“しろ” の検索結果 | ページ 27 | 今日もだらだら、読書日記。

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天元突破グレンラガン 2

[著]砂山 蔵澄 [絵]品川 宏樹 [原作]GAINAX

螺旋王配下の四天王の一人・チミルフをなんとか倒し、ダイガンザンを手に入れた「大グレン団」。しかし、その戦いで祓われた犠牲はあまりにも大きかった。特にシモンとヨーコの落胆は激しく、自暴自棄になったシモンは大グレン団の中で孤立してしまう。そんな中、戦闘中にラガンのコントロールが効かなくなったシモンは奇妙なコンテナばかりが広がる谷に不時着して…
   個人的お気に入り度数
アニメの「第二部」にあたる部分を描いたノベライズ第二段。1巻の突き抜けるような熱さが控えめになってしまっていますが、その分前回とは別の方向で面白くなってきました。

精神的主柱でもあったカミナを失い、途方にくれるシモンとヨーコが謎の少女・ニアの真っ直ぐな信頼をきっかけに立ち直っていくという過程がすごくツボでした。特に立ち直ったシモンの売り口上がまたかっこいいのなんの。前半ずっと鬱々した展開が続くので、後半の成長したシモンの姿が余計頼もしく感じました。

ただ、個人的にニアのキャラクターはいまいちピンとこなかったかも。なんか微妙に信頼の仕方がおしつけがましいというか、信頼の寄せ方が少々無責任すぎるように感じてしまい…なんでもシモン一人に任せておけばいいってもんじゃないだろという気がしてしまって。信じることが何より難しいあの状況の中、結局彼女の無条件の信頼がシモンを立ち直らせたのは確かなのでしょうが、ちょっとあの信頼の置き方は怖いなあという気がしてしまうのでした。彼女に魅力を感じられるかどうかで、物語への移入度がぜんぜん変わってしまうような予感がするのでちょっと残念。アニメを見ればまた違ってくるのかなあ…。

むしろ大グレン団へと襲い掛かる螺旋王配下の四天王達が非常に魅力的に描かれてます。この辺の心象描写は小説版オリジナルらしいとのですが…特にチミルフを失ったアディーネのくだりとか、目の敵にしていたカミナの死を知ったときのヴィラルのなんともいえない複雑な心情なんかはすごく上手く表現されていて、魅力的でした。とにかく敵それぞれのドラマがすごく素敵だったので、この辺目当てに買うのは十分アリかと思います。

でもやはり他所の感想なんかを見てると、ある意味当たり前かもしれませんがアニメの副読本として読むのが正しい楽しみ方って感じはしますね?…一部アニメで脳内補完していかないと物足りない部分を感じました。もちろん、アニメを知らなくても普通に楽しめることは楽しめるんですけども。


「そう、あたしたちはこんなにも変てこなライトノベルを(略)」投票

■偏り投票企画「そう、あたしたちはこんなにも変てこなライトノベルを愛しているのだらよ」(まいじゃー推進委員会さん)


以前から気になっていた企画ですが遂に投票開始とのことで、早速参加してみます!

過去三年間以内に発売された、内容がバカだったり電波だったり、あるいは著しい偏りが見られたりといった、いわゆる一風変わった内容のライトノベル。


とのことですが、こうやって振り返ると割合正統派(?)なラノベばかり読んできたような気がしなくも無い今日この頃。趣旨からして出来るだけ他の人が投票しなさそうなもの、そしてお馬鹿というか「突き抜けてるモノ」という観点で作品を選んでみましたが、割合面白みが無くて申し訳ありません。むしろ自分の投票よりも結果が楽しみでしょうがなかったり(笑)

というわけで、投票です。


【変ラノ/4840237344】連射王

ラノサイ杯でもこれに投票しましたが、しつこく推してみます。自らの進路に悩む高校生が繰り広げる、ひたすら熱い根性モノの青春小説。
でも題材、シューティング。
お前、情熱使う所間違ってるちゃうんかとか突っ込むのは野暮ってもんです。ていうか中身が正統派すぎるだけに題材の突き抜けっぷりがこの上も無く「変」なんです!!超オススメ(笑)
 

