咒師(のろんじ)という和製魔法使いの家系に生まれ、自分の住む土地の異界のバランスが崩れると死んでしまうという呪いのようなものに罹患しているせいでいやおうなしに町内の正義の味方をやっている主人公が、天狗や吸血鬼の末裔な美少女達と出会い土地を乱す者たちが引き起こした事件の解決にあたる和風系伝奇バトル。
あらすじとカラーイラストから伝奇系ちょいエログロ暗黒ラノベ的なものを想像していたけど、むしろ若干ダーク気味な異能バトルをツマに口の悪い人外系美少女達との軽妙な会話を楽しむ系のなにかだった。伝奇方向に寄った化物語を想像していただけるとわかりやすい感じ。
面白かったけど個人的にはダークな和風伝奇バトルを物凄くもとめていたので、そういう意味で物足りなかったかも……会話の軽妙さに重きを置いているせいか設定や世界観は重いのにバトルシーンでのシリアス度というか、なんか重さが足りない。事件が解決できないと主人公が死ぬ設定とか、今回の話ではかなりギリギリのラインまで来てるのでもっと描写に切迫感あってもよかったのになあとかどうしてもおもってしまう。
人外ヒロインたちが、主人公とは特に恋に落ちたわけでもなく血の存続的な部分で惹かれて結果的に主人公には大変迷惑すぎるハーレム構図を形成してしまっているのは面白かった。こんなハーレムまったくうらやましくない。
下ネタギャグの乱発が好きでないので個人的な話ですが好みじゃなかった。
和風美少女とバトルと軽妙で下ネタな会話劇が好きな人なら凄く楽しめると思います。