろ非常にオヤジっぽい。喋らなければ、行動しなければ可憐な美少女なのですが、その実情では常にひなこにセクハラする機会をうかがい、女の敵には全力で制裁を下し、挙句にはちょっとイっちゃった笑顔で日本刀を振り回す。もうなんというかこのギャップが溜まりません。女装少年モノにかかせないのはやはり外見と中身のギャップです。

帯からして「女装少年モノ」を全力で押し出した作品なのですが、割合ストーリー的には王道な展開。ヒロインポジションにはドジな天然娘、サブキャラクターにクールビューティという感じでちゃんと女の子萌え分も押さえ、その他周囲のキャラクターもかなり濃い分女装少年という要素がいい具合に溶け込んでいます。さあ女装少年に萌えろ!という作風ではないので「可愛くてもやはり性別の差はでかいぜよ」という方も普通に楽しめるかと思います。

その点、今月「可愛ければ性別なんてどうでもいいじゃないか!」という感想を各所で生んだ「おと×まほ」とは良くも悪くも対極をなす作品ですね。新レーベル創刊等で存在が霞みがちな印象ですが、かなりお薦めです。

…余談ですが、この作品がツボに入った人は是非↓こちらも。女装少年萌え布教の一環として宣伝してみます。いやあ、恐ろしく女装少年モノとしての方向性が似ていらっしゃる(笑)

オンライン書店ビーケーワン:まりあ・ほりっく 1まりあ・ほりっく 1
遠藤 海成
メディアファクトリー(2007.2)


“文学少女”と穢名の天使(アンジュ)

[著]野村 美月 [絵]竹岡 美穂

受験が迫り、遠子先輩が突然休部すると言い出した。勝手に部に引き込んでおいて…と呆れつつも一末の寂しさを憶える心葉の下に、クラスメイトの琴吹ななせから、友達が失踪したという相談を受ける。前日に図書室でななせに悲しい顔をさせてしまった事もあり、一緒に彼女の行方を追うことにした心葉だが…
 

うわ?、遠子先輩が「受験」っていうことにまず物凄い衝撃を受けました。正確に言うと受験と言う形でこのシリーズに明確な「終わり」が見えてきた事に、でしょうか。仮にこのシリーズが続いて遠子先輩が大学生になるようなストーリーになったにせよ、高校の文芸部の片隅で心葉が遠子先輩とまったりした時を過ごすと言う現在の形式には終止符が打たれるという事で…。ストーリー内での時間経過が無いままずっと続いて欲しいくらいのシリーズだったのに、やはり遠子先輩も受験して卒業されてしまうのかと思うと非常に寂しいです。

今回はいつものように遠子先輩頼りにするわけにも行かず、自ら奮闘する心葉くんの心境の変化が印象的でした。今までなら絶対に自分から動いたりしないキャラだったのに。それに対して遠子先輩も今までのように自分から首を突っ込むのではなく「どうする?心葉くん、調べてみる?」ってちゃんと聞いてくるところがニクイです。

自分と鏡写しのような“天使”によって、心葉が今まで逃げていた自分—“井上ミウ”としての過去の自分—と向き合うことになる心葉。

「井上ミウは、二作目を書くと思うか?」

この問いかけに答える事ができなかった心葉だけど、いつか心の傷が完全にいえたら小説の道を進むんじゃないかな、と思います。本当に心葉が「“天使”と鏡合わせの存在」なら、心葉も“天使”と同じくらい小説が好きなんだって事になりますしね。いつかそんな日が来るといいなぁ。むしろ何らかの形で井上ミウの書いた小説を単行本化したりしないかしら。

遠子先輩のお決まりの「薀蓄」が少なめだったと、心葉くんの三題話が今回は割合マトモだったのが非常に残念ですが(笑)今回はその分ななせと心葉の恋愛模様がググっと増量してます。遠子先輩の薀蓄はファミ通公式の「今日のおやつ」で結構摂取している部分もありますが(これもいつかまとめて単行本化してほしいなあ?…)しかし、ななせとの出会いを○○○で思い出すシーンは、思わず噴出してしまいました。いやあ、心葉くん、なんだかんだいって男だね!!!(笑)

さて、次回はななせと美羽、二人の激突が描かれるのでしょうか。物凄く楽しみです。


とある魔術の禁書目録(インデックス) 13

[著]鎌池 和馬 [絵]灰村 キヨタカ

「前方のヴェント」侵入により人々は倒れ、学園都市の機能の殆どは麻痺してしまった。事態を打開する為学園都市統括理事長のアレイスターは“虚数学区・五行機関”の使用を決定。一方通行は五行機関機動の鍵として狙われた“打ち止め”を助ける為、一人奮闘する。一方、“打ち止め”を助けた上条当麻はローマ正教の“敵”として、前方のヴェントに命を狙われるが…!?
 

