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ヒトクイマジカル 殺戮奇術の匂宮兄妹

[著]西尾 維新 [絵]竹 

木賀峰という、大学の助教授からバイトの誘いを受けた。偶然まとまったお金が欲しかった「いーちゃん」は破格のバイト料につられ、春日井春日・紫木一姫と共に木賀峰の研究所に向かう。“死なない研究”をしているという木賀峰の研究所で、いーちゃんは一人で二人の殺し屋“匂宮兄妹”と“死なない少女”に遭遇し、同時に凄惨な運命と直面する…!
 

序盤でいつも通りのいーちゃんの日常を展開して、そんな中でも潤さんの台詞や狐面の男などで今までに無い不安を煽られ…—そして迎えた惨劇。いーちゃんが作品内でも言っている通り、確かにミステリモノのような「ひとりひとり…」というやり方は非合理的ではあるんだろうけど、次々とキャラクター達が……されていく様は衝撃的でした。ネタバレを読んでいたのでなんとなく先の展開は予想がついてしまったのですが、そうだと分かっていても直前の会話を思い出すとどうしようもなくやるせないものがありました。

とにかく姫ちゃんが可愛い。もう犯罪だろってくらいに鈍感ないーちゃんに苦笑しつつも、自分の望みが叶わないであろう事を自覚しつつも、幸せだと微笑う。もう、なんて健気なんだろうこの子は。そして彼女の気持ちに気づけない(気づかない)いーちゃんに、もどかしさを感じました。

自分でも予想していなかったほどのショックを受け、自暴自棄になるいーちゃん。そんないーちゃんを優しく諭しながらも、妖しく縛りつけようとする玖渚。吐露されたいーちゃんの本音。そして優しく厳しく叱り付けるみいこさん。いーちゃんが立ち直るまでの一連のキャラクターの動きはほんと最高。みいこさんもいいんだけど、“死線の蒼”の場面が個人的には一番好きだったりします。今後どうなるのか、ちょっと楽しみになってしまう一場面でもありました。

“最強の請負人”哀川潤の手を借りず、事件に蹴りをつけたいーちゃん。そして姿を見せた“敵”、狐面の男。全てに決着が着くであろう最終巻がとても楽しみです。

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