ページ 4 | 今日もだらだら、読書日記。

▼ 最近の記事

死に戻りの魔法学校生活を、元恋人とプロローグから(※ただし好感度はゼロ)2

 

「次は僕が頑張る番というわけか」
オリアナの死を目の当たりにした直後に意識を失ったヴィンセントは、 気がつくと四歳の頃に巻き戻っていた。 次こそは死に戻りを乗り越えるために、 入学するまでに着々と準備を進めていたが、 今度は彼女に二巡目の人生の記憶がなかった。 自分を好きになってもらう努力?? 完全な不得意分野を、ヴィンセントはなんとか突き進む…! 前途多難な三巡目の魔法学校生活、スタート!

めでたく両想いになったのもつかの間、4歳の頃に死に戻りしてしまったヴィンセント。今度こそ死に戻りを乗り越えて彼女と幸せな未来を迎えようと独り奔走し、満を持して魔法学校への入学を迎えるが、今度はオリアナの方が死に戻る前の記憶を失っていて……。

前巻以上に恋愛を拗らせたヴィンセントの七転八倒可愛すぎる

記憶を持って死に戻ったヴィンセントと二巡目以前の記憶を持たないオリアナ、前巻とは正反対の立ち位置でスタートする三巡目を描くシリーズ第二巻。女性に対する経験が足りなさすぎるヴィンセントが表面上はお堅い優等生を装いながらオリアナとの距離の詰め方がわからなくて七転八倒してる姿が正直可愛すぎた!前巻でも相当オリアナへの想いを拗らせていましたが、死に戻りという異常現象に加えてオリアナの記憶喪失が相まって完全に恋愛面に関してポンコツになっちゃってるの微笑ましすぎる。「何故オリアナは僕のことが好きじゃないんだ」(※オリアナにとってはまともに話すの2回目くらいの頃)で腹抱えて笑ってしまった。それにしても本人も言ってましたがオリアナ談めちゃくちゃスマートに向こうから告白してくれて常にオリアナを巧みにリードしてくれたとかいう「ヴィンス」、オリアナ側のフィルターがかかっている可能性を差し引いてもどう考えても人生一巡目のヴィンセントじゃなくないですか……下手するとこれ全然ループ三周目なんて生易しいものじゃないのかもしれないぞ……。

入学前に書いたヴィンセントの宣誓書とか、毎年こっそり二巡目の人生での出来事を踏まえた花束を送るヴィンセントとか、エピソードがいちいち甘酸っぱすぎるんですが本当にこの人、人生二巡目とは思えないほど恋愛と言うか人間関係構築するのが下手クソだな……休暇中のオペラハウスでの邂逅とかもヴィンセントが苦労してオリアナと遭遇できるチャンスを探ってたのにオリアナが「冗談」だと済ませてしまうのとかも本当にニヤニヤしてしまう。距離感を図り間違えたら最後ストーカー扱いされても不思議ではないところをギリギリ「イケメン無罪」で切り抜けていく感じのヴィンセントの拗らせっぷり、本当に良かったです。

オリアナのことが好きすぎて彼女が何やっても可愛いし彼女の一番でありたいという気持ちが今にもはみ出しそう(はみ出してる)な反面オリアナ含むだれとも二巡目の人生での記憶を共有出来ないことに苦悩するヴィンセント。友達から始まって少しずつヴィンセントへの恋心を育ててきたけどヴィンセントが時折語る「大好きな女の子」(※二巡目の人生でのオリアナ)の話を聞いて自分が彼の眼中にないことに絶望して割り切ったつもりでも割り切れないオリアナ。オリアナを手に入れて二人の死亡フラグを阻止するために勉強に専念して二巡目よりも人間関係が希薄になってしまったヴィンセントと、第二クラスで友人達に囲まれて楽しそうに過ごしているオリアナ。1巻とは真逆になってしまった二人の立ち位置と両片想いの行方が印象的でした。いやでもいくら立場が入れ替わったとしてもここまで完璧にかつての相手と同じ想いを拗らせるこの二人、間違いなく相性バッチリだとおもうんですよね早く結婚した方がいいよ。

二人の立場が逆だからこそ見えてくる新事実、前と同じ道を辿っているようでいて少しずつ変わっていく展開も楽しかった。もちろん一番気になるのは二人の死を巡る謎の解明ですが、細々とした所が違うので同じイベントの話でもどこがどう違うのかワクワクしながら読むことが出来ました。特に一巡目では想いに気づけず、二巡目では悲恋に終わってしまったヤナとアズラクの関係、ヤナが自分の気持ちを打ち明けたりアズラクがオリアナのパンツを捕るイベントが発生しなかったりしたことが三巡目でどう変化するのかとても気になる。あとどう考えてもループに関係してそうなミゲルの意味深ムーブ……。

三巡目の途中でまだまだお互いへの気持ちを拗らせたまま完結編となる3巻へ続く。果たしてふたりは死に戻りを乗り越えることができるのか、最後にどういった結末が待っているのか楽しみで仕方ありません。

記事への反応
なにかあれば
  • わかる (1)
  • 面白かった (1)
  • 興味が湧いた (0)
  • 持ってる (0)
  • 買いました! (0)
  • ぱちぱちー (0)

強制的に悪役令嬢にされていたのでまずはおかゆを食べようと思います。

 

ラビィ・ヒースフェンは、16歳のある日前世の記憶を取り戻した。今生きているのは、死ぬ前にプレイしていた乙女ゲームの世界。そして自分は、ヒロインのネルラをいじめまくった挙句、ゲームの途中であっさり処刑されてしまう悪役令嬢であることを。 しかし、真の悪役はネルラの方だった。幼い頃にかけられた隷従の魔法によって、ラビィは長年、嫌われ者の「鶏ガラ令嬢」になるよう操られていたのだ。 今ついにその魔法が解け、ラビィは自由の身となった。それをネルラに悟られることなく、処刑の運命を回避するために必要なのは「体力」――起死回生の作戦は、屋敷の厨房に忍び込み、「おかゆ」を作って食べることから始まった。 毎晩おかゆを食べ続け、徐々に回復してきたラビィ。彼女を蔑んできた弟のフェルや、形だけの許嫁である第一皇子のバルド、バルドの命令でラビィの監視をしていたサイなど、周囲の目も変わり始め――!?

