“るご” の検索結果 | ページ 4 | 今日もだらだら、読書日記。

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お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ

 

この小説は『とある事情で離れ離れになっていた兄妹が、再び一つ屋根の下で平穏な日々を送るようになった様子を、ごく淡々と綴っていく物語』だ。たぶんそんなに面白くはならない。なぜなら兄妹の日常なんて所詮は平凡な――「さあお兄ちゃん、お布団の用意はとっくにできています。さっそく記念すべき初夜を過ごすとしましょう!」「秋子。お前はちょっと黙ってなさい」……失礼、もう一度紹介し直そう。これは主人公である僕が、超ブラコンの妹を初めとする色んな女性たちと――「あ。ひょっとしてお布団じゃなくて、お外でする方が良かったですか?」「いーから黙ってなさい」……えーとすいません、要するにラブコメです! 詳しくはページをめくってみて!

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両親の死をきっかけに別々の家に引き取られていた姫小路兄妹は6年の時を経てなんとか2人で暮せるようになった。再会した妹・秋子はその間にとびっきりの美人に、しかし超絶なブラコンに成長を果たしていて、ことあるごとに兄の秋人にラブアタックを繰り返してきて……というお話。

妹をはじめとしたヒロイン達とのテンションが高く軽妙な会話がテンポよくて、思わずニヤニヤしてしまう。直情暴走型の妹・秋子、ちょっとテンポがずれててするっとお下品な言葉を連発する那須原、典型的な百合園の女王様・嵐、そしてちょっとクールな親友・春臣。それぞれの4人のキャラクターがはっきりしていて、そこにツッコミ役な主人公が入ることで掛け合いが楽しい。軽い気持ちで楽しめました。

そして姫小路兄妹の、一見兄が妹を嫌がっているように見えるけど実はいっちゃいちゃなやりとりがとても可愛い。個人的に、転校初日の日の眼鏡に関するやり取りが大変ツボでした。「兄には常に一番可愛い自分でありたい」と言う秋子と、さりげなく妹へのデレを発揮する秋人のイチャイチャっぷりが超可愛い。……しかし、そんな二人の関係にキュンとなったからこそ個人的には最後の爆弾は無いほうがよかったなあと思うんだけど……。

個人的には色々な伏線を張っている気配だけして導入で終ってしまった印象を受けてちょっと残念。「一芸入試」の話とか兄妹が二人で暮せるだけの資金調達の話とか、主人公は凡人を装ってるけど裏がありますよ!といわんばかりなのに結局なにも明かされないまま終ってしまった…秋人がただのヘタレなハーレム主人公じゃなく、イケメン補正をちゃんと兼ねそろえているので、余計明かされなかった部分が気になってしまった。

ていうか個人的に秋人と彼の親友・春臣との電話のやりとりがめちゃくちゃツボだったので最後の展開には実にがっかりしました……本当にがっかりだよ……なんでそこでそんなどんでん返しするんだよバカヤロー!!!(男泣き)
(お察しください)

それにしても物凄く久しぶりに、表紙に惹かれて表紙買いしてしまった。イラストも可愛いんだけど、とにかく装丁が可愛くてときめく。カラーページのレイアウトも可愛くて、本当にやばかった。


【ラ管連るっ!】スタート:「今日だら」号

今ラノベ感想サイト界隈で流行らしい平和さんテンプレをうちでもリスペクト!!
……いえ、なんかやらないといけないような気持ちにかられたので。

あわせてよみたい

ご挨拶

はじめま(以下略)

読書傾向について


さて、本題のオススメ紹介に入る前に私の読書傾向などについても簡単にご説明をさせて下さい。私がライトノベルを読み始めたのは1995年頃、スレイヤーズやあかほりさとる世代 ((オーフェンは読んでなかったので割愛)) です。学生時代に大いにハマった後、暫くはメディアミックス作品ばかり追いかけていましたが、「ブギーポップ」「キノの旅」を代表する電撃文庫全盛期時代にどっぷりと浸かりこみ ((だがしかし元凶はその2つではなく「ダブルブリッド」だった)) 、現在ではディープな勢いで読みふけっています。