当麻というよりは一方通行が主人公の話で普段の熱さとはまた種類が違うんだけど、お約束の熱さは健在…というか寧ろ絶好調。取り戻しつつあった平和な時間をはじめとして、自分を含め何もかもを投げ打ってでもラストオーダーを助けようと決意する一方通行の姿が非常にかっこいい。“ダークヒーロー”って言葉がこれほど似合うキャラも珍しいのではないでしょうか。ただ、一方通行とラストオーダーの漫才のようなやりとりも凄くツボだったんで、それまでも捨ててしまったのは少し残念かも。

今まで重なり合う事の無かった科学・魔術サイドが交錯し、ストーリーも段々核心に向けて動き始めます。特にカエル医者の正体にはただただ驚くばかり。いや、ほんとエピローグ専用の脇役だとばかり思ってましたから(笑)そして当麻と一方通行のニアミスなやりとりも凄く燃えますが、個人的にはインデックスと御坂の凸凹コンビが非常にツボでした。色々な意味で名コンビ過ぎます。

今後のストーリー展開もさることながら、今まであまりかかわりの無かった科学・魔術側のキャラ同士の絡みが個人的には非常に楽しみです。しかし、ちょっとキャラが多すぎな感もあるのでここらで一度整理したいなあ。


しかし、当麻(というか魔術側)がメインの話と一方通行(というか科学側)がメインの話の時は方向性から全く違いますね。ロボットアニメで例えると前者がスーパー系(マジンガーとか?)で後者がリアル系(ガンダムとか?)っていうくらいの差はある気がする(むしろガンダム内で言うとGガンと種くらい差がありそうな…)。理由は割合そっちのけでとりあえずキメ台詞吐いて事態が解決すればOKっぽい魔術サイドと、戦う理由に焦点が当たって心理的な動きに重きの置かれた一方通行サイドみたいな。

魔術メインの話が評価低くなりやすいのはこの辺に違いがあるんじゃないかなあ…とかぼんやり思ってみたりします。一方通行サイドの方がライトノベルうけしそうな展開という気がするので。


扉の外

[著]土橋 真二郎 [絵]白身魚

2年4組の生徒たちが目を醒ますと、おかしな場所に閉じ込められていた。“ソフィア”を名乗る人物は、地球は核戦争により滅亡して彼らは優秀な人類なので宇宙船に保護されている…と説明する。上から物を言っているソフィアの言葉に反感を覚えた紀之は彼女の庇護を拒絶し、逃げるように一度出たら戻れない“扉の外”へと飛び出すが…
  

※この感想には、作品に対する否定的な表現・攻撃的な文章が多数含まれております。
 申し訳ありませんが、苦手な方は御注意ください。

2008/05/19 … コメント欄よりご指摘を受けて、注意書きを追加しました。









えーっと……これ、なんて劣化バトロワですか?

修学旅行に行く筈がクラスごと拉致され、おかしなルールを押し付けられて生活をしていくうちに最終的にはクラス対抗の生存競争をする羽目になる…という、粗筋だけを取ればまさにSF仕立てのバトロワ。考えればまさに“生存競争”と思しき事をしているのだけど、そのルールがまんまテレビゲームの領域で、お互いが生きた生徒であることを知らされないままゲームが進行する為まるで現実感が無い。しかし、同時に過酷な生存競争があるわけでもないのに、異常な状況に置かれて少しずつおかしくなっていく生徒たちの描写は空恐ろしいものがありました。

ただ正直な所、下手をすれば自らの生存問題にも関わるだろうに、反抗期の子供のように「見下されている」という言葉を免罪符に、自らの周囲に起こった全ての事象を拒絶しようとした主人公にまるで共感がもてません。

きっと作者さんの中では存在したであろう紀之がソフィアの言葉を衝動的に拒否させるような「何か」が、それっぽい伏線は見て取れるものの読者にはちっとも伝わってきません。作中の話を総合すると「きっと過保護で痛い親に育てられた、反抗期真っ只中のお子様なんだなあ」という程度。(蒼井さんの話から総合すると、正直反抗期の少年少女達に良くある悩みみたいな感じで、そんなに深刻な家庭環境の不和があるとは思えません)。