【変ラノ/4840229430】ソウル・アンダーテイカー

自他共に認める「お馬鹿」な少女・比呂緒が彷徨う魂を葬送する「ソウル・アンダーテイカー」という仕事をすることになるというお話です。
比呂緒の独特なキャラクターが非常に魅力的なのと、どう考えてもバッドエンド確定なんだろうなあと思わせる不のオーラで満ち満ちた作品の雰囲気が非常に突き抜けてて素敵。一般受けはしないかもしれないけど。自分の感想に書いてある、「241Pの名台詞」が何なのか気になる。現物が見つからなくて確認できない…。
 

【変ラノ/9784059040361】キスとDO?JIN!

同人初心者の腐女子ヒロイン・七海がカリスマ同人作家達と繰り広げるシンデレラストー…リー……?同人作家だけでなく、幼馴染の脱税漫画家と腐女子が喜びそうなエピソードを持っているメガネの税務員だの、お嬢様馬鹿のイカレ暴走執事等、バラエティ豊かです(笑)内容は乙女ゲー的ですが、同人界のマニアックな事情等が結構詳しく語られており、そっちの世界の空気を体験したい人にもオススメな作品。
つかもう2巻の執事の「あの」挿絵だけで1票入れる価値があると思うんだ。いやマジで。
 

【変ラノ/9784829163801】ネコのおと リレーノベル・ラブバージョン

かつてここまで自レーベルをけなしまくった一冊があっただろうか、いやない。
3人目の水城先生から始まる楽屋裏ネタが最高にイカレてる(褒め言葉)。ていうか正直ラスト2人の富士ミスけなしがたまりません。富士ミスから出てるのに、けなしすぎ(笑)編集長の「だってミステリーばっか書くから」は文句なしの名言。ていうかラストのあざの先生の原稿から、色々と苦労が見て取れてなんていうかもう…
 

【変ラノ/9784840218665】Missing

散々悩んだんだけどとりあえず様々な意味で「突き抜けてる」という意味ではこれが一番かなあという結論に。都市伝説を下敷きにした学園ホラーもの。巻を重ねるごとに右肩上がりでグロく…もとい面白くなっていきますので、4巻くらいまではいっき読みしていただきたく。正直「断章のグリム」なんかメじゃないくらい突き抜けてます。個人的には「合わせ鏡の物語」と「夜魔」が真骨頂すぎると思う。
 



以下、次点。

 ・化物語 …と「バカとテストと?」は絶対誰かが入れてる気がするから。
 ・絶望系 閉じられた世界 …なんかこれも「突き抜けてる」という意味では定番感が…
 ・学園キノ ドクロちゃんです …色々な意味でバカ以外にならないわけが無いと思うので。


期間縛りさえなければ入れたのにという作品。

おしまいの日

今考えると、これってある意味「ヤンデレ小説」?
仕事が忙しすぎて全く家族の時間を取れない旦那を毎日家で待っているうちに精神を崩してしまった美津子が「おしまいの日」に至るまでの物語。精神をおかしくした美津子は徐々に正常な思考を失い、被害妄想に陥り、最期には……となるのですが、ただのヤンデレ小説だと思っているとラストで冷水をぶっかけられます。ラスト1行は本当に鳥肌立ちました。
 
ちなみに、同じ新井素子の作品だと「ハッピー・バースデイ」のあきらは完全にヤンデレ。
こっちなら文庫版が2005年発売なので投票できそうな気がするのですが、
最早「変ラノ」の趣旨からは外れてきたので投票はしないでおこう…。


山田太郎ものがたり たたかう青少年

[著]塚本 裕美子 [原作]森永あい

金持ち学校・一ノ宮高校に奨学金で通う山田太郎は文部両道・容姿秀麗な人気者。女子生徒から「王子様」と呼ばれる彼だが、その唯一の欠点は“貧乏”なこと。大人数の家族を養うため、すっかり金にがめつくなった彼は新学期の進入部員獲得合戦を見てとある「商売」を思いつくが!?
   個人的お気に入り度数