メイドのネルラから隷従の魔法を掛けられ、意に沿わず気の狂った令嬢を演じ続けていたラビィ。16歳の雨の日、奇跡的に魔法の影響から脱するのと共に前世の記憶を思い出す。ここが乙女ゲーム『ハリネズミの国にようこそ』の世界であり、自分は悪役令嬢としてヒロインのネルラを苛め抜き、婚約破棄から処刑エンドに至る脇役キャラであることを。処刑される前に逃げなければと思うものの、ネルラに操られていた頃の影響で味方もなければ体力もない。食事すらロクに取れない状態で……!?

雨垂れで岩を穿つかのような、努力と根性の物語

転生モノっぽいし、タイトルからなんとなく「おかゆ(※すごいマジックアイテム)」みたいなものかとおもったら違った!孤立無援の状態で目と鼻の先の破滅フラグを突きつけられた主人公がまずは「体力をつける」という本当に小さな一歩から始めて少しつづ人間としての矜持と尊厳を取り戻していくお話でした。

ネルラに隷属・監視される日々から抜け出したのは良かったものの10年以上食事をまともに与えられなかった彼女の見た目は骨と皮だけ、歩くのもやっとという重篤な栄養失調状態に。貴族の高カロリーな食事は胃が受け付けず、家族も含めて家の人間はネルラに骨抜きにされていて食事を任せられるような従者もおらず、仕方なく自ら夜な夜な食堂に赴いては前世の料理の知識を元に米を茹で、(他に食べられるものがないので)「おかゆ」を作って食べるという毎日を送ることに。

これに限らずとにかくレベル1どころかバッドステータス盛り盛り状態で身動きの取れない所から始めた主人公がチートもユニークスキルも使わずとにかく少しずつ自分のできる範囲で努力を積み重ねていく展開がとても良かったです。前世が営業職という設定も色んな意味でメンタル強くて草の根活動から頑張る彼女の行動に説得力を感じられてよかった。ヒロインの目を盗んで鍛錬(というか体力づくり)を繰り返し、おかゆから少しずつ味のある食べ物にステップアップしていって、魔法への理解を深め、国外逃亡のための資金を貯め、その中で周囲の人間達との確執も少しずつ取り払われていって……地道な行動によって少しずつ味方も増えてくる。そんな彼女の小さな努力が実を結んで国家を脅かす巨悪を打倒するという、雨垂れ岩を穿つを地で行くようなクライマックスでとても心地良かった。対して、敵であるゲームヒロイン・ネルラはラビィなどすぐに潰してしまえるような圧倒的な力を持っていて、いい感じにストーリーに緊張感がある。彼女とは開始直後に距離をおくことになるので意外に本編ではあまり関わってこないんですが、一度彼女が動いたら最後これまでラビィが地道に積み上げた物も全てひっくり返して即破滅目前!!みたいな状態になってしまうのでハラハラしながら見守る羽目になりました。

恋愛要素もちゃんとあるけど、破滅エンドに立ち向かうので精一杯なラビィが自分への恋愛感情に全く気づいていなくて、全てが終わってからようやく恋愛の方に意識が向くのさもありなんで良かったな。こんな極限の状況でイチャイチャされても反応に困るもんな。偶然ふたりのやりとりを目撃した弟のフェルから「姉さんがいやらしい目で見られてた!」みたいなこと言われてしまうの本当に微笑ましくて笑ってしまう。努力の人なヒロインとその努力にこそ価値を置く彼の人はお似合いだと思うし、幸せになって欲しい。

「乙女ゲーム」の使い方も面白かった

このお話、とにかくものすごい努力と根性の物語ではあるんだけど、元になった乙女ゲーム『ハリネズミの国にようこそ』の転生後世界の関わり方がめちゃくちゃ面白かった。そもそも乙女ゲームの悪役令嬢転生モノで「ゲームヒロインが悪」というのは割りと珍しくはないけど、ゲームの展開が何らかの事情で歪められていたりゲームヒロインも転生者で〜という展開が殆どなのでこの作品のように元々の設定としてゲームヒロインが悪・悪役令嬢が被害者となっているのはかなり新鮮に感じる。また、ゲームに登場するキャラクターの名前が動物モチーフで統一されていて、その名前がキャラクターの内面や立ち位置を理解する上でのヒントになっているのも興味深い。

果たして『最高のバッドエンドをあなたに』というキャッチは誰の視点から言われたものなのか?バッドエンドを謳っているのにヒーローと両想いになるエンディングがメインに据えられているのは何故なのか?ゲーム内に散りばめられた様々な伏線が、現在ラビィが生きる現実の世界で窮状を打開するためのヒントになっていく展開が最高に面白かったです。ネルラから逃れる方法を探していくうちに転生前には気づくことの出来なかった様々なゲーム世界の裏設定が明らかになっていくのが印象的でした。

1冊で綺麗にまとまっているし、そういう意味でも凄く良かったな。
小説家になろうに掲載されている番外編も良かったし、コミカライズも良かったです。オススメ!

