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カーリー 二十一発の祝砲とプリンセスの休日

[著]高殿 円 [絵]椋本 夏夜

突然、シャーロット達の通う女学校にインドの中でも有数の力を持つ藩王国・バローダの王女パティがゾウにのって転校してきた。破天荒で我侭な彼女の行動に歯止めをかけられる人間はおらず、生徒達はただただ困惑するばかり。
カーリーをパティに取られ、更に気の合わないヴェロニカと相部屋にされてしまい面白くないシャーロットだが、偶然彼女の秘密を知る羽目になり…
 

苦手だった筈のヴェロニカやライバル(?)のパティをなんだかんだいってほっておけず、頭を悩ませたり、奔走したりするシャーロットが非常に可愛いです。前回以上に寄宿舎がメインになっているので、前回気に入っていた学園パートが比例して増えていて凄く嬉しかった。

破天荒で派茶目茶で恋に生きるお姫様?なパティや、新キャラで結構クーデレのベリンダさんとか実は凄まじいツンデレだったヴェロニカたんとかキャラクターも最高です。特にヴェロニカ様がサリーをご所望するあたりはもうひたすらにやけ笑いが止まりませんでした。最高!!そしてベリンダ、ラストでいいところもってきすぎ…!

パティに纏わるお話は本当に色々な意味で良かったし、切なかった。
寄宿舎での振り回しっぷりも、彼女の真意と併せて読むと壮絶な覚悟を感じて凄く切なくなります。この後時代は大きく変わっていくわけですが、その中でパティも本来の彼女らしく、自由奔放に生きてくれていたらいいな、と心から願ってしまいました。

しかし華やかで面白おかしい学園生活の裏で、インドを…ひいては世界をも大きく震撼させる出来事が進行しているというのがまたこの刹那の学園生活に輝きを与えているように思えます。次巻が出るにしろでないにしろ、寄宿舎での話は今回で終了とのことで非常に残念。個人的にはなんとしてでも続編を刊行して頂きたいので、興味のある方は是非買いましょう。是非。






しかしもうね、今回出番が少なかったんですがそれ以上にカーリーが最高なんですよ!

「…………牛乳、小魚、卵かな」とかアヒルとの低レベルな確執とかシャーロットとのウキウキ★ヒンドゥー語レッスンとか見所満載すぎ。

どんどんシャーロットの前でのみヘタレ王子(誉め言葉)になってきてしまったカーリー最高。前巻での割合パーフェクト少女なカーリー、そしてキレモノなアムリーシュ殿下も最高でしたが個人的にはこっちの方が断然好みです。いいよヘタレ王子もっとやれ!!シャーロットが判らないのを言いことに自分の都合の良い事言わせて悦に浸ったり、判らないのを良い事にヒンドゥー語で愛を囁いてしまうヘタレなカーリーを全力で応援したく思います!!

しかし次回以降はあのパーフェクト美少女にみせかけて実はヘタレッ子なカーリーたんはもう拝めないのでしょうか。非常に残念です…もう少し見たかったなあ。パティのルームメイトに選ばれたあたりの下りを読んで、もうカーリーがメイド服でお仕えするんだと信じて疑わなかった(しかもそんなカーリーの挿絵が入ると信じていた)ダメ人間で本当にごめんなさい。


同人系女子をラノベにはめようと考える試み

元ネタ:ちょいオタ娘を攻略するためのライトノベルはこれだ! (ウィンドバード::Recreation)

自分の周りでは割合真面目な本は読むけど「ライトノベルを読んでいる」という同人オタ娘は少ない。人気どころ(キノ、マ王、戯言等)や昔の作品(スレイヤーズ&オーフェン)を読んでいたという人は良く聞くけれど、それ以上の未アニメ化マイナー作品にまで手を伸ばしているのは殆ど居ない気がします。

というわけで、同じ同人オタ娘として人気作品からどうやって同人オタ娘をマイナーラノベに引っ張っていくかいくつかのパターンに自分なりに考えて見ました。
といっても自分はお世辞にも世間のラノベサイトの人ほどラノベを読んでいるとは言えないので(しかも読んでいるのは微妙どころばかり…)、もし良かったらどなたか適当に補足していただけると喜びます。特に同じ同人娘ラノベラーの皆様!