読む作品の傾向としてはまず基本として熱血と厨二と異能が大好きで、ハーレムハーレムしたただのラブコメ ((当ブログのMFJカテゴリの記事数が異様に少ない元凶とも)) とかでなければ美味しくいただけます。最初の頃は角川スニーカー・富士見ファンタジア文庫が中心でしたが、今はすっかり電撃文庫がメインに……なったと思いきや最近はファンタジア文庫にすっかり原点回帰中。苦手分野はラブコメ時空の強いレーベル全般。面白い作品も多いのですがどうしてもハードルが高くなってしまいます……。

ちなみに最近は富士見ファンタジア文庫の「東京レイブンズ」やメガミ文庫「魔王様げ?む!」、ビーズログ文庫の「死神姫の再婚」が面白かったです。電撃文庫の「境界線上のホライゾン」は全裸をこよなく愛する皆さんには大変オススメですので各自紳士の皆さんは今すぐレジに走ると良いと思います。

マイ・ベスト・ライトノベル


ラノベ関係のオフ会以外で初めてお会いする方にライトノベル遍歴を話すとかあまりない気がするのですが、とりあえずすぐに挙げる作品が3つあります。「セイバーマリオネットJ」「ダブルブリッド」「フルメタル・パニック!」の3つです。

4829129018SMガールズ セイバーマリオネットJ〈12〉
愛・乙女 (富士見ファンタジア文庫)

あかほり さとる ことぶき つかさ
富士見書房 1999-07

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ラノベにハマった黎明期に読んだシリーズというと「スレイヤーズ」「小説TWINSIGNAL」「セイバーマリオネットJ」の三択なのですが、一番未だに思い入れの強いシリーズはこれかなあということで。感情を持った機械仕掛けの乙女達と世界をかけた恋愛をすることになった普通の少年の物語。ただのハーレムラブコメかと思っていたらどんどんディープに、重たくなっていったのが印象的でした。個人的マイベストは5巻と12巻。

余談ですが、人生で一番読み返した小説はノベライズですけど「小説TWINSIGNAL Vol.2 仮想の未来」だと思います。人生で一番読み返した本だと思うし、今後この小説よりも読み込む小説は金輪際現れないんじゃないかなあと思います。愛すべき人を失った電子生命のお話で、原作コミックスを知らない人にもオススメ。

4840214174ダブルブリッド (電撃文庫)
中村 恵里加 藤倉 和音
メディアワークス 2000-02

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ライトなラノベ読みだった私をディープなラノベ道に突き落としたシリーズ。「アヤカシ」と人間の狭間の存在・『ダブルブリッド』である主人公・片倉優樹と彼女を憎み、慕い、のちに傷つけようとする男・山崎太一郎の物語。4年越しの新刊発行・完結の報せを聞いた時には飛び上がって喜んだのも懐かしい思い出です。

ところどころに激しい「傷み」の描写があり、なかなか人には布教しづらかったりもするのですが…でも大好き。

4829128399戦うボーイ・ミーツ・ガール—フルメタル・パニック! (富士見ファンタジア文庫)
賀東 招二 四季 童子
富士見書房 1998-09

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今、一番完結が待ち遠しい作品。数年ぶりに新刊発行とシリーズ完結の告知があり、ラノベ好き界隈では話題性も高いこの作品。ラノベジャンルでは比較的珍しい?ロボットアクションというジャンルの魅力を存分に生かした熱いバトル展開の数々と、打って変わった学園パートでのドタバタ具合が最大の魅力です。ていうかこの作品の魅力については大手の人が存分に語っておりますのでそちらを参照すればよいのではないかと思いますのでとりあえず「アニメ4期マダー?」「スパロボ据え置き機参戦マダー?」「完結編タノシミー!」と叫んでお茶を濁したいと思います。