現在ドラマ放映中の人気漫画「山田太郎ものがたり」のノベライズ。amazonで調べたらルビー文庫版があったんですね…そっちにすればよかった…。

春は進入部員の獲得、夏は海の家、冬は温泉旅館…と、年中無休でアルバイトに勤しむ太郎の姿を描いた短編集。うーむ、つまらないという訳ではないんだけど、良くも悪くも「フツー」でした。ドラマ版が、原作で時々ドン引きしそう(つか規制にひっかかりそう…)な山田家の貧乏事情をホームドラマ的な要素に置き換え、杉浦先輩のHOMOネタを隆子ちゃんの空回り気味なラブコメ要素を中心に置き換えて、オリジナルを織り交ぜながら上手く膨らませて料理しているのを見てしまっているので、正直このくらいだと物足りないかも。原作の雰囲気を上手く踏襲できているとは思うのですが、絵がない所為で表現できない部分が再現できておらず、お陰で毒にも薬にもならない薄味なノベライズになってしまった印象があります。もともとの漫画がかなりテンション高いから、そのテンションを再現出来てないんですよね。正直ギャグマンガのノベライズは文字だけでは再現出来ないものが余りにも多すぎて、元々ノベライズには向かないだろうなあというのを踏まえると、まだ上手く再現した方だと思うんですけど。

個人的にお気に入りだったのが山田家が夏休みに海の家でアルバイトする姿を描く「真夏のでりしゃす・しーさいど」。女の子2人が山田くんを落とすために毎日せこせこと海の家に通って喰って喰って喰いまくるというお話なのですが、山田くんの正体を知ってると女の子2人の空回りっぷりがおかしくてしょうがない。太郎始め山田家の面々がメイン張ってないのも逆にプラスになっているような気がしました。逆に新入部員勧誘の話は原作の太郎のあざとさとは違う方向に知能犯の匂いがして、これはないだろうという気がしたし、温泉旅館の話は何をやりたいのか良くわからない感じでイマイチ

とりあえず、何はともあれ漫画原作のノベライズで挿絵が全く無いのは嫌がらせにしか見えないです。これで挿絵があれば、かなり印象が代わったと思うだけに残念。ていうかオマケマンガくらい残しとけよ。

ドラマ版からのファンを引き入れようとして挿絵を無しにしたのはわからなくは無いんだけど、魅力が半減するんだったら意味が無いと思う…

とりあえず角川はルビー文庫版も一緒に復刊しろってことでファイナルアンサー。




ドラマ版でこの作品に興味を持って…という人は
まず原作漫画1巻から入る事をオススメします。
ドラマ版とは異なる展開が多くて面白いですよ。

個人的には修学旅行の話がドラマにならなかったのが残念だ。

 



2007年上半期ライトノベルさいと杯・エロ部門に敢えて投票してみる

 ■ 2007年上半期ライトノベルさいと杯・エロ部門(非公認)(鍵の壊れた部屋で見る夢さん)

エロ小説どころかラブコメ方面殆どノーマークな私ですが
敢えて自らのズレにズレまくったポイントにツボヒットした作品に投票してみたいと思います。
なんでもない一行から敢えてエロスを感じ取るのが腐女子のさだめ!!
こ、この挑戦受けて立つぜ!!!
明らかに一人だけ投票しているものがおかしいですが笑って許してやってください。
ていうか 生 ま れ て き て ご め ん な さ い 。

色々と後が怖いので「続きを読む」からどうぞ!!!

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学園キノ2

[著]時雨沢 恵一 [絵]黒星 紅白

美少女ガンファイターライダー・キノに変身しちゃうごく普通の女子高生・木乃は今日も元気にカレー屋で大食いチャレンジに挑戦していた。5人分はあろうかというポークカレーを間食して賞金を貰い、大満足な木乃。しかし、そんな彼女を見つめる黒い影が…!?これは“キノの旅?the Beautiful World?”とはまるで関係なく、女子高生の木乃と人語を喋るストラップ・エルメスが繰り広げる、硝煙反応たっぷりの連射乱射な物語。第二弾。
 