熱血作品系で釣るのもやりたいんですが、周囲に同じベクトルの熱血キャラ萌えな友達があまり居ないのでイマイチ具体的な案が浮かびません。とりあえず私なら9S→フルメタ→禁書→終わりのクロニクルというルートでいくかも(最後明らかに厳しい)

1)キノの旅→しにがみのバラッド。
(とにかく同系統で攻める:→アリソン→リリアとトレイズ→半分の月が昇る空)
(ここから別の人気挿絵画家に繋げる:→バイトでウィザード(研修生編)→バイトでウィザード(長編)→ダブルブリッド)
(人気作品につられがちなオタ娘向け:→涼宮ハルヒの憂鬱→灼眼のシャナ)

とりあえず元々本を読むのが得意ではないオタ娘を人気作品と挿絵で釣ってみるルート。

キノの旅としにがみのバラッドは文句なしに女性受けしている作品だと思うので、そこから挿絵つながりで釣っていく。ウィンドバードさんのエントリでも同じルートが紹介されてますが、「ポストガール」とかは読んだことないので、とりあえずストーリー的には短編系で釣ってみた。「半分の月は?」は未読なので合ってるかどうかよくわからないですが。
バイトでウィザードに繋げるルートはいきなり作品の傾向が変わるので相手がバイトやダブルブリッドが苦手な系統かどうか確認取らないと厳しいかも。「ダブルブリッド」は大分ハードルが高いです。
ハルヒに繋げるルートはアニメを見せてから原作に繋げるのが吉?

2)(西尾版デスノート)→戯言シリーズ
(ファウスト系:→その他の西尾作品→空の境界)
(低温主人公責め:→Missing・夜魔→レジンキャストミルク→殺×愛)
(低温展開責め:→ブギーポップ→桜庭一樹作品)
(薀蓄大好きな人向け:→Missing・夜魔→文学少女)

戯言とか、元々文章を読むのが好きなオタ娘を薀蓄や低温主人公で釣ってみるルート。

戯言→Missingは実際友人に勧めて成功してるので結構高確率でハマってくれます。あとMissingは空目と俊也でカップリング作る人が多いようなので腐女子にも人気。やったことないですが桜庭作品もうけそうな予感。あと元々戯言が好きなオタ娘は多いですが、知らないなら敢えて現在話題性のある西尾デスノから行ってみるのがよいかなーとか。ちなみにこのルートのオタ娘には「ダブルブリッド」の評判も割合悪くなかった(少なくても4巻までは)。あと成田作品がウケてましたね。
ファウスト系は詳しくないのでとりあえず有名どころということで空の境界につなげてみましたが実際どのくらい読者が被るんだろう。

3)今日からマ王!←→少年陰陽師
(男コンビが大活躍:→イリーガルテクニカ)
(ひたすら人気同人作家系で釣る:→さよならトロイメライ→ランブリングカレイド→最後の夏に見上げた空は→ヒドラ)
(腐女子に人気な漫画家で釣る:→カスタムチャイルド→キーリ)
(マ王からコミカル系攻め:→スレイヤーズ!(第二部以外)→バイトでウィザード短編→涼宮ハルヒ)
続・コミカル系攻/劇薬編→学園キノ→キノの旅→ドクロちゃんです→ドクロちゃん)

完全な腐女子をかなり強引にラノベ道に落とそうルート。
このルートだと始めが「機動戦士ガンダムSEEDノベライズ→イリーガルテクニカ→」と後藤リウでつなげていくのもアリかも。ついでに間に平井つながりでファフナーを入れて、沖方作品につなげるという手も。特にSEEDはストーリーに不満持ってる人が多いから読ませやすいですw
人気同人作家で攻めるのは大分厳しいな…トロイメライは未読なのでランブリング・カレイドとどちらから先に読ませればいいのか判らないです。

劇薬編はパロディ大好きな腐女子達に捧ぐ。色々と素人にはお奨めできない。

番外編)今日からマ王!→フルメタル・パニック→スクラップド・プリンセス→涼宮ハルヒ→とらドラ!

