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運命のタロット3 《運命の輪》よ、まわれ!

[著]皆川 ゆか [絵]乱魔 猫吉

唯の計らいで学生寮の懇親会に参加することになったライコ。ところが、懇親会の最中に片桐先輩の部屋から不吉な物音と叫び声が聞こえてきた。不吉な予感と共に片桐先輩の部屋に向かうライコと《魔法使い》だが、部屋の周囲は霊格の高いものに反応するという強力な結界で覆われていて……
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運命のタロット〈3〉「運命の輪」よ、まわれ! (講談社X文庫—ティーンズハート) (文庫)
色々な人から「運タロは3巻で一気に雰囲気変わるよ!とりあえず3巻まで読むべきだよ!」って言われたけど確かにその通りだった!というわけで“改変”が成立して本格的に物語が動き出すシリーズ第三弾。

“改変”によって具体的に何が起こるかは2巻後書きで示唆されてましたが(しかしやっぱりあそこでバラすのは色々と反則だと思うのですが!!)、具体的に誰が…というあたりで散々ヤキモキする羽目に。粗筋とか展開とか、明らかにあの人っぽいよなー、でもこれだけ露骨に誘導されると実はミスリードで他の人が……とか考え込んでたら普通に考えすぎだったというオチだった。

そんなわけで、身近な人間の死に触れてようやく尻に火がついたライコが、片桐先輩を巻き込む事件の実行犯である《恋人たち》の協力者を探す事になるわけですが、もうライコ以外全員怪しく見えてくるから困る!!そもそも恋人たちの協力者には、彼らに協力しているという自覚が無いわけで、《魔法使い》やライコに対する態度から絞っていくわけにもいかず…うーん、ほんとなやましい。

次辺りでとりあえず《恋人たち》にまつわる事件解決かな?と期待しつつ、このペースだともうちょっと巻数使いそうかなあ…とか。もうちょっと物語のペースが速いと嬉しいんだけどなあ。面白いんだけど、もどかしく感じることが多々。

ところで全然本筋に関係ありませんが、あとがきやら本文やらの単語が色々時代を感じさせて、感慨深かったです。中森明菜がデビューしたての新人って描写されてたり、パソコンがPC98だったり……


運命のタロット2 《恋人たち》は眠らない

[著]皆川 ゆか [絵]乱魔 猫吉

なしくずしに《魔法使い》の協力者にされてしまい、虚空に喋ってるヘンな娘みたいになってしまうわ《虫》に襲われて覆面姿で空を飛ぶハメになるわ、片桐先輩の親衛隊の目の敵にされるわ…もう大変なライコ。その上《恋人たち》が《魔法使い》とライコに戦いを挑んできて!?
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運命のタロット〈2〉「恋人たち」は眠らない (講談社X文庫—ティーンズハート) (文庫)
シリーズ第二巻。前巻ラストで《恋人たち》が動き出して、ようやく物語が動き出したよ!と思ったら再び学園内のゴタゴタ話になってしまってとても肩透かしくらいました。《恋人たち》の正体を探るため動き出すのかと思ったらライコはすっかりそんなこと忘れて学園生活に舞い戻ってしまうし…うおお、話が、話が進まないのがもどかしい…!!

とはいえ、学校の方でも親衛隊が露骨にライコを敵視し始めたり、『第二新聞部』なる組織と新聞部が「謎の空飛ぶ覆面美少女(=ライコ)」の正体を暴く対決とかはじめてしまったり、と大分しっちゃかめっちゃか。どのトラブルも全く解決の糸口が見えてこないのがひたすらもどかしいです。ライコ、片桐先輩にきゅんきゅんハートマーク飛ばしてる場合じゃないよ!あと佐倉がホモにしか見えません。

終盤で《恋人たち》がようやく本格的に《魔法使い》との対決姿勢を見せて、見届け人の《運命の輪》が意味深な発言をしたり……とようやく(今度こそ?!)物語が本格的に動き出しそうな気配。とりあえず3巻で何が起きるのかとても楽しみで……


「あとがき」が3巻で何起きるのか思いっきりネタバレしてるのはアリなんですかこれ!


運命のタロット1 《魔法使い》にお願い?

 

憧れの片桐先輩に憧れて…という些か不純な理由で新聞部に入ったライコこと水元頼子は、20年間封鎖されていた資料館に取材として入る事に。そこでタロットカードを1枚だけ発見したのだが、家に帰ってみるとその《魔法使い》のタロットカードの大精霊と名乗る謎の美形が現れる。どうやらタロットカードの封印をといてしまったらしくて…!?

個人的お気に入り度数

ついったーの少女小説読みの間で何故か「見守る部」が出来るほどの再読ブームな「運命のタロット」シリーズ。実は中学生時代に自分内少女小説全盛期が来てた際にずっと気になってて、結局ご縁がなくて手を出せなかったシリーズだったことを思い出して今更集め始めてみました。…んで、古本屋に行く度にこそこそと運タロを探す日々が続いたのですが、むしろ「ティーンズハート」そのものがめったにないよ!!昔投売りされてた小林深雪とか折原みととか花井愛子すらないよ!!!キャンパス文庫やスーパーファンタジーはちょろちょろあるのに!マジでびっくりしました!!

まあそれはとにかく、ひょんなことから魔法のタロットカード?らしきものの封印を解いてしまった女子高生・ライコのお話。ぶっちゃけ物語は導入というか「さあこれからだぞ!」ってところで終わってしまうので評価不能な感じなのですが……もうちょっと物語の全体像が明かされてもよかったんじゃないかなあ、とか思わなくもなかったり。「その後面白くなる!」って聞いてなかったら色々とキツイものがあったかも……

ていうか何より、ハートマークとか()表現によるセルフツッコミとか状況解説とか、先ほど読んだ「セイバーマリオネットJ」の擬音表現改行連発とは別の意味でいろいろ、なつかしかった。自分がハマった当初の正しい「ライト」少女小説臭がプンプンした。“(しくしく)”とか、昔良く使ったなあ!フォントサイズ弄りはないけど極太ゴシック体による強調表現懐かしいなあ!!とか。

とりあえずラストで敵っぽいキャラクターが現れて、2巻からようやく物語が本格始動しそうな予感なので、続きを楽しみにしたいと思います。