なるほど、時代は静×陸だったのか!!
時雨沢先生のはっちゃけっぷりはいつもの通りですが今回はなんだか黒星先生が間違った方向に全開です。最後!最後!!いっそ陸太郎は誘い受けを通り越して襲い受けになってしまえばいいと思います。憎しみとか色々まざりあって転じて愛情になっちゃえばいいと思うよ。むしろ個人的にはリクシズの方がこのm…ゲフンゲフン。しかし黒星先生、そっち方面の耐性あったんですね。

内容的にもテンション的にも1巻を読んだときよりも多少落ち着いてきて、はっちゃけぶりは抑え目ですが本編「キノの旅」の美味しい部分もいい具合に取り込んで、本編では出来ない事をやっているという感じが凄く良いです。「茶子の爆弾物語」で魔物に取り込まれた生徒が見ていた“夢”なんかは、なんだかいかにもキノの旅の作者さんという感じの纏め方だったし、文化祭で自作品のセルフパロディをするのもあとがきで語られている通り、この作品では出来ないであろう試みで面白かった。ラストの静の外伝は特に「キノの旅番外編」という印象ですね。

まあそういう真面目な感想はおいといて、今回はパロディネタも全開です。なんか脳内で植物の種が弾けたり三倍だったり俺の歌を聴けー!だったり…至る所で所狭しと詰め込まれたパロディに脱帽です。まさにこの企画だからこそ出来た詰め込み具合といえるんじゃないでしょうか。(パロディネタについては、こちらのサイトさんで詳しくまとめられてます。私半分もわからなかったよ…時雨沢恵一…恐ろしい子!!)

つか、よもやこんなところで「計画通り!」が出るとは思わなかったよブラザー。

個人的にはもういっそのことこちらが本編になってしまえばいいよくらいは思っているので(笑)来年また3巻にお目にかかれる事を祈ってますが…流石に一発ネタ的企画だけに厳しいかなぁ?


愛玩王子

[著]片瀬 由良 [絵]凪 かすみ

飼い犬・ハリーが口に咥えていた指輪をなんとなく指に入れてしまったら、指輪が抜けなくなってしまった。さらに指輪の持ち主と主張する10cmサイズの“魔界の王子様”が現れて!?その王子様が言うには、その指輪を王子の伴侶となる女性以外が身につけると死んでしまうらしい。指輪をはずすために魔界に行く羽目になった比奈だったが…?
 

おうぢかわいいよおうぢ。

「読了本棚」さんの感想が気になって手にとって見ました。タイトルを聞くとどう見ても少コミ系ですが(小学館だし…)、中身はほのぼのとしたかわいらしい少女小説でした。

本当に典型的な「少女小説レーベルのライトノベル」って文体で、読んでいてものすごく懐かしくなってしまった…女の子の口語体一人称なんて、新井素子以外では読むの久しぶりすぎる。故・ティーンズハート辺りに居ても違和感のなさそうな文体でした。

典型的なツンデレで中々本心を打ち明けられない王子と、ちょっと恥じらいが薄くてドンカンなヒロイン・比奈の掛け合いには終始ニヤニヤしっぱなし。特に崖から落ちそうな比奈を励まそうとしてドサクサに紛れてお嫁に貰ってやるっ!と叫びだすシーンには、緊迫感も忘れて大爆笑。王子の「心に決めた人」の話はちょっとそうなるんじゃないかなーと読めちゃった部分もありましたが、むしろその辺はお約束な展開ってことでアリ。

指輪の呪いで10cmサイズになってしまった王子の可愛さはもう半端じゃないのですが、それ以上に魔界の面々が可愛い。コワモテ…と思わせて実はめっちゃくちゃ子煩悩な魔王パパンには和まされまくりました。しかし個人的に最もツボヒットしたのが側近のフォルカスです。そのクールな顔で魔王パパンのオヤツを盗み食いして涼しい顔してるとか、こぶしを握り締めて「ラブパワーですよ!」とかほざきだしたり…とにかく行動と顔にギャップありすぎですから!!!こんな素敵な魔界なら私も住み着いてしまいたい!というくらいのんびりした世界に癒されます。

