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「2008年下半期ライトノベル萌杯」投票します(※パッション増量当社比150%)

ラノサイ杯のシステム流用して、キャラ萌え投票ってどうよ?
メインとなるのはキャラ萌えであるため、作品自体の出来は全く問題ではありません。この方式なら投票自体が目的にはならず、思う存分自分のサイトで萌え心を発揮していただけます。メカ萌え? 動物萌え? ご自由にどうぞ!
ていうか、投票するのはただのおまけで、好きなキャラについて語ることこそが真の目的であるとあえて断言しましょう!

というわけで投票します。というかなんかもう、投票せざるをえないと思った。パッション全開の萌え語りに加え、個人的にツボに入った場面の引用等もございますのでネタバレとかを細かく気にする方はご注意ください。心の準備が出来たら「続きを読む」をクリックするんだ!

なお、書影は該当キャラが映っているものを率先して表示させているので期間内・期間外・関連メディアなどぐちゃぐちゃですがその辺はご容赦ください。本当はもういっそ、自分で絵描くしかないんじゃないかと思ったんですが語りに時間掛けすぎてそんな暇なかったっていう!!っていうか男子キャラも表紙に出してください!!

…とりあえず最初に一言。長いよ?
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なんて素敵にジャパネスク4 不倫編

[著]氷室 冴子 [絵]後藤 星

帥の宮の言葉が端を発した高彬のヤキモチやら何やらで何かと心落ち着かない瑠璃姫の元に、居候中の煌姫から「守弥と共謀して高彬を誘惑した事がある」という衝撃の告白が!事の次第を問い詰めようと守弥を呼びつけたら、そこに小太刀を構えた高彬が飛び込んできて…!?
   個人的お気に入り度数
旦那様ご乱心!!の「不倫編」。

この巻の見どころはやはり高彬ご乱心と煌姫の本性暴露としか言いようが。っていうか高彬さん、いくらこの時代では合法だからって小太刀持って乗り込んでくるのは!むしろ更に恐ろしいのはその「ご乱心後」。周囲の外聞もどこ吹く風で「これで瑠璃姫に近寄ろうとする奴の風よけになる」とか言ってる姿には思わず寒気が……これなんてヤンデレ。高彬には一途であるようにと念押ししつつも自分は他の男どもにグラグラしまくる瑠璃姫を見ていると、高彬の憤りもなんだか判らなくもないのですけど。敵である帥の宮が美形だとわかった途端のあの態度の変わりようとか見てたらなあ…

一方、波風台風立ちまくりの高彬・瑠璃姫夫妻を尻目に本心カミングアウトして絶好調な煌姫。恋仇の瑠璃姫に一泡吹かせ、さんざん言いたい放題言いまくった挙句に、瑠璃姫と利害が一致したらあっさり寝返り(?)してしまう豪胆っぷり。ちょっと変わりモノではあるものの、よい意味で移り気でドライな平安時代の貴族の女性そのままのキャラクターというか、そんな感じがします。ていうか守弥とのやりとりが本当に好きなのですが。煌姫はマジで守弥とくっつけばいいとおもう。

次回はついに帥の宮との対決編?なんでもいいけど、そろそろ高彬を安心させてやってほしいとか思う今日この頃です…(また小太刀もって飛び込んできたら今度こそしゃれにならない予感!)


ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!

 

ある日突然に世界改変の機会を得た俺は、躊躇なく願望を具現化した。そう、全ての選択肢・イベント・キャラの台詞まで記憶するほど愛したゲーム『エターナルイノセンス』の現実化である。目指せメインヒロインルート―と思いきや、まさかの複数同時攻略ルート突入!しかもゲームにはないイベント発生!はたして俺と愛するヒロイン達はトゥルーエンドを迎えることができるのか!?選択肢無限の真世界を奔走する第10回えんため大賞優秀賞受賞作。 (「BOOK」データベースより)

ひょんなことからギャルゲーの世界が現実に反映され、その“主人公”となってしまった主人公がヒロインたちと仲良くするため、そして彼女たちを救うために奮闘するというお話。