ちなみにだいぶ余談ではありますが、この作品の主人公である「相良宗介」は数あるライトノベル作品でも屈指に好きな主人公です。彼の持つ重い過去やプロの傭兵としてのプロフェッショナルな仕事振りやそれとは対称的な学園生活でのヘタレっぷり、そして「傭兵」としての自分と「ただの男」としての自分に葛藤する姿など……とりあえず好きなものは好きなんだからしょうがない!彼はシリーズ中でいつでも光輝きまくってますが、彼の幼少時代の語られる「極北からの声」は今でもお気に入りの作品のひとつです。 ((以上、この段落まるごと大手の人のテッサ語りの改変コピペなのであった))



え?なんでここまできて「バカテス」が出てこないのかって?

4757733291バカとテストと召喚獣 (ファミ通文庫)
井上 堅二 葉賀 ユイ
エンターブレイン 2007-01-29

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……いや、あまりにも今現在進行形でフィーバーしてる作品って、熱が落ち着いた後じゃないとこういう「マイベスト」には入れたくなくないですか。あと2年もすればマイベストラノベとして君臨してるんじゃないかなあという気がするのですがなんかこう、今ここに入れてしまうのは……違う気がします!!

今一番フィーバーしてる作品、といえば間違いなくこれなのでとりあえずこれに今一番ハマってますよ、と紹介だけしてみます。

あわせてよみたい : 読書遍歴を振り返る流れに便乗する その1(小学時代編) :https://urara.tank.jp/log/eid1229.html


死神姫の再婚 恋するメイドと愛しの花嫁

 

仮装に隠したあなたへの想い――! 最強夫婦の誓いをこめたシリーズ第9弾!!
うららかな日和のアズベルグ地方で、「春」を謳歌する者が一人……ティルナードとついに婚約することになったメイドのノーラだ。アリシアの怪我も良くなり、全員でレイデン地方へ向かう準備をしていたのだが、そこに王家から「怪奇」を主題にした仮装舞踏会への招待状が送られてくる。様々な仮装に身を包み、王宮へと渋々向かうカシュヴァーンたち一行にゼオルディスが連れてきたのは、スタンバール家の令嬢でティルの婚約者……!? 赦されない贅沢と、あなただけへの「想い」を知る第9弾!!

個人的お気に入り度数

いよいよノーラと婚約することになったティルの所に、直前でゼオ王子が横やりを入れて来て……というお話。

ティルとノーラの身分違いの恋の行方ももちろん気になるのですが、ゼオルディス王子一派とライセン一派の対立が浮き彫りになってきました。来るべきその日を見据えながら、血の繋がりに拘らない絆を確かめ合い、共に歩むことを誓うカシュヴァーン達の姿に胸が熱くなりました。一方で、同時刻にゼオ王子達一派もいよいよ覇権をめぐって動き始めて……次あたりで本格的に激突するのかなあ。いよいよ物語も佳境に差し掛かってきた感じ。

まあしかし、それは置いておいても巻を経るごとに加速するカシュヴァーンの妻バカぶりが最高すぎる!!まさしく文字通り「恋は盲目」状態になってしまって、トレイスやノーラやルアークのしょっぱい視線もなんのその、アリシアの美しさを他の男に悟られてしまわないよう必死なカシュヴァーン様が割と残念な方向にほほえましい。

しかしその一方でカシュヴァーンと出会ったことで少しずつ自らの恋心を自覚していき、年頃の少女らしい恥じらいを見せ始めたアリシアが可愛いのなんの。旦那様とのイチャイチャも少しずつグレードアップしていって、「お腹痛い」も「お腹が壊れる」までグレードアップ。もうほんと、二人のイチャイチャっぷりを見てるだけでも幸せいっぱいになれそうなこのシリーズ。今回も本当にごちそうさまでした。

