学力底辺の男子校と超お嬢様女子校が合同文化祭をやることに!普段は歯牙にも掛けてもらえない男子達は大喜びだが、どこか様子がおかしい。文化祭実行委員長になった花島一茶は、不穏な風向きを感じつつも少しでも文化祭を盛り上げるため、女装してミスコンに出場しようとするが、いきなり金髪美少女に襲撃されて…!?というお話。
とある事情から最底辺の男子校に進学する羽目になった主人公が進んだ先の学校でクラスメイトになったバカ達に救われ、彼らを少しでも楽しませることで恩返しをしたい、同時に過去の自分と同じ葛藤の中にいるヒロイン・芽衣を救いたいと思う姿が熱かったです。終わり方も凄く綺麗に終わってて、とてもさわやかな青春物語でした。
主人公一味に皆見せ場があるのにもニヤリとする。序盤は気弱マッチョのマチョ村と芸術家肌だけど普通のセンスもすごいナルシスト・ガガ彦のキャラが色んな意味で突き抜けてる感じだったんだけど、残りの2人もしっかり美味しいところを持って行くというか終盤のフッティーが美味しいところ持ってきすぎでヤバイ。あと、エドは一茶の「一番の親友」というポジをもっとどんどん押していくべきだったと思います!いや、細かい所で美味しい見せ場はあるんですけど!!もっとこう普段から一茶と目と目で分かり合ったり距離が近かったりしても良かった……いやなんか私が奴らの細かい親友サインを見逃してただけかもしれないけど……あとから読み返して序盤の鋭い発言に萌えたりしてましたけど……。
なんかこう、一貫して「バカに優しい世界観」というか、味方であれば大人までもが何の葛藤もなく一緒にバカに乗ってくれる世界観が心地よかった。個人的にその主人公サイドの描かれかたに若干痒い部分も感じるのだけど、こういう世界観があってもいいなあと思わせるだけの心地よさがありました。
ただ、個人的にはここまで気持ちよい終わり方したなら、敵側にも何らかの形で救済があってよかったと思うんですよ……どうせご都合主義ならあっちまで全部救ってしまって欲しかったというか。そこだけどうしても引っかかってしまった……。