正直「ギャルゲー生活1日目」のご都合すぎる痛々しいハーレム展開についていけなくて挫折しそうになったのですが、シナリオが動き始める中盤以降からの展開が凄かった。元々反映されたギャルゲというのが各ヒロインのルートに入ると彼女たちに様々な苦難が襲い掛かるという設定になっていて、まず真っ先にフラグを立てないと死んでしまうヒロインの“ルート”を“攻略”しようとしたら放置していた他のヒロイン達の物語も次々と進んでしまう。攻略しなかったヒロインがどうなってしまうのか、都合の良い部分だけ描いても成立してしまうゲームの物語と“設定”の矛盾が許されない“現実”との差異がどんどん反映されていくのが面白かったです。最初読み始めたとき、ただ安易に「現実の世界がギャルゲー化して今日から俺は主人公だぜ!」みたいなノリで終わるのかと思ってたので嬉しい誤算でした。

八方ふさがりになって落ち込む主人公が(設定上の)幼馴染・理恵の言葉に励まされて再起し、勇気を振り絞って苦境に陥った3人のヒロインを救っていき、それ以降は再び物語が好転して平和な毎日が再開するんだけど、最後に登場していなかった最後のヒロインと唯一シナリオが進んでなかった理恵のシナリオが動き出して…と最後まで気が抜けない。物語が動き出してからはもう息をつく暇もないほど一気に楽しませてもらいました。

続編が出るとしたら主人公たちに新しい苦難が待ち受けてることになるのか、むしろ同じソフトの力で他のギャルゲーの主人公になってしまった新しい主人公のお話を書いても面白いのかも。「ギャルゲーの世界を展開する」という設定を使えば色々な方向で広げられそうな設定の物語だったし、ぜひこれは続きを読んでみたいなあ。異能系要素の現実反映は出来ないっぽいけど、反映されるゲームの元によって色々な展開が見れそうで………あ、BLゲーとかうっかり読み込んじゃったらどうなるんだろうね?きちめがとか読み込んだら面白そうだよね、とか思った。

しかし正直、ギャルゲーから抜け出したテンプレートの設定目白押しなヒロインたちより、苛めっ子のツンデレ娘・高橋愛子が一番可愛いと思ってしまったのはきのせいか?高橋愛子可愛いよ高橋愛子。


ナナヲ チートイツ

 
しろ

父親と共に麻雀の代打ちをやっていた中也はある日父に裏切られ、多額の借金を背負わされた上ヤクザに売られてしまう。それ以来すっかり麻雀へのツキを無くし文字通り「啼かず飛ばず」の日々を送っていたが、父親が自分を売って所属したという組織が主催の麻雀大会が開催されるという話を聞いて…

イタイケな未成年男子がヤクザの奴隷(性的な意味で)と聞いて(ガラッ)

父親に借金のカタとして売り飛ばされ、ヤクザの性奴隷にまでその身を落としてしまった主人公が自らの自由を掴み父親に一矢報いる為同じような境遇の少女・七緒と共に裏社会の麻雀大会に挑む、というお話。ヤクザと聞いて即座に屈強なスーツの兄ちゃんを想像した私はいったいメガミ文庫に何を求めているのか。色気サドっ気たっぷりの女ヤクザだった……よ…(さめざめ)

身近な人間に裏切られ、借金のカタに人身売買オークションにかけられて、1億で売られる」までの展開がもろに以前読んだBL小説「お金がないっ!」とダブってたため、それ以降の展開の差異がかなり面白かった。BL的ファンタジー要素の助けが一切無い、受→攻への愛情が発生しない「お金」というか。オークションでの展開もあちらで読むと「そんなバカな!」なのですが、こっちは油ギッシュオヤジがいやらしい目で見てきたりと現実感があるというか。ていうかそうだよねー、普通性奴隷にされた相手にうっかりほだされるとか、常識的に考えてありえないよね!とか。いや、「お金っ」の非現実感たっぷりな展開も好きだけどね。