正直10cm王子が可愛すぎだったので王子は最終回まで大きくならなくていいよもうとか思いましたが、ツンデレの上に俺様属性まで加わった王子はそれはそれでなんか良し。ラストの辺りの俺様炸裂な言動には萌えさせてもらいました。しかし、比奈じゃないけどやっぱ10cm王子のほうが(略)

続編があれば、やはり学園ラブコメになってしまうんでしょうか(笑)ちょっと見てみたいけど、その際は時々でいいから10cm王子に戻ってやってください。そりゃもう切実に。お願いします(笑)


戦闘城塞マスラヲ Vol.2 神々の分水嶺

[著]林 トモアキ [絵]上田 夢人

闇医者に引っかかり、法外な治療費を請求されたヒデオとウィル子。借金を返す為にダンジョンに挑むがまるでお話にならず、途方に暮れる二人の前に現れたのは“悪の組織”魔殺商会だった!目つきの悪さと“優勝候補”という肩書きを生かして魔殺商会の借金取りを始めたヒデオだったが…?
 

ヒデオ、遂に就職(笑)

そしていきなり「お・り・が・み」キャラ大量に出てきたーー!?
そういえば1巻読んで以来、残りを積みっぱなしです。まあ、「お・り・が・み」の事前知識が無くても読めなくは無いけど、逆に半端にキャラを知っていると色々ともどかしい部分が多く…(なんであの人が「魔殺商会」にいるのー!とか)とりあえず3巻が出るまでにとっとと読んでおけという事でしょうか。

前回と比べて、ハッタリと口先三寸で切り抜けるコメディっぷりは割と抑え目で、ちょっと残念。むしろ前回でやらかしたハッタリがバレそうになってハラハラする回数の方がずっと多かったような…。また、“魔殺商会”に就職してしまったが故に?みたいな苦労も多く、全体的に結構シリアスなノリでした。
ただ、ヒデオにしろウィル子にしろ、今後の成長が伺えそうな終わり方だったので小細工無しに、普通に燃え小説として面白くなってきた感じです。

個人的に一番ツボだったのが、元勇者・長谷部翔希とヒデオの半端じゃなく低レベルな会話…就職活動失敗回数で密かにバカにしたり、フリーターな元勇者と例え抜け出したいと思っているとはいえ正社員な自分を比べて密かにほくそえんだり…ああ、そのみみっちさ、流石元NEETだと思えてなりません。というかおぬし、全国のフリーターに喧嘩を売っておるな!!!
…べ、べべべべつにうらやましくなんかないんだからねっ!正社員っていったらやっぱボーナスだよなーいいなーなんて思ってないんだからねッ!!!


ちなみに、今回は本編がシリアス気味なのに対して、番外編がはっちゃけてます。特にエルシアのマイペースっぷりには何度笑わせられた事か。

凄く良いところで終わっているので、続編が楽しみです。
とりあえず今月中(くらい)に「お・り・が・み」読破を目指そうかな!


上半期の読了報告&第三回オモシロ検索ワード

bk1のブリーダープログラムが終了とのことなので、最新2か月分の記事のリンク先を変更するついでにちょっと記事前半部分のデザインも変更。ブリーダープログラムが終了するのも残念ですが、「簡単リンク君」も一緒になくなるというのが残念でなりません。めちゃくちゃ便利だったのに…。

とりあえず以前から別サイトのほうで登録していたA8さんに乗り換えましたが、こんな弱小サイトでアフィリエイト代が5000円になるなんて、一体どれだけ気の長い話になるんでしょう。別ジャンルサイト用に契約しているレンタルサーバーのアフィリエイトでうっかり誰かがレンタルサーバー契約してくれるのを待つしかないような予感がします。

というわけで、2007年も半分終了したので軽くまとめ&恒例の検索ワードネタでも。

2007年上半期読了冊数

 2007年1月:16冊
 2007年2月:17冊
 2007年3月:11冊
 2007年4月: 7冊
 2007年5月:17冊
 2007年6月:14冊

    合計:82冊

感想を書いたのが82冊、後感想を書いていない「スレイヤーズ」の短編が2冊だか三冊あるので正しくは85冊前後って感じです。3?4月のスパロボWや逆転裁判4をやっていた所為でペースダウンした時期に普通に読めていれば3桁も夢じゃなかったかもとか考えるとちょっともったいない気分ですが(笑)