特に紀之が4組を出奔するまでが本気でキツイです。自分の無思慮な行動をまるで棚に上げてクラスメイトにばかり責任をおしつけ、ソフィアの保護に入らない自分は偉いんだと言わんばかりの紀之の甘さと傲慢さにまず嫌悪感。(自分で拒絶したのに、食べ物は結局殆どクラスメイトの配給を分けてもらってて、それを当たり前の事だと考えているとか、甘すぎ)そしてそれ以上に幼馴染の亜美の行動に生理的嫌悪感を感じてしまうのが、どうしても抑えられなかった。

そしてこの作品で一番(私的に)駄目だったのが、結局特に事態が良い方向に向かうわけでもなく、結局ぐだぐだのまま終了する所。読み終わった直後

「落ちてない、ちっとも落ちてないヨー!!」

と呟いたのは言うまでもありません。まるでジャンプの10週打ち切り漫画のようなラストに呆然としたまま、作者の電波な後書きを読む羽目になって非常に鬱でした。

クラスメイト達が少しずつ狂気に感染していく過程は非常に良かったと思うのですが、やはりこういう作品だったらきちんと全てを解明して黒幕を倒すなりなんな利して欲しい。甘ちゃんだった主人公が段々成長して…という展開だったら大絶賛だったんですが。あと和泉と蒼井のキャラは凄く良かったですね。この2人以外共感できるキャラがてんでいないのもどうかと思うですけど…。

事態が何も解決しないまま主人公とその周囲の一部のみが幸せになって、それでも私達はこの世界にいるんだ!!と、どっかのネットゲーオチRPGのエンディングみたいなまとめかたされても正直困ります。ソフィアの設定にしろ、黒幕の話にしろ、平凡な高校生を学年ごと誘拐して(?)ゲームを行わせた目的にしろ、作者の脳内で完結している設定が多すぎます。正直何も明らかにしないまま終るので、猛烈に後味が悪い。

こういうのを好む方もいらっしゃるのだとは思いますが…とりあえず私には合わない作品でした。私はもっと色々な謎とかが解き明かされたり、成長した主人公が前向きになって皆を救うために頑張る話とかが読みたかったんだ!!!鬱エンドにするにしてももっとやり方ってもんがあるだろう!!!

粗筋を読んだ限り、今回の新人作品の中では一番期待してただけに、物凄く残念です。

もうツッコミはじめると永遠に文句をつけまくってしまいそうなのでこの辺で終了しますが、とりあえず1・4・6組以外のクラスのみんなの安否がとても、気になり、ます。



追記。

ライトノベル名言図書館さんの感想を読んで知ったのですが、この作品の応募時のタイトルは「もしも人工知能が世界を支配していた場合のシミュレーションケース1」というのですね。

なんかこのタイトルだったらこういう終わり方でも酷く納得がいったような気がします。あくまで「シミュレーションケース」であり、現実ではないわけだから、人工知能の正体はなんだとか、黒幕を打倒して元の世界に戻るなんていうのはそもそも些細な事なわけで…このタイトル1つで最も腑に落ちなかった「なぜ最後が謎が謎のままで、色々な方向でオチてないのか」という理由がいともあっさりと解決してしまいます。

なんていうか、タイトルって大事だなあと思った今日この頃でした。
なんで表題変えちゃったんでしょうね。副題にするだけでも大分印象は違ったと思うのですが…


やがてマのつく歌になる!

[著]喬林 知 [絵]松本 テマリ

聖砂国に向かう船の中で、亡命して送り返されそうとしている難民達を発見したユーリ。なんとかして彼らを助けようとするユーリは、一世一代の大芝居を演じることに。一方、ひょんなことから4つの“禁忌の箱”のうちの1つが聖砂国にあることが発覚して…。聖砂国でコンラッドが、羽田空港で勝利が出会った意外な人物とは!?
 

近頃なんだか物凄くストーリーの進み具合が遅くてヤキモキさせられる「まるマ」シリーズ。前巻の感想でぼやいたとおり、「これがマのつく第一歩!」と1冊にまとめて出した方がテンポ良く読めたんじゃないでしょうか?やっぱりどうにも分冊した意味がわからない…

ユーリの王としての成長や眞魔国の人々の変化が見て取れる一冊。ダカスコスが船の中で交わした会話が非常にツボです。ユーリは自分が王様になってやったことなんて殆ど無いと思っているけど、やはりユーリの存在によって眞魔国の人々にもたらされた変化は大きかったんだなあと、ちょっと嬉しい気分になれました。同時に貨物船の中の難民を助ける為にユーリたちが一芝居打つシーンが非常にツボ。花形船長の台詞がいちいちまた熱い。