可愛らしいイラストと主人公の設定から偽BLみたいな物語を予想していたら、普通に真っ当な麻雀小説。ぶっちゃけ麻雀に関しては全く判らないので試合のシーンは斜め読みだったのですが、ドン底まで突き落とされた主人公がヒロインと出会い、麻雀大会での優勝を目指して必死になるという展開は間違いなく正統派なスポ根熱血系ラブコメでした。多少駆け足な印象はあったものの1冊で綺麗に終わってるし、七緒が徐々にデレていく展開にもニヤニヤする。

ただ、個人的には主人公の飼い主である女ヤクザ・初音さんの扱いがちょっぴり消化不良だったかも。微妙にデレそうな気配があったり、「実は良い人」っぽいフラグが結構立っていた様に見えたのにラストはあっさりご退場だったからかなあ…中也と七緒のラブコメがものすごいしっかりと描かれている分、サブキャラである初音や一之瀬がちょっと浮いて見えたように思えます。二人とも良いキャラなのに扱いが悪くて残念だ…。

あと、挿絵の人はもうちょっと少年漫画的というか、動きのあるイラストで読みたかったかも。良くも悪くも熱血麻雀小説というジャンルとしろさんの可愛らしいイラストのミスマッチがひとつの味を出しているというのはあると思うんですが、キャラのバストアップ絵ばかりなので色々物足りないものが…いやまあ確かに表紙にだまされなければ絶対に手を出さないジャンルの小説ではあったんだけどっ!!



余談。

感想内でやたらと「お金がないっ!」と比較してしまいましたが、私あの小説嫌いじゃないので誤解しないでいただければ…!なんか凄く原作好きな人に失礼な文章を書いてしまった気がするので弁解を……いえ、すいません、原作の1巻しか読んでないのですが、凄く面白かったです。正直受があんまりにも可愛すぎて、可愛い男の子攻推奨派としては萌えられはしなかったのですが…

わかりやすいくらいわかりやすい「BLファンタジー」って素晴らしいと思う。
いや、なんかたまーにこういうベタベタすぎるくらいベタなエロ読みたくならない?

4344802101お金がないっ 1 (1) (バーズコミックス リンクスコレクション)香坂 透
幻冬舎 2003-11-22

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コードギアス反逆のルルーシュR2 ナイトオブラウンズ

[著]岩佐 まもる
[原案]大河内 一楼/谷口 悟朗 [絵]玲衣


皇帝直属の騎士「ナイトオブラウンズ」に所属し、日々の任務をこなしているジノ。そんな彼の元に、新しくナイトオブセブンとなった騎士・枢木スザクとの御前試合の話が舞い込む。興味を持ったジノは、スザクに本気の真剣勝負を挑んで…!?
   個人的お気に入り度数
「スニーカー」に掲載されていた、ギアスR2の短編集。ジノやアーニャに焦点を当てた、ラウンズ達の日常を描く短編や本編最終回後の後日談、ルルーシュ&ナナリーの母である閃光のマリアンヌがラウンズだった頃の前日談を収録しています。

サブタイはこうなってますが、実質スザク・ジノ・アーニャトリオがメインで彼らとマリアンヌ以外の他のラウンズの出番は一切ありません。実際彼らとはほとんどつながりなかったんだろうけど、ある程度その他のラウンズとの絡みを期待したのでちょっとがっかり。というかキャラクター紹介はラウンズ全員の立ち絵いらなかった気が…そんな出てこない人よりもベアトリスさんの立ち絵をお願いします(こんな人いたっけ?とか真面目に思った)。

ジノとアーニャの短編はどちらも「この二人が好きならどうぞ」という感じで、特に可もなく不可もなく…むしろ、あたりさわりなさすぎて物足りないなあと思う部分も。ただ個人的には、ジノ好きにはかなりオススメかもしれません。一応まともなバトルシーンも魅せ場もあるし、何より後日談で語られるラウンズを辞したジノのその後のフリーダムっぷりには噴いた。

