[著]西尾 維新 [絵]VOFAN 忍野に頼まれて山の中の神社に出かけた阿良々木暦と神原駿河は、切り刻まれた蛇の死体と少女を見かけた。しかもその少女は妹の友人で、阿良々木とも面識があって…。彼女に憑いた"蛇"の怪奇を祓おうとする阿良々木だが!? |
特に神原駿河とのエロトークがいろいろな意味で素敵すぎました。何このエロッ娘!ひたぎさんがデレ担当に回って出番が減ったのと相対的に考えて、正直下巻の見所は彼女との掛け合いが最重要ポイントとみなしても過言ではない気がします。しかも百合属性でBL好き(=腐女子)とは実に素敵なキャラ設定ですね!
「ふふふ、世間広しと言えど、私を本気で走らせることができるのは阿良々木先輩と、戦場ヶ原先輩と、BL小説の発売日だけだ」
「誤解を恐れずに言わせてもらえれば、そこに並べられたことで、いまいち嬉しくない台詞になってるぞ…!」
「しかし阿良々木先輩、私はBLならば大抵のジャンルはいける口だが、中には不得手なものもあってな……そういう小説の場合は、本気で走る事はできない」
「訊いてねえー!」
しかも。
本気で走らないだけで、結局は買うらしい。
うんあった…BL小説じゃないけど私にもそんなパワフルな時期があったよ…某漫画雑誌のコミックスをほぼ全部買ってたりとか、発売日2日前の書店に2時間張り込んでフラゲして帰ったり……いやあ若かったねあの頃は……
しかし、色々な意味で感想を書きづらい本ですねー。「ここのやりとりにホレた!!」というところを語りだすとあまりにも抜き出したい箇所が多すぎて長くなりすぎてしまうし、かといって「会話のやりとりが面白すぎた」だけでまとめるのも勿体無い気が…とにかく、機関銃のような勢いで繰り広げられる会話の数々が最高でした。上巻の感想とあまり変わらない…。
とりあえず、未収録らしい?「こよみヴァンプ」の書籍化が楽しみでなりません。