記事への反応
なにかあれば
  • わかる (0)
  • 面白かった (0)
  • 興味が湧いた (0)
  • 持ってる (1)
  • 買いました! (0)
  • ぱちぱちー (3)

死に戻りの魔法学校生活を、元恋人とプロローグから(※ただし好感度はゼロ)1

 

「会いたかった!」 「申し訳ないが、人違いだろう」
オリアナにとって公爵家嫡男のヴィンセントは優しく一途な、最愛の恋人だった。 幸せな学校生活を送っていたが、十七歳の春に二人とも謎の死を迎えてしまう。 ――気がつくとオリアナは七歳の頃に巻き戻っていた。 入学式に念願の再会を果たすが、ヴィンセントには前の人生の記憶がなかった。 しかも、付き合っていたことをほら話だと思われてしまい、第一印象は最悪に……。 それでもオリアナは決意していた。この人生では必ず彼を守り抜くと。 彼が心配でなんとか傍に居続けようとがんばる女の子と、彼女が気になりながらも素直になれない男の子の、生きるか死ぬか二度目の魔法学校生活、スタート!

最愛の恋人と共に不可解な死を遂げたオリアナ。7歳から人生をやり直すことになった彼女は魔法学校で最愛の恋人・ヴィンセントと再会する。ところがヴィンセントには前回の生の記憶はなく、出会い方が変わったせいもあり初対面での好感度は最悪になってしまう……!?

人生2回目の少女×素直になれない少年が織りなす両片思いの複雑骨折

人生二周目で最愛の彼の死亡フラグを折るべく行動をはじめたものの一周目では向こうから告白してくれてずっとイチャイチャ状態だった相手からめちゃくちゃ塩対応されてしまって彼に死んでほしくないのは真実だけどいくら尽くしても報われない一方通行な想いと彼が別の女とくっついてしまうかもしれない焦燥に時折身を焼かれそうになるヒロイン・オリアナと、オリアナからの猛烈アタックを最初は煙たがっていたものの彼女の明るい性格に少しずつ心を許していったらその途端にオリアナから人生二周目の話を聞かされて「彼女が好きなのは一周目の人生での自分だ」と気づいてしまって彼女からどんな言葉を吐かれてもそれをまっすぐに信じられず不毛な方向に恋心を拗らせてしまったヴィンセント。両想いのはずなのに一周目の人生に翻弄されてお互いの本当の想いがわからなくなってしまったふたりが恋心を拗らせていく様子がめちゃくちゃ可愛かった!!報われなくてもいいからヴィンセントを死の運命から救いたいと思う反面かつて彼に愛されていた記憶がそれを邪魔してしまう、彼の傍に居るために捨ててきた一周目の人生での友人や楽しみに時折足を引っ張られてしまう、人生2周目だけどどうしようもなく年相応の少女でしかないオリアナの想いが印象的だったし、クールで大人っぽく近づき難い優等生だと思われていたヴィンセントが内心では凄く年相応の少年らしく恋心を拗らせていて、オリアナと仲の良い同級生男子どころか人生1周目の自分にすら嫉妬心を燃やしてしまうのが微笑ましい。最初はオリアナ→ヴィンセントの一方通行状態だったのが、ストーリーが進むにつれてヴィンセントの方が重たくなっていくのにはニヤニヤが止まりませんでした。

メインふたりの恋愛模様も大変良いのですけど、ふたりをとりまく周囲のキャラクター達も魅力的でした。特にオリアナの親友で異国の王女・ヤナとその護衛・アズラクの恋物語がとても切なくて。このふたり、良くも悪くも気持ちのちょっとした行き違いからの別れだったので今後の展開で幸せになるといいんですが……。あと、オリアナがこれだけ派手に求愛行動を繰り返していて、大きな虐めとかもなくクラスメイト達が暖かく見守ってくれてるのに大変ほっこりする。いやそういう描写が無いだけかもしれないですが……優しい世界……。

オリアナとヴィンセントのふたりがお互いの気持を拗らせまくりつつも少しずつ距離を縮めていった矢先……という所からの、なかなか衝撃的なラストで大変続きが気になる。なんとかして全員幸せになって欲しい!!

記事への反応
なにかあれば
  • わかる (0)
  • 面白かった (1)
  • 興味が湧いた (0)
  • 持ってる (0)
  • 買いました! (0)
  • ぱちぱちー (0)

VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた4

 

聖様が収益化剥奪!? 大人気VTuberコメディ第4巻!
クレイジーなVTuberしか所属していない大手運営会社ライブオン。三期生・心音淡雪は晴の初ソロライブへのコラボも成功し、喜んでいたのも束の間、なんと二期生・宇月聖の収益化が剥奪されてしまい!?

朝霧晴の初ソロライブでのコラボが成功し、憧れの晴先輩との距離も縮まって喜んでいた淡雪の元に2期生の宇月聖の収益化が剥奪されてしまったというニュースが飛び込んでくる。心配しなくて良いといわれたものの、それ以来聖は他のVtuberとの絡みを避けるようになり……。

淡雪のVtuberとしての成長を感じる

配信を切り忘れて酔いどれ姿を配信してしまったところなぜか人気Vtuberになってしまった心音淡雪と彼女が所属するライブオン社の愉快なVtuber達が繰り広げるコメディ第4巻。ストゼロで覚醒する酔いどれキャラ・シュワちゃんのテンションの高さも楽しいんだけど、今回はむしろシラフモード(あわちゃん)のVtuberとしての成長が凄く良かった。あわちゃん、お酒なくてもいつのまにやら普通にトーク盛り上げられるようになってるし先輩方の悪ノリには適度にノリツッコミいれつつ基本はツンツンなのも美味しかった。シュワちゃんはボケ、あわちゃんはツッコミ。清楚のことはそろそろ忘れたほうが良いと思う。

これまで受け身だった淡雪が自分から企画を立てて積極的に他メンバーに絡んでいく展開も良かった。それに対して前巻までで彼女の手腕によって(変態の)ポテンシャルを引き出された面々がすっかりその一面を自分のウリとして前面に押し出してくるの、強さしか無い。それはそれとして、前巻ラストで文字通り「新生」した晴先輩が普通に配信のコメント欄やコラボ動画に普通に混ざってくる様子には、胸が熱くなるものがありますねえ。