ミレイとセシルが在りし日を振り返る「円卓の肖像」は、正直原作のクライマックス展開が神すぎたので、もうあの二人の「その後」を描かれるだけで涙が出てくるので、色々反則です。在りし日の彼らを知るミレイにとっては、例えどのような汚名を着せられたとしてもルルーシュとスザクは「弄りがいのある、可愛かった後輩」でしかないんだよ、というお話。また、生き残ったキャラクター達のその後が垣間見えるのも美味しい感じです。

しかし様々な意味で必見なのは、在りし日のマリアンヌとシャルルの過去を描く「マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア」。皇妃マリアンヌとナイトオブワン・ビスマルクがシャルル皇帝の為に戦っていこうと決意するお話。いや、とりあえず、ヘタレっぽい笑みを浮かべる若き日のわかも…シャルル皇帝が衝撃すぎる。マリアンヌ様の腹黒っぷりも併せて考えると、こんなご家庭に生まれなかったらシャルル皇帝はマリアンヌさまの尻に敷かれまくりだったんじゃないだろうか。甘えん坊で純情無垢まっしぐらな感じの子ルルーシュと、小さいながらも他人の悪意に敏感な子ナナリーの様子を見ていても、どう考えてもこのご家庭は何事もなければ物凄い女性優位な御家族だったに違いない。

しかし、ラストのマリアンヌ様の発言が凄い。アニメ版でもそういう部分をちょっと覗かせてはいましたが、本気で子供のことなんか何とも思ってなかったんだな。

ページ数が少ないからある程度覚悟していたとはいえ、ちょっと物足りなかったです。前シリーズの際に出た「紅の軌跡」の方が面白かった気がします。ていうかバリバリアニメ版を最後まで見たの前提で書かれてる話が、なんで小説版完結前に出るんだろうなー。まあたしかにあの小説版のつくりでは、小説版だけでこの物語を追い掛けている人はいないだろうけど…

全体通して個人的に印象的だったのは「後の歴史家達の間で、シャルル皇帝は“暴君”との認識はされていない」「むしろ“暴君”と呼ばれたのは次の…」という言葉だったりしました。結果的にルルーシュは、結果的にあれだけ嫌っていた両親の汚名まで最小限まで雪いでしまったんだなあ。なんか本当に不器用すぎる。


2008年11月のまとめ&読了記録

11月に読んだ本は21冊でした。
原稿に集中する為意図的にペース落としていたのはあるのですが(感想書く時間が意外に時間泥棒さんなので)、やっぱ全体的に以前よりペース増えたなあ…と思いつつ、せっかく新刊が少ない月だったのでもうちょっと読みたかった気も。
そして先月から続いていた「杉井光強化月間」がようやく終了。どれもおいしゅうございました。
…え?ここまで来たら「さくらファミリア!」も読んでコンプすべき?

2008年11月のページアクセストップ4


とらドラ9!
⇒感想

とらドラ8!
⇒感想

とある魔術の禁書目録SS2
⇒感想

バカとテストと召喚獣5
⇒感想

先月から引き続き「とらドラ!」フィーバー中。全然アクセスが下がる様子がないのですが、何が起こっているのですか……。

そして追随するのは同じくアニメ化中の「禁書目録」最新刊。新キャラ・新設定乱立でそろそろ設定資料片手に読む時代になってしまうのか。何度も言ってますが電撃文庫は、次から禁書文頭にキャラクター及び世界設定紹介をですね……?