というか皆がいる前で旦那さまを「懐柔」するべく「色仕掛け」を敢行して返り討ちに遭うアリシア可愛すぎるだろおおおおお!!!!!(ゴロゴロゴロゴロゴロ)


ギャルゴ!!!!! 地方都市伝説大全

 

占い師だった祖母から「人間以外の多くの女性に愛される」と予言された田中春男。ギャルゲー攻略が異様にうまいことから「ギャルゲーゴッド」→ギャルゴと呼ばれ、リアルの女の子とはとんと縁のない日常を送っていたが、ある日なぜか凶暴で有名なドーベルマン(♀)に懐かれたり、妹の持っていた人形が喋り出したりしはじめて…

個人的お気に入り度数

リアル人間の女の子にはもてないが、人外の女の子とギャルゲーのヒロイン達にはモテモテな少年・田中春男が占い師にして町の都市伝説ハンターだった祖母の跡を継ぎ、都市伝説の元となる怪異と対決していくお話。手にとったきっかけはどうやら感想サイトで「ご近所ヒーローもの」「ピンク髪ヒロイン」という属性描写を見たかららしいです。

ちょっとおかしな連中に振り回されながらも、身近な友人達のために必死で立ち上がる主人公の姿には好感が持てるのですが、なんか全体的にむりやり詰め込んだ要素を扱いかねているような印象を受けて、最初の方は全く物語の世界に没入できなかったなあ。特に第一話は、主人公の動機から何から全てが唐突に思えて、設定書きを読まされているような印象を受けて読んでいてキツかったです。“ギャルゲーゴッド”という設定も物語に一切なじんでないように思えたし、主人公の独特の語り口も一つの魅力なんでしょうが、特に高所恐怖症になった理由とか、本当に「目的のための理由」という気がして、全く感情移入できなかった。

ただ、大体の設定が提示された後に満を持して始まった第二話はかなり面白かった。天然ボケなヒロイン・コトリさんと彼女に“お似合い”な美青年・桑島に嫉妬する春男が迷走する姿には凄く共感できたし、ギャルゲー友達である草一の為に身体を張って立ち上がろうとする春男の姿が印象的。特に、いじめられている彼の為に意外な人物が立ち上がる場面では、胸が熱くなりました。

しかし、2話の最後で衝撃の事実が明かされるんですが……それを受けた後、3話での春男の態度があまり好きになれなくて。なんか結局春男の事を本気で心配してくれてるエリアスを傷つけた上に、「コトリさんを巻き込まないため」といって逆に彼女を傷つけてしまって、それでも完全に彼女との関係を断ち切ることができないヘタレっぷりが…そこは彼女との関係を断ち切るにしろ彼女のそばで護る立場にたつにしろ、もっときっぱりかっこよく決めてほしかったなあ。

あとやっぱり、この作品ってなんか設定出しが下手だとおもう…。ラストで明かされた「都市伝説」の内容については思わずニヤリとしてしまう所があったのですが、その前までに展開されていた内容があまりにも重かっただけに、なんか大きく肩すかしをくらったような印象でした。3話は次巻回しにしてでももうちょっとページ数を割いてもよかったのでは。

世界観設定やストーリーやキャラクターには魅力を感じるのですが、なんか全体的にのめりこめない自分が居て、それが残念。正直、どこが笑いどころかわかんなかったし。ただ、第二話は普通に面白かったので、案外2巻以降読んだら普通に楽しめちゃうかもしれず…うーん。

一応続きも買ってあるし、巻を重ねるごとに面白くなるみたいな話も聞いたので、また気が向いたら読みたいと思います。


ラノベ部3

[著]平坂 読 [絵]よう太

留学生のリアを加え、それでもいつもどおりまったりとした日々を過ごすラノベ部の面々。ある日、漸く自室の片付けがひと段落したリアが文香達に教えてもらった書店に向かったところ、意外な人物と出会って……
   個人的お気に入り度数
ライトノベル部こと「軽小説部」の面々が部室で他愛もないことを語り合ったりする学園小説シリーズ、完結編。今回はラノベ部内を駆け巡る恋愛戦線に大きな動きが!?