個々のエピソードだとクソゲー大好きネコマ先輩が自作したゲームを淡雪がプレイする『ネコマ先輩とクソゲー』が最高に好きなんですけど、今の若い子はデスク○ムゾンネタって通じるんですかね……!?マイ○ラ……もといワルクラでデザインセンス壊滅的で豆腐的なオブジェしか作れない淡雪が何故か建築対決で他のライバー相手に勝ち抜いてしまう(概ね決まりては自爆)『ワルクラ配信2』も良かった。ゲーム実況系のネタはハズさないなあ。

二期生3人の、意外な素顔が良かった

今回は2期生の下ネタ担当・聖様が収益化剥奪されたことに端を発する2年生掘り下げ回。これ表紙が公開されてから何度も言ってるけど、表紙の聖様のおっぱいがタイトル文字で隠されてるの、これセンシティブ対策で谷間とか隠す時にやるやつだ〜〜!!!ってメチャクチャテンション上がってしまった。センシティブ問題を扱う今回の話に完璧に合ってる。偶然にしては隠し方が完璧すぎる。

自由奔放でエロい人かとおもいきや本当はとても繊細な心を持っていて性的マイノリティな自分を気にしていて周囲に壁を作ろうとする聖様、ライブオンでは数少ない常識人…とみせかけて実はめちゃくちゃに愛情が強くて強い女のシオンママ……頼れる先輩のようで実はとっっっっても面倒くさい二人が腹を割って話していく内にすっかり愛を深めてしまう展開が大変に良かったです。いやあ百合百合してましたねえ!! 聖からの突然の告白(性的な意味で)に混乱しつつも性別の壁なんて知らんとばかりに全力でありのままの彼女を受け止めてしまうシオンが大変にカッコ良かったです。そしてそんな二人を適度な距離から楽しく見守るネコマ先輩、美味い。

それにしても全部読んだ後に表紙の配信画面のコメント欄見るともう一回笑える。キレながら祝福してるリスナーさんたち可愛いかよ。

次巻はいよいよデビュー1周年記念ということで淡雪達3期生の当番回の気配。今回の有素の家にお泊りする回でちょっと家族の事に対して思うところありそうな態度を見せた淡雪でしたが、そのへんの話もやるのかな。楽しみです。

記事への反応
なにかあれば
  • わかる (0)
  • 面白かった (0)
  • 興味が湧いた (0)
  • 持ってる (0)
  • 買いました! (0)
  • ぱちぱちー (1)

大伝説の勇者の伝説17 団子娘の出す答え

 

ライナ、人生を賭けた告白! そしてフェリスは――
絶望の未来を変えるため、生きる理由を強くするため、フェリスにプロポーズしたライナ。フェリスの返事は――まさかのイチャラブ生活突入!? 積み重ねて来た想いを交わしあう二人に、残酷な世界が牙を剥く!

絶望の未来を覆すため、そして自分の想いを強くするためにフェリスにプロポーズしたライナ。その告白は受け入れられ、ローランドで神に立ち向かう魔術の研究を行いながら、彼女との結婚式の準備を行うことに。そして数カ月後、フェリスとの結婚式が翌日に迫ったある日……。

すごい!!イチャイチャだ!!!?

というわけでここ8ヶ月ほど読み続けてきた「伝説の勇者の伝説」シリーズ既刊48冊目、ついに最新刊です。なお完結はしていない。いやもう大伝のレムルス帝国編終わった後くらいから割りとずっとそんな感じでしたけど、いよいよ両想いになってライナの言動にいちいち振り回されては頬を染めるフェリスさん可愛すぎやしませんか!?あと殴られても嬉しそうだし(それはどうかとおもう)避けちゃえる時でも避けないライナ、愛なんだよなあ〜〜。

これまでずっと、色々な意味で色気の無い関係性を続けてきた二人がお互いの関係性を「恋愛」に定義し直して、改めて恋人同士として照れたり恥じらったりする姿が大変に可愛いんですけど何より楽しかったのが初夜というか性行為を巡るやり取りでめちゃくちゃ笑ってしまった。私フェリスが読んでるのってエロ系の本だと思ってたんですがそうじゃなかったんですね!?いや確かに野獣くんの話はライナの半生をベースにしたシオンの創作だっていうのは「堕ち伝」のほうで言及ありましたが……「とり伝」読むと本屋で買って読んでたりしてたよな……出版されてるの?

会議に二人で参加して会議中にイチャイチャして(シオンにけしかけられた)フロワードに尻を蹴られたり、結婚式のために南下してきたピア様に品定めされたり……と、世界の危機が去ったわけではないのですがひたすら楽しいイチャイチャ空間でした。それにしてもスフェルイエット民国、ピア様とヴォイスきゅんがいるなら二人で法律を改正して重婚OKにしちゃえばいいとおもうんですが(というか現時点で既に法律変わってても)そこんとこどうなんですか。多分反対するのティーアしかいない。そういえばティーアに協力を求めるとか言ってたのはどうなったんだろ……。

「残酷な世界が牙を剥く」

いやまああらすじでも↑って言ってましたが!!既刊綺麗に終わってないのもうすうす知ってましたが!!ここから約5年(現実時間)待ってる(続巻を)の!!?????サブタイの「団子娘の出す答え」、ライナのプロポーズをフェリスが受け入れたことだと思っていたのですがプロポーズの受け入れ自体は割りとあっさりだったし、ひょっとしてこのラストの行動及び言葉のことを言ってるのではないか……そうだとしたら悲しすぎる……ていうか狙われてるの解ってたのに予備のデルニオとか持たされてなかったんですか……デルニオってどのくらいのタイミングまで有効なんだっけ…………。

最後の最後ですっかり忘れられてた伏線の「団子シール」が登場したので、あれって例によってリューラがこの事態を見越して掛けた保険なのかなあという予感もするのですが(フェリスにした説明、ルシルの果たした役割を考えると必要ない気がするので…)それであっさり事態が解決したらしたで全部リューラの手のひらの上になってしまうし、どうなのか……ライナが父を超えることって結構後半のキーポイントとして描かれてる気がするので、リューラの予想の上をいくライナを期待してしまう。

取り急ぎここが最新刊で予定的には次巻で完結とのことなのであとはそれを待つだけの状態ではあるんですが、正直今の展開から後1冊で終わるの??堕ち伝も割りとこのくらいのところから完結したからあっさり行くのかもしれないけど……(完結後に大伝13巻以降の時系列とかでもう1冊くらい短編集ほしくない?もう無理?)