それにしてもアニメ化3作品には叶わなかったとはいえ、最後の3日で禁書に追いつきそうなアクセスを集めた「バカとテストと召喚獣5」。次期アニメ化候補のトップエースパワーはやはり凄い。私としてはもうちょっと女性読者が増えて欲しいと切実に願うものであります。5巻は久保君がイケメン男子であることが発覚して、雄二×明久にノリきれない美形スキーがニヤリとすること請け合いですよ!?とりあえずエンターブレインは冬コミでアキちゃんの抱き枕を出してください。むしろ「裸ワイシャツ上目遣い涙目ボタン上2つ空け」の明久をお願いします。2万までなら出す。


2008年11月に読んで面白かった本


ダブルブリッド Drop Blood
⇒感想

火目の巫女
⇒感想

桐原家の人々3 恋愛統計総論
⇒感想

魔王城一限目
⇒感想

今月読んだ中では…というかむしろラノベ全体の中でも「ダブルブリッド」と「バカとテストと召喚獣」は愛着のあるラノベとしては5本指に入ると思うのですが、その2つが2回連続同じ月に出るのはどんな運命の悪戯か!多分これがホントに最後の短編集、とても美味しく戴きました。というかダブルブリッドは思い入れありすぎて困る。未収録の短編をまとめた本が出るであろう事は予想してましたが、よもや本編終了後のお話が読めるとは夢にも思っていなかったです。最後の最後に素敵なプレゼントを本当にありがとうございました。ていうかこの調子で来年には「ソウル・アンダーテイカー」の続きが出るといいなあ…

杉井光強化月間からは平安系欝グロ巫女ファンタジー「火目の巫女」。結局2ヶ月がかりで「さくらファミリア」以外の杉井光作品をコンプしてしまったのですが、結局火目が一番ツボだったなあ……続きが絶望視されているのがとても残念です。「このラノ」ランクインのご祝儀かなにかで出ませんかね…できればメモ帳4巻より火目4巻を……。

そして杉井光強化月間とともに密かに裏で行われていたルビー文庫積読崩しキャンペーンから「桐原家の人々」。友情以上愛情以下BLと弟×兄スキーとしては大変美味しいお話でした。ああ、そういえば4巻まだ買えてない……ここまで来ると「デルフィニア戦記」が俄かに気になってくるわけですが、今月来月は新刊予定が詰まってるから来月以降かなあ…

魔王城一限目」はガーゴイルとはうってかわってしょっぱなから重い展開の物語ですが、「ガーゴイル」から続く家族の暖かさが根底に流れる優しいお話。今月読んだ新シリーズ系では一番オススメです!


2008年11月の読了記録

MediaMarkerさんでちょくちょくつけてる読了記録がHTML出力できるようになったので、読書メーター組に対抗して使ってみたいと思います。…個人的に、欲を言えば、カテゴリを絞っての表示とコメント出力ができれば完璧なんだけどなあ。ラノベの読了はいらないのでそれ以外だけで出力したい…
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「いつか天魔の黒ウサギ」が気になりすぎる件について。

「今後、月光がデレてくれると素晴らしい男ツンデレキャラに成長すると思われます」」
   (みりおんぐらむさん

「問題は紅月光だ。完璧超人として描写されていても隠しきれない小物臭。(中略)
 どう見ても弟へのコンプレックス丸出しのの中二病患者です。」
   (ウォーターバードさん

「月光の根拠のない自信はむしろ小者感があってどうかとも思いますが、この子、
 読み進めるほどに男ツンデレの真価を発揮してくるので?」
   (FULL MOON PRAYERさん

「腐女子的な意味では月光×大兎か。俺の奴隷とか言っちゃうもんなw
   (ぶらほわ読書日記さん




あとたぶん腐女子も必見。
   (まいじゃー推進委員会さん





4829133473いつか天魔の黒ウサギ1 900秒の放課後 (富士見ファンタジア文庫)鏡 貴也
富士見書房 2008-11-20

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紅月光のために読めということですねわかりました!