やっぱり世間のラノベ感想サイトさんから比べるとぜんぜん少ないですが、これ以上ペースを上げると感想を書くのが追いつかなくなりそうなのでこのくらいで丁度良いのかなあという感じがします。ところですいません、deltazuluさんの読書記録見て爽健美茶噴出しました。

今月の人気検索ワード(作品別)

■嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん
色々な意味で注目の問題作でしたね。記事別のアクセスランキングでも堂々の1位。
しかし、月末に戯言シリーズ読んで、改めてみーくんのいーちゃん度は高すぎると思った。

■おと×まほ
先月からの連続入賞。むしろランクを上げている件について。
女装少年TUEEEEEE!!!!!

■レジンキャストミルク7
今月の読書記録は正直「レジンキャストミルク」と「きるらぶ」抜きには語れません。
ちなみに記事別アクセスランキングでも3位でした(2位は「きるらぶ」)
殊子先輩が…もうほんと今回は泣いた…。


以下、オモシロ検索ワードのコーナー。




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レヴィアタンの恋人

[著]犬村 小六 [絵]赤星 健次

世界的なウィルス汚染により、99%の人類が死滅してしまった。それから半世紀ほどが経ち、ウィルスの汚染により遺伝子が超常的な進化を遂げた“特新種”と呼ばれる人種が現れる。呼吸器系の“特新種”で、気を操る事が出来る少女・久坂ユーキはその能力をもって調布付近にある集落を守っていたが、あるとき鉄橋の上で、特新種である少年と出会い…
 

遂に手を出しましたよ初GAGAGA。

「いつも感想中」さんのレビューを見て心惹かれて購入してみました。ものすごい血みどろという噂を聞きつけ久しぶりに「血みどろ大好き☆」な血が騒いだのですが、そこまで血みどろ?という印象も受けなかったですねー。個人的三大グロライトノベルと認定している「Missing」「ダブルブリッド」「インフィニティ・ゼロ」には遠く及ばなかったです。(特に前者2つとは比べるのが可哀想な気もするが…)

確かに内臓がべろーんとか普通に出るし、キャラクターもガッツリ死んでいくのですが、あまりにもサラっと内臓が飛び出したりするので生理的嫌悪感は全く感じなかったと言うかー…グロい描写は多いはずなのにドロドロというより、妙にサラっとしてますね。でもこれ読みながら昼飯食ってたとか流石に言えねえよな、言えねえよ。

むしろこの小説はどちらかと言うとユーキ&タマのラブコメ具合が明らかに肝。二人とも中々本心を見せてくれないのですが、時々チラリと覗かせるお互い惹かれ合ってる部分がとっても美味しいです。というか二人とも見事なツンデレですね!ユーキちゃんは完全なテンプレ通りのツンデレなのですが、虐待されてる事に散々文句をいいながら、ユーキがしおらしい態度になったとたんに「気持ち悪いからやめろ、いつもみたいに見下せ」とか言い出すタマ君が実は中々良いツンデレだったりします。

ユーキとタマ以外にも、調布新町の仲間達にしても過去編に登場する“彼女”にしても、なんというか凄く心根のまっすぐなキャラが多くて、こういう荒廃した近未来の話にしては凄く爽やかな読後感に浸れたのが印象的でした。特に岩佐木のキャラが凄くお気に入り。敵になるか味方になるかは微妙そうなキャラだけどぜひとも今後も活躍して欲しいものです。

色々と期待していた方向とは違ったけど(笑)凄く正統派に楽しめた作品でした。
続編が出るなら絶対買います!


…しかし、1つだけ気になったのが挿絵…
なんというか、表紙に惹かれて買ったのもひとつあるのですが、なんというか挿絵がキャラアップばかりで面白くなくてがっかりです。アクションが多い話なんだし、絵で補完したいシーンが結構あったので残念。あと、主人公の「タマ」のグラフィックがどうしても文章を読んで想像した私の脳内グラフィックと挿絵が全く一致しなくて、凄く困りました。嫌いな絵じゃないんだけど…うーん。


キスとDO?JIN!?お兄様はTAXフリー!??