記事への反応
なにかあれば
  • わかる (2)
  • 面白かった (0)
  • 興味が湧いた (0)
  • 持ってる (3)
  • 買いました! (0)
  • ぱちぱちー (3)

サキュバスとニート(2) 〜くえないふたり〜

 

駄サキュバスが帰ってきた! さらに新たな居候も? 本日もニート日和★
「カズてめェこのカスゥ!! 冷蔵庫にあるあたしのプリン食ったろ!?」  一度は己の世界に帰ったはずも、なんやかんやで出戻ってきたイン子。そんな騒がしくも平和な二十楽家に、新たな騒動が巻き起こる……! 「《乃艶》と申します。この度は助けて頂き、感謝の極みに――……ございます」  和友の自室(兼イン子の部屋)に放置されていた召喚陣から飛び出してきた、見た目は美少女な妖怪・飛縁魔の乃艶。  行き場のない彼女に二十楽家で居候してもらおうと提案する和友だったが、縄張り意識の強いボス犬淫魔ことイン子が素直に承服するはずもなく……?  他にもイン子の一日コンビニバイトや和友の人生初合コンなどギャグ山盛り★  狂乱ニート生活、第二弾!!

『いやらしく搾り殺されたい』という不純な願いで淫魔を召喚した引きこもりの青年二十楽和友と、和友によって召喚されたものの卑猥なものに拒否反応が出てしまう傍若無人なポンコツ淫魔・イン子。すったもんだの末に和友は引きこもりからニートに転身、イン子は一度送還されたのち再び二十楽家に舞い戻って怠惰な生活を謳歌していた。そんな彼らのもとに奈良の山奥からやってきたという飛縁魔の少女・乃艶が現れて……。

前巻以上にキレッキレなギャグが楽しかった!

ニートの青年とニートな淫魔が繰り広げる怠惰で愉快な日常を描くギャグコメディ第二巻。これまで人間の文明に触れてこなかったイン子と新キャラの乃艶が初めての電車でテンション上げた挙げ句迷子になったり、初めての自転車に翻弄されたり、何故か男ひとり女3人(うち二名人外)でラブホに入る羽目になったり(※なおエッチな展開は何もない)……と、わちゃわちゃしながら(時にはキレ散らかしながら)様々な「はじめて」を満喫する姿がとにかく楽しかった。前巻も面白かったけど、前巻以上にキレッキレだったなあ。

特にイン子が琥大朗が店長を務めるコンビニで臨時バイトをする『バイト淫魔』の傍若無人ぷりが最高に酷くて好き。イン子が飽きた結果、レジが面倒くさい注文入れた客の生贄世襲制になるところとか本当に笑うしかなかった。割りとこの手の話、共感性羞恥を感じてしまい楽しみきれない時あるんですが微妙にひどい目に遭う客の方も店側としては厄介客だったり、迷惑をかけられる琥太郎もなかなかしぶといのでいい感じに居心地の悪さを感じさせない配分で良かった。イン子がキレ散らかした結果厄介な客が暫く寄り付かなくなったの本当に笑う。

そしてイン子がバイトしてる裏で、乃艶と和友の元同級生で元退魔師の茉依がなぜかふたりで体調を崩した和友の看病をすることになる『看病縁魔』の破壊力も凄い。何が凄いってツッコミ不在にも程がある。乃艶のお目付け役として呼ばれたはずの茉依が気がつけば一緒になって和友のパンツでくんかくんかしてるの面白さしかない。

そんなハチャメチャな日常の中、和友の母・久遠那がなんだかんだいいつつも以前よりも明るくなった息子の姿を暖かく見守っている姿が印象的でした。前巻のクライマックスがなかなか重い展開だっただけに、ぎこちないながらもこれまでの空白を埋めようとする二十楽親子の姿にニコニコしてしまう。BBQの話のラストが大変よかったです!!それはそれとして息子の拗れきった人間関係(女子に囲まれているにもかかわらず現状一番好感度高いのが親友の男という謎の人物相関図)にうっかり気づいてしまった久遠那さんは強く生きて欲しい。

もうメインヒロインは琥太郎で良いのではないだろうか(混乱)

終盤でいよいよ乃艶の正体が明かされ、彼女の飢餓を利用して人間社会を崩壊させようとする乃艶の母親と対決する羽目に。前巻でのラストを経て人間と妖怪の架け橋になろうと決意した茉依、そして彼女に賛同した和友がそれぞれの異能を駆使して渡り合いつつ、正気を失いかけた乃艶を取り戻そうとするクライマックスがアツかったです。和友に召喚術師の才能があることは前巻でも語られていたけど、ああいう風に能動的に召喚術師としての能力を使って戦うの、アツいな。あと茉依さんって思った以上に強い退魔師だったんですね……。

生き方は違えど同じ妖怪だからこそ乃艶の事を一番理解していたイン子が一貫して和友・久遠那・そして茉依の意向を尊重して共に困難に立ち向かってくれるのが凄く良かった。……凄く良かったのになんでこの子最後の最後で味方の最大戦力と殴り合い始めちゃうの!?自由すぎて笑うし妖怪に対して一番の戦力になるはずのふたりが互いに殴り合ってて何の役にも立ってないの面白すぎる。

そしてイン子以上に普通の人間のはずなのに和友が好きなあまりに最後の最後でラスボスにトドメを刺しに来る琥太郎はなんなの?クライマックス以外にも要所要所で和友への親友アピールと彼への独占欲をむき出しにしつつ、彼に近づこうとする女を次々と排除していく琥太郎がだいぶ面白かったのですが、ラスボス戦に突然乱入してくる琥太郎面白すぎるでしょ。1巻のクライマックスで親友枠のお前が一番愛情重いわとか笑いながらいってましたが、2巻の琥太郎は開き直りすぎじゃない!?茉依はもうちょっと頑張らないとマジで親友に全部持っていかれちゃうよ!!