小ネタ一杯で軽いノリで楽しめる文章の数々には相変わらずニヤニヤが止まらないのですが、やはりリレー小説の破壊力の高さが異常。人が変わるごとにどんどん勝手な方向に変わってしまう物語も凄いんですが、今回は何より文香パートが酷い。漢字の少ない、子供のような文体とはうってかわったグログロな展開に噴出しました。っていうか今回の文香は隠し切れない黒オーラ出てた気がするんですがきのせいですか!リアの気持ちに気付いた途端告白したり…と、この作品で一番黒いのは実は彼女なんじゃないかという気がしてきた……

竹田を巡る恋愛戦線は駆け足で終わってしまっていてなんだか物足りない部分も多かったですが、ずっと文香に自らの正体を隠していた暦が…とか、いろいろな部分にきちんと決着がついていってスッキリした終わり方ではありました。(しかし、文香と暦の見開きカットは正直必要だったのか…?ここは普通の1P挿絵でよかったと思うんだけど)それにしても、暦は様々な意味で将来が心配です。文香の妹と共に変な方向に足を踏み外さないようにしていただきたい…

そして堂島かこいいよ堂島。彼の“日常系”作品に対する考察は自分の趣味嗜好とも繋がるものがあって面白かった。個人的には、このシリーズではやっぱり堂島が好きだったので、彼の出番が結局最後まであんまりなかったのはちょっと残念です。

元々小ネタの集合体みたいなラノベなので、マンネリと言われる前にまとめてしまう方が綺麗な終わり方なのかもしれないけど、盛り上がってきた恋愛戦線とか暦の小説家としての・少女としての成長はもうちょっと長い時間をかけて眺めていたかったかも。あと1?2冊くらい読みたかった気がするなあ。特に女性陣3人に振り回されるヘタレ竹田、という構図がもうちょっと見たかったなぁ!!あとラストで出てきた暦の母親が素敵すぎなんですが彼女の出番は!

最後までニヤニヤほわほわ、楽しく読ませていただきました。
次回作もこんなノリの日常系ラノベになるそうなので、そちらもちょっと気になる。楽しみです。

最後に、自分の見つけたもので、元ネタ作品が明記されていなかった系のネタ一覧。
今のところネタまとめやってる感想記事がなかったようなので……ほぼ自分用まとめメモ。
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H+P(3) —ひめぱら—

[著]風見 周 [絵]ひなた 睦月

姉妹の中で自分だけ魔力が低いことを気に病む第四王女・アルト。姉達や妹や恭太郎達と一緒に赴いたリゾート地で「誘惑の聖杯」を手に入れていた彼女は、とある出来事がきっかけとなり思いあまって聖杯を使ってしまう。ところが、それが原因で後宮を揺るがす大騒動に発展して!?
   個人的お気に入り度数
表紙絵の通り、第三弾は第四王女のターン。引っ込み思案で目立たない王女様の、意外な一面が覗けるお話です。

まったく、今月の富士見ファンタジア文庫はグッジョブすぎるな!!
恭太郎の女装メイド姿の挿絵だけでもおなかいっぱいです本当にありがとうございます。主人公の女装はネタとしてあっても真面目に挿絵入れてくれるラノベ意外に少ないからなあ!恭太郎が羞恥心と決壊しかけの理性を必死にこらえながらピコル師匠にセクハラを強要される姿が本当にたまりません。師匠グッジョブ一生ついていきます!!でも本当は女装だったら胸はない方がいいね!!(聞いてない)