いや、11月末から1月にかけて新刊ラッシュだから我慢してたんですが、原稿中だから我慢してたんですが……ここまで自分のツボっぽい感想文が続くと…こんちくしょー!今日の帰り、スニーカー&ビーンズ新刊と共にゲットしてくる。


お前はいったいなんなんだ!? 魔術師オーフェン無謀編3

[著]秋田 禎信 [絵]草河 遊也

金貸し魔術士のはずなのに、今日も今日とて金欠なオーフェン。そんな時、土人兄弟の弟・ドーチンから「ボルカンが最近やたら羽振りが良い」と聞かされ、今日こそ借金を取り立ててやろうとボルカンの元を訪れるが、思わぬ人物が現れて…!?
  個人的お気に入り度数
コギーの妹・ボギーとその執事・キースコンビが初登場するシリーズ第三弾。

2巻の感想で「オーフェンはシリーズ後半になったら主食が食塩水・砂糖水になるにちがいない」という予想を書いたけど、むしろシリーズ「後半」どころの騒ぎじゃなかったネ!!たった1巻先で予想が的中するなんて!!!むしろ水で溶いてない分どこかの観察処分者よりさもしい食生活な気がする……ますます懐が可哀そうな子になっていくオーフェンから目が離せません(おもに憐み的な意味で)

それにしても、噂には聞いてたけどキースは良いキャラだなぁ…完璧キャラで性格歪んでる系のよくある執事さんかと思わせておいて、色々ダメすぎる上に卑怯なところが素敵。「スレイヤーズすぺしゃる」におけるナーガポジションはコギーだと思ってたんですが、実はキースだったんですね!というかナーガはまだ使いようによっては役に立つ子だけど、キースは保身のための悪知恵ばかりに頭が回っている分1ミリも役に立たなくて、本当に駄目な人だ(褒め言葉)今まで以上に振り回されっぱなしのオーフェン、哀れなり。

そして何気に過去編の方も……じわじわとアザリーの変人度合いが上がってる気がしてなりません。実力を持ち合わせているぶんキース以上にヤバイ人に思えてきました。アザリー素敵だよアザリー。


神様のメモ帳3

[著]杉井 光 [絵]岸田 メル

奇跡的に意識を取り戻した彩香が学校に戻ってきた。失われたものは多く、ぎこちないながら園芸部の活動を再開した二人につきつけられたのは、生徒会からの廃部宣告だった……。廃部を止める為、園芸部に過去で起きた事件について調べ始めた鳴海とアリスだが、それにはテツ先輩が絡んでいて!?
   個人的お気に入り度数
将来有望なニート候補(違う)な主人公と、彼を取り巻くニートたちが繰り広げる物語第3弾。今回は過去にテツ先輩が高校を退学するきっかけを作った事件を追う事になったナルミが、結果的にテツ先輩達と対立する羽目になるというお話。1巻の事件でも鍵となった園芸部の温室を舞台に起きた事件の真相を追っていくうちに、1巻で起きた「エンジェル・フィックス事件」の残された謎にも迫っていきます。

まあそんなことよりアリスが、アリスがデレたーっ!!!
てっきりデレることなど金輪際ありえないだろうと思っていたアリスですが、今回はなんかやたらとデレてて、それがまたなんか可愛いぞ!?無茶しようとするナルミにやきもきしたり、勢い余ってぬいぐるみを投げつけたりする姿にきゅんきゅんします。そして挿絵まで相乗効果で……155Pが素晴らしすぎる。

事件の真実を語ろうとしないテツ先輩と事件の真実を求めるナルミ・アリスは結果的に対立する事に。なかなか事件の真相は見えず、ぎくしゃくした綾香との関係もあり、園芸部を残そうとしている自分の行動の根幹すら揺らぎそうになり、煮詰まったナルミは(かなりその場の勢いで)元ボクサーであるテツ先輩にガチンコ勝負を申し込む!ということで、勝負の話になった以降の展開が熱いのなんの。テツとの義理を取ってナルミ達の捜査協力を拒んだ仲間たちがここぞとばかりにナルミを手伝い始める箇所では思わずにやりとしたり。それにしても「Wiiテツ」には噴いた。少佐はSOHOの下請けでいいからゲーム会社に就職しろ。というかそのソフトもってってゲーム会社に売り込めw