記事への反応
なにかあれば
  • わかる (0)
  • 面白かった (0)
  • 興味が湧いた (0)
  • 持ってる (0)
  • 買いました! (0)
  • ぱちぱちー (1)

大伝説の勇者の伝説16 昼寝男の結婚

 

つきつけられた最悪の選択肢。ライナの決断とは――!?
突如始まった“神からの干渉”。再び黒い勇者に堕とされんとするシオンを救うために、ライナに突きつけられたのは4つの選択。誰かを犠牲にしなければならない選択に、ライナはどんな答えを出すのか!?

唐突に再開された神からの干渉。このままでは7ヶ月後を待たずに今すぐにでもシオンは『堕ちた黒い勇者』となり、世界は終焉を迎えてしまう。それを止めるためにライナの中の『悪魔』から提示されたのは、その場に居るシオン以外の「誰か」を犠牲にする4つの選択肢。どれも選べず苦悩するライナに、数多の「絶望の未来」が突きつけられる……。

前巻からの温度差が酷い!!!

レムルスが結界を張ってから──大伝12巻から15巻までの展開は本当に色々と不穏なフラグに怯えつつも神からの干渉から開放された彼等を見るのがめちゃくちゃ楽しかった。それだけに神からの干渉が再開……という展開だけでめちゃくちゃしんどいし、それ以上にライナが見せられた幾多の未来という名の地獄絵図がひたすらしんどい。一見幸せそうに見えた「全てを諦めてフェリスと幸せな家庭を築く未来」の絶望が一番深かったというライナの言葉が本当にしんどかったですね……そこに逃げることすら許されないのかと。

ライナが家庭を築く未来の甘い絶望もなかなかのものでしたが、個人的には戦場で終わりのない戦いの中で生命を落とす世界の絶望もなかなか酷い。というかこの間に入るライナとシオンの挿絵、ぱっと見今巻の表紙と近い二人の顔が近いイラストで、表紙は二人が仲良く笑い合ってるのにこちらは絶望の中で死んでいくイラスト……ってなってるのがめちゃくちゃしんどいんですよ……いや意図してこうなってるのかは知らないんですけどどうしてもこのイラストを見た時表紙を連想してしまったので……。

血を吐くように絶望しながら選んだ(選ばれた)のは、犠牲をもって力を得て、シオンのなかの勇者を……神からの干渉を再び止める選択。なんかほんとう、前巻って奇跡のような一瞬だったんだなあと。いやでも本当に、人間らしい顔をしてライナ達のわちゃわちゃに加わってくるこの人の姿をもっと見ていたかったなあ……。

なにかを「選ぶ」ということは

なんとか再び7ヶ月の猶予期間を確保することはできたものの、今回の一件で改めて世界に残された時間の短さに気づいてしまったライナ達。同じ頃、エルトリアとガスタークの戦いに巻き込まれて意識不明になっていたカルネが意識を回復する。戦争だから、釣り合わないから、自分の背負った宿命……色々な理由をつけて自分の気持ちに素直に慣れなかった男子達が次々と自分の気持を伝えることを決意していくのが印象的でした。返事そのものは描かれないけど、随所でカップルが出来ていっているであろう展開は想像すると正直楽しい。(いやノアとエスリナが二人からの告白を拒むわけ無いじゃん!?という強い気持ち)(なんだかんだでこのあとクラウとカルネが言いそこねる展開はありうる)

そんな中でライナも、自分の中の気持ちに決着をつけることを決める。自分が好きなのは誰なのか……誰を失ったら耐えられないのか。前巻のハーレムラブコメ展開が本当に楽しかったので残念ではあるんだけど、ずっとずっと誰かを「選ぶ」ことから逃げ続けて両手では抱えきれないほどの仲間たちを手放せずにいたライナがフェリスとシオンのたったふたりを「選ぶ」展開、ものすごくよかった。たとえそれが、彼を想う誰かの気持ちを拒む結果になるのだとしても。

ラストの挿絵が良い仕事してる〜〜〜と言うか今回は今まで以上に挿絵が最高の高でした……絶望も希望もここにある……。

記事への反応
なにかあれば
  • わかる (2)
  • 面白かった (0)
  • 興味が湧いた (0)
  • 持ってる (0)
  • 買いました! (0)
  • ぱちぱちー (2)

大伝説の勇者の伝説15 悪魔の恋模様について

 

フロワード、乱心!? かくして、再び狂いだした歯車の行方は……。
妹を守るため「悪魔」となったルシルと、そんな兄を心配していたフェリス。二人を長年にわたるわだかまりから解放したライナだったが、その目の前で、フェリスがフロワードの凶行に遭い――!?

エリス兄妹の長年のわだかまりが解けてホっとしたのもつかの間、フロワードの襲撃によってフェリスが重症を負わされてしまう。パワーアップしたライナとルシルに手によって取り押さえられるが、フロワードはライナの大切にしている人間達が狙われていること、新たな神的存在の出現を伝えてきて……。

まさかのライナ中心ハーレムラブコメ展開突入!?