アルトが仕込んだ「誘惑の聖杯」から生成された媚薬を飲んでしまったおかげで、女だらけの後宮はただ一人の男(=恭太郎)を喰らおうとする(性的な意味で)野獣達の檻と化した!というお話。一言で要約すると恭太郎総受け

魔力を持たないアルトが自分の両親に対して抱く不安や、恭太郎や姉姫達に「好きになってほしい」と願う気持ちにはきゅんとなったのですが、1巻2巻と比べると微妙だったかなぁ。序盤で媚薬を飲んでしまった王女様達が次々に羞恥心を捨て去って(いろいろな意味で)迫ってくる場面が様々な意味でインパクトありすぎて、他あんまり印象に残ってないというか…こんなに、文章内で「はーとまーく」を使いまくってるラノベって久しぶりに読んだ…。

後書きによると、まだまだ序の口だよ!巻を重ねるごとにエロくなるよ!ということなのですが、個人的には2巻くらいのエロさで止めておいてほしいなぁ。2巻のレイシア様のカラーページのアレとか、エリス様のツンデレ具合とか、エロくて素晴らしかったと思うんです。何が違うんだ、といわれると説明できないんですけど。

しかし、次の巻ってこの調子で行くと第五王女のターン?いろいろな意味で犯罪スレスレなりそうだねそれ!


「2008年下半期ライトノベル萌杯」投票します(※パッション増量当社比150%)

ラノサイ杯のシステム流用して、キャラ萌え投票ってどうよ?
メインとなるのはキャラ萌えであるため、作品自体の出来は全く問題ではありません。この方式なら投票自体が目的にはならず、思う存分自分のサイトで萌え心を発揮していただけます。メカ萌え? 動物萌え? ご自由にどうぞ!
ていうか、投票するのはただのおまけで、好きなキャラについて語ることこそが真の目的であるとあえて断言しましょう!

というわけで投票します。というかなんかもう、投票せざるをえないと思った。パッション全開の萌え語りに加え、個人的にツボに入った場面の引用等もございますのでネタバレとかを細かく気にする方はご注意ください。心の準備が出来たら「続きを読む」をクリックするんだ!

なお、書影は該当キャラが映っているものを率先して表示させているので期間内・期間外・関連メディアなどぐちゃぐちゃですがその辺はご容赦ください。本当はもういっそ、自分で絵描くしかないんじゃないかと思ったんですが語りに時間掛けすぎてそんな暇なかったっていう!!っていうか男子キャラも表紙に出してください!!

…とりあえず最初に一言。長いよ?
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今月のまとめと読了記録[2009年1月分]

1月に読んだ本は18冊でした。
冬休み中殆ど本を読まなかった上コミケから間髪居れずに原稿だったからある意味仕方ない……。

2009年1月のページアクセストップ4


 
ばけらの!2
⇒感想

これはゾンビですか?1
はい、魔装少女です
⇒感想

 
とらドラ9!
⇒感想

生徒会の四散
碧陽学園生徒会議事録4
⇒感想


元キャラ作家さんの推理やってた「ばけらの!2」と発売前からうっかり騒ぎ立てた「これはゾンビですか?」がツートップ。ジンくんは総攻(合言葉)。ゾンビはもうちょっとゲテモノ臭がしたほうが好みだったのですが…割と正統派な異能力バトルラブコメでした。「生徒会の四散」はアニメ化も決定して波乗ってますね。でも5巻でコレまで水面下で動いてきた「企業編」がどういう動きを見せるのかが心配だなあ…。

ていうか今回、3位の「とらドラ9!」除いて全部何らかの形で他所のサイトさんからの言及を頂いてるのですが、煮ても焼いても食えない感想書いたときに限って他所のサイトさんから感想リンクされてて後から恥ずかしくなるトラップは何なんでしょうか…「ジン×ヒカル萌え」とか「枯野×杉崎萌え」とか書いたときに限って!