角川・富士見の人気作品から徐々に電撃にハメていくルート…と見せかけて今流行りの男のツンデレで釣るルート
正確に言うとヴォルフラム→カシム(子供時代宗介)→相良宗介→シャノン→キョン→高須竜児という感じで。ただし事前に該当キャラがどのようにツンデレか熱く語っておく必要があります。
え、宗介は最強のツンデレですよ!?
かなめに対してのデレデレっぷりとか。

つまり最後はどうみても趣味です本当に有難うございました。



番外編2)マリア様がみてる→しずるさんシリーズ→カーリー→レジンキャストミルク

なんとまいじゃー推進委員会さんからTB頂いてしまったので追記。「マリみて」のような女子高ノリが大好きな百合姉妹達に贈る、コバルト系から電撃の深みまで誘ってさしあげるルート。

実は「カーリー」は絶対に同人オタ女子向けだと思っていたので入れるパターンを考えていたのですが『人気作品から繋げる』というコンセプトを考慮すると自分の読んだ作品でつなげられそうな人気作品がありませんでした…。むしろ絶対「マリみて」から繋げるべきなんだけど私が「マリみて」を未読という。

女の子2人の一歩間違えると妖しい友情関係を軸に、とりあえず「ブギーポップ」で有名な上遠野作品を読ませて後は挿絵つながり。椋本夏夜って結構こっち系好きな女子には受け良さそうだと思うんですがどうでしょう。「レジンキャストミルク」は人を選ぶので駄目そうだなと思ったら「Add」か「マテリアルナイト」あたりに繋ぐと良いかと。裏ルート名は「オタク女子はもっと椋本夏夜にハマるといいよルート」。


いつのまにやら色々なところから言及戴いてて嬉しいやら恥ずかしいやら。
「彩雲国物語」と「ウィザーズブレイン」「お・り・が・み」は近いうち必ず読んでみようと思います。

ところで…凄い今更ですが、元にした記事への言及リンクを忘れていた事に気が付きました_| ̄|○
いえ、一応記事リンク自体は微妙にあったのですが肝心の記事への言及がないとか…ネタ記事初心者で申し訳ないです_| ̄|○


ヴァンパイヤー戦争1 吸血神ヴァーオゥの復活

オンライン書店ビーケーワン:ヴァンパイヤー戦争(ウォーズ) 1ヴァンパイヤー戦争(ウォーズ) 1

発売:2004.6
発行:講談社
[著]笠井 潔 [絵]武内 崇
ぶっちゃけ表紙につられた。
TYPE-MOON信者ですいません、月姫厨ですいません。

というわけで、タイトルの通り現代に蘇ったヴァンパイヤーを巡り壮絶な闘いが繰り広げられる…という話。
セクシャル&バイオレンスでハードボイルドな小説です。
表紙がエロゲンガーだから…とつられて買うと痛い目を見るかと。
エロゲといってもTYPE-MOONだからある意味合ってる気がしないでもないけど。
基本的に小難しいし、確かにベッドシーンは多いですが萌えとかはありません。
むしろあるのはどちらかというと「燃え」かな。

女として主人公の手の早さにはあまり移入できませんが、
性交渉を持った女性を「戦友」と呼び、彼女達の無念を晴らすために命がけで行動する姿には一種の清々しさすら覚えました。

今まであまり読んだ事の無い方向性の小説でしたが、凄く面白かったです。
続編も少しずつ読んでいこうと思います。


終わりのクロニクル的与太話

いつぞやの終わクロMAD 高画質版

高画質版が見たいな?と思っていたらラノベ365日さんから
再度トラックバック戴きまして、教えてもらいました。
やっぱ字が読めるのと読めないので全然違いますね!
最終巻を読んだ時の熱い想いが甦ります(´д`*)

改めて見ると新庄が非常にまロいです。

そういえば、先日ゲーセンに音ゲーやりに行ったら
このMADの曲が流れてきてびっくりした。
どうやらIIDX REDに収録されている「Sphere」という曲らしいです。
音ゲー長いことやってるのに実際流れてくるまで全然気づかなかったよ。
うわー双方合わせてファン失格…_| ̄|○

とりあえず、その日はIIDXできなかったので明日の帰りにゲーセン寄ってくる。
ついでにREDサントラが猛烈に欲しくなって来たw

参考:YOUTUBEのSphereムービー



終わりのクロニクル話題でもう1つ。

先日も書きましたがとある事情(つかGジェネ目的)でPSP本体を買ったので、
ついでに川上稔さんが脚本を担当されているSLG「戦国封神伝」を購入しました。

グラフィックとかインターフェイスを見た感じ「コンマイ版サモンナイト」という感じだけど
システム的にはどちらかというとスパロボとかに近い印象。
(「応援」システムが精神コマンド、「軍師効果」が小隊長能力みたいな)
まだ始めたばかりですがなかなかプレイしがいがありそうです。