不穏な動きはいろいろとあったのですけど、(一瞬ではあるんですけど)キファやミルクがライナの元に戻ってきてフェリスとライナ争奪戦を繰り広げる、ハーレムラブコメみたいな展開に思わずニヤニヤしてしまった。「とり伝」イエット共和国編でミルクとフェリスが対決する展開はちょくちょくありましたが、キファを含めたヒロイン3人が一同に会したのってこの巻が初めてだし、ライナ自身も彼女達を恋愛対象として見ているのが大きい。そこに更に妹と和解してシスコン兄ちゃん状態のルシル、ミルク隊長の部下兼面倒くさい保護者であるルーク、田舎のオバチャン状態でデバガメしてくるシオンまで絡んでくるのがもう楽しくて仕方がない。

途中で過去のローランドの実験で喪われたルークの感情をライナが戻そうとする話とかありましたけどルークは今の時点でも十分感情あるよね。一方、特に感情をいじられた訳でもないフロワードが理性が強すぎて自分の感情・欲望に素直になりきれなかった……みたいなこといって複雑な顔してるのが印象的でした。いや、彼が自分の欲望に素直になられたらなられたで困るんですけど……。生真面目すぎて冗談を言ってるように見えないミラーのジョーク以上に笑って良いのか悩むなフロワードジョーク。

それにしても、これまでの物語であれだけ強キャラとして描かれてきたルシル・ルーク・フロワードの3人が戦闘力をそれなりに保持した状態で「味方」として描かれることもあって大伝になって一番賑やかで楽しい巻だった気がします。本当に敵にすると恐ろしいけど味方にしたらこんなに頼もしい3人もいないな。そして同時に、現在その3人の中で一番純粋な戦闘力を持っているフロワードをあっさりと下してしまったライナの成長ぶりが頼もしい。まあ、それはそれとして北の方では不穏なフラグがバリバリなんですが……。

確かに「次巻もすごい」とは言ってたが!!??

レイルードでライナ中心のハーレムラブコメやってる中、中央大陸の元三大国家最後の1つ・エルトリア共和国がガスタークに宣戦布告する。その戦場では異常な力が振るわれ、神的存在の干渉がなくなったことで登場した新たな神的存在と思しき不穏な影が見え隠れしていく。レイルードでもキファが生命を狙われる事件が起きて、ライナ達は警戒を高めていく。ところが、今度はレムルスの結界によって干渉を封じられたはずの《神》達も再び世界に干渉を仕掛けようとして……。

ほんと、楽しいハーレムラブコメ展開の裏でジワジワと不穏な影が見え隠れしてくるんですけど、最後の最後でそのオチはないでしょうっていうか前巻あとがきで今巻のラストがひどいことは既に予告されてたけど本当に前巻以上に切り方がエグいな!!!!!???3大ヒロインが一同に会したのマジで一瞬すぎない!?5Pくらいしか(BWのブラウザリーダー基準)ないじゃん!!??もうちょっとドタバタしてからでも良かったんじゃないですか!!?????っていうかモラトリアム1年しか無いんだからその1年のギリギリ限界までわちゃわちゃさせてくださいよぉ!!!

記事への反応
なにかあれば
  • わかる (1)
  • 面白かった (0)
  • 興味が湧いた (0)
  • 持ってる (0)
  • 買いました! (0)
  • ぱちぱちー (1)

大伝説の勇者の伝説14 剣の一族の告白

 

父の仇ルシルを前にライナは――!? 急転の14巻!
ガスタークの刺客に毒を流し込まれたフェリス。解毒剤が欲しければライナとシオンに手紙を届けろと脅迫され――!? その頃、ライナは父の仇ルシルを捕縛し、フェリスたちに内緒で父の研究室に連れ込んでいた……。

レイルードに帰還したライナはひとり、父・リューラの研究室へ向かう。そこにはシオン・フェリスに内緒で運び込んだルシルが捕縛されていた。一方、ガスタークからの使者と遭遇したフェリスは彼等に毒を盛られてしまい……。

今度こそ隠し事はなしの3人のやりとりにホッとした

シオンにしろライナにしろお互いの状況を言えずに抱え込んでは失敗するというのを繰り返していたので前巻のライナがひとりでリューラの研究室に向かうラストが本当に不安だったのですが、あくまでエリス家の兄妹関係を気遣っての時間差行動でホッとしました。いやでも前巻のラストはわざと不穏に描いてたよね……。でも、これまでだったらライナがひとりで抱え込んでしまいかねない展開だったからこそ、今度こそ彼等の間に遠慮はなしという事が伝わってきて改めて安心することが出来てよかった。あとライナの不在に取り乱すフェリスが大変に可愛い。最近のフェリスは本当に、ライナのことが大好きすぎて可愛いんだよなあ!!

ルシルが人間をやめて以来まともに腹を割って話すことができなかったエリス兄妹が今こそ腹を割って会話してるところを見れるのは本当に嬉しかったし、一度は敵となったライナを再び受け入れてくれるミラー一派にもホっとしてしまったし、他のメンバーと同じく《女神》の影響から脱したミルクがライナと久しぶりに会えることにはしゃいでいる姿にはにまにましてしまうし、まだ確定ではないけれど長年の敵であったガスタークとも協調路線を歩む方向性が決まって、「神」や「悪魔」の干渉があったせいで手を取り合うことができなかった人間達がすこしずつまとまっていく。明るい未来はまだまだ見えないけど、彼等が手を取り合うならばどんな窮地だって乗り越えられる気がしてくる。前巻も含めて本当に長らく見ていなかった明るい話、なのですが……。

そう簡単に平穏な展開にはならないんだよなあ……

シオンの元を離れ、中央大陸に留まっていたフロワードは明らかにニンゲンではない存在に声を掛けられる。それは神でも悪魔でもなく、10年後のリセットを受け入れて世界の停滞を望む者の声。そして愛されていることを自覚したライナの成長を危険視する者の声。その存在は自分のことを《世界》そのものだと名乗り……。

ローランドにフロワードの姿がないの、前巻のルシルもそうだったしなんか不穏な方向のフラグなんだろうなあとおもってはいたんですがやっぱりフラグだった。神の干渉が届かなくなった世界に予想以上の大物概念が登場してしまった。そして明かされるフロワードの過去、フロワードの先祖である《英雄》の正体、そして彼の持つ指輪を作ったのは「誰」だったのか……フロワードがシオンのこと大好きすぎるのは無印・とり伝の方読めば概ね知ってたからまぁアレです!!

