主君一筋過ぎて、主君亡き後後追いしたくて仕方ないのに強すぎてなかなか死ねない騎士・グランツは異教の地で「ウディヤ」と呼ばれる孤高の少年・シンと出会う。瀕死だったグランツを魔法であっさり治してしまったシンはグランツの事を生かすと言い出して……というお話。
グランツが主君を喪った経緯とかシンの立場とか境遇とか、色々重たいお話なのにとにかく場所を選ばず死にたがり主君愛を後ろ向きに叫ぶグランツの間違った方向に一直線な姿がほほ笑ましすぎて全く重さを感じないww あとがきの「死にたい修造」が的確すぎて笑いが止まらなかった。
段々シンをほっとけなくなっていくグランツの姿と、何もかも諦めて孤独な境遇を受け入れていたシンが最初は屈折した感情を持ちながらもグランツのその一人の人間をひたすらに想うひたむきさ、「ウディヤ」としての偏見なしに一人の人間として接してくれる姿に少しずつほだされていく様子にニヤニヤする。
グランツの敬愛する主君が殺されることになった経緯とか、グランツとシンの関係が今後どう発展するのかも気になる。続きが楽しみです!