[著]小林 来夏 [絵]由良

2回目となるイベント参加の場で七海の本を買ってくれたのは明良という儚げな美少女。しかもその兄は西南北の元師匠で、ワイルド系な商業作家・ワイルダー東条だった!西南北や高橋とともに、かなり強引に東条の原稿の手伝いをさせられることになった七海だが、彼には脱税の疑惑がかかっていて…!?
 

同人誌作家を目指す少女と、美形カリスマ大手が繰り広げるシンデレラストーリー(?)第二段。
あんな騒動があったタイミングでこのネタ来るとは、小林先生空気読みすぎです。密かにマダム・バタフライこと蝶子さんの元ネタはある程度この渦中の方ではないかと思っていたので(バタフライエフェクトはスルーしても、ジャンルと言い、華やかなお名前といい…)蝶子さんに脱税疑惑のネタが絡んだら個人的には完璧だったのですが(笑)

相変わらず執事がいい具合にイカレイカしてます。今回は西南北と執事の活躍がイマイチ少なめでちょっと残念ですが…
むしろ82Pの挿絵のためだけにも買う価値ありです

ストーリー本編も凄く良いですが、一時話題になった「同人誌の脱税」という件に関する薀蓄がめちゃくちゃ面白かったです。利益が20万円以上上がったら納税しないといけないとか、なぜ同人誌が脱税しやすいのかなどなど。ちょっと複雑な家庭環境である東条兄妹の家庭環境や脱税の理由にも焦点があたり、前回よりもぜんぜん面白かったかな(やっぱ、「バタフライエフェクト」とテンバイヤーネタは無理を感じたし)。

ただ、正直やはり七海の「弱小サークル」としての活動描写は、どうにも本物の弱小サークルの人間からするとどうしても微妙です。ジャンルの違いはあると思うんだけど、書いてる人自身は商業で活動していてそれなりに大手なのだろうし、どうもそこだけリアリティが欠けてるって言うか…

蝶子が七海に対して「本当にすきなのね、バス王が」って言うシーンがあるんだけど、やはり読んでいると七海は本命はオリジナルで、でもオリジナルが売れないから今はバス王で売名中、って印象を感じます。そういう話がメインじゃないのは分かるけど、どうせ「弱小サークル」であることに変わりは無いんだから最初からオリジナルサークルとして活動させても良かったんじゃないかなあとか思う。というか、大手の裏事情的なネタが満載の本編の方が断然面白いので、いっそのこと七海もとっとと大手サークルまでなりあがってしまえばいいと思うんだけど。

ところで、この本を読んでいて最大の衝撃を受けたのは実はあとがきだったりします。

ていうかね、わたしBLの方のペンネーム水戸 泉っていうんですけどね、…




 な ん で  す  と  ?

実は私、商業系のBL小説は2冊しか持っていないのですが、うち1冊が件の水戸泉さんの本だったりします。もう一冊はかの有名な「お金がないっ!」。後輩が彼女の某錬金術師漫画時代に出した同人誌のファンだったので、同人誌の方も何冊か読ませてもらったりしました。たった2冊しか持ってないBL小説作家のうちの1冊にヒットするなんて狭すぎるよこの業界。

ちなみに持っているBL小説は、不思議な力で両性具有にされてしまったショタッ子がツンデレ天然系な美形青年だの独占欲の強い弟だの、学校の不良だの、触手を呼び出せたりする不思議な少年だの相手に大変な事になると言う実にファンタジーHOMOな内容だったのですが主人公がヤられまくってる割りに本編はしっかりしていて面白く、読んだ同人誌の方もエロは多くて自分設定大爆発だけど文章が上手く、ストーリーに引き込まれる力は一品で普通に面白いと言う感じで密かに「いっそライトノベル方面に来てくれたら作家買いするのに」と思っていた作家さんでした。こんなところでめぐり合うとはなんの運命の巡り合わせでしょうか。

…いっそ小林来夏名義で電撃文庫とかMF文庫Jあたりでギリギリなバトルありなファンタジー書いてくれたら絶対買うんですけど、駄目ですか。