2009年1月に読んで面白かった本


戦闘城塞マスラヲ Vol.5
川村ヒデオの帰還
⇒感想

ムシウタbug 8th.
夢架ける銀蝶
⇒感想

 
ラノベ部2
⇒感想

ベン・トー3
国産うなぎ弁当300円
⇒感想


今月は間違いなくずっとスニーカーのターン!!!
クライマックスだった「戦闘城塞マスラヲ」と「ムシウタbug」が新年早々素晴らしい勢いで魅せてくれました。マスラヲはヒデオ&睡蓮をメインにした続編シリーズの予定があり、ムシウタはこのまま本編クライマックスに続いていく…とのことで、今後の展開も見逃せません。

ますますヘンな方向にヒートアップする「ベン・トー」とパロディとあるあるネタまみれな「ラノベ部」も巻を重ねるごとに面白くなってきてて、今後が楽しみ。ラノベ部は小ネタの応酬やなんともいえない心地よい雰囲気もとてもいいんだけど無口系百合娘の暦の可愛さが半端じゃないと思うのです。

2009年1月の読了記録

メディアマーカーの読了記録から。
今月はラノベ以外ではなんといっても「バクマン。」が凄かったです。あと初期ガンガン読者としては、夜麻みゆき新刊が物凄い感慨深かった!
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ラノベ部2

[著]平坂 読 [絵]よう太

高校に入って1週間ほどたった頃、付き合っていた彼氏に振られたばかりの美咲が幼馴染である竹田の家に現れる。彼女は突然「ラノベ部」を作りたいと言いだし、竹田に3冊のライトノベルを渡して去って行くのだが……“軽小説部”創設秘話も収録したシリーズ第二弾。
   個人的お気に入り度数
ライトノベル部こと「軽小説部」の面々が部室で他愛もないことを語り合ったりする学園小説。今回は何故か部室でコスプレしたり新キャラが登場したり、ラノベ部の設立秘話が明かされたりします。

相変わらずラノベやマンガ・アニメ関係のパロディ台詞やラノベ好きには「あるあるwww」なネタが満載で、じわじわと笑いがこみ上げてきます。特に暦&リアの本棚とインターネットに関するやりとりには首がもげるほど同意したい。本棚に本じゃなくてぬいぐるみを飾るなんてリア充すぎる!インターネット時間泥棒すぎる!!!あと今うちの本棚3段で入れてるのでマジで板抜けが心配です!

コスプレの話とリレー小説の話、「入れ替わり」の話がお気に入りです。コスプレの話はラストの暦の行動がホントに可愛いなあ…!!というか、事あるごとに皆の知らない所で文香の挙動1つ1つにキュンキュンしてる暦の姿に、こっちまでキュンキュンしてしまいます。綾先輩がコスプレしていたキャラ(もえ●ん)は、最初普通にストパンだと思ってました。あと竹田にコスプレさせようとしてギアスのコスチュームを薦める→「女子の制服しかない!」→「違う、間違っているぞ!」の流れは秀逸すぎて噴いた。リレー小説は個性丸出しの部員達の文章のむちゃくちゃな繋がりにニヤニヤした後、ラストの文香パートで盛大に決壊。入れ替わり話も綾先輩の腐女子妄想を真似ようとして何がなんだかわからないことになってる文香の発言に笑い転げてました。

あと、「メタフィクション」に関する考察が普通に面白かったです。普段から意味をあまり理解しないでなんとなくーで使っている言葉というのもあるけど、やはり最近良く話題になるキーワードだから面白かったというのもあるかも。そしてさりげなくメタ考察の中にラノベパロが入ってるあたりが流石過ぎる。(“他の小説に実名で登場する”“かーずSPとアキバblog”=まんま「俺妹」の某有名台詞ですよね?あまりにもさらっとまざってるので最初ぜんぜん気づかなかったよ!!)