あと、敵キャラの喋り方とかがいかにも川上脚本という感じでちょっと燃えた。
しかし「フジヨシ」ってキャラを何度見ても「フジョシ」と読み間違えます(末期)

とりあえず、主人公は男女から選んで自由に名前を変更できるようなので
こうしてみました↓

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はいはいお約束お約束。

また何かおもしろいネタがありましたらこちらの日記でレビューしたいと思います(´ー`)ノ



終わクロ関連でもう1つ思い出したので追記。
先月くらいに行ったとらのあな池袋店2Fにて。
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ファンとしてちょっと嬉しくなりましたw


涼宮ハルヒの陰謀

オンライン書店ビーケーワン:涼宮ハルヒの陰謀涼宮ハルヒの陰謀

発売:2005.9
発行:角川書店
[著]谷川 流 [絵]いとう のいぢ
久しぶりの長編。8日後の未来の自分の言い付けで未来からやってきたというみくるとキョンが、朝比奈さん(大)の指令を受けて奔走する話。やはりこのシリーズは長編の方が面白いなあ。

なぜか元気の無いハルヒ、自分の立場に悩む朝比奈さん、少しずつ感情を持ち「人間」として独立していく長門の姿がそれぞれ可愛いです。特に長門の態度・台詞がイチイチ凄く可愛い。「教えない」とかにはかなり悶絶しました。
あと近頃はめっきり鶴屋さんの名脇役ぶりが良いです。単なる異常に勘の良い先輩だとは思えないけど、いつかシリーズが終了してから彼女の正体ネタで1冊出して頂きたい。シリーズ中はちょっと怪しい先輩のままがいいです(笑)

しかし、「消失」以来めっきり空気化していくハルヒの扱いがどうも気に食わない。メインヒロインのはずなのに近頃の立ち位置がすっかり脇役と化しているのも気になります。「ライヴアライヴ」や「雪山症候群」でのハルヒが可愛かっただけにもっと目立たせて欲しい。むしろ鶴屋さんの言うとおり実はメインヒロインはみくる(未来人)と長門(宇宙人)なのか!?そうなのか!?そうだとしたらちょっと哀しいなあ…。
あともはやお約束状態な中盤のだるい展開はなんとかならないものか。未来のタイムパラドックス関係の話題が特に小難しくて良くわかりません。

SOS団の「敵」となる組織の存在も明かされてお話もターニングポイント突入という感じ。今後の展開に期待です。


“文学少女”と死にたがりの道化(ピエロ)

オンライン書店ビーケーワン:“文学少女”と死にたがりの道化(ピエロ)“文学少女”と死にたがりの道化(ピエロ)

発売:2006.5
発行:エンターブレイン
[著]野村 美月 [絵]竹岡 美穂
「メイド刑事」とともにラノベサイト杯で上位に入ってて気になったシリーズ。
そういえばこの本って初めてbk1経由で買ったのですよ。
受け取り番号を控えるのを忘れたり帰ってきたときには駅コンビニが閉まってたり、朝の時間は混んでいてコンビニに近寄れなかったりして駅コンビニ受け取り、予想してたより面倒くさかったな…(bk1の中の人ごめんなさい)

というわけで、物語が好きすぎて「食べちゃうくらい愛してる」天野先輩と元覆面美少女作家(割となりゆきで…)である主人公井上心葉。その2人の所に後輩の女の子からラブレターの代筆をしてほしいとの依頼が持ち込まれる。
いやいやながらも彼女の依頼でラブレターの代筆を行う心葉だったが、それが意外な事件に発展して…というお話。

とにかく天野先輩のキャラが良すぎw
「文学少女」なだけあってどちらかというと控えめでおとなしい美少女を想像していたのですが、むしろ天真爛漫姉御肌系。姉好きの私には非常に美味しいキャラ(笑)
あと典型的ツンデレの琴吹ななせが非常に可愛いです。彼女の行動を見ながら「もう、素直じゃないんだからっ☆」とニヤニヤしながら見守ってしまいます。くそっ、可愛い…!!
また、魅力的なストーリーの面白さ、キャラクターもさることながら太宰治作品に対する天野先輩の発言が非常に良い。
明治・大正の文豪の作品はあまり得意じゃなくて太宰治も教科書で読まされた「走れメロス」をなんとなく覚えている程度なのですが、この作品を読んで太宰治作品を読み漁りたくなりました。
こういう、読んで思わず今すぐ読みたくなっちゃうような紹介文が書ければいいのになあ。
太宰治全集を100回読み返すまでは死ぬな」は名言だと思います。

シリーズ化決定のようなので続編が楽しみ。
まだ明かされていない主人公達の複線もさることながら、次は天野先輩がどんな作品を紹介してくれるのかにめっちゃ期待です!!