その世界──《メノリス》から現在の世界の状況、彼の成すべきことを聞かされたフロワードは久しぶりにレイルードに帰還する。彼が真っ先に赴いたのは……というところで引き。例によって終わり方が大変エグい!!とかいってたらあとがきで「次もすごいよ!(笑)」とか書かれてしまった。不安しか無いよ!!!

記事への反応
なにかあれば
  • わかる (0)
  • 面白かった (2)
  • 興味が湧いた (0)
  • 持ってる (1)
  • 買いました! (0)
  • ぱちぱちー (4)

真伝勇伝・革命編 堕ちた黒い勇者の伝説8

 

伝勇伝につながる、堕ちた黒い勇者の"はじまり"の物語、クライマックス!
戦場の死神クラウが倒れ、劣勢に追いやられた革命軍。だが、クラウの叫びに呼応した敵兵の寝返りで、戦線は崩壊の手前で維持されていた。そんな状況で、奇蹟を起こしてみろと迫るルシルに、シオンは――!?

父王と対面し、王から紋章を奪ったシオン。状況を変えるために中立派の貴族の屋敷に向かうがその頃最前線ではクラウが倒れ、絶体絶命の大ピンチに。ミラーからの援軍も見込めない。そんな絶望的な状況の中、ルークは膠着し続ける戦況に違和感を覚え……果たして、シオンは奇跡を起こして革命を成すことができるのか。

そしてシオンの戦いは続く

伝勇伝第1巻でライナが収監されていた空白の期間を描く革命編、最終巻。ラスト1冊前になっても……というか最終巻になっても全く革命の終わりが見えず、どこからあの1巻ラストの状態に繋がるのかと思っていたら王が急死して終わるという酷くあっけない幕切れ。いやでも、元はと言えば勝利条件は王を殺すことではなく、シオンが現王以上の求心力を得ることだったわけなので当然といえば当然なのか。しかしこの絶妙に終わり方の後味の悪さ、実にローランドの気持ち悪い人外システムそのものだなあという感じで味わいがありました。

そして革命を成し遂げてもシオン達の戦いは終わらない。彼等に反抗する貴族達がしぶとく国の実権を握っていて邪魔を……というのは伝勇伝本編でも幾度となく描写されてきましたが、予想以上にライナが釈放された時点で国内しっちゃかめっちゃかな状態というか、ライナの前ではデキる王様を気取っていても水面下でアップアップしてたんだなあ……としみじみしてしまった。そして彼等の戦いは「伝勇伝」「大伝」へと続く。

やだー!!「とり伝」終わらないで〜〜!!!

「堕ち伝」とともに完結となる雑誌掲載短編の最終回「はっぴー・あんはっぴー・どりーまー」はライナが禁呪を受け、シオン達がそれを解くため奔走する……と見せかけておいて実は幼い頃の記憶がなく自分の誕生日もわからないライナの誕生日祝をするため、ローランドのみんながライナのサプライズパーティを企画するお話──を、例によって大伝のライナが懐かしく回想している話。もうだからそのオチになる予感はしてたけどほんと卑怯だっていってるじゃないですかもぉ〜〜!!!!!「伝勇伝」本編での実質的な平穏な日常終了イベントがシオンの誕生日だったのに、とり伝の最終回がライナの誕生日回だなんて完全に狙ってるじゃないですかやだーー!!!

ローランド編の登場人物が全員集合な挿絵があまりにも眩しくて、もうあまりにも最終回の挿絵で、こんなん笑いながら泣いてしまう。たとえフェリスがジャジャーン!!!とかいいながら自分の誕生日アピールに余念がなくてもオチが女体化シオンのバブみに包まれておっぱい貰う展開でも泣いてしま…………冷静に考えると最後の最後で与太話っぷりも凄いな!?

富士見ファンタジア文庫の雑誌掲載の番外編もの、割りと本編が取り返しの付かないほどシリアスになってしまってそれでも平和だった頃のなんでもない日常の話やってて温度差と尊さで風邪引く、というのわりといろんなとこで遭遇するやつなんですけど(東レやロクアカの短編もそう。フルメタはおそらく日常回の終了に合わせて短編も終わった)、伝勇伝の雑誌掲載短編はとにかくとり伝が本編時系列に追い抜かれてシリアス一辺倒の「大伝」に向かうにつれてその温度差を自ら強調してくる方向性で、どんなに面白い話やってても最後に大伝ライナの回想だったのさってオチが入るだけでこちらとしては泣かされてしまうのでクッソ〜〜〜〜〜!!!!!!!という感じでした。読者が時差で泣くことを熟知した上で計算でやってくるの卑怯(褒めてる)なんですよ……。

本編読むのに必要な要素があるから〜でめちゃくちゃ惰性で読んでた「とり伝」に「終わらないでーー!!!!!」って叫ぶ日が来るとは思わなかったけどマジで雑誌掲載分これで完結なの耐えられない。本編まだあと5冊あるんですが……!???

記事への反応
なにかあれば
  • わかる (0)
  • 面白かった (0)
  • 興味が湧いた (0)
  • 持ってる (0)
  • 買いました! (0)
  • ぱちぱちー (3)