本編の合間に挿入される1年前のお話は、1巻の文香と似たような経緯でラノベに(文香よりも遥かに深く)ハマってしまう竹田の姿にニヤリとしたり、綾と美咲の腹を探り合うような会話にニヤリとしたり、ラノベをバカにする他の部の先輩をマシンガントークでやり込める堂島に萌えまくったり。いいなぁ、堂島、いいキャラだなあ…!!章タイトルの使い方も上手かったです。そしてラストの美咲と竹田の会話にはなんだかホロリときた。お互い「かけがえの無い相手」だと同じように思っているはずなのに、それでもその想いの向け方がまるで違っていて…。さばさばした二人のやりとりが印象的でした。

竹田が「ジャンルにとらわれない」と評したライトノベルそのものと同じように、部に入ろうと思った経緯も読書に対する姿勢もそれぞれ全く違う彼らが、和気藹々とそれぞれの好きなモノについて語り合う姿が1巻よりも明確になったように思えて、とても面白かったです。あと暦の可愛さは異常。竹田と文香の仲を応援したいと思いつつ、暦のひそかな恋が実ってほしいと思ってしまう複雑な乙女心!!(笑)3巻も楽しみにしてます。


戦場のエミリー 鉄球姫エミリー第四幕

[著]八薙 玉造 [絵]瀬之本 久史

ラゲーネン王国を襲った惨劇。諸侯から責められる兄・パーシーの姿や、絶望し悲しみにくれるエミリーの姿を見て自らの無力さを実感したグレンは、護衛騎士の身分を捨てて自ら戦場に赴く。少しでも兄やエミリーの役に立てれば、という強い思いからの行動だったのだが、父の護衛騎士であったライオネルはパーシーに疑いを向けて……
   個人的お気に入り度数
悲しみにくれた登場人物たちが迷走するシリーズ第四幕。
2巻、3巻で見えた希望が何かの冗談だったかのように悪趣味全開です。やっぱこっちが作者の本性か…(違)

ラゲーネンを襲う惨劇の真犯人については、読者側からは「花園のエミリー」の時点でしっかりと明かされているわけだけどグゼンやエミリーにとっては謎のまま……というわけで。読者側からも犯人を曖昧にしておいて、ラストでどーんと落としたほうがショックが大きいのではないかという印象があるのですが、とにかくこの巻だけ見ると真犯人が「イイ人」にしか見えないというトラップがありまして。「グレン、まえまえーーーっ!!」的な何かもあるわけだけどそれ以上に、「あれ、じつはこの人じゃなかったんだっけ…?」みたいな、目撃した読者までを惑わすいい人っぷりがとても憎い。え?惑わされたの私だけ?

事件の真相を知っているだけに、グレンの行動がどんどん裏目に出て行くのが判ってしまっていたたまれない。今までの容赦ない死にっぷりを知っているといつ死亡フラグが成立してしまうのかハラハラしながら読んでました。

それだけに、終盤でエミリー姫が戦場に現れた時の爽快感、喜びといったら無かったです。様々な想いはあれども復活した、セクハラ姫様の言動を聞いただけでも思わずニヤリとしてしまう何かが!!そしてエピローグでのツンデレっぷりはもう垂涎モノですよ。エミリー姫のごとく涎じゅるりですよ。漢らしい戦いっぷりを魅せる「鉄球姫」の雄姿も、セクハラ発言しまくるご無体なセクハラ姫の姿もとっても素敵なのですが、なんだかんだいいつついざとなると素直になれないツンデレ全開なエミリー姫様、マジ可愛いっ!!

彼女の復活があったとはいえ、ラゲーネンの置かれた状況はどうしようもなく絶望的なのですが、今後どうやって彼らが再起を図り、持ち返していくかがとても楽しみです。今ラノベの中でも有数に続きが楽しみなシリーズかも。

余談ですが、絵師さんの後書きでおーいお茶噴きました。ラ イ オ ネ ル さ ん … !