ラストではいつもどおり、どこかほろ苦い真相が明かされますがなんだかんだと言ってシリーズ内でも一番ハッピーエンド的な終わり方だったかな。特に、彩香の幸せそうな姿が見れたのは嬉しかった。記憶を失い、どこか歪んだ"かつての彼女のふり"を続ける彩香だけど、良い仲間たちに囲まれて少しずつかつての自分を真の意味で取り返すことができるのではないかと自然に思えるようなエンディングでした。

しかし、ひょっとしてここで完結なのかなあ、残念だなあ…。


女帝・龍凰院麟音の初恋 2

[著]風見 周 [絵]水月 悠

夏休みが明け、2学期も継続して麟音と恋人ごっこを続けることにした悠太。風紀委員長として恋愛を取り締まってきた麟音の交際を学校内で公にすることは憚られ、周囲には知られないようにしてきたつもりだったのだが、ライバルにして巨乳生徒会長の姫神美麗に勘付かれてしまう。麟音を挑発する為、悠太を誘惑する生徒会長におっぱい道3段の悠太はメロメロだが…!?
   個人的お気に入り度数
世間知らずの"非モテ"貧乳お嬢様・龍凰院麟音と巨乳至上主義の非モテ男子・悠太が恋人ごっこを繰り広げるラブコメ第二弾。今回はラブコメ戦線に巨乳生徒会長乱入でどうなるどうなる!?というお話。相変わらずあざといツンデレっぷり全開の麟音と超鈍感でおっぱい至上主義な悠太の掛け合いが面白い。1巻と比べてもコメディとしての楽しさは爆発的に上がっていたような気が。電車の中で何回か決壊しそうになりました。

麟音のライバルで生徒会長で悠太には憧れの巨乳生徒会長こと姫神美麗の誘惑にすっかりメロメロな悠太にヤキモチ焼きまくり、舌噛みまくりの麟音の姿に思わずニヤニヤ。見た目とのギャップが大きい美麗さんとの遊園地デートで、美麗がだんだん悠太に惹かれていくあたりは思わずきゅんきゅんしてしまいます。悠太の身の翻しようは正直女としてはヒくものがあったのですが…まあ元々憧れの女性だったというんだからしょうがないのかなぁ。あのメロメロっぷりがあるからこそ、悠太が麟音の不在に徐々に物足りなさを感じていくあたりが最高に引き立ってる感じがしますし、終盤の熱血展開も凄く良かったし。

ただ、なんかちぐはぐなモノを感じて戸惑う場面も。
どんなに後で「実は頑張りやさんな良い人」みたいな描かれ方をしても、序盤で麟音に対して行われた虐めがあまりにも陰湿すぎてちょっとドン引きしてしまった、というのが最大のネックでした。なんか後半になると皆が「あの虐めは麟音の今までやってきたことが酷すぎたからしょうがないよね」みたいな感じになってるのが凄い不思議で…もう明らかに「自業自得」で済むレベル超えてたと思うんだけどなあ。あれってヘタすりゃ怪我人や自殺が出るレベルなんじゃと思ったし。……あの場面がもうちょっとライトなものだったらまだ許せた気がするんだけど……なんだろう、この得体の知れないモニョモニョ感。

その部分以外は文句なしに面白かったんですが。悠太のバカかっこよさも相変わらずだし、ギャップ萌えの私としては実は努力屋で可愛い人な生徒会長にも、基本的にはとても萌えておりました。時々麟音のツンデレっぷりや悠太の鈍感ぶりがあざとすぎるなあと感じる場面もありましたが、あれはあれでこのシリーズの味ってことでなんとか…。

今後は生徒会長も恋愛戦線に加わってきそうだし、麟音と悠太の失われた1ヶ月についても新展開がありそうなんで、続きがとても楽しみです。

あ、個人的に今回一番ツボったのは各章毎に差し込まれるメールのやりとりだったかも。誤字脱字だらけ、トンチンカンな顔文字・絵文字使いまくりな麟音の文章も相当おかしいのですが、冷静すぎる悠太のツッコミと蘇芳さんの絶賛ぶりの対比に噴いた。お嬢様莫迦もいい加減にしろよこのメイド。(←褒めてます)