メイド刑事

オンライン書店ビーケーワン:メイド刑事(デカ)メイド刑事(デカ)

発売:2006.4
発行:ソフトバンククリエイティブ
[著]早見 裕司 [絵]はいむら きよたか
色々なところで言われてて今更同じこと言うのもなんだけど
スケバン刑事+家政婦は見た+水戸黄門」な
萌えにみせかけた燃え小説。
元レディース(というか元関東連合総長)の少女がメイドになって
自分を救ってくれた警察庁長官のご主人様の手助けをするために
潜入捜査を行う、という話。

水戸黄門や特撮アニメのノリな典型的燃え展開が最高。
勧善懲悪モノにストーリー展開なんて飾りです。
とりあえず燃えられればいいとおもいます!
むしろテンプレート化した燃えというかなんというか。
最後どうなるかわかってる水戸黄門を毎週ついち楽しみにしちゃうのと
同じようなもんでしょうか。キメ台詞とかあると更に良いです。
大きく見なすと「禁書目録」とかもこのタイプに入ると思う訳ですが。

国家公認の特殊メイドとか「メイドの一里塚」とか
全体的にツッコミ所満載ですがそれがまた良し。
レディースというか古き良きスケバンというかの、
ケジメとかそんな考えが全編通して主人公の思考の根底にあったりして
それがまた非常に清々しいです。

個人的には一番すきなのはIT企業のネットオークションの話。
「それで、もえってなんですか?


夏に読みたいラノベを考えてみる

以前から自分がマイナー嗜好だとは自覚していましたが遂に数値的にマイナーだと認定されてしまいました。
でも、むしろつきつめるとラノベサイト杯で7票以上支持のあった作品を1つも読んでない私はもっとマイナー嗜好の方に配置されても良いのではないかと思うのですよね。他の方は推してないだけで1?2作品は読んでるだろう…というかこの場合「マイナー」というより「偏食家」っていうのかな(笑)

そんなこんなで仕事中の気分転換にラノベリングを眺めてたら
同じサイトさんでこんなエントリーを発見したので考えて見ました。

夏に読みたいライトノベル

…といってもシリーズモノの1巻だけとか除外なので、殆どでてこない…
シリーズしばりがなかったら「消閑の挑戦者2」とか「インフィニティ・ゼロ-夏-」「フルメタルパニック!揺れるイントゥ・ザ・ブルー」とか挙げてみるんですが。

とりあえず思い浮かんだのが以下の3つ。


オンライン書店ビーケーワン:少女には向かない職業少女には向かない職業

発売:2005.9
発行:東京創元社
桜庭 一樹著

posted with 簡単リンクくん at 2006. 8. 3
オンライン書店ビーケーワン:ひとめあなたに…ひとめあなたに…

発売:1985.1
発行:角川書店
新井 素子〔著〕

posted with 簡単リンクくん at 2006. 8. 3
見事にグレーゾーンの連発ですね!
ノベライズに越境作品に角川「文庫」。
そもそも新井素子ってラノベ…?とか思ったんだけど「ライトノベルファンパーティ」さんでは新井さんのインタビューとか載ってた記憶があるので敢えてラノベ扱いで。「トロピカルパフェ事件」がラノベならきっとこっちもラノベだよ!!

とりあえず他にも色々浮かんだのですが「空」と「海」を連想する作品は自分的に全面的に「夏っぽい」らしいです。とりあえず舞台が夏だったものだけ選出してきました。「最後の夏に見上げた空は」とか「海辺のウサギ」は既に載ってたので除外。

あと微妙なラインなのが「グリーン・レクイエム」でした。
やはり「海」のイメージが強烈だったんで思い出したんだけどざっと確認した限り「グリーンレクイエム」は夏。でも続編の「緑幻想」が大分微妙なライン。というかこれはラノベなのk(略)でも普通の人の第一印象は「いちめんのなのはな(=春)」だとおもうので除外で…。

ちなみにこの中で一番オススメなのは「ひとめあなたに…」。
世界最後の1週間を前にした人々の話。
チャイニーズスープの話は新井素子作品の中でも有名な話になるんでしょうか?


