黄昏色の詠使い2 奏でる少女の道行きは | 今日もだらだら、読書日記。

黄昏色の詠使い2 奏でる少女の道行きは

[著]細音 啓 [絵]竹岡 美穂

競演会で破壊された校舎の修復工事の影響で、新入生の集中補習を海の傍にある分校で行う事になった。すっかり修学旅行気分で補習を満喫する生徒達だったが、その傍にある研究所で大変な事件が起こっていた。校長の命を受け、研究所を調査しに行った教師のゼッセルとエンネが行方不明になってしまい…!?

「祓名民(ジルジエ)」という、名詠士が召還したモノを還すために使う“反唱”に特化した一族でも天才とうたわれ、しかしその道に反発してトレミア・アカデミーで名詠士を目指している少女・エイダ。そして前回とんでもない名詠に成功してしまい、自らの力に怯えるクルーエル。今回は迷える二人にそれぞれの道行きが示されるというお話。

今回は作品固有の圧倒的な美しさみたいなのが控えめな印象だったのがちょっと寂しかったかも(名詠シーンが少なめだったからか…?)。でも相変わらず、作品に流れる“綺麗さ”というか、“優しさ”みたいなのが際立っている作品です。

道を選んだ二人の目の覚めるような活躍も凄く素敵だったのですが、今回は個人的に行方不明の先生二人を追って研究所に乗り込んだネイト達の担任の先生・ケイト先生がものすごいかっこよかったです。ゼッセル&エンネのベテラン先生コンビと違って名詠士としての実力はイ・#125;イチなのですが、生徒を必死で護ろうとする姿が印象的でした。そして忘れていけないもう1人の人物がやはりエイダの親友であるサージェス。こういう控えめに影から支えて上げられるタイプの相棒って凄く素敵だと思います。

ネイトの「夜色名詠」をはじめとした、本編のキモになる部分には殆ど触れられない回だったのですが、毎回凄く「魅せて」くれる作品なので出来ればゆっくり続いて欲しいシリーズかもしれません。来月発売予定の続編が楽しみです!