ダカスコスにしろ花形船長にしろ、生まれついた国の価値観というものは私達が考えていたより大きなものなんだな、と実感させられます。ダカスコスは「人間は魔族の敵」だと思ってて、花形船長は「奴隷は自分達とは違う、虐げられて当然の存在」と思っていたわけですがその二人の価値観をユーリが変えたのだとしたらそれってかなりすごいことだなあ、と思うと思わず胸がジーンとなってしまうシーンでした。

そして遂に外伝「お嬢様とは仮の姿!」のキャラクターが本編に密接に絡んで来ます。勘違いゲイシャガール・アビゲイルが非常に良いです。そしてなんだかすっかり“振り回され属性”な渋谷兄(笑)

サラレギーの正体には少々驚いたものの、その目論見に関しては色々と予想通りな展開でした。それにしてもまた嫌な所で切ってくれるなあ…。


ところで170ページの挿絵はコンラッドがユーリを襲ってるようにしか見えません。
なんですかこのファンサービスはテマリ先生!!


これがマのつく第一歩!

[著]喬林 知 [絵]松本 テマリ

出航直前に起こったテロのお陰で、ヴォルフラムやギュンター達と離れ離れになってしまったユーリ。貨物船でシマロンの若き王・サラレギー、大シマロンからの使者・コンラッド、そしてヨザックという微妙なメンツで神族の住まう国、聖砂国を目指すことになるが…。一方、いつまでたっても戻ってこないユーリを心配した村田は、とある人物とつなぎを取ることに…!?
 

完全に次作への「つなぎ」の一冊。後半にグレタメインの番外編が入るため、本編はたった100P程度しかありません。簡単に読めるけど、物凄くコメントしづらい一冊だ…。

電撃文庫の400Pだの500Pだのの本に慣れていると、「原稿が300P越えたから分冊!!」という思考が全く理解できません。多分ビーンズが活字の苦手な学生をターゲットに絞っているとかそういう関係も多少はあるんだろうけど…そこで敢えて「300Pがなんだ!」といいたい。内容的には、分冊なぞせずに1冊にしてまとめて読みたかった。外伝を含めても400P。電撃なら全然余裕のページ数なのに!!!

ていうかもう1000ページ越えなければ全然許容範囲内だよ!?
(それどこの終わりのク●ニクル)

せいぜい見所といえば、村田という日本側で立ち回るキャラクターを得たお陰で、「お嬢様とは?」「息子はマのつく?」に出てきたキャラクターが少しずつ出張ってきていることでしょうか。外伝を読むのを後回しにするならこの本の前に読んでおくのがオススメ。

というかもう、日本側で渋谷兄に、魔族側でヴォルフラムに、そして外伝でグレタに萌えれればもうそれでいいとおもうよ!個人的には予想以上に弟バカだった渋谷勝利兄がお気に入り。村田やボブとの掛け合いがなんとも可愛い。ヴォルフラムは聖砂国に行く為の救助隊を指揮することになり、ますます漢前が上がりました……救助に行く為、ギュンターの“秘術”で魔力を封じてまで……………


………………

ってこれなんてホモゲ!!??

どちらかというとノリはどこぞの「これが私の御主●様」っぽかったですが…なんというか、シリアスだらけのストーリーに一服の清涼剤をありがとう。いやー、ギュンターはやっぱりこうでなくっちゃね☆

むしろ本編よりも見所はグレタがメインで活躍する「マ王陛下の優雅な一日」でしょう。眞魔国王宮を舞台に、久しぶりにほのぼのとしたドタバタ劇が見られます。うわぁぁぁぁぁ、グレタ可愛いよグレタ(*´д`)


お嬢様とは仮の姿!

[著]喬林 知 [絵]松本 テマリ

エイプリル・グレイブス?アメリカの大富豪のお嬢様?とは仮の姿。その正体は美術品をあるべき場所に返したり、悪人に利用されないよう葬る、誇り高きトレジャーハンター!彼女はある時、亡き祖母が護り続けた禁忌の箱の1つ“鏡の水底”をナチス・ドイツから奪還してほしいという依頼を受けるのだが…!?
 