せっかく挙げたので、「ひとめあなたに…」を久しぶりに読み返そうとおもいます。


DEATH NOTEアナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件

オンライン書店ビーケーワン:DEATH NOTE ANOTHER NOTEDEATH NOTE ANOTHER NOTE

発売:2006.8
発行:集英社
[著]西尾 維新 [原作]大場 つぐみ / 小畑 健
凄く面白かった!!
…けど、なんか感想を書くとすぐにネタバレ領域になってしまいそうで、
感想書くのが難しい…。

メロの語りによって語られる、南空ナオミがLと共に解決した事件の話。
原作と全く違うメロの語り口が印象的です。原作のラストも踏まえて考えるとメロの粗雑な行動や喋り方ってわざと作られてたものなのかなー、と邪推してみたり。

そしてナオミかわいいよナオミ。ツンデレでドジっ子だなんてなんて事!!
しかし普通に「ツンデレ」とか「ドジっ子」なんて言葉が出てきてしまう辺り、
色々な方向で素敵過ぎる。

竜崎の奇想天外な行動に笑いつつ、「あ?でも絶対こいつこんなキャラだよね」って思えちゃうところが凄い。映画版にしろ小説版にしろ、Lのイメージが全く崩れてない所に驚愕です。独特すぎてあの味をそのまま再現するのは難しいのではないかと心配していた部分なので、原作そのままのキャラクターを見るとホっとします。ラストの展開は、デスノートの原作を読み込んでいる人ほどどんでん返しに引っかかるんじゃないかなという感じで非常に良いです。

しかし、推理小説を読み慣れていない所為もありますが(元々何かを推理する能力が無いので、推理小説の類は苦手なジャンルなのです)ラストの謎解きが全くわからないまま終わってしまい、そこだけが消化不良かな、と感じました。ラストのトリックだけでいいから図解して欲しかった。とりあえず、「サムターン鍵」からしてまず脳内に全くイメージ出来ないんですよね…私には。
まあ別に密室トリックが理解できなくても話の大筋は理解できるのでいいんですが。

なんだかメロ的にはもう2話ほど語りたい事件があるっぽいので、是非そちらもノベライズして戴きたいです。なんだかんだいってもやはり面白かった!


アストロ!乙女塾! 星のプリンキピア 上

オンライン書店ビーケーワン:アストロ!乙女塾!アストロ!乙女塾!

発売:2006.6
発行:集英社
[著]本田 透 [絵]うろたん
ちょ、何この普通すぎる展開!

作風が変わりすぎて最早別物なんですが。
正統派の近未来学園SF化しちゃってますよ?!
いや、別に普通に楽しめたけど。

話自体つまらなくはないんですが。
むしろ個人的には結構好きな展開なんだけど2巻までの作風にすっかり慣れてしまって、
同じものを求めて読んでしまったため今回のあまりの「普通さ」に愕然とするというか…。
過去編がメインとなっている所為もあるだろうけど、2巻までの色々な意味での飛びぬけた莫迦さ加減が見られないのが残念。本当に色々な意味で「普通のライトノベル」。

1巻であれだけケチつけておいて、正統派な方向に方向転換されると納得がいかないって自分のことながらどうなのよと思うんですけど、2巻でせっかくこの作品の味みたいなモノを純粋に楽しめるようになってきたのに3巻で作品の方が方向転換されてしまうと、こう、拍子抜けっていうか…

ラブコメで破天荒な転校生のヒロインに振りまわされ、
迷惑しながらも少しずつ彼女に振り回されることに慣れていったのに
急にそんな彼女がまた転向しちゃって急にその大切さに気づいちゃった
主人公の気分って言うんでしょうか。
この作品にはもっと振り回されるくらいじゃないと、物足りないんです(笑)

ここから後半でいきなり2巻までのテンションに戻ったら意外性ありすぎで面白いんとおもうんで、そんな展開に期待(待て)
あと新キャラのいいんちょの活躍に人知れず期待。
いいんちょ可愛いよいいんちょ。