まるマシリーズ外伝第二段。

本編から50年ほど遡り、第二次世界大戦前の人間界を舞台にしたストーリーです。一応本編とは独立した話なので本編を読まなくても読めますが、逆に言うとさりげなーくあんなキャラやあんな設定が出てきたりするので本編を深く読めば読むほど美味しい外伝かと思われます(笑)

ハチャメチャなアメリカ上流階級のお嬢様でトレジャーハンターなエイプリルと、ナチスの将校で禁忌の箱“風の終わり”の鍵を持っている男・リヒャルドが、“鏡の水底”を奪還する為に共同戦線を張る…というお話。

良くも悪くも、本編から比べるとパンチが足りなくてフツーな話だったなあ(フツーに面白くはありますが)。割合キャラクター魅力が主導でぐいぐい引きずっていくシリーズだと思うので、やはりユーリたちが居ないと弱い…というか物足りない印象があります。エイプリルもリヒャルドも悪いキャラじゃないのですが。(でも正直、メイン2人よりもDT夫妻の方がインパクト強かったw)

むしろ、色々と本編に絡んできそうなキャラクターや設定、まだ明かされていない謎(ボブの正体とか)もありますので、今後のストーリーを読んでから読み直すと中々味のある話なのではないかと思います。少なくても今後のストーリーに絡んでくるのは確定っぽいですし。


半分の月がのぼる空 2 Waiting for the half‐moon

[著]橋本 紡 [絵]山本 ケイジ

里香とは蜜月とも思えるような幸せな日々を送っていた。多田さんが遺した大量のエロ本の山—通称“戎崎コレクション”が里香にみつかるまでは…!!それ以来、怒り狂った里香との仲直りは上手く行かず、努力は空回りするばかり。更には里香の主治医でいけすかないイケメン医師・夏目が現れて…!?
 

1巻と同じノリでかなりほっとしました(笑)

すれ違いまくりの裕一と里香のやりとりが凄く微笑ましいです。もどかしいけど、見ていて可愛い(笑)ただ、里香といい夏目といい…一応病人の裕一に対して容赦なさすぎ。「ツンデレだから!」で済ましちゃいけない領域というか、何度か命の危険を感じる部分があったのですが!!いくらなんでも里香、わがまますぎだろう…。

更に夏目先生が個人的にはかなり好かないです。後半で彼の複雑な気持ちはちょっぴり明かされますがそれにしても先生としてやっちゃいけない領域を踏み越えすぎだとおもうのです。仕事に私情を持ち込むなっちゅーか、大人気なさ過ぎる…それまで病気なんかとは無縁だった裕一が理解できる筈もないのに、それを誰にも言われないで理解しろというのはそもそも無理な話だと思うし。

個人的にあまりにも二人の仕打ちが酷すぎて、メインのストーリーはあまりツボに来なかったのですが、多田さんを悼む裕一の姿が印象的。遺産がエロ本というのがまたなんというか…アレですが。エロ本を燃やすシーンとか、思わずしみじみしてしまいました(笑)

キャラクター的にちょっとどうよと思うところも多かったものの、面白かったです。続きもまた気が向いたら読んでみたいと思います。


みずたまぱにっく。 This is MIZUTAMASHIRO!!

[著]ハセガワ ケイスケ [絵]七草

超お嬢様学校である聖アンジェリーナ女学院に奨学金で通っている水田マシロは先生の紹介で学生寮のお手伝いのバイトを始めた。馬鹿みたいに立派な豪邸…にしか見えない超広い学生寮にはなんと4人しか寮生がおらず、しかもその4人は学園内でも『薔薇の団』と噂される美少女達で…!?
 

ショタっ子メイドが美少女達にかこまれてどたばたする話だと勘違いした私の心のときめきを返せーッ(つд`)

まほろばやラブひなもどきのギャグ風ラブコメを想像していましたが、むしろ学校でのトラブルなんかはハセガワ版「ルナティック雑技団という印象。「ドクロちゃんです」ですらご自分の作風を貫かれてしまったハセガワさんなので“コメディ”という響きが全く想像できなかったのですが、予想外に面白かったです。「しにがみ?」世界にも流れる時間が遅くなったような独特の雰囲気を生かしたまま、各所でちょっと笑ってしまうような作品に仕上がっています。何事にも一生懸命なマシロをはじめ、天真爛漫な忍、ツンデレな「エア・メガネ」こと千尋等キャラクターも凄く魅力的で、見ているとなんともほのぼのと癒される気持ちになります。

個人的には学園の方で、予想外にあっさりと殆どの生徒がマシロを受け入れてしまったのが表紙抜けというか、現実感があまりにも無かったかな。3バカ(失礼)がいい具合に噂を流してしまったというのはあったとしても、本当の女子高だったらこんな状況はありえないと思うのです。まあ、ここでドロドロした女の争いに発展しないのがハセガワ作品のいい所なのかもしれないけど。

しかし「エア・メガネ」は2006年度ライトノベル迷台詞ベスト